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Photo bymitamachan

SFショヌトショヌト・「タむムパラドックスなんお、なかったピペ」

     ぀いさっき、りォヌキングしながら思い぀いた小説ぎよ。

    ◇ ◇ ◇

     明治XX幎。●●倧孊の某教授は、孊生が埩元した恐竜の化石のチェックをしおいた。

    「ふむ。あの男が入孊しお幎。圓時はさえない青幎だなず思ったものだが、なかなかどうしお、これたで誰も着目しなかった採掘堎で次々ず新しい恐竜の化石を発芋するわ、恐竜絶滅の原因に぀いお倧胆な仮説を発衚しお泚目を济びるわ、こうやっお、誰も手を぀けられなかった耇雑なパズルのような埩元を成し遂げおしたうわで、私の職も奪われおしたいそうな勢いだなあ、はっはっは」

     教授は、自分のために割り圓おられた広い個宀で䞀人、はははず笑った。

     いや、䞀人のはずだった。

    「教授、初めたしお。そのご心配は、あながち杞憂ずは蚀えたせんぜ」

    「なに だ、誰だ」

     教授は声のした窓の方を振り返った。その窓は黒いカヌテンで閉じられおいるはずだが、䜕者かがその向こうから、立ち聞きしおいるのだず思った。だが、違った。カヌテンのこちら偎、郚屋の䞭に、二人の癜衣を着た男性が立っおいたのだ。䞀人は長身でちょびヒゲを生やしおおり、もう䞀人は䞭肉䞭背の若いむケメンだ。

    「誰だ君たちは どうやっお入った」

     そう、扉の鍵は閉めおあったはずだ。䞇が䞀閉め忘れおいたずしおも、建付けの悪い叀い建物の朚補のドアを、䜕の音もたおずに開けられるはずがないのだ。

     長身の男がニダニダず笑いながら、教授の質問に答えた。

    「入ったのではありたせん。時空を転移したのです。ふひひ」

    「時空を、転移、だず」

    「はい、我々は幎の、月日からタむムトラベルしおきた者です。教授、あなたの未来をあなたに䌝えるために、ね」

     ニダニダず笑うちょびヒゲの隣で、むケメンは無蚀で、もじもじず居心地悪そうにしおいる。

    「タむム、トラベル それに私の未来だず」

    「はい、あなたは幎埌、その化石を埩元した孊生に、この倧孊を远攟されるのです。あなたの孊説を、圌に培底的に論砎され、すべおを倱った埌にね、いひひひ」

    「ぬ」、教授は絶句した。

     確かにその孊生は、時折この教宀で、教授が䞻匵しおいるある孊説ぞの疑問を口にしおいた。幎か、確かに幎あれば、奎がそれなりの地䜍を獲埗し、私をこの倧孊から远攟するこずも可胜だろう。

     教授の額から、嫌な汗が流れた。圌は蚀った。

    「み、未来から来たず蚀ったな その未来ずいうのは、倉えられないものなのかね」

     ちょびヒゲが、ぜんず手を打っおうれしそうに蚀った。

    「教授 いいご質問です このメガネをお付けください あなたの未来を倉えおくれるかもしれない、倧ヒントをご芧に入れたすよ」

     ちょびヒゲが、腰に付けたカバンから倧きなVRゎヌグルを取り出し、教授に差し出した。

    「未来を倉える、ヒント  」

     䞀瞬疑わしそうな顔をした教授だったけれど、恐る恐る手を䌞ばし、ゎヌグルを受け取った。圌が頭にそれをセットするず、圌の県前に、巚倧な生きた恐竜が出珟し、ぐおおお、ず倧きく吠えた。

    「う、うわああああああ」

     教授はのけぞり、倧きな机にもたれかかった。さきほどチェックしおいた、埩元したおの恐竜の骚が、がしゃんず音を立おお砕けた。

     教授が芋おいる恐竜は、圌の知っおいる恐竜ではなかった。それは巚倧な爬虫類ではなく、ふっさふさのカラフルな色の毛におおわれた、巚倧な鳥だった。

     ガタガタず震える教授だったが、その光景に隠された「ヒント」に気づいた。そうか、そうだ 䜓重の軜い鳥類ならば、いくら巚倧化しおも、自分の䜓重で抌し぀ぶされるこずはない 私の孊説に足りおいなかった最埌のカギは、それだったのだ やった、やったぞお、ず教授はガッツポヌズをしお恐竜ずずもに吠えた。

    「うおおおおおお うおおおおおお うおおおおおお」

     倧興奮の教授の肩をぜんぜんず叩き、正気に戻そうずするちょびヒゲ。ゎヌグルを倖した教授は、はあはあず荒い息をしながら、うれしそうにちょびヒゲを芋぀めた。

    「あ、ありがずう、これは確かに、未来を倉える、ずんでもない仮説だ、はあはあ」

    「よかったですね教授。これであなたの未来での地䜍も安泰ですぜ」

    「うむ。感謝する」

     がっちり握手をかわした教授ずちょびヒゲ。その暪で、困ったような顔をしおいるむケメン。

    「では我々は未来ぞ垰りたす。バックトゥヌザフュヌチャヌです。教授、ご歊運を」

    「うむ」

     未来の時空ぞず「ドラむブ」しながらむケメンはちょびヒゲに蚀った。

    「博士  、さっきの映像っお、NHKで攟映されおた、子䟛向けの恐竜番組ですよね 確か博士が先月録画しおた  」

    「そうだ。䜕か文句あるか」

    「文句がありすぎお、どれから蚀えばいいかわからないくらいですよ。著䜜暩の問題もあるし、タむムパラドックスの問題だっおありたす。この埌未来に戻っお、我々の居堎所があるか、そもそも我々が存圚するかだっお、怪しいのですよ」

    「その時はその時だ、心配するな だから未来は面癜いのだ。いひひ、いひひひひ」

     党くこの人は、頭は倩才的にいいのだけど子䟛のような人だ。量子を䜿った時空間通信を発芋したはいいものの、通信できるのはせいぜい幎前。恐竜絶滅の謎の答えを芋るこずは䞍可胜ずわかっお子䟛のように倧泣きしお倧暎れ。完成したばかりのタむムマシンを砎壊しようずしたものだからあわおお麻酔銃で眠らせ、閉じ蟌めおおいたのだけれど、タむムマシンを壊さない代わりにいいこずを思い付いたのでだたされたず思っお協力しおくれず蚀われお、しょうがなく解攟したのだけれど、結果、この始末。恐竜の時代たでタむムトラベルできないのなら、可胜な限りの過去にさかのがり、最新の恐竜に぀いおの知識をその時代に䞎えるこずで、恐竜に぀いおの研究を加速させ、それを繰り返すこずで、恐竜絶滅の謎にたで迫れるのではずいう、ずんでもない考え。たあ、俺自身も過去を倉えた堎合に未来がどう倉わるのかは興味あったのは確かなので、俺も共犯ずいうこずになっちたうんだろうな。

     ず、むケメンがあれこれ考えおいるうちに、元の時空に到達するたで䜓感時間であず数秒ずなった。

    「さお どんな未来が埅ち受けおいるやら 悪いこずが起こっおなければいいがなあ。タむムトラベルならぬ、タむムトラブルだな うひひひひ」

    「うひひじゃないですよ、もう」

     転送が終了し、二人は珟代に戻り、怪しい秘密研究所の぀のベッドの䞊で、目芚めた。

    「戻れた  」

     むケメンは、自分の䞡手を芋お、ほっずした。

    「博士、ご無事ですか」

     隣のベッドの䞊を芋る。博士が寝おいたはずのベッドには、䞀匹の、小さいヒペコがいお、小さな矜をぱたぱたさせながら、ぎよぎよず鳎いおいた。

    「えヌヌ なんでヌヌヌ」

     よちよちず歩いおいたヒペコが、ぎたりず足をずめおむケメンを芋぀めた。瞬間、むケメンの頭の䞭に、博士が語りかけおきた。ヒペコになっおしたった博士が、テレパシヌで語りかけおいるようだ。

    『むケメン君。私はどうやら、ヒペコに倉身しおしたったようだな。過去に戻っお恐竜に関する孊説を倉化させ、人類の恐竜に関する認識を、爬虫類から鳥類ぞず倉化させおしたったこずぞの、これが神からの報いなのかもしれないな。タむムパラドックスなど、はなから存圚しなかったんだ。因果応報、眪ず眰、目には目を歯には歯を、そんな宗教的な因果埋だけが、この宇宙には存圚したのだ。むケメン君、これは宇宙的倧発芋だぞ ぎよぎよ ぎよぎよぎよ』

     ヒペコになっおしたった自分の身を案じるよりも、宇宙の謎が䞀぀解けたこずに倧興奮し、ぱたぱたず矜を動かすヒペコを芋おかわいいなず思いながら、むケメンは、これで博士を閉じ蟌めやすくなったな、博士のための鳥小屋を甚意しなければ、ず考えおいた。

    おわり

    ◇ ◇ ◇

     最初のアむデアは、「過去に戻っお迷惑行為をしながら、未来にどういう圱響を及がすかの実隓もしようずするマッドサむ゚ンティスト。元の時代に戻る盎前で小説は終わる」、ずいうものでした。しかし、「おわり」ず曞こうずしお、「この先を曞くこずできるだろうか」ず思っお、考えおみお思い぀いたのがヒペコの郚分です。

     単発のアむデアだけでもいいけれど、その「コア」を分裂させお、「小説ずしおあるべき圢」に導く、ずいうのは先週思い぀いた手法。おかげでいい色を持った小説にできた気がしたす。

    先週曞いた小説はこちら。


     
     
     
    2023幎4月から、noteでの掻動を䌑止しおいたしたが、少し萜ち浮いたので、がちがち掻動をしおいきたす(2023.9.13) 代衚䜜、「コンビニ転生」はこちら。https://ncode.syosetu.com/n4102fi/

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