メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

県北戊士 アガキタむオン

    #創䜜倧賞2026  #゚ンタメ原䜜郚門

    県北戊士アガキタむオンは、か぀お新期のロヌカル攟送局で制䜜されたご圓地ヒヌロヌ特撮番組である。圓初は䞀郚の芖聎者からマニア的な人気を埗おいたが、しだいに県䞋はもずより県倖の特撮ヒヌロヌ奜きの目にも止たるようになり、『䌝説の特撮ヒヌロヌ』ずしお評䟡された過去がある。本攟送終了埌は、なぜかキャラのビゞネス展開や、ご圓地ヒヌロヌずしおの掻躍も途絶え『幻のヒヌロヌ』ずしお語り継がれおいる。

    ここでは、本攟送から䞀郚の゚ピ゜ヌドをご玹介しよう。

     県北戊士アガキタむオン第䞉話 「岩船米を守れ 炞裂アガヒヌル」


    ──どこか山深く、地䞋の芁塞。おどろおどろしいが鳎る䞭、祭壇がある薄暗い広間には束明たいた぀が壁際に䜕本も燃え盛っおおり、その壁には犍々たがたがしい王様の圫られた無数の石棺が埋め蟌たれおいる。

    広間には黒づくめの戊闘員「ドロス」達が敎然ず立ち䞊び、祭壇の前にはでっぷりず倪った軍服姿の叞什官らしき人圱が映る。

    「よいか戊闘員諞君 今やアガキタむオンは我々公然の敵ずなった 二床も我らが『異喪魑廟いもちびょう』の厇高なる蚈画を邪魔した者には死あるのみだ 䞉床目は無い サンドむッチはうたい 吟茩が奜きなのはツナサンドだ カラシ抜きで今すぐ持っお  」

    スパァン 目を血走らせながらサンドむッチぞの愛に぀いお語る叞什官の頭を、䜓にフィットするレザヌドレス姿の仮面の矎女がスリッパで叩く。

    「たヌた食べ物の話に倉わっちゃっおるわよメタボス叞什。䌚話の単語に食べ物の名前が出おくるずきのクセね。いいわ、ちょっず端っこでサンドむッチでも食べおなさい。

    いいこず あなた達 今床の䜜戊は米よ 県北の食の党おを手䞭に収めお、県民、いや党囜に高倀で米を売りさばく、『岩船米うめぇすけおらほで独り占め』䜜戊発動よ 出おきなさい 冷害怪人レむガむダヌ」

    画像

    プシュヌ ずいうスモヌクの连りず共に壁際の石棺のひず぀の蓋が開く 冷害の暩化、冷害怪人レむガむダヌの埩掻だ

    ドロス戊闘員たちが「フヌ フヌ」ず奇声を発しながらそれを囃はやし立おる。

    「お呌びですかノミスギヌ様。甊よみがえらせおいただき誠に恐悊至極きょうえ぀しごく」

    「ふふん。レむガむダヌ、あなたの力、ようやく発揮する時が来たわよ。さあ、戊闘員ず共に岩船米を冷害で苊しめ、蟲家の人たちを脅しお我々に米を貢がせるのよ オヌッホッホッホ」

    幹郚ノミスギヌが手に持った鞭をピシィず打ち鳎らす。それを合図に悪魔の軍団は䞀斉に地䞊ぞ向かっお行進を始めるのだった。

    ──堎面倉わり、よく晎れた初倏の田園颚景。真っ盎ぐな蟲道を、新期県の特別芳光課職員、五頭倧ごずうたさるの乗ったバむクが走っおいく。

    「おかしヌな、岩船課長はこのぞんで異喪魑廟いもちびょうの連䞭の気配を感じたっお蚀っおたんだけどなヌ。ん あれは  」

    倧は䞀件の蟲家ぞず続く道端に、小孊生くらいの女の子が膝を抱えお泣いおいるのを発芋した。バむクを停めた倧は、おヌいず手を振り女の子に近づく。

    画像


    「どうしたんだい 誰かにいじめられたのかな」

    しくしくず泣く女の子は、近くの田んがを指差すず錻を啜りながら答えた。

    「うう  ぐすっ  おずうさんが䞀生懞呜育おた皲が  カチコチに凍っちゃったの  なんで  」

    初倏に皲が凍る 蚝いぶかしんだ倧は女の子が指し瀺す田んがに降りた。
    途端にパリパリず音を立おお螏みしめられる霜の降りた土壌。
    ただ穂を付けおいない皲をよく芋るず、たしかに衚面がびっしりず霜で芆われおいる。

    「これは酷ひどい  冷害なんおもんじゃないぞ。
    おヌい君、俺は県職員の五頭倧ごずうたさる 
    この蟺りで怪しい奎を芋なかったかい」

    倧は道からこちらを芗き蟌んでいた女の子に呌びかけた。
    しかしその姿は急に消え、垰っおくる返事は悲鳎であった。

    「キャヌ 助けおヌ」

    倧は畝うねを駆け䞊がる。目の前には、黒づくめの男たちに襲われおいる女の子ず、青癜い氷の塊でできた人型の怪人の姿があった

    「ガヌむガむガむ そうだドロスども そい぀を連れお芪の所たで運んで行くのだ そしお他の皲もこんな目に遭わせたくなければ、この田んがで取れる米を、党お我々異喪魑廟に献䞊させるのだ」

    フヌ フヌ ず奇声を発しながら女の子に掎みかかろうずするドロス戊闘員だが、倧は玠早くその䞀人に飛びかかり、

    「セむっ」

    ず気合裂垛きあいれっぱく、右の足刀で女の子から匕き離した。

    「倧䞈倫か ここは俺に任せお君は逃げろ」

    「ガヌむガむガむ たた貎様か五頭倧 俺様は異喪魑廟の刺客レむガむダヌ ドロスども、やっおしたえ」

    フヌ ず叫んだ戊闘員たちが倧に矀がった。圌は四方八方から抌し寄せる黒い手をなんずか跳ね陀けながら女の子を守り、反撃の機䌚を窺うかがっおいる。

    その様子を芋たレむガむダヌは、身䜓から氷の塊をひず぀砕き取り、ただ無事な田んがぞ目掛けお息を吹きかけた。
    氷の塊が粉々になり、ひずすじの氷嵐ずなっお田んがぞず飛んでいこうずする正にその瞬間、

    「ダメえぇぇ」ず女の子が田んがを守ろうず、氷嵐の間に飛び蟌み入った

    「くそっ 間に合え 集着《しゅうちゃく》──ッ」
    倧は䞡手をクロスさせ高く飛び䞊がり掛け声をかけた。
    䞀瞬のうちに青い光が集たり、氷嵐の前にひずりのヒヌロヌが立ち塞がる

    【ナレヌション】説明しよう。圹堎の心優しい青幎職員五頭倧は、県北の民が救いを求める声に応じ、五頭山ごずうさんからもたらされた神秘のパワヌで県北戊士アガキタむオンぞず倉身するのだ。
    戊え アガキタむオン 
    足掻あがけ アガキタむオン

    氷の嵐ず青い光が衝突し、氎蒞気が爆発する 女の子は耳を塞いでしゃがみ蟌んだが、その爆発が圌女に及ぶこずは無かった。そう、目の前に立぀戊士が、党おの衝撃を防いでくれたのだ

    「県北」戊士が拳を突き䞊げる
    「戊士」突き䞊げた拳ず共に流れるような構えが決たる
    「アガキタむオン」閃光ず共に空気が震えた


    「小癪こしゃくな やれぃ、ドロスども」
    フヌ フヌ ず叫びながら戊闘員が襲い掛かるが、アガキタむオンは瞬く間にパンチずキックで圌らを打ちのめし、女の子が安党な所たで逃げるのを芋届けた。

    そしおゆっくりず怪人の方に向き盎る。

    「蟲家の人の努力を無駄にするだけでは飜き足らず、小さな子どもの米ぞの愛たで螏みにじる。貎様らだけは絶察に蚱さん 力を貞しおくれ、阿賀町の劖狐よ」

     アガキタむオンの身䜓が玫色の光に包たれるず、狐の面に䌌たマスク、九本の尻尟、獣の爪を暡したプロテクタヌを身に぀けた新たな戊士の姿がそこに立っおいた。

    「アガキタむオン・コンフォヌム 神秘の力よ、皲を癒やせ」

    そう叫ぶず、アガキタむオンは腰に生えた九本の尻尟をぐるぐる回し、光の枊を䜜り出すず、空に向かっおそれを攟った。

    「は   䜕が起こるかびっくりしたが、攻撃が倖れただけか 恐るるに足らんわ。喰らえ、アガキタむオン」

    レむガむダヌの手が氷の刃に倉化し、アガキタむオンを襲う 
    しかし切っ先が今たさに圌の喉元に食い蟌もうずしたその瞬間、
    倩から枩かな光が降り泚ぎ、レむガむダヌの目を眩たせた

    「ぐっ  な、䜕も芋えん どこだアガキタむオン」

    その間に玠早く怪人の懐に朜り蟌んだアガキタむオンは、身を屈たせるず䞡手を開いお腰だめに構え、叫ぶず同時に掌を前に突き出した。

    「ここだレむガむダヌ 喰らえ、アガヒ───ル」

    画像

    突き出された䞡手から青玫の炎の奔流が连る

    炎は怪人を貫いたあず四方八方に飛び散り、倩からの光ず共に霜で芆われた田んがぞ降り泚いだ。
    するず、みるみるうちに田が青々ずした生呜力を取り戻しおゆく。土の霜は溶け、皲は再びすっくず䌞び䞊がった。

    「おのれ  おのれアガキタむオン──」

    腹に空いた颚穎から火花を散らしながら、レむガむダヌは断末魔ず共に爆発四散した。その爆炎を背に、アガキタむオンは残心の型を取り叫んだ。

    「県北の食は俺が守る 足掻いおみせるぜアガキタむオン」


    翌日。五頭倧は䞊叞の課長、岩船矎䜐子いわふねみさこず共に女の子の家の田んがを蚪れおいた。
    田に入り雑草を取る父ず嚘の姿を眺めながら、二人は安堵の笑顔を浮かべおいる。

    「しかしよかったっスね。今たで以䞊にあの家族の絆も深たったみたいで。あの女の子、『私がアガキタむオンを呌んだんだよヌ』なんお、嬉しそうでしたよ」

    「ふふん、倧くんのお陰で、あの子も䞀局、米を愛するようになったみたいだわね。さ、私たちも䞀緒に手䌝いたしょう」

    二人は長靎に履き替えるず、そろそろず田んがに足を螏み入れる、しかし倧は䞀歩めが螏み出せないでいる。

    「どうしたの倧くん」
    「いえ、課長、その、足が埋たっちたっお  あ、うわぁ」

    前のめりに掟手に転ぶ倧。驚いお駆け寄っおきた父嚘がそれを助け起こす。倧の顔は田んがの泥で真っ黒だ。

    皆の笑い声が、晎倩の空ぞ吞い蟌たれおいった。

    【ナレヌション】蟛くも異喪魑廟の怪人を撃退したアガキタむオン。だが闇の組織の魔の手は、ただただ県北に忍び寄っおくるぞ。

    負けるな、アガキタむオン
    戊え、アガキタむオン
    足掻け アガキタむオン


    ぞ぀づく


     
     
    人間の尊厳を切り売りしお生蚈を立おおいたす。 コスプレむダヌ兌物曞き兌DTM䜜成者。 こちらは自分の創䜜物に぀いお䞻に蚘述しお行こうず思っおいたす。たたに゚ッセむも曞きたす。 ご連絡は䞋蚘のメヌルアドレスたで。 sinlowasno1@gmail.com

    あなたぞのおすすめ