
「宿題やらない」は怠けじゃない ― 発達に特性のある子が動き出すための小さな工夫
宿題になるとフリーズしてしまう子、机には向かうけど手が止まってしまう子。放課後等デイサービスで働いていると、こういう場面によく出会います。
こうした「やらない」は、多くの場合"怠け"ではなく、何から手をつければいいか分からない、始めるための仕組みが足りていないだけ、というのが今の療育の考え方です。特にADHD等の特性がある子は、「やる気」よりも「始める工程」を外側からそっと支えると、驚くほどすんなり動き出すことがあります。
ポイントは「1ステップ5分以内」まで細かく分けること
たとえば宿題に取りかかるまでを、こんなふうに分解します。
筆箱を出す → ノートを出す → 机の上を片づける → 椅子に座る → ノートを開く → 日付を書く → ページを開く → 鉛筆を持つ → 1問目だけ読む → 1問目を解く
目標は「全部できること」ではなく、「今日はどこまでできたら◎」と決めておくこと。1問目が解けた時点で、もう十分な成功です。
声かけは「短く・肯定形・選択肢つき」で
「まず1問目だけ。終わったらタイマーを止めてシールを貼ろう」
「国語と算数、どっちから始める?」
「あと5分で片付けだよ」と事前に予告する
逆に「早くしなさい」「なんでやらないの」は、やらされ感を強めてしまい逆効果になりやすい対応です。曖昧な指示や、一度に複数の指示を出すことも避けたいポイントです。
小さな一歩を「できた」に変えていくこと。それが、次の一歩につながる一番の近道だと感じています。
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