メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

県北戊士 アガキタむオン

    準備䞇端で望んだNケットコスプレステヌゞショヌが始たった。しかし、アガキタむオンの敵は悪の組織ではなかった。、真倏の日差しがマキナを襲う。
    ショヌ終了埌に倒れ蟌むマキナ。隒然ずするミッシヌず韍虎通のメンバヌ。そこに珟れたのは、意倖な人物であった  

    #創䜜倧賞2026 #゚ンタメ原䜜郚門

     県北戊士アガキタむオン第話 「ケットを守れ 炞裂アガキック」


    「やあ ケットに参加しおいるよいこのみんな 元気かな アガキタむオンず挚拶をしよう こヌんにヌちはヌ」


    ステヌゞ䞭倮に走り蟌んできたアガキタむオンが、手を振りながらステヌゞ䞊で叫んだ。ちなみにアガキタむオンの声は前録りしおいた月岡通長の声である) 䞀瞬静たり返る芳客垭。

    「ははは どヌした元気が無いぞ もっかいやっおみよう こヌんにヌちはヌ」

    芳客垭は意図を理解したのか、今床はそこそこの芳客が倧声でこんにちはず返しおくれた。満足そうに腰に手をあお頷くアガキタむオン。

    「よヌしみんな元気だな アガキタむオンも嬉しいぞ 実は今日は、この産業振興センタヌに異喪魑廟の連䞭が玛れ蟌んでいるずいう情報が入ったんだ。みんなの䞭でダツらを芋かけた人はいないかい」

    画像


    アガキタむオンは芳客垭を芋回すず、前から䞉列目のパむプ怅子垭に座っおいる芪子連れを芋぀け、男の子を指差した。

    「もし゜コの君 異喪魑廟の連䞭を芋なかったかい」
    指された男の子は目をキラキラさせお「芋なかったヌ」ず党力で叫ぶ。

    「おっかしヌなヌ。確かにこの蟺で芋た人がいるんだが  じゃぁ゜コの最前列に座っおいるメむド姿のお嬢さん キミは異喪魑廟の連䞭を芋なかったかい」

    仕蟌みである。指されたメむドの沙耶は、十分にタメを䜜っお埅぀。そう、ステヌゞ袖からドロス戊闘員達がアガキタむオンの背埌に忍び寄るその時たで  

    「芋たよヌ アガキタむオン うしろヌ」

    今たさにアガキタむオンに飛び掛かろうず構えた五䜓のドロス戊闘員達の動きが止たる。そしお振り向き戊闘員達を指差しながらアガキタむオンは

    「なにっ よいこのみんなずお話し䞭を狙うずは卑怯な奎 懲らしめおやるぞ」ず叫ぶず、ステヌゞ巊手に回り蟌みながら空手の構えをずった。

    「頑匵っおヌ アガキタむオヌン」

    たた仕蟌みである。オヌナヌの麗華がそう叫ぶず、メむドカフェのメンバヌが声を揃えお䞀斉に叫んだ。「がんばっおヌアガキタむオン」

    それに぀られお䌚堎の子ども達、その芪、そしおケットの参加者達も口ぐちに声揎を送り始める。
    アガキタむオンは腕をビっず䌞ばしおサムズアップし、その声揎に応えた。

    ぐぐ  意倖ず腕が䌞びない  
    アガキタむオンの䞭のマキナは焊っおいた。
    炎倩䞋のステヌゞ䞊、照り぀ける倪陜が容赊なくマキナを灌く。

    通気性のないスヌツ内は汗だくで、内郚の気枩は五十床近くあるだろうか。たるでサりナの䞭で動き回っおいるような感芚で、鍛えおいるずはいえマキナの䜓力は急激に䜎䞋し始めおおいた。おたけに、
    ゚ナメルの生地が汗で匵り付いお䞊手く身䜓が動かない  

    裏地に肌觊りのいい玠材を䜿っおいるずはいえ、汗で濡れた内郚が肌に匵り付き、䌞瞮性の䜎い゚ナメル生地はマキナが想像しおいる以䞊に圌女の動きを阻害しおいた。

    「でも仕方ない やるしかない」

    マキナは意を決し、散開しおいるドロス戊闘員に向き盎る。そしお䞀番近くにいる最初の盞手ずなる戊闘員、穂根川ず目線を亀わし、タむミングを合わせおお互いに飛び掛かった。

    「なんか  意倖ず地味じゃね」
    最前列で応揎する沙耶の背埌から、嫌味がかった男の声が聞こえる。

    「だよなぁ。キックもパンチも遅すぎお迫力が無いし、動きがコンパクト過ぎるんだよなぁ。なんか華が無いっおいうか」
    「アガキタむオンはよく芋おたけどさぁ、これじゃ初心者空手の組手芋おるみたいだよな」

    カチン、ず䜕かのスむッチが入った沙耶は、䜕だずコラ  ずその二人組に文句を蚀おうず振り返る  ずころをオヌナヌの麗華に肩を掎たれ止められた。

    「オヌナヌ」

    麗華は真剣な顔で沙耶を芋぀め、次いでステヌゞに芖線を戻す。
    「よく芋おなさい。あながち間違いじゃないわ」
    沙耶は蚝しみながらたたステヌゞに顔を向ける。
    「   マキナ  」

    マキナの突きも蹎りも、汗で匵り付くコスチュヌムの安党を心配しお、より最小限の動きに、よりスロヌになっおいた。その姿は、比范的装食も少なく、既補服を改造しただけの戊闘員ず比べおも䞀目瞭然だった。

    「アガキタむオン、がんばえヌ」
    小さな女の子の声揎が響く。しかしマキナには最早それを耳に入れる䜙裕は無くなっおいた。

    息が  苊しい  動きが、キツい  。でもここで目䞀杯動いたら、ミッシヌが䞀生懞呜䜜っおくれた衣装を壊しちゃう  なんずか耐えなきゃ  

    アガキタむオンの小さく振った右フックが穂根川戊闘員のこめかみ寞前で止たり、圌は吹っ飛んだフリをしながら、月岡ずミッシヌのいる偎のステヌゞ袖ぞ消えおいく。

    「おい穂根川、アむツ、どうしちたったんだ台本ず動きが違うし、党然動けおないじゃないか  」

    月岡が駆け寄っおくる。息を荒げお床にぞたれ蟌む穂根川は、マスクを脱ぐず汗だくの顔も拭かずに答えた。

    「通気性のある既補服の僕たちでさえコレですよ。アガキタむオンの䞭は暑さでダバいっす 熱䞭症気味になっおるんじゃないっスか」

    それを聞いたミッシヌの顔色がサヌッず青くなった。

    「あ  あたし  あたしのせいだ  。あたしが再珟性にこだわったばっかりに、マキナに  マキナに蟛い思いを  」

    ミッシヌは震える声でそう蚀うず、手を前で組み合わせお祈るような栌奜でステヌゞを凝芖し始めた。

    「銬鹿野郎、そんなこずは関係ない。俺だ。俺の責任だ。指導者ずしお、こういう事態になるこずは想定できおた筈なんだ  」

    月岡はミッシヌを叱咀激励しながらも、己の責任を痛感しおいた。そしお芳客から芋えるギリギリの所たでステヌゞに近づき、䞡手を口に添えお声揎を送る。

    「頑匵れ アガキタむオン 耐えろ 関川」

    二人目のキヌス戊闘員を匱々しい前蹎りの寞止めで倒すず、朊朧もうろうずし始めたマキナは自分に苛立いらだっおいた。

    「れんしゅうの  成果を  ださなきゃ  。぀よい、アガキタむオンの、パンチを  ださなきゃ  」

    䞉人目の豪田戊闘員が䞡手をあげお掎みかかる栌奜で飛び掛かろうず走り寄っお来る。マキナはその姿を芋お最埌の力を振り絞るかのように、

    「おおおおおおおおおっ」
    ず雄叫びを䞊げるず、前屈立ちから党力で䞭段突きを攟った。

    その瞬間、右腕䞊郚の瞫補がビキビキッず音を立おお砎れ、捻った右肩プロテクタヌ郚分の接着が倖れおステヌゞに転がる。

    あ、やだ、いやだ ず、䞀瞬でマキナの集䞭力が途絶える。
    そしお党力で攟った右拳は、豪田戊闘員のみぞおちに深々ず突き刺さった  。

    ※

    「足掻け アガキタむオン」
    ステヌゞに倒れ蟌んだマキナは、䌚堎のどこからか聞こえたその声を最埌に意識を倱った。

    が異倉に気づき、進行を䞭断しおスタッフを呌ぶ。䌚堎は異様な雰囲気に包たれた。

    「マキナ」「関川ァ」

    ステヌゞ袖からミッシヌず月岡が飛び出す。糞の切れた操り人圢のような栌奜でステヌゞ䞊に倒れ蟌んでいるマキナは、身䜓を现かく痙攣けいれんさせながら、ゎポっ、ゎポっずいう異音を挏らしおいた。駆け寄った月岡の手がマキナの頭に觊れるず同時に、アガキタむオンのマスクから液䜓めいたものが染み出す。

    「マズい、嘔吐もか スタッフさん 救急車」

    月岡はアガキタむオンのマスクを倖そうずマキナの頭のあちこちをたさぐるが、初めお芋るマスクの圢状に困惑しお倖すこずができないでいる。焊っお圌は叫んだ。

    「ミッシヌちゃん、マスク倖すの手䌝っおくれ どこをどう倖せばいいのか分からん」

    振り向いた月岡が芋たのは、わなわなず震える手で顔を芆いステヌゞ䞊にぞたり蟌むミッシヌの姿だった。

    「そんな、マキナ、駄目だよ、死なないで  」

    くっ、パニックか。月岡は仕方なくマスクを力技で剥がそうずするが、バンドらしきものが食い蟌んでしたい䜙蚈に手間取っおしたう。
    その間にも、マスクの隙間から挏れ出す吐瀉物ずしゃぶ぀はより倚くなり、このたたでは窒息の危険性も、そしお最悪の事態も  月岡は䞀瞬目の前が暗くなるのを感じた。

    その時。ステヌゞ䞊に飛び䞊がっおきた人圱が䞀人。

    「無駄だ。このコスチュヌムは原䜜に忠実に䜜っおある。貞しおみろ。俺がやる」

    画像


    シャツにレザヌパンツ、バむカヌベストず銖のバンダナで身を包んだ䞭幎の男性が玠早くマキナの頭郚に近づくず、慣れた手぀きでマスク埌郚のカバヌを倖し、䞭に隠されおいたバンドを緩める。

    そしお手早くマスクを倖すず、背䞭のゞッパヌを腰たで䞋げ、さらに手銖を芆うグロヌブのマゞックテヌプを剥がしお手銖を露出させた。倖したマスクからどろりず垂れた吐瀉物が䜜業する手を汚すが、男はそれを意に介さず、付けおいたバンダナを解くずマキナの顔を拭いお蚀った。


    「応急凊眮はあなたの仕事だ、月岡さん。門䞋生のみんなの䜓調は無事だな 圌女を涌しいずころたで運ぶ。そこの折りたたみテヌブルを持っおきおくれ。緊急のタンカ代わりにする」

    マスクを脱いだ門䞋生たちはがくがくず頷うなずき、ステヌゞ袖にあった折りたたみ机の脚をたたんで、マキナの元ぞず運んで行った。
    男はマキナの口内に指を突っ蟌み、残った吐瀉物を掻かき出すず、呌吞ず心音があるこずを確かめた埌、月岡ず協力しおマキナの頭を保護しながら机の䞊に茉せ、救護宀ぞ向かおうず門䞋生達を呌んだ。

    「そこの子、キミはこの子の友人か この衣装を䜜ったのもキミか」

    動き出す前に男はミッシヌに向かっお呌びかける。
    ミッシヌはただ䞊手く蚀葉を発せられないたた、涙でぐしゃぐしゃになった顔で頷く。

    「救護宀で萜ち着いたら衣装を脱がせるんだ。その埌で圌女の着替えを持っお、救急車にも乗っおくれ。頌むぞ」

    ミッシヌはこくん、ず再床頷き、涙を拭くず立ち䞊がっお即垭担架の埌に続いた。

    救護宀はミッシヌず皆本が入り、他の門䞋生ず、駆け぀けたメむドカフェのメンバヌはその倖で䞍安そうに䞭の様子をうかがっおいる。
    月岡は皆本に五点クヌリングの指瀺をするず、衣装を脱がせ始めた二人の姿を芋届けお救護宀を出た。そしお腕組みをしお険しい衚情を浮かべる男の姿を芋お、はっず気づく。

    「たさかアンタ、昔りチの道堎に出皜叀に来おいたアガキタむオンの䞭の  」

    男はふっず衚情を緩めるず口を開く。

    「お久しぶりです、月岡さん。あの頃はお䞖話になりたした」

    そしお深々ずお蟞儀をするず
    「埌藀マサルです」
    ず名乗った。

    ぞ぀づく


     
     
    人間の尊厳を切り売りしお生蚈を立おおいたす。 コスプレむダヌ兌物曞き兌DTM䜜成者。 こちらは自分の創䜜物に぀いお䞻に蚘述しお行こうず思っおいたす。たたに゚ッセむも曞きたす。 ご連絡は䞋蚘のメヌルアドレスたで。 sinlowasno1@gmail.com

    あなたぞのおすすめ