【歌詞】 きみ 去りし のち
あなたの気配が うっすらと
まだ部屋の角に 閑かに滞ってる
触れないように 触れて
置いていかれた ぬくもりが
息をするように そこにいる
洗ったカップ ひとつだけ
伏せられた夜に
わたしの時間だけが
流れているはずなのに
あなたの声がまだ
どこかの壁に 響いてる
灯りはつけない
つけたら確かになるから
音を立てたのは窓か
それとも わたしの想いか
その音を あなたのものだと
思いたかった
重ねた写真の奥で
あなたの笑顔が 息づいてる
見つめかえせば 胸が軋んで
昨日のにおいが いまも揺れる
言葉をひとつ 失くすたび
夜が少し 深くなる
沈む月が ガラスを照らし
影だけが 夜に揺れる
触れられないのに
指先は まだ
あなたを探してる
同じこの部屋で ときを重ね
わたしの想い いまも彷徨う
灯りはつけない
涙が見えてしまうから
風が運ぶ ささやき
それとも わたしの鼓動か
その気配を あなたのものだと
信じたかった
ねぇ これが終わりだとして
どうしてまだ
あなたの足音が 残ってるんだろう
名前を呼べば
空気が震えた気がした
灯りはつけない
朝が来ても まだ
あなたを探してしまう
閉じた瞳に浮かぶ
その笑みが 夜を染めていく
わたしの世界 すべて
時は過ぎても
胸の奥に あなたがいる
閑かな影が 揺れては消えて
夜の果てで 息づいてる
終わりはなく
想いは今も ここにある
瞬きをした その少し後で
なにも なかった
なにもなかったことだけが
なにより確かだった
静かな息だけが
夜を包んでいた
灯りはつけない
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