【体験談】メンタル不調から救ってくれた「書く習慣」──不安を吐き出すメモ術
私は過去に、仕事のストレスで適応障害となり、休職を経て退職・地方移住をした経験がある。
その頃から「書くこと」が習慣になった。
不安な気持ちに押しつぶされそうな時、自分の気持ちを文字にするだけで心が軽くなる──。
そんな体験をきっかけに、今では「書くこと」が生活の一部になり、趣味であり、ライフワークになっている。
どういうことを書いているのか
最初は、心療内科やカウンセリングでの医師やカウンセラーの言葉を記録することから始まった。そこから日記をつけ始め、読んだ本やコンテンツで心に残った言葉を書き留めるようにもなっていった。
やがて、自分が今感じていることを内省し、記録するようになる。カフェにこもって1〜2時間、ただ自分と向き合い、浮かんできた言葉をノートに書き出す習慣ができ、それ自体が趣味にもなった。
こうして、「書くこと」のバリエーションが増えていった。
不安を吐き出す「書き殴り」の効果
様々な「書く」を実践してきたが、メンタル不調や不安に囚われた時に心を楽にしてくれる面で最も効果があったのは、「書き殴る」ように不安を吐き出す方法だった。
頭の中にある不安やモヤモヤを、とにかくノートに書き出す。文章として成立してなくても、意味がわからなくてもいい。頭に浮かんだ単語やイメージ(絵)だけでも書く。浮かんだ瞬間に、書き殴るように。それを、しばらく続けていく。
すると、頭の中に溜め込まれていたものが外に吐き出される感覚があり、不思議と気持ちが軽くなる。「もう忘れていい」という安心感が得られる。
加えて、書き殴っているうちに、目の前で量産される単語やイメージ図が繋がっていき意味が生まれ、不安や迷いの原因となっていた課題を突破するためのアイデアにつながることもある。単なる「不安の吐き出し」が「前に進むための材料」に変わっていく。
参考になった本:『ゼロ秒思考』
こうした「吐き出すメモ術」を実践する上で、『ゼロ秒思考』(赤羽雄二氏)という本が参考になる。
この本には、「書き殴る」メモ術の効果について、以下のように記述がされている。
考えてはいけないと思いつつどうしても考えてしまうことに対し、逆にはっきりと嫌な相手の名前も含めて目の前の紙に書き付けることで、不思議なほど自分の気持ちがおさまっていく。
なぜなら、相手の名前とともに、何が嫌なのか、どうひどいのか、相手がどれほど悪者なのか、どうして自分には反論できなかったのか、どうやって見返してやるのか、目の前の紙に具体的に書くことで、自分の気持ちをしっかりと見つめることができるからだ。それによって、ただ話しているのと違って整理ができ、堂々巡りがなくなり、気持ちの整理が早まるからだ。
「書くことで気持ちがおさまる・気持ちの整理が早まる」というのは、私自身が書くことを通じて体験してきた感覚と重なるものだった。
加えて、『ゼロ秒思考』には、書き殴るメモ術について具体的な実践方法も説明されている。これは、自分なりのメモ術を構築する上で非常に参考になった。
まずは、ペンとノートを持とう
メンタル不調を経験した私にとって、「書くこと」はただの日課ではなく、心を守るための大切な習慣になっている。
不安を抱えやすい方や、頭の中のモヤモヤを整理したい方にとっては、「書き殴る」ことで思考を吐き出すことが、心の支えになってくれると思う。
そのためにもまずは、お気に入りのペンとノートを用意することから。それが、悩みを解決する糸口になるかもしれない。
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