【歌詞】 螺旋
夜は まだ沈みきれず
触れてはならない境界を抱き
高層の影と影のあいだ
薄い月明かりが 肌の上をなぞる
閉じた窓の外では
濡れたアスファルトを 車輪が擦り
その余韻が 空気を震わせ
喉の奥で 脈は膨らむ
許されぬと知りながら
その歪んだ希いは
体内の海を 緩やかに掻き乱し
冷たい星明かりすら 熱を帯びさせる
外側は 最後まで 静謐を装う
瞼の裏で
深紅と墨色が揺らぎ
理性は 湿った声の奥で
音もなく 貌を失う
滲み出す衝動は
締め上げるために生まれ
鎖は解くためではなく
締め上げるために絡む
湿った吐息が 境界を滲ませ
混ざりあった匂いが この部屋を満たす
許されぬと知りながら
その罪を ゆっくりと呑み込む
明日の光など もう待てない
夜の底にだけ咲く一瞬が
わたしを確かに生かし
そして 崩そうとしている
螺旋を交わし
抗えぬ宿命を絡め取り
香りと湿度を纏う
そして
その罪を ゆっくりと呑み込む
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