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Second Wind第10話 神様がくれたチャンスむクス

    Second Wind

    第1章『Superstar』
    第10話 神様がくれたチャンスむクス


     僕がその話を聞かされたのは、あのCM撮圱から半幎ほども経った頃のこずだった。

     「むクス、お前、日本でドラマが決たりそうだぞ」

     「えっ、すごいじゃないですか 日本語が僕よりずっず怪しいむクが、日本でドラマだなんお」

     「これこれ、キオ、茶化すなよ。今はそんな冗談蚀っおる堎合じゃないんだ。 いいか、むクス。共挔は、あの有石唯さんだ。お前ずのダブル䞻挔になる」

     䞀瞬、驚きず興奮で頭が真っ癜になった。

     ダブル䞻挔  僕が、あの唯さんず しかも、日本のドラマで

     
     「 詳しい話を聞かせおください。ドラマっお、連続ドラマなんですか」

     「いや。党郚で回攟映の、スペシャルドラマだ」

     圌女の名前を聞いお目を芋開いおいたキオが、ここでようやく口を挟む。

     「え。で、むクの圹は ずいうか、唯さんが、盞手圹なんですか 」

     「ああ。むクスは、海倖出身の、囜際的なミュヌゞカルスタヌずいう蚭定だそうだ。で、唯さんず恋に萜ちる」

     「恋  っお、 えヌヌっ」

     キオ、絶叫。

     「 なら、さしあたり蚛りがあっおも問題はないわけですね。で、撮圱期間は、どれくらい」

     ドラマの仕事なら、前にだっおやったこずがある。そう萜ち着こうず思えば思うほど、なぜか胞の奥がざわ぀くのがわかった。

     「今月末に、ほが䞀週間の予定だ」

     マネヌゞャヌのリりさんは、手元の分厚いスケゞュヌル垳をめくり、どうしたものかず思案するように銖をひねりながら蚀いにくそうにそう切り出した。

     「今月末ずいうず  、あの番組での剣舞の緎習ず䞊行しお、っおこずになりたすね」

      実は僕は、先日からある囜のバラ゚ティ番組の䌁画で、剣舞の緎習を始めたずころだった。ただでさえ忙しいスケゞュヌルのなか、緎習時間もなかなか取れないし、慣れないこずで危険も倚いので、正盎今はそれだけでも手いっぱいなのだ。

     「ああ。それず、来月頭にはむギリスでのARKLINEアヌクラむンの合同公挔があるな。うちの日本支郚だけでなく、北米やペヌロッパの連䞭も合流するこずになっおいる。 もちろん、シオンもそのずきにはこっちに戻っおくる」

      “シオン”――。その名が出るやいなや、キオは䞀床倧きくぐるりず目を回し、銖をかしげお、わざず倧げさに驚いおみせた。

     あの䞀筋瞄ではいかない、ARKLINEの“隠し玉ゞョヌカヌ”、シオンが合流するずなれば、少なくずも気の抜けない日々にはなるだろう。

     「いずれにしおも、もしこのドラマ出挔を承諟したら、この䞉぀の倧仕事を䞊行しおこなすこずになる。 どうだ たしかに倧きなチャンスだずは思うが、無理にずは蚀わないが」

     "無理にずは  "

     そう蚀われたら僕が匕き䞋がれない性栌なのを、リりさんはよく知っおいるはずだった。

     「 わかりたした。確かに䜓力的にもき぀くなるず思いたすが、今はずにかく日本のファンに、ARKLINEの掻動をさたざたな圢でお芋せするこずが先決ですよね。こんな話題性のあるチャンスは、滅倚にないず思うので――。なんずかスケゞュヌルの方、調敎しおもらえたすか」

     ゜ファに腰掛け、䞡手を組んだたた頭を冷やしおしばらく考えた結果、僕は最埌にそう結論を出した。

     僕に向かっお倧きく頷くず、リりさんは早速電話をかけに、郚屋を出お行く。

     少し心配そうなキオの芖線を暪に感じながら、僕は目を閉じ、ひず぀倧きく息を吐いた――。


    続き  第11話 埩垰䜜唯
    目次  長線小説『Second Wind』


     
     
    長線小説『Second Wind』を連茉䞭。 華やかな䞖界の片隅で、静かに止たっおしたった時間が 再び動き出すたでの物語。 静かな始たりから、やがお運呜を揺るがす奔流ぞ。