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流離の冒険者 ♯ 倧䜜戊 【連茉小説】ファンタゞヌ小説

【あらすじ】

䞉囜䌚議で、倧人の闘いを初めお芋たわたしは、䜕もできなかった。
剣や魔法の技を磚くだけでは、階士ずしおただ未熟のように感じおいた。

竜、海獣、魔族。䞉囜で静かに起きおいた軋蜢。
ヒルデさんは、どこたで䞖界を芋おきたのだろう。

芋たこずもない想像の䞭での話に、わたしは党く぀いおいけなかった。

流離の冒険者 ♯ 倧䜜戊【あらすじ】

「゚ヌル、ちょっずいいか」

みんなず将の間で別れた埌、わたしはヒルデさんに呌び止められる。
奥の方から、隠しおいた䜕かを取り出しおおられた。

ヌヌシュヌ‥‥‥

ヒルデさんが、垃に包たれたものを広げおいく。
わたしは知らない豪華でかっこいい剣を手枡される。

蚀われた通り、剣を構え、名乗っおみるも䜕も起きずに、ただ扱いにくく、重い感觊だけが残った。

「‥‥‥すたん、䜙蚈なこずをした」

「えっず‥‥‥」

ヌヌシュヌ‥‥‥

その埌は䜕も蚀われず、元の堎所にもどされおいた。

「さお、これからなのだが、珟実的な話をしようず思う。協力しおほしい」

䞀床、話しながら頭の䞭を敎理し、おかしなずころがあれば教えおほしいずお願いをされる。

倧きな倧陞の地図をテヌブルに広げ、すでに戊闘のシミュレヌションが始たろうずしおいた。

「皆には、䌑むよう蚀ったが、巻き蟌んで悪いな。だが、今これをしないず眠れなくなる」

「いえ、わたしはあの堎でただ聞いおいただけですから‥‥‥あっ、ハヌブティヌを甚意したすね」

地図を真剣に眺め぀぀、静かな空気になる。

「甘みを倚めに、ぶち蟌んでおいおくれ」

わたしは、駆け足で同じものを二぀甚意した。

ヌヌカリカリカリ‥‥‥

ヒルデさんが話す内容に぀いおいけず、途䞭から玙に曞いお残すようにした。

これだけのこずを頭に思い描いおいたら、さすがに寝れるわけがないず、空っぜのわたしは少し䞍安になる。

「䞉぀攻略できるものならしたいものだが、どう考えおも無理だ。いや、もう䞀床考え盎すか」

ここたでの過皋でも、誰もが玍埗できるだろう。
それでも、もう䞀床考え盎そうずする姿にわたしは少し狂気を感じおいた。

「あの‥‥‥ヒルデさん」

「んなにか間違っおいたか」

「いえ‥‥‥そうではないのですが、その、やはり、最初に蚀っおいた通り、無理なのではず‥‥‥」

「‥‥‥そう、思うか」

竜、海獣、魔族の総力が把握できない以䞊、やはり、この䜜戊を立おるのは厳しいず二人で玍埗した。

この日は䌚議での無理ずいう発蚀が正しかったずいうこずで話し合いが終わり、明日、魔族に絞った戊いを考え盎すこずになった。

◇

翌朝、わたしは、䟋の飲み物を二぀䜜っおから、将の間の前に蚪れおいた。ドアを少しあけた時、䞭から知らない女性の声がした。

ヌヌガチャ‥‥‥

䜕も気にせず゜ファヌに座るヒルデさんず、ドアに反応しお振り向く癜衣の衛生兵のような方がおられた。

「あら、この子が噂の、ヒルデちゃんのずころの新しい方あれ、どこかで芋たような」

「ヒルデ‥‥‥あっ、ヒヌロヌショヌの時の」

「あの時、医務宀にいた‥‥‥ふむふむなるほど。あら、飲み物たで甚意しおくれたのね」

刹那、ヒルデさんが勢いよく立ち䞊がる。

「垫団長、わたしがあなたの分をお入れしたす。お座りください」

なかなか座らないこの方をヒルデさんが匷匕に座らせ、チラチラず監芖するように、飲み物を甚意する。

「どうぞ」

「ありがずう。いただくわ」

「゚ヌル、この方は治癒郚隊、衛生兵の長である、マリア・゚レノア垫団長だ」

「どうも、はじめたしお♪」

芋るからに、癜衣の倩䜿のような癒しのオヌラが出おいる。
しかし、ヒルデさんはどこか畏れおいるようにも‥‥‥

わたしは゜ファヌに座り、昚日話し合っおいたテヌブルの地図を芋るず、どこか同じようで、違うように芋えおいた。

暪に座り、わたしをじっず芋぀める、マリアさんの芖線を感じおいた。

「ヒルデちゃん、昚日寝おないでしょ」

「ブッ‥‥‥」

ヒルデさんがハヌブティヌを飲む瞬間を、狙っおいたかのように、マリアさんが問いかける。

「せっかく、息抜きの仕方を芚えたのかず思ったら、残念だわ」

䜕かに焊るヒルデさんがむせながら少し手を挙げおいる。

「けほっ‥‥‥少幎。垫団長は、なにか勘違いをしおおられるようだ」

すぐに、マリアさんの芖線がテヌブルの地図に戻る。

「こんな悍たしいテヌブルを芋せられたら、誰でも心配するわ」

「‥‥‥」

昚日の最埌の蚘憶ず違うこずに気づいた。
あれから、ひずりで別のシミュレヌションをしおいたかのように。

マリアさんは、たた別のこずを考えおいるようだった。

「将の間には、ノックをしなくおも入れたのね」

「そんなこずをするのは、この者だけです」

どこから䜕が飛んでくるかわからない。垞に譊戒しなくおはいけないような、おそろしさをわたしも感じ始めおいた。

◇

ヒルデさんが、戊いで傷を負った際は、このマリアさんが手圓おをしおいた思い出話を聞かせおもらう。

しかし、将になるような力を぀けおからは、あたり顔を合わせるこずもなくなり、少し寂しいような気持ちにもなっおいたずいう。

もちろん、救護宀に運ばれおくるようなこずはもっず悲しいずも。

「ヒヌロヌショヌの時は、たたたた芋に来おいお、出番だず思ったわ♪」

「‥‥‥党く、蚘憶にございたせん」

傷぀き、匱る姿を䜕床も芋せたマリアさんには、ヒルデさんもどこか頭が䞊がらないようだった。

「垫団長は、先の魔人倧戊を経隓しおおられる貎重な方でもある。もちろん、郚䞋たちの信頌も厚い方だ」

「あの時は、いっぱい走り回ったわ。わたしもキラキラの新人、だったからね」

新人だったずいう郚分を、どこか匷調する圧力をギラギラず感じる。

「負傷した際、衛生兵には呜を預けるこずも起こりうる。日々、感謝を忘れぬようにな」

わたしはヒルデさんの蚀葉を聞き、階士ずしおの姿勢を芋せる。
しかし、マリアさんはただ楜しそうな雰囲気を出しおいた。

「じぃヌっ‥‥‥ふむふむ。ヒルデちゃんの遞考基準は、こんな感じだったのかヌ♪」

「なっ?マリア垫団長そのようなこずでは我々若き階士の䞊に立぀者ずしおの瀺し」

ゟゟゟッ

「え」

「‥‥‥」

氷結か、あるいは時間停止の魔法がかけられたのか、ヒルデさんが蚀葉の途䞭でフリヌズしおいる。

少し間があいおから、䜕かに反省し、右腕の袖をめくり、腕を垫団長に差し出す女傑将軍がいた。

「‥‥‥倱蚀でした。血で償わせおいただきたす」

「たた、今床お願いするわね♪」

ヌヌトントン。

「倱瀌したす。ルむスです。入りたす」

「どうぞ♪」

「‥‥‥」

マリア垫団長ぞの粗盞は血で償うこずを孊んだ時、宰盞のルむスさんが、郚屋に入っお来られた。
最近、いろいろな人ず関わるこずが増えたのも、戊いのおかげなのかもしれないず、どこかで感じおいた。

「ルむスくんも、立掟になったわね。以前は、よく怪我をしお、医務宀に来おいたからね」

「マリアさん、あの‥‥‥」

ヒルデさんが、どこか心圓たりがあるような衚情を浮かべおいた。

「ルむス、マリア垫団長のお䞖話になりたいのなら、い぀でも手䌝っおやっおもいいぞ」

「いえいえあのような、じご‥‥‥いえ、えっず‥‥‥その」

わたしの知らない䞖界でも、どこか枩かい雰囲気だけは䌝わっおきた。

◇

四人の芖線は、テヌブルの䞊の地図に向けられおいた。
䞉人のリヌダヌがただ真剣に、その状況を話し合う。

ヒルデさんが考えた、ロマリア城塞にお魔族を迎え撃぀ずいう䜜戊に焊点が絞られおいた。

「わたしの感芚では、おそらくこの堎に送れる兵士は5000皋床だず思う」

「5000ですか‥‥‥」

「あぁ、それも、本来は4000皋床だず思うが」

「えっず、残りの1000はどこからかしら」

この時、ヒルデさんはどこか躊躇いを持っおいるようだった。
そっず、マリアさんに頭を䞋げるヒルデさんの姿があった。

「‥‥‥衛生兵の1000人を預けおいただきたい」

「ロマリア城塞の最前線に‥‥‥ずいうこず」

マリアさんは、顔色を倉え真剣に悩む。
本来、衛生兵は埌方支揎に眮くのが鉄則。

このような、最前線に送るなどずいうのは、絶察にありえない。
むしろ、囮のような扱いをされるのではないかず、兵士たちからの声の懞念点をあげる。

「敵はおそらく、我々の数倍はいるだろう。先の倧戊よりは少ないずは思う。だが、珟状、隊を分け勝ち抜くにはこれしかない」

ヒルデさんの構想では、ガルド兵士長は若い隊を匕き連れお、バハロス、ヘルレスの支揎に向かう。

その際王囜の防衛を無にするのは、あたりにも危険。

䞉぀の囜の連携、前線ぞの物資や人員、戊局に合わせた動き党般を宰盞であるルむスさんに任せる。

竜や海獣の被害がおさたれば、埌方からロマリア城塞に人員を送る圹目も、ガルド兵士長ず宰盞ルむスさんに䞀任するずいうこずだった。

ヒルデさんず、サティアさん、そしおわたしがロマリア城塞の最前線に向かい、芪衛隊を䞭心ずした階士で戊うこずが最も被害が少ないず考えおいた。

だが、それでは魔族の数の海に飲み蟌たれるずヒルデさんは語る。

戊いの鍵は、この衛生兵にかかっおいるずヒルデさんは考えおいた。

この話の勝算がただわからないわたしの暪で、ルむスさんは倧きく頷いおいた。

「なるほど、これなら確かに‥‥‥いけるかもしれたせん」

ルむスさんが、ヒルデさんの話を聞いおその埌の状況を描いおいく。
付け加えるように、別の策もヒルデさんから展開されたのち‥‥‥

皆の決意がこの時、固たる。

「ルむス、わたしは商人たちず話を぀けおくる。きみはこの䜜戊に必芁な物ずガルド兵士長ず連携。垫団長は、衛生兵たちをたずめお頂きたい」

二人は、迷うこずなく立ち䞊がる。

「゚ヌルは、レヌラず冒険者の状況確認。あず、サティアにこの話を䌝えおおいおくれ。䞉日埌、再び䌚おうず」

皆のこれからの動きが決たり、ヒルデさんは少し明るくなっおいた。
勝利ぞの道が芋えた時、ヒルデさんは宣蚀する。


「皆に教えおやろう。なにゆえ、あの地がロマリアず呌ばれおいるのか」


ヌヌ぀づく。


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