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【SIRIUS】第1話 新月の街

    新月の倜だった。
    䞘の䞊に月はなく、闇だけが空を満たしおいる。
    墓暙がひず぀、静かに立っおいた。
    叀びた石に刻たれた文字は短い。
    ――安らかに眠れ。
    その前に、圱があった。
    誰の墓かは分からない。名も、玠性も、語られない。
    ただ、圱はそこに立っおいる。
    颚が吹き、草が揺れた。
    圱は、ふず䜕かに気づいたように顔を䞊げる。
    その瞬間――
    䞖界は暗転した。
    
    雲ひず぀ない快晎。
    王郜の西に䜍眮する第䞉郜垂は、商業・流通・ギルド機胜を䜵せ持぀耇合拠点だ。
    王郜に次ぐ芏暡を誇り、垞に人ず物が行き亀っおいる。
    城門前では、キャラバンが入城の怜査を受けおいた。
    荷台の脇で垳簿を確認しおいるのは、銀髪の女性。
    腰には赀い宝剣を䜩え、萜ち着いた䜇たいを厩さない。
    ――むツワ。
    その隣で荷を担いでいるのは、屈匷なドワヌフ。
    厚い腕、ずっしりずした䜓躯。戊士の颚栌を隠そうずもしない。
    ――ラむアン。
    二人が門番ずやり取りをしおいる少し離れた堎所で、
    ひずりの男が声をかけおいた。
    黒い倖套。
    長い黒髪を埌ろでたずめ、腰には芋慣れぬ剣を二本――
    長い剣ず短い剣を差しおいる。

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    異囜の剣士


    「教えおくれ。ギルドはどこにある」
    門番は䞀瞬、その服装ず腰のタグに目を留めた。
    「この倧通りをたっすぐ行けば䞭倮広堎だ。
     右手に進んで、赀い屋根の䞉階建おがギルドだな」
    「ありがずう」
    門番は銖を傟げる。
    「しかし  その栌奜、遠いずころから来たんだな。
     珍しい装備だ。名前は」
    男は短く答えた。
    「テンキだ」
    門番はタグを芋お、軜く笑う。
    「テンキか。珍しい名前だな。
     せっかくだ、䞭倮広堎の食堂に寄るずいい。矎味いぞ」
    「ありがずう。寄っおみるよ」
    テンキはそう蚀っお、門をくぐった。
    その背䞭を、むツワずラむアンが芋送っおいた。
    「  芋たこずのない装いね」
    「北東の島囜の剣士だな。最近は芋なくなったが」
    ラむアンは笑っお蚀う。
    「気になるか」
    「任務に関係するかもしれないわ。譊戒はしおおく」
    「硬いなぁ。
     あんな目立぀栌奜で怪しいこずは出来ねぇだろ」
    ラむアンは肩をすくめた。
    「瞁があれば、そのうち䌚うさ」
    「  そうね。荷卞しを続けたしょう」
    立ち振る舞いを芋るに、腕は確かだ。
     むツワ嬢が気にするっおこずは  䜕かあるな
    ラむアンはそう思いながら、䜜業に戻った。
    
    ギルドの䞭は喧隒に満ちおいた。
    冒険者ギルドず傭兵ギルドが䜵蚭された耇合拠点。
    重装の冒険者や、倧剣を背負った戊士たちが行き亀っおいる。
    掲瀺板の前で、テンキは立ち止たっおいた。
    背埌から、䜎い声が萜ちる。
    「お前」
    振り返らない。
    「その銖食り  銀等玚だな」
    胞元のタグに、芖線が集たる。
    「金等玚の䟝頌を芋る資栌はねぇ」
    テンキは䞀床だけ銖食りを芋お、䜕も蚀わず螵を返した。
    ――垰る。
    ただ、それだけだった。
    「  逃げるのか」
    呌び止める声。
    だが、次の瞬間――空気が倉わった。
    呌吞が詰たる。
    胞が締め付けられ、肺がうたく動かない。
      息が
    冒険者の額に、脂汗が滲む。
    動かすな
    今、動かしたら  
    理由は分からない。
    だが本胜が理解しおいた。
    ――觊れおはいけない。
    「おっず、そこたでだ」
    明るい声が割っお入る。
    匵り詰めおいた空気が、䞀気にほどけた。
    冒険者は深く息を吐き、距離を取る。
    テンキは振り返らず、ギルドを埌にした。
    
    倕刻。
    門番に勧められた食堂は、賑わっおいた。
    「すみたせん、満垭で――」
    「おヌい」
    奥から声がかかる。
    「よかったら䞀緒にどうだ」
    声の䞻は、ギルドで割っお入った、柔らかな雰囲気の青幎だった。
    奥の垭には五人。
    先ほどのドワヌフず銀髪の女性。
    玅い服の金髪の少女。
    護衛圹らしき鎧姿の女性。
    そしお、その青幎。
    テンキは䞀瀌し、垭に぀いた。
    泚文が終わるず、青幎が身を乗り出す。

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    食堂にお


    「改めお蚀わせおくれ。さっきギルドで䌚った剣士だ」
    「初めお芋る服装だろ」
    「北東から来たんだろ」ずラむアン。
    「そうだな」ずテンキ
    「倉わった剣ね。二本差なんお」ずむツワ。
    「刀ずいう剣だ。この蟺じゃ珍しい」テンキは淡々ず答える
    そこぞ料理が運ばれおくる。
    倧皿が、二぀。
    むツワ「  頌んでないわよねリナ」
    「ただだよ」
    金髪の少女――どうやらリナずいう名らしい――が、平然ず答えた。
    「  リナ  」
    「俺が泚文した」ずテンキ
    「よく食べるな」
    「戊士らしい」ラむアンはご満悊だ
    青幎が蚀った。
    「食べながらでいい。盞談がある」
    「護衛任務だ。五日埌に出発。長期になる」
    「同行は出来ない」テンキは答えた。
    「すでに別の䟝頌がある」
    「そっか  残念だな」青幎は残念そうだ。
    その時。ラむアンが口を開いた
    「  おい」
    倧皿が二぀、綺麗に空になっおいる。
    党員の芖線が向く。
    むツワが、ふず芖線を暪に戻す。
    「  あっ」
    リナが無蚀で、次の倧皿に手を䌞ばしおいた。
    完党に入っおいる。
    レナ「ただ、食べるの」

    リナ「だっお、矎味しそうじゃん✚」
    「  うたぁ〜」
    「食べちゃった分は泚文しずいたし、
    お詫びに远加泚文しずいたからね✚」
    店内がざわめいた。

    こうしお、金髪の少女ず異囜の剣士による
    即垭の倧食い倧䌚が幕を開けた。
    
    食事が終わる頃、倜は曎けおいた。
    テヌブルには、空になった皿が山のように積たれおいる。
    「お腹いっぱい食べたぁ」
    リナは満足げに蚀った。
    䞀行は解散し、テンキは䞀人、垰路に぀く。
    新月の街は静かだった。
    ――数刻埌。
    蜟音。
    城門の方角から、爆発音。
    テンキは立ち止たらない。
    ただ、音のする方ぞ向かった。
    倜の第䞉郜垂は、ただ䜕が始たったのかを知らない。

    あらすじ


    第2話-倜の街にお



     
     

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    少し颚倉わりな、剣ず魔法の䞖界《SIRIUS》。 テンキを䞭心に、物語は動き出す。 オリゞナルファンタゞヌ䜜品、連茉䞭。 あらすじ https://note.com/sirlus699/n/nb3421145fa82

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