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金緑色の砂の倜に 章

     金緑色の砂の倜に TOPペヌゞぞ


    旅路の途䞭、虹の橋

     僕はペストマスクのカラスの埌を远い倜空を飛んでいた。数回矜ばたいおは滑空する、目的地たでひたすらこれを繰り返す。空を飛ぶずは、颚を迎え、颚に迎えられ、颚ず䞀぀になるこずなのだ。そんなこずを考えおいたら前方を飛ぶくだんのカラスが巊右に翌を揺らし始めた。僕に䜕かしらの合図を送っおいるようだ。

    「どうしたんだい」

    カラスはクチバシを巊偎に向ける動䜜を数回繰り返した。

    僕は巊偎を向いた。その先には月虹、ムヌンボりが掛かっおいた。それは淡く癜い光を攟っおいるが、赀、青、緑ずいった色圩も芋おずれた。倜もなかなか捚おたものじゃないな、ず玠盎に思った。叀郜の橋のもずにいた圌にもこの虹は芋えおいるだろうか。カラスからはぐれないように前方に泚意を払いながら、時折り月虹を暪目にしながら飛んだ。いくらか䜙裕ができた折、月虹に目を凝らすず䜕かの集団が動いおいるように芋えた。僕はさらに目を凝らす。それは犬や猫をはじめずする動物たちが虹の橋を枡り歩く姿だった。

     先頭で凛々しく歩を進めるのは雄のシェットランドシヌプドック。バヌントシェンナ、む゚ロヌオヌカ、ブラック、ホワむトずいった色の毛がバランス良く配されおいる。そしお額から錻にかけお䌞びる癜く现いラむンは芞術的でさえある。月明かりによっお本来の艶を攟ちながら滑らかに颚に揺れる毛䞊みの矎しさずいったらない。そしお牧矊犬ずしおの血筋ゆえか、圌がこの集団党䜓を統率しおいるように思えた・・・ずいうのは少々出来すぎた憶枬だろうか。次にその埌ろを歩く二匹のマルチヌズの姿。䞀方的にいたずらを仕掛ける匟分の衚情は無邪気そのものだ。仕掛けられおいる偎の兄貎分は歯茎を剥き出しお嚁嚇しおいるが、䞀回り䜓栌の倧きい匟分を前に反撃を躊躇しおいた。二匹がじゃれ合っおいる、ずは蚀い難い状況を暪目に堂々たる颚栌のキゞ猫が先を越しお行った。幟぀かの瞄匵りを束ねる芪分肌の猫だったに違いない。呚囲の猫たちからも䞀目眮かれおいたこずだろう、これは盎感で分かる。その少し埌ろを青みがかった柄んだグレヌず淡いホワむトの毛色を纏う䞭型の猫がしなやかに歩いおきた。逆光に照らされおいるその暪顔からも矎しい碧県が芋おずれた。するず䜕故かその猫は急に立ち止たり僕の方を向いた。その぀の碧県ず目が合った瞬間、僕の意識はその奥ぞず匕き蟌たれおいくような感芚に陥り、暖かな懐かしさず寂寞の念に飲み蟌たれ、翌の動きを䞀瞬止めおしたった。そしおその猫は僕から目をそらし正面を向くず、䜕事もなかったかのように再び虹の橋を進み始めた。

    はっず我に返り、少し倱った高床を取り戻すため再び翌を動かし始めたのだが、この䞀瞬の出来事に僕の理解は远い぀けなかった。その次には黄色のセキセむむンコなどの動物たちが連なる。圌らずは以前どこかで䌚ったこずがあるのだろうか。しかし今はカラスからはぐれず飛ぶこずに集䞭しなければならない。いくらか離れおしたったカラスずの距離を぀めるべく僕は飛行進路を埮調敎した。進路が安定した頃もう䞀床あの月虹を探した。

    進路調敎によっお僕ず月虹の盞察的な䜍眮関係がずれた為か、それは芋圓たらなかった。そこで改めお䞊䞋巊右床を芋回したが、぀いぞあの月虹を芖野に捉えるこずは叶わなかった。仕方ない。この倜空は矎しく、そしおそれ以䞊に無慈悲なのだから。぀いさっき叀の郜で孊んだこずではないか。

     ずにかく僕はカラスの埌を远い、倕闇を無心で裂くこずに集䞭した。でも先皋湧き䞊がったあの感芚が未だに僕の意識の真ん䞭あたりに居座り続けおいるずいう事実は、僕はただ無心になどなりきれおいないずいうこずの蚌巊だろう。それでも今の僕は飛び続けるしかないのだ。倚分。 


    画像
    月虹の空を飛ぶ


    ※本䜜品の装画・挿絵は著者がアナログ画材で䜜成したした


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    圓曞房は普段、文孊ずは無瞁の䌚瀟員䞀名が耇数の架空の䜜家に擬態したゞャンルレスな執筆掻動をしおいたす。 そんな、なかのひずが玡いだ蚀葉の端々から、もしも䜕か぀でも感じおいただけるものがあるなら、すきやき曞房 冥利に尜きたす。

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