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”無能な上司”が組織を壊す〜致命的な悪いクセ〜

    「方針?そんなもん考えてねーよ!」
    そうぶちかまし、鼻歌まじりで笑っていた Y 部長。

    今回は、その後におきた大事件の話です。

    ※前回のお話はこちら ↓

    ◎地獄の底へ

    「どうするつもりですか!」

    鼻歌まじりだった Y 部長が、一気に地獄の底へと引きずりこまれる。

    いつも人任せで、仕事も適当。
    そんな Y 部長が、なぜか品質監査の説明役をかって出た。

    順調に監査が進んでいたかにみえたその時――

    監査員が資料の一点に目をとめ、人差し指でトントン。

    「なんですか、これ?」と鋭く言い放つ。

    「あぁ、それは微生物ですね〜」
    軽〜く答える Y 部長。

    「それは分かってます!基準値を超えてますよね!」

    一瞬で場の空気が凍りついた。

    監査員は目をつり上げ、明らかにイラ立ちの表情を出している。

    「あれ⁉ ちょっと待ってください!」…とたんに焦りだす Y 部長。

    手元の資料をかき回しながら何かを探している。
    その顔には、鼻歌を歌う余裕はもうどこにもない。

    どうやら、監査員に見せてはいけない資料を、堂々と持ちこんでたらしい。

    問題の資料には Y 部長の承認印が。

    とはいえ、普段から人任せだから、部下がどんな仕事をしているかなんて、
    まったく把握してない。

    ただハンコ押しただけ。

    しかも本来なら基準を超えた時点で、お客先に報告するのがルールなのに、
    それを放置していたY部長。

    『気をつけてくださいね』と、部下から念を押されてたはずなのに、軽くみていた結果がこれだ。

    (これはフォローできない…)
    (ここはY部長に任せるしかない…)

    私は救いたい気持ちと、どうにもならない現実との間で
    見守るしかできなかった。

    ◎痛すぎる教訓

    結局、この微生物の検査結果以外に異常はなく監査は終了。

    しかし、安全が確認できるまで”生産は一時中止”という、
    手痛いお仕置きを受けることになった。

    ブラック企業に勤めて33年――

    ーーーーーーーーーーーーー
    一人のリーダーの適当な仕事が、
    組織全体の信頼をも揺るがす。
    ーーーーーーーーーーーーー
    信頼を築くには長い時間がかかるが
    失うのは一瞬だ…

    この一件で、それをまざまざと見せつけられました。


    そして月日が流れ、
    お客様への謝罪を繰り返し、どうにか生産再開の許可を得るにこぎつけました。

    そして、ホッとする部下たちの横で聞こえてくる、
    Y部長の懲りない鼻歌が……

    「あれ? もう地獄から戻ってきた?」

     
     
     
    【笑顔で楽しく働ける世界をつくる】 ブラック企業で33年/元現場社員のリアル体験談 パワハラ・ブラックな職場で悩んでる人へ、自分を守るヒントを発信中|現在、心理カウンセラーの資格取得に向けて学び中

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