
「信用取引ってそもそも何?」②
第2話:レバレッジを使わない信用取引という考え方
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株式信用取引は「難しそう」「危険そう」というイメージが強いですが、
実は“構造”を理解すれば、初心者でも安全に使える場面があります。
この連載では、信用取引の仕組みやヘッジの考え方を、
できるだけやさしく、少しずつ解説していきます。
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信用取引というと、
「危険」「上級者向け」というイメージを持たれる方が多いと思います。
その理由の大半は、「レバレッジ」だと思うのです。
「手元資金以上の金額を動かせる」という仕組みは、
確かに使い方を誤ると大きな損失につながります。
しかし実は、信用取引にはもうひとつの使い方があります。
それが “レバレッジを使わない信用取引” です。
信用取引を正しく理解するためには、
まずこの「レバレッジを使わない」という視点を知ることが大切です。
この視点があるだけで、
信用取引の“危険”というイメージが大きく変わると思うのです。
■ レバレッジ1倍なら、現物とほぼ同じリスク量
たとえば、100万円の資金があるとき、
信用取引で100万円分だけ買う。
これならレバレッジは1倍、つまり現物とほぼ同じリスク量です。
もちろん、現物と“まったく同じ”というわけではありません。
後述するように、信用取引には
追証・コスト・期限といった独自の仕組みが残ります。
「信用=危険」というイメージは、
“レバレッジを使いすぎたときの危険” を指しているのであって、
信用取引そのものが危険なわけではありません。
■ レバレッジを使わなくても残る「信用取引特有の仕組み」
レバレッジを使わなくても、
信用取引には信用取引ならではの特徴が残ります。
追証がある
(株価が下落していくと保証金率が低下し、追加の資金を求められる)コスト(貸株料・金利)がかかる
(“借りて取引する”仕組みなので、保有期間に応じて費用が発生する)期限がある
(一般的には6か月間の期限)
※追証が怖いと言われるのは、
「相場が下がっているときに、さらにお金を入れなければならない」
という心理的負担が大きいからです。
レバレッジを使わなくても、この仕組みは残ります。
■ 信用取引は“現物より少しだけ柔軟”
また、信用取引には 「売りから入れる」 という特徴があります。
これは現物にはない柔軟性で、
後の回で解説する“ヘッジ”という技術にもつながります。
“柔軟”というのは、
相場が上がるときだけでなく、下がるときにも対応できる
という意味で、現物より選択肢が広いということです。
今回は詳しく触れませんが、
信用取引が「現物より少しだけ自由度が高い」と言われる
理由のひとつです。
■ 「現物の代わりとして使う」という考え方
レバレッジを使わない信用取引は、
“現物の代わりとして使う”という考え方もできます。
たとえば、
現物で買いたい銘柄があるのに、資金が一時的に拘束されている
現物で買うと手数料が高くなる銘柄を、短期で保有したい
こういった場面では、レバレッジ1倍の信用買いが役に立ちます。
ただし、追証・コスト・期限といった信用特有の仕組みは残ります。
特に追証は、相場が下がっているときに追加の資金を求められるため、
心理的な負担が大きくなりやすい点には注意が必要です。
■ 信用取引の位置づけ
現物 ─(安全寄りの信用)─ 信用(レバレッジあり)
レバレッジを使わない信用取引は、
“現物より柔軟だが、コストと期限の制約がある”という
位置づけになります。
私はこれを 「安全寄りの信用取引」 と呼んでいます。
信用取引は、仕組みを理解すれば
“必要以上に怖がる必要はない”取引方法です。
大切なのは、レバレッジをどう使うか、
そしてどこまで使わないかという判断です。
■ 次回予告
次回は、この「安全寄りの信用取引」が
どのように “損失の拡大を止める技術(ヘッジ)”
につながるのかをお話ししていきたいと思います。
ではまた。
第1話です。よろしかったら、どうぞよろしくお願いいたします。
https://note.com/stock_style_640/n/naed1f89fecc1
「信用取引ってそもそも何?」①
https://note.com/stock_style_640/n/nd93dc8522516
「信用取引ってそもそも何?」①.5