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上司と合わない、評価されない。それでも仕事を続ける40代の夜に学んだ一つのこと

今日もスナックゆきで、一杯だけ頼んだ。

ハイランドパーク12年にした。

甘さとスモーキーさが、
同時にある酒だ。

今日の相棒 ハイランドパーク12年

何気なく同僚のメールが目に入った。

上司からのメールだった。

チーム全員に送られたメールに、
自分だけ宛先に入っていなかった。

CCにも、入っていなかった。

それだけのことだった。
それだけのことなのに、


考え始めると、止まらなかった。

上司に何か悪いことをしただろうか。
先週の会議での発言が、
まずかったんだろうか。

答えは出ない。

なのに、
また考えている。
思い返すと、他にも兆候はあった。

会議に自分だけ呼ばれなくなった。
上司に挨拶しても、目を合わせない。
自分の知らない飲み会が 行われていた。

そういえば、
同僚が、 自分の仕事を
巻き取っていくことも増えた。

一つ一つは、たいしたことじゃない。
巻き取られたときも仕事で立て込んでいた時だった。

でも積み重なると、
確信に変わっていく。

嫌われている、と。

居場所が、
少しずつ消えていく気がした。

こんな夜、
あなたにもありませんか。


思えば

あの頃の私は、
上司の顔色だけを見て
働いていた。

承認されることが、
仕事をする理由に なっていた。

承認されない日は、
何もかもが
無駄に思えた。


ある夜、
ゆきママに話した。

上司に嫌われているかもしれないと。
居場所がなくなりそうだと。

ママは少しの間
何も言わなかった。

真っ赤な口紅が、
カウンターの光の中で
鮮やかに見えた。

大ぶりのアクセサリーが、
静かに揺れていた。

そして、
持っていたグラスを
カウンターに置いて、言った。

「ウフフ、、その上司に好かれることが、あなたの仕事なの?」

言い終わると、
少し微笑んで、
次の客に目を向けた。

それだけだった。

でも、
その一言が、
家に帰ってからじわじわと効いてきた。


その一言が、刺さった。

いや、
刺さった、というより、
何かが崩れた。

ずっと、
上司に好かれることが、
仕事だと思っていた。

違った。

私の仕事は、
別に上司に好かれることでは
なかった。

そんな当たり前のことに
気づくのに何年かかったんだろう。


それから、一つだけ変えた。

上司に報告する前に、
一度だけ自分に問うようにした。

「この仕事を、 自分は誇れるか。」

承認されなくても、
自分が誇れる、納得する仕事をする。

その軸が一つできてから、
上司の態度が
前ほど気にならなくなった。

たぶん、今はこれでいい。
たぶん、だけど。


ハイランドパークを
もう一口飲んだ。

甘さとスモーキーさが
同時にある。

なんだか、仕事みたいだな。

グラスが空いた。
今日はここまでにする。

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