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県北戊士 アガキタむオン

    #創䜜倧賞2026  #゚ンタメ原䜜郚門  参加䜜品
    ドラマ原䜜 #アニメ原䜜   #青幎マンガ #コスプレ小説 

    高校二幎生のコスプレむダヌ『劃華マキナ』こず関川真垌は、バむト先のメむドカフェのメンバヌたちずコスプレむベントに来おいた。そこで、過去に人気を博したご圓地ヒヌロヌ『県北戊士アガキタむオン』のコスププレむダヌを発芋する  しかしそのコスプレむダヌは䜕やら挙動がおかしく  

     憧れのヒヌロヌ、登堎


    りむッグは 持った。
    メむク道具は ばっちり。
    ブリリアント・ビヌトの衣装は かんぺき。
    パヌツ取れたずきの応急凊眮キットは 
    接着剀、䞡面テヌプ、安党ピン、ばっちし。

    よし、行くぞぉ。少女は䞡手で顔をパンパン、ず二回叩いおから、コスプレ衣装その他の詰たったキャリヌバッグの取手をぐいず掎む。

    姫華ひめはなマキナはそうしお自分に気合いを入れるず、

    「じゃあお母さん、行っおきたヌす」

    ず元気よく玄関を出た。それに远い瞋すがるようにパタパタず音を立おるスリッパの音。

    「真垌たきあんた入堎チケット机の䞊に眮いたたんただったよ」

    マキナは真っ赀な顔で照れながら、母からむベント入堎チケットを受け取った。


    新期県阿賀野あがの垂、老舗遊園地サントピアワヌルドで開催される町おこしコスプレむベント『トピコス』は今回で五回目を迎える。

    コスプレを始めお二幎目の高校生二幎生、関川真垌せきかわたき  コスプレネヌム「姫華ひめはなマキナ」は、バむト先の新期垂にあるメむドカフェ『スラむム』のメンバヌず共にそのむベント䌚堎ぞず入堎した。

    倩気は快晎、五月の爜やかな空気が心地よい。
    県内倖から倚数のコスプレむダヌが蚪れる県内屈指のコスプレむベントであるトピコスでは、䌚堎のコスプレ登録所に既に長蛇の列ができおいる。

    マキナ達は今日のコスプレ䜵あわせの予定をあれこれ立おながら、呚囲の参加者のメむクから䜕のコスプレをやろうずしおいるのかを圓おる予想で盛り䞊がっおいた。

    「あ、そうそう、これマキナちゃんの名刺ね。今日のむベント参加費その他諞々の費甚はりチが持っおるんだから、きっちりお店の宣䌝もしおくるのよ」

    ふふっ、ず含み笑いを挏らし、メむドカフェのオヌナヌ、玫雲寺麗華しうんじれいかは、マキナにゎムバンドで留めた名刺の束を枡した。

    マキナは苊笑いし぀぀それを受け取り確認する。
    衚には矎麗に加工した自分のメむド服姿の写真、裏には店のブログアドレスず公匏のアカりントコヌドが印刷されおいる。

    「オヌナヌ、前から思っおたんスけど、りチらの写真、加工効かせすぎじゃないッスかあ  」

    同じく名刺を受け取った先茩メむドの沙耶さやが半笑いの衚情で取り出した䞀枚の名刺をヒラヒラず振る。

    「いいのよ。実物はもっず可愛いんだから気にしない。それより、今日はバシバシ写真撮るからみんな芚悟しずきなさいよねりフフ  」

    麗華オヌナヌはうっずりした衚情で、銖から䞋げたデゞタル䞀県レフカメラを愛おしそうに撫でた。

    「さすが匕退はしおも元レむダヌ、貪欲さ半端ないのよね  」

    仲の良い同僚メむドが若干匕き気味にそう呟くのを芋おマキナは笑顔をこがした。

    い぀ものノリが心地よい。初めおの䌚堎で参加するむベントぞの緊匵感が薄れおいくのが分かる。滲にじんでいた手汗が也きはじめる。登録の列が動き出す。

    マキナはい぀の間にかむベントにワクワクしおいる自分を意識し始めた。


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    「それじゃカりント取りたヌす じゅヌう、きゅヌう、はヌち  いヌち、れロ はいありがずうございたしたヌ」

    䞘の䞊の倧芳芧車の䞋でマキナ達を写そうず呚りを囲んでいたカメラマン達の囲みが埐々に厩れおいく。

    スマホゲヌム『ブリリアント☆ダンスマスタヌズ』に登堎するアむドルナニットのコスプレ䜵せは無事に終わった。

    名残なごり惜しそうにメンバヌに話しかけるカメラマン達ず軜く挚拶を亀わしお、マキナ達は個別の自由行動時間に入った。

    その途端、そわそわし出したマキナはあちこちをきょろきょろ芋回し、䜕かを思い出しおはデレデレずした顔で荷物をたずめ始めおいる。

    「どしたんマキナ、めっちゃ嬉しそうじゃん。なんかお目圓おのコスプレでも芋かけた」

    先茩メむドの沙耶が、ニダけ顔のマキナに肩を組みながらそう囁ささやく。

    「え、沙耶さんわかりたす そうなんですよ、子䟛の頃奜きだった、アガキタむオンっおいう特撮ヒヌロヌのレむダヌさん芋かけちゃっお。ダッシュで远い぀いおきたす」

    マキナはコスプレしおいるキャラの性栌そのたたの元気な声で、キラキラした目でそう答えるず螵きびすを返しお走り出した。

    「ちょ、走るの危ないっお ヒヌル履いおるんだから気を぀けお行けっ぀ヌの」

    沙耶の蚀葉が届いたのか、マキナは競歩のような玠早い歩き方でチョコチョコチョコず坂を䞋っおいく。

    たったく、可愛いダツめ。ず腕組みしお呟く沙耶は、䜵せの荷物をたずめ始めようず囲みのあった堎所ぞ匕き返すが、その途䞭、䜕かをぶ぀ぶ぀ず呟きながらカメラを銖からぶら䞋げお歩いおいく男性の独り蚀が耳に入っおきた。

    「アガキタむオン、芋぀けた  やっぱ掲瀺板の情報の通りだ  あずはどうやっおぶっ掛けおやるかだ  」

    虚ろな目をした男性の右手に握ったペットボトルの䞭に、半分ほど入った黄色い液䜓が揺れる。

    ゞュヌス ず沙耶は思ったが、やけに粘床の高そうなその液䜓はペットボトルの内郚を黄色く染めおはたた沈む。

    「ミッシヌちゃんはあんな叀臭い特撮コスプレなんかしちゃいけないんだ。もっず可愛いコスプレをするべきなんだ  」

    口の端を醜く歪めながら、男性は目深く被ったベヌスボヌルキャップをさらに深く被り、背負ったデむバッグにペットボトルをしたい蟌んで坂を䞋っおいった。

    沙耶は、チッ、ず舌打ちをするずキャリヌバッグを匕っ掎み、その男ずマキナが向かった方角ぞず早足で歩き始める。


    マキナは芳芧車から䞋った先のカスケヌド広堎でざわ぀いおいる人だかりを芋぀けた。
    耇数人のカメラマン、遊園地に遊びにきた家族連れ、子ども達が囲みを䜜り、そこから歓声が聎こえおいる。

    マキナは、物珍しそうにスマホをかざしおいるコスプレむダヌの壁を朜っお、囲みの䞭心にたどり着く。

    いた。青がベヌスのボディにオレンゞ色の装甲をたずった姿。県北戊士けんぜくせんしアガキタむオンだ。マキナは目をキラキラさせながらデゞカメを構えた。

    「ねヌねヌ アガキックのポヌズしおよヌ」

    囲みの䞭から元気そうな男の子の声がする。
    それに気づいたアガキタむオンは、手を振った埌でぎこちなく、脚の䞊がりきらないキックのポヌズを取った。

    「えヌ、なんか違うヌ」
    「こら、わがたた蚀わないの」

    ずいう母ず子の䌚話を聎き、アガキタむオンは申し蚳なさそうに手を合わせた。

    マキナはその様子を芋お䜕かに気づき、アガキタむオンぞず近づいおいく。そしおマスクの耳偎に回り蟌むず、呚囲に声が挏れないように

    「ひょっずしお、囲み、ずっず続いお疲れちゃっおたす」

    ず蚊たずねる。アガキタむオンはマキナの方を向くず、無蚀で銖を瞊にうんうんず振った。

    「あ、じゃ私、カりント取りたすね。お䞀人参加だったら困っちゃうでしょ カりント取るの、私、慣れおるから平気ですよ」

    曎にアガキタむオンは銖を瞊に振る。

    「オッケヌです。それじゃいきたすね」ず、すぅヌっず息を吞い蟌んだマキナは、腹の底から気合を入れお叫んだ。

    「すみたせヌん 申し蚳ないですがここで撮圱終了のカりント取りたヌす 五秒でいきたヌす ごヌお よヌん さヌん にヌい いヌち はいありがずうございたしたヌ」

    かなりの倧声で数え終わるず、間髪入れずマキナは深々ず呚囲の人たちにお蟞儀をした。䞭には勢いで拍手する人も出おきお、囲みは次第に解けおいった。

    「勝手やっちゃっおすみたせん ご迷惑じゃなかったですか」

    マキナは曎にアガキタむオンにも深々ず頭を䞋げお詫びを入れた。

    された偎はパタパタず手を振り吊定の意を衚す。その動䜜が終わるか終わらないかのうちに、マキナは興味接々にアガキタむオンの衣装をたじたじず眺め、

    「それにしおもめちゃくちゃ再珟床高いコスですよね、フェむスマスクの『北』むメヌゞしたパヌツがここたでキレむにできおるの初めお芋たした あ、もちろん他もカッコいいですよ 特に、こう、ショルダヌパットの材質なんおりレタンボヌド ですか その割には滑らかで塗装の乗りも良くっおえっこれたさか切り出しですかうわ凄い接合郚分どうなっおんだろっおいうかこの衣装自䜓が第二話登堎のバむクスヌツ仕様になっおからのダツですよねくヌっいい衣装じゃないですかヌ  っお、あ、ごめんなさい䞀人で盛り䞊がっちゃっお  アガキタむオンのこずで興奮するず早口になっちゃうオタクなもので  ぞぞ  」

    ず捲たくし立おおから、顔を赀くしお手で扇あおぐ仕草をする。

    「あ、ごめんなさい、倱瀌でした  」

    頭を垂れお無蚀で肩を震わせおいたアガキタむオンは、意を決したように顔を䞊げるず、マスクの䞭のくぐもった声で話し始めた。

    「違う。これ第䞉話冒頭からのバむクスヌツ。コスチュヌムの背偎にロゎが入っおないからスポンサヌ降板のあずの仕様。そもそも第二話で入っおた新発田しばた垂のバむク屋さんのロゎはカッコ悪かったしそのあず朰れちゃった䌁業だしちなみに肩の玠材はりレタンボヌドで合っおる切り出しお接着だけどワむダヌずバむアステヌプかたしお補匷しおる新期垂の叀町ふるたちにある玠材屋さんで買った塗装じゃなくおメタリック柄の垃を貌っおる経幎劣化しにくいから。っおいうか、あなたも、アガキタむオン、奜き」

    今床はマキナも頭を垂れ、目を閉じお肩を震わせおいる。手は小さなガッツポヌズをずり、喜びの衚情を浮かべお  

    「あ、ごめん。あたしもアガキタむオンのこずで興奮しちゃうず嬉しくなっお早口になるめんどくさいオタクなんだよね。気を悪く  しちゃった」

    「そんなこずないです」

    開いた目をキラキラさせ、マキナは叫んだ。
    その声に呚囲の来堎者が䞀斉にビクっず反応する。

    「私も、アガキタむオンのこず小さい頃からずっずずっず奜きで、お母さんにサントピアでやっおたヒヌロヌショヌに連れおきお貰うのが倢だったんです ぐあヌ めちゃ嬉しい しかも、え え 女性の方なんですか 䞭の人」

    アガキタむオンはこくんず頷く。「うん、たあね」

    「わっ、えっ、どうしよ、それすごい玠敵、え、え、あの、その、嬉しくっお、ごめんなさいえぞぞ  あの、お友達になっおください」

    挙動䞍審気味に捲たくし立おたマキナは、頭を䞋げ、アガキタむオンに握手を求めた。しばしの間。呆あきれたようなため息を぀いお、アガキタむオンはマキナの手を取った。

    「わかった。いいよ。ここたでアガキタむオンのこず奜きな子に䌚えたのは初めおだから。あたし、うヌん、名前は  みし  いや、ミッシヌっお呌んで」

    握手を亀わしお顔を䞊げたマキナはニカっず笑いながら蚀った。
    「えぞぞ  私は姫華マキナです。マキナっお呌んでくださいね」



    ぞ぀づく


     
     
    人間の尊厳を切り売りしお生蚈を立おおいたす。 コスプレむダヌ兌物曞き兌DTM䜜成者。 こちらは自分の創䜜物に぀いお䞻に蚘述しお行こうず思っおいたす。たたに゚ッセむも曞きたす。 ご連絡は䞋蚘のメヌルアドレスたで。 sinlowasno1@gmail.com

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