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Photo bypnd_study

パワハラ上司から学んだこと

    それは5年前のお話。
    私はS県にて車を売っておりました。
    国立大学を出たのに車を売る仕事をする私。
    そこに対して、自分の無力さと情けなさと、とてもつなく強い恥を感じておりました。
    「はぁ、なんで私こんな仕事してるんだろ。」
    毎日そんな考えでイライラと悲しみを感じておりました。
    こんなはずじゃなかったのに。
    車を売る仕事なんて学歴がなくても誰でもできるだろう。
    第一、私は全く車に興味ないし。しかも営業なんて、ストレスまみれで地獄に決まっている。
    はぁ、、。なんでこんなことに?
    私のプライドはボロボロ。
    人に自慢できる仕事をしているはずだった。
    「流石だね!」と言われる仕事を、、。
    なのになんで?
    私はどこで人生を間違えたのだろう?

    もうこの問いは、何千回も自分にしている。
    答えは分かりきっている。
    勿論、全て自己責任。
    就活を本気で頑張らなかった自分のせい。
    将来なんてどうにかなるさと適当に大学を過ごし、何の仕事をしたいのかを真剣に向き合わずに考えることを放置していた自分のせい。
    その結果がこれ。分かっているのに、なんで?という問いを永遠に繰り返している。
    本当に、自分がアホすぎる。
    とても辛いことは、友達や家族に胸を張って堂々と仕事の話ができないこと。
    仕事の話になると、つい目を背けてしまう私がいる。やめて。冷や汗と鼓動が高鳴る。
    お願い、仕事の話はやめて。私がどんな仕事をしているのかなんて聞かないで!
    大学名は堂々と自信を持って言える。
    そこまではよかったのに。
    そこまでは、完璧な人生だった。
    それなのに、あんなにうまくいってた私の就職先は車を売る仕事。
    せっかく国立大学を出たのに。情けない。
    同期には高卒の子もいる。
    あぁ。もうなんで?悔しい。
    なんで?私のレベルってそんなに低いの?
    私は所詮勉強ができるだけの真面目な学生。
    人間としての力は低いんだ。
    情けない。辛い。
    私はここに、人生で1番の挫折を感じておりました。

    私の就活はことごとく失敗し、同じ大学の子なら受かるであろう大手は全落ち。
    周りの子は簡単に内定をもらう。
    一方の私は面接でことごとく落ちる。
    なんで?おかしくない?
    私、いい大学出てるのに。
    自慢の大学だよ?面接しなくても取りたくなるような人材でしょ!
    大学のブランドがあるからと余裕こいていた私は、就活の恐ろしさを知りました。

    でも、働かないといけない。
    仕方ない。
    無職であることの方がよっぽど耐えられない。
    もう受かったところにいくしかない。
    本当に嫌だ。でも仕方ない。
    絶対に!絶対に!すぐに辞めてやる!
    とりあえずやるしかないという気持ちで泣く泣く「営業」という、コミュ障の私には絶対に向いていない仕事をすることに。
    で、S県の土地柄、車持ちが多いということで車を売る仕事に就くことに、、。
    勿論、嫌で嫌でたまりませんでした。
    私のプライドは打ち砕かれた。
    私は昔から他人に興味がないし、何より話すのが苦手だし、営業職なんて数字のストレスで離職率が高いと分かっている。
    でも、他に選択肢がない。
    何のスキルもない私が田舎でそこそこの給料で働くにはこの仕事しかない。
    事務職という選択肢もあるだろう。
    勿論、事務職も受けましたよ。
    でも落ちるんです。
    そりゃあ、簿記の資格もない普通の大学生。
    英語は話すこともできない。
    英検は準二級。普通すぎる。
    大学時代にリーダー的経験をしたこともなく、ボランティアサークルでインドに行ったくらい。どこにでもいますよね、こんな人。
    そして、やりたいこともなくて、とりあえず大手に入ればいいと考えている私を見た面接官は、私の薄っぺらな人間性を見抜いてことごとく落としたんだろうなと。
    人生、甘くない。

    もう屈辱。
    あーあ。こんなことなら変な意地張らずに大学で教員免許を取るべきだった。
    教員はノルマないし、倒産もないし、公務員だから福利厚生いいし。
    何より、小学生の時に憧れていた仕事だから。田舎育ちの私は、昔から親に公務員が一番いいと言われて育ってきた。
    就活に失敗してから分かった。
    私は民間で働くことに向いてない人だったんだ。だから喋るとボロを出して面接に落ちる。
    面接は向いていないんだ。
    私は勉強して受かる仕事の方が良かったんだ。大人しくそうしておけば良かった。
    もう後悔の連続。
    ほんと、親の言うとおりだわ。
    何度、大学生に戻りたいと思っただろう。
    戻ってやり直したい。将来をきちんと考えて誰かに相談すべきだった。
    本当に、自分が情けない。
    悔しい悔しい!
    でも、悲しいけど現実は車を売る仕事。
    今更どうしようもない。
    もう営業をやるしかないんだ。
    大丈夫、働きながら勉強して公務員になるなり別の仕事をしよう。そうしよう。

    こうして始まった営業生活。
    辛かったなぁ。
    初日の同期との顔合わせの時点で、すぐにでも辞めたいと思った私。笑。
    毎日毎日辞めることばかり考えていた。
    私の居場所はここではない。
    今は単なる通過点。羽休み。
    私はこんな人達と同じレベルじゃない。
    もっと上にいけるはず。
    だって国立大学を出ているもの!同期と同じ給料だなんておかしすぎる。間違っている。
    そうやって自分を守ることで精一杯。

    研修が終わり、1ヶ月で店舗に配属へ。
    もう、この店舗が地獄でしたねー。
    地獄もいいところでしたわ笑。
    ここの店長はパワハラで有名で、もう何人もその店長のせいで若手が辞めていったり、ベテランの人でも店長の横暴ぶりに疲れて「一緒に働けません」と言って店舗移動の願いを出していく人もいる。
    要するに、人の入れ替わりが激しい最悪な職場。
    立派なパワハラやーん。
    最悪。なんで私がそんなところに?
    あーもう運も尽きたわー。
    その店長が私の教育係となって私を教えることに。重なる最悪。

    あー、思い出すだけで切なくなる。
    色々あったなあ。絶対に戻りたくない過去。
    ストレスで私の髪はするする抜けていったし、食べなきゃやってられん!ってなって暴食して体重は増えるし、ミスした日や怒られた日は何度もその恐怖を思い出してまともにら寝れないし。
    ほんと、よく乗り越えたな私。
    パワハラを受けたことがある人は、きっとこれから書く内容に共感いただけるはず。
    せっかくのパワハラ経験。
    この際だから言っちゃいましょう。
    何が最悪だったかを書いていきます。

    ○かなりの気分屋。
    店長はとーーーっても気分屋。
    30過ぎてるのにさぁ、もう子供じゃん。
    仕事に気分を持ち込むのって最悪ですよね。
    しかも店長という店舗の1番偉い人間がそれをやってしまうと、店全体の雰囲気も悪くなります。
    例えば、機嫌がいいときは
    「今質問いいですか?」と私が聞くと
    「うん!どうした?」と前のめりになってキラキラ笑顔で細かく教えてくれる。
    (あっ、今日は天使の日だ。)
    がしかし、機嫌が悪い時は1日中地獄。
    「今質問いいですか?」と聞いても
    「あとで。」と目も合わさずにあしらう。
    時には露骨に嫌な顔をして、
    「は?今話しかけんなよ。」という顔をする時も。いや、人格違いすぎ!怖!
    あなたの感情で態度。変えないで!
    こんなつまらないことで疲弊させられる私ってなんなんだ?何をしに毎日過ごしてるんだと嘆く日々。
    だから、話しかける前はいつも緊張でドキドキしながら慎重に話しかけるように。
    顔色を伺いながら仕事をするってかなりのストレスだし時間の無駄!
    そしてそして、周りも店長に嫌われたくないしターゲットにされたくないから、自分を守ることで精一杯。
    私が怒られていても知らんぷり。
    ひどい!

    ○嫌がらせ
    新人あるあるですが、作成した契約書にミスがないか店長と一緒に確認してもらわないといけない時期があります。これも大変でしたね。
    当然、私は店長のことを考えて午前中に書類を仕上げて提出します。
    まぁ、午後のどこかで見てくれるだろうと思いますよね。
    「確認お願いします。」と言っても
    「置いといて。」と言って、すぐに見てもらえず。
    まぁまぁ。落ち着け。
    すぐに見てもらえないのは分かりますよ。店長だってそんな暇じゃありませんものね。
    店長は、だいたいいつも顔を赤くして眉間に皺を寄せてパソコンをパチパチしてますから。
    さぞ!お忙しいのでしょうからね!
    そして午後になり、だんだん夕刻に。
    あれ。おかしい。
    私は、え?確認まだ?とそわそわ。
    でも私は臆病。怒られるのが怖いし、なるだけ店長と関わりたくない。
    「あのー、確認はまだですが?遅くないですか?午前中に出してますが?見る気ありますか?いつまで待たせます?」なんて聞きたいけど聞けない!
    で、結局定時を過ぎてから書類を見てくれるため、私も残って残業するはめに。
    上の立場を利用した嫌がらせの極みですよ。
    おかしくない?
    なんで私が、あなたがこなさなかった仕事を残業してまで一緒にチェックしないとなの?
    こんなこと、1回や2回なんてものじゃありません。もう何回もされました。
    時には、印鑑だけ押してくれればいいだけの書類も後回し。お陰でこちらの仕事も滞る。
    頼むから、印鑑だけ押して早く回してくれ!
    それをしてくれるだけで、一つの仕事が片付くのよー!!あー!
    私の心の中は荒れる荒れる、荒れ果てる。
    こんな気持ちでイライラしてましたね。
    誰か似たような経験してません?笑
    しかも!!
    書類で小さなミスをすると、まぁ怒鳴るわネチネチしつこいわで大変〜。
    周りに聞こえるかのように大きい声で言うし。
    可愛い新人がいじめられていても周りは見て見ぬふり。
    思い出すだけで疲れた笑

    ○ほぼ毎日21時近くに帰る
    定時が18時。
    なのに、定時に帰れたことはほとんどありません。おかしい!
    納車の前日は車をピカピカにするためにわざわざ残業をして夜22時までやらされたり。
    とにかく汚れにうるさいんです。
    (いや、翌日になったらホコリつくから夜にこんなに頑張っても意味ないやろ!てか、これも朝とか日中の太陽光の下で見た方が汚れもきちんと確認できるやん!意味ない意味ない!おかしい!と思ってましたねー。)
    初売りや感謝祭などのイベントの週は、いつもよりも多くの台数を売らねばならぬため、既存のお客様や直近で商談した新規のお客様にまずはお店に来てもらう、いわゆる商談の確約を取っておくことが契約に繋がるという考えの元、お客様を呼び込まねばならないのです。
    そのため、たくさんのお客様に怒涛の呼び込み営業の電話。
    しかも電話でどんな会話をしているのか店長は後ろで聞いているんです。
    変なこと言うとダメだしされるし。
    「なんでもっとうまく言えないの?」
    「なんで断られたの?」
    あー、しつこい。
    そんな風にされたら電話もかけづらいでしょうが!
    その呼び込み電話も20時近くまでかけてましたね。
    いや非常識!電話をもらう側も迷惑ですよね。
    いやぁ、狂ってましたね。
    店長がお客様も大事に思う気持ちやとことん数字にストイックなのも伝わります。
    が、無意味で理不尽だと感じることがあまりにも多く、私の心は疲れと泣きたい気持ちと苦しみと怒りとやらで、常に荒れてました。

    今考えれば、そんなに精神をすり減らして苦しいのなら、さっさと次の仕事を見つけて辞めればよかったのになぁと。
    きっと、勇気ある人や賢い人はそう行動するんですよね。
    でも私はしなかった。
    ただ私には、辞める勇気がなかったのです。
    自分で選んだ道なのに、誰かのせいにしたかったし、抜け出せずにパワハラされている自分が誰よりも可哀想だと悲劇のヒロインでいたかったのかな、と。
    プラス、パワハラされていると、自分が仕事できなくて怒られている=自分が仕事ができないのが悪いんだ、だから怒られても仕方がないという考えにもなるのです。
    一種の洗脳みたいですよね。

    そんな最低最悪な上司にあたり、数字を上げるプレッシャーの中で働いた私が伝えたいこと。
    それは、自分のことだけは自分を好きでいてあけでほしいということ。
    つまり、どんなにミスをしても、数字を上げられなくて詰められても、周囲の前で叱られて大恥をかいても、過去の栄光の自分を忘れられなくて今の自分を惨めに思っていても、決して自分のことを見捨てずに味方でいてあげてほしいと思います。
    勿論、自分を嫌いになる瞬間は何度でもあります。自分ってなんて愚かなんだろう。どうしてうまく生きれないんだろう。不器用な自分が嫌い。もっといい人生にしたい。
    そう思ってしまうのは仕方ありません。
    だって、仕事をしていたり、日常生活を送っているだけでも思い通りにならないことはたくさんあります。
    やろうと思っていたことを忘れて自分を責めることもある。
    またかよ、と、飽きるほど同じミスをすることもある。
    自分の愚かさに嘆きたくなる日もある。
    でも、仕方ないですよね。
    自分は自分なりに頑張っているんだから、失敗ぐらいしちゃいますよね。
    そんな時は、まずは自分を癒しましょう。
    美味しいスイーツを食べましょう。
    散歩をしましょう。
    くだらないことで笑える動画や映画を見ましょう。
    素敵な服を買いましょう。
    誰かに話を聞いてもらいましょう。
    そうすると、
    美味しいものを食べると、勝手に口角が上がる。
    街灯や家の灯りを見て、今日1日を頑張った人達がいることに気付かされる。
    自分の笑い声に楽しくなる。
    鏡に映る自分が魅力的に見える。
    みんな、私と同じように大変なんだと知る。
    そうして、少しずつ心が癒されていく。
    こんなに辛い状況でも頑張っているなぁ。
    へこたれずに出社していて偉いなぁ。
    よしよし、頑張ってるじゃん!私!
    と、一生懸命に生きている自分を愛でたくなる気持ちで溢れてきます。
    しんどくて、目の前のことから逃げだしたくなる時こそ、とことん自分を甘やかして可愛がってください!
    自分を大切に。
    パワハラされて毎日辛かった私が今も生きているのは、自分を労ってあげることを欠かさなかったからかなと思います。
    パワハラのように、人間関係で悩むことって誰にもありますよね。
    残念だけど、職場の人間は選べません。上司も選べません。
    それはあなたのせいではありません。
    残酷な人間がいることは避けられません。
    でも、どうやって自分の心を保つのか?は工夫できます。
    嫌な人間から意地悪されても
    「ま。今日は美味しいもの食べてやる。」
    くらいの気持ちで、いつでも自分を甘やかして守ってあげる強さを持ってほしいなと思います。

    で。
    パワハラ上司とはどうなったの?という話。
    はい。理不尽な怒りと長時間労働とストレスフルな毎日をなんとか乗り越えて乗り越えて、結局は5年も勤めましたよ。
    はぁ。よくやったぞ私。
    辞めた理由は夫の転職により、S県を離れることになったため。
    正直、「よっしゃあ!こことおさらばだ!」という気持ちで溢れてました。
    なんならその土地すらも嫌いになってましたから。笑

    で、今は別の県にて法人営業をしてる私。
    結局営業続けてるんかい!笑
    そうですね。なんだかんだ営業を続けております。
    営業って、基本的に毎日が大変です。
    1週間あれば何かしら突発的な問題やクレームがあることは当たり前。
    クレームなんて来たら、まぁ最悪。仕事にも行く足取りは重い。何日もかけてクレームに対処、他の仕事は後回し。心も荒む。
    思い返してみても、1週間が穏やかに平和に終わったことなどありません。
    社内やお客様の方やらで、何らかの事態が起こる。時にはクレームが続いたり、クレームが重なることも。
    生ものである感情を持つ人間を相手にする営業職なのだから、そりゃあ、お客様の都合や気分で状況が変わることは当たり前。
    それに合わせてこちらも対応せねばならない。本当にそれは大変でしんどいです。
    「えー!昨日と言ってること違うじゃん!」
    「え、なんで怒ってるの?怖い、、。」
    「あー、余計なこと言ってお客様を不安にさせちゃったよ。」
    本当に、こんな感じで反省と後悔の繰り返しです。

    それでも営業を続けているのは、なんだかんだで車の営業が楽しかったからかなと。
    うん。人と関わるのが面白いなと思ったのです。
    そう思えただけで、私の人生のプラスになったと言っていいでしょう。

    現在30歳。これからも、形を変えて辛いことや泣きたくなる出来事が訪れるのだろうなぁ。
    人生って長いですものね。
    でも大丈夫。
    そんな時にも、自分を決して見捨てずに明るく前向きに生きていこうと思います。




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    30歳。初めての育児に奮闘中。 毎日息子と過ごす中で見つけた面白さ、悩みを発信し、少しでも多くの子育てする方に寄り添い、前向きな気持ちにできたらなと思います。

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