
【第3景】横文字のシャワーを浴びて、愛想笑いで固まった60分。
こんにちは、OMASAです。
長野県の高原地帯を拠点に、地方の小規模事業者様のWeb活用をお手伝いしています。Web業界に身を置いて24年、数多くの「現場」と「Web」のすれ違いを見てきました。
この連載では、私が実際に目撃した、あるいは私自身がやらかしてしまった「しくじり」を、等身大の言葉で共有していきます。
第3回は、皆さんも一度は経験があるかもしれない、あの「気まずい時間」の話です。
まずは、こちらの漫画をご覧ください。




いかがでしたか?
「あるある」と苦笑いされた社長様も、少なくないのではないでしょうか。
(1コマ目)意気揚々と現れた都会のWeb制作会社の担当者。
(2コマ目)彼が口にするのは、「UI/UX」「コンバージョン」「リードナーチャリング」といった、普段の商売ではまず使わない言葉の数々。
(3コマ目)社長は真剣に聞こうとするものの、言葉の意味がわからず、次第にフリーズ。最後は失礼にならないよう、ただただ愛想笑いでその場をやり過ごす…。
(4コマ目)そして担当者が帰った後、手元に残ったのは、何が書いてあるかよくわからない分厚い提案書と、「で、うちは結局どうすればいいの?」という徒労感だけ。
これが、私が「現場とWebのすれ違い」と呼ぶものの、最も象徴的な光景です。
制作会社の彼らに悪気はありません。プロとしての知識を総動員して、あなたの会社のために良かれと思って提案しているのです。でも、その言葉が、あなたの現場の「温度」に合っていなければ、それはただの「騒音」になってしまいます。
商売の現場で、毎日お客様と向き合い、汗を流している皆様にとって、必要なのは「UI/UX」という言葉ではなく、「どうすれば、うちの商品が、必要としているお客様に届くのか」という、もっと単純で、等身大の解決策のはずです。
このすれ違いをそのままにして、ホームページだけを作っても、あなたの現場の「想い」はデジタルの世界には伝わりません。
【処方箋】横文字のシャワーを止めるために

こうしたすれ違いをなくし、本当に現場の役に立つWeb活用をするために、明日からできる小さな意識の変え方をお伝えします。
💊「わからない」と、勇気を持って言う
打ち合わせで知らない言葉が出てきたら、その場で止めてください。 「すみません、その『コンバージョン』というのは、うちの商売で言うとどういうことですか?」と。
制作会社は、あなたが「Webに詳しい」と思って喋っている場合もあります。あなたが「わからない」と言えば、彼らは「翻訳」しようと努力します。もし、そこでさらに難しい言葉で返してくるような会社なら、その後の伴走は難しいかもしれません。
💊「見た目」の前に、「温度」を話す
もちろん、ホームページの見た目がいいに越したことはないんですけどね。でも、もっと大切なのは、そこに「現場の温度」があるかどうかです。
制作会社との打ち合わせでは、まずあなたの商売の「想い」や、日々の「現場の空気」を、あなたの言葉で伝えてください。
「うちは、このネジ一本の品質には、どこにも負けない自信があるんだ」 「お客様が、このお菓子を食べて笑顔になる瞬間が一番嬉しいんだ」
そういった、あなたの等身大の言葉こそが、Webを動かす強力な燃料になります。
💊小さな道具から、始めてみる
いきなり立派なホームページを作る必要はありません。 現場の気配を伝えるためのSNSかもしれないし、想いを言語化するための小さなブログかもしれません。
大切なのは、「綺麗な箱」を作ることではなく、あなた自身の言葉で、無理なく発信し続けることです。それが、Webと現場の温度差を埋める、最初の一歩になります。
Webの世界は、正解がないようでいて、実はとてもシンプルです。あなたの「現場」にある温度を、そのままデジタルの世界に「翻訳」すればいい。
私は、その「翻訳者」であり、「伴走者」でありたいと思っています。
商売の現場とWeb、その間にある「温度差」を埋めるための具体的な「道具」として、2つのツールを公開しています。もし、あなたの現場にデジタルの「温度感」が必要だと感じたら、のぞいてみてください。
💊現場の「気配」を、無理なく発信し続けるために
💊商売の根本にある「想い」を、等身大の言葉で言語化するために