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【第3景】横文字のシャワーを浴びて、愛想笑いで固まった60分。

    こんにちは、OMASAです。

    長野県の高原地帯を拠点に、地方の小規模事業者様のWeb活用をお手伝いしています。Web業界に身を置いて24年、数多くの「現場」と「Web」のすれ違いを見てきました。

    この連載では、私が実際に目撃した、あるいは私自身がやらかしてしまった「しくじり」を、等身大の言葉で共有していきます。

    第3回は、皆さんも一度は経験があるかもしれない、あの「気まずい時間」の話です。

    まずは、こちらの漫画をご覧ください。

    水彩画タッチの漫画。町工場の応接室で、紺色のジャケットを着た若いWeb制作担当者がタブレットを持ち、UI/UX最適化について説明している。向かいに座る60代の社長が真剣に聞いている。吹き出しに「では、UI/UXの最適化とコンバージョン率の向上を…」というセリフ。
    Web制作の打ち合わせ開始 - 横文字だらけの提案に困惑する町工場社長の物語
    水彩画タッチの漫画。Web制作担当者が熱心に説明を続け、周囲にSEO、LPO、KGI、KPIなどの英語の専門用語が飛び交っている。社長が頭を掻きながら困惑した表情を浮かべている。吹き出しに「MAツールとCRMを連携させ、リードナーチャリングを…」というセリフ。
    MAツール?CRM?リードナーチャリング? - 専門用語の嵐に困惑する社長
    水彩画タッチの漫画。Web制作担当者がタブレットのチャートを指さして反応を求めている。社長は額に汗をかき、強張った愛想笑いで固まっている。吹き出しに「…というスキームになりますが、いかがでしょう?」というセリフ。
    もう限界...愛想笑いでフリーズする社長
    水彩画タッチの漫画。町工場の応接室に社長が一人残され、テーブルに両手をついて頭を抱えている。窓の外は夕暮れ。テーブルにはタブレットが残されている。吹き出しに「(小声で)…結局、うちは何を変えればいいんだ?」というセリフ。
    打ち合わせ終了後 - 結局、何をすればいいのか分からない社長の後悔

    いかがでしたか?
    「あるある」と苦笑いされた社長様も、少なくないのではないでしょうか。

    (1コマ目)意気揚々と現れた都会のWeb制作会社の担当者。

    (2コマ目)彼が口にするのは、「UI/UX」「コンバージョン」「リードナーチャリング」といった、普段の商売ではまず使わない言葉の数々。

    (3コマ目)社長は真剣に聞こうとするものの、言葉の意味がわからず、次第にフリーズ。最後は失礼にならないよう、ただただ愛想笑いでその場をやり過ごす…。

    (4コマ目)そして担当者が帰った後、手元に残ったのは、何が書いてあるかよくわからない分厚い提案書と、「で、うちは結局どうすればいいの?」という徒労感だけ。

    これが、私が「現場とWebのすれ違い」と呼ぶものの、最も象徴的な光景です。

    制作会社の彼らに悪気はありません。プロとしての知識を総動員して、あなたの会社のために良かれと思って提案しているのです。でも、その言葉が、あなたの現場の「温度」に合っていなければ、それはただの「騒音」になってしまいます。

    商売の現場で、毎日お客様と向き合い、汗を流している皆様にとって、必要なのは「UI/UX」という言葉ではなく、「どうすれば、うちの商品が、必要としているお客様に届くのか」という、もっと単純で、等身大の解決策のはずです。

    このすれ違いをそのままにして、ホームページだけを作っても、あなたの現場の「想い」はデジタルの世界には伝わりません。

    【処方箋】横文字のシャワーを止めるために

    水彩画タッチのイラスト。紺色のジャケットを着た男性が傘を差して、上から降り注ぐ英語のビジネス用語(UI/UX、KPI、SEO、CRM、ROIなど)を防いでいる。傘が言葉を跳ね返し、人物はリラックスした表情で余裕を見せている。柔らかい青と緑の水彩画背景。専門用語の情報過多から身を守る解決策を視覚的に表現したビジネスコンセプトイラスト。
    横文字のシャワーを止める処方箋

    こうしたすれ違いをなくし、本当に現場の役に立つWeb活用をするために、明日からできる小さな意識の変え方をお伝えします。

    💊「わからない」と、勇気を持って言う

    打ち合わせで知らない言葉が出てきたら、その場で止めてください。 「すみません、その『コンバージョン』というのは、うちの商売で言うとどういうことですか?」と。

    制作会社は、あなたが「Webに詳しい」と思って喋っている場合もあります。あなたが「わからない」と言えば、彼らは「翻訳」しようと努力します。もし、そこでさらに難しい言葉で返してくるような会社なら、その後の伴走は難しいかもしれません。

    💊「見た目」の前に、「温度」を話す

    もちろん、ホームページの見た目がいいに越したことはないんですけどね。でも、もっと大切なのは、そこに「現場の温度」があるかどうかです。

    制作会社との打ち合わせでは、まずあなたの商売の「想い」や、日々の「現場の空気」を、あなたの言葉で伝えてください。

    「うちは、このネジ一本の品質には、どこにも負けない自信があるんだ」 「お客様が、このお菓子を食べて笑顔になる瞬間が一番嬉しいんだ」

    そういった、あなたの等身大の言葉こそが、Webを動かす強力な燃料になります。

    💊小さな道具から、始めてみる

    いきなり立派なホームページを作る必要はありません。 現場の気配を伝えるためのSNSかもしれないし、想いを言語化するための小さなブログかもしれません。

    大切なのは、「綺麗な箱」を作ることではなく、あなた自身の言葉で、無理なく発信し続けることです。それが、Webと現場の温度差を埋める、最初の一歩になります。

    Webの世界は、正解がないようでいて、実はとてもシンプルです。あなたの「現場」にある温度を、そのままデジタルの世界に「翻訳」すればいい。

    私は、その「翻訳者」であり、「伴走者」でありたいと思っています。


    商売の現場とWeb、その間にある「温度差」を埋めるための具体的な「道具」として、2つのツールを公開しています。もし、あなたの現場にデジタルの「温度感」が必要だと感じたら、のぞいてみてください。

    💊現場の「気配」を、無理なく発信し続けるために

    💊商売の根本にある「想い」を、等身大の言葉で言語化するために

     
     
    長野県の高原地帯を拠点にWeb制作事務所「エスワン」を運営するOMASAです。戦略設計からWordPress構築、AI活用まで対応。商工会所属。noteでは現場のWeb知見や地方での働き方を等身大でお届けします。Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。

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