メインコンテンツへスキップ
見出し画像

漫画家の【狂気】が感動を呼ぶ

     なんか「んーーー。」なニュースを見かけた。

     AIが隆盛を極めつつある中、漫画にもAIを導入しようという試み。
     記事によると…

    世界からの評価が高まっている日本の漫画。2022年には欧米のグラフィックノベル市場において売上シェアの45.7%を占めるほどに至っている。しかし、その輝かしい世界の裏側では、多くの漫画家が心身を削りながら創作活動を行う、過酷な現実が存在する。

     まぁ、特に週刊の連載を抱えている漫画家さんは大変だろうね。
     ただ、個人的には「その心身を削って描いた画に感動する」と思うんだよ。

     浦沢直樹先生がNHKで(不定期で)やっている『漫勉』という番組。
     執筆中の漫画家を定点カメラで撮影し、後から「何を思いながら描いているのか?」などを話しながらVTRを見るっていう内容なのだが。
     あれを見ていると、漫画家ってホント大変な仕事だと思う。
     逆に、そんな大変な作業だからこそリスペクトが生まれる気がする。


     上記の補助AIソフトを触ったことも無いし見たこともないから想像でしか言えないんだけど。
     なんだろ…「車輪の再発明」の手間を省くようなことをしてくれるんだろうか?

    「主人公のAが剣を構えながら徐々に振り向く様」を描いて!

     とか、コマの内容を指定すると枠や人物を含めて「その漫画家ならこうやりそうだ」というのを判断して、一瞬で線を描いてくれるのかね?
     もしくはネームをスキャンして読み込ませると、それに沿った線画の下書きを全部やってくれるとか?
     だとしたら、

    そんな漫画は買わない


     かな…少なくとも俺は。

     以前に『ざつ旅』という作品の風景がほとんど取り込んだ写真だった…というネタを投稿した。

     特に最近は「旅、グルメ」など実在する場所や風景が存在するものに対して写真のスキャンを多様しすぎる気がする。

     確かに、風景とか料理を描くのは人物を描くのに比べて「作業」という印象はある。
     が!! それをAIに描かせてしまうと日本の漫画も【Webtoon】化するぞ?

     そしておそらくだが、やがて作画だけではなくネームとかもAIが考え出すようになることが容易に推察される。

     だったら、漫画家を目指す【卵】たちに問いたい。

    何をやりたくて
    漫画家になろうと思った?


     と。

    読者を感動させる漫画を作る!
    後世に残るようなキャラ・ストーリを生む!

     そんなものを自らの手で生み出したいと願うからこそ、漫画家を目指したんじゃないの?
     「ワークライフバランスがどうのこうの…」という理由で作業工程をAIに頼り、AIが生み出した作品で「漫画家やってまーす」と胸を張って言えるのかい?


     実は最近、自分がここ数年読んでいた縦読み系の連載漫画のほとんどが未読状態となっている。
     なんだろ…端的に言えば「飽きた」「見るのに疲れた」のだ。

     同じようなコマ、同じような展開、同じようなシチュエーション。
     スキルとか世界最強とかレベルMAXとか最弱とか復讐とか@周目とか…もういいわ。。お腹いっぱいDEATH。
     どうやら、複数の漫画で「同じようなコマ割り」「似たりよったりのストーリー」を見せられ続けた結果、体が縦読みに拒絶反応を示し始めたっぽい…。
     縦読みで唯一課金してた『ナノ魔神』ですら、今は無料のコインが溜まるまで先を読む気力が無いレベル。
     以前はあれほど楽しみにしていたのに、最近は展開がテンプレ化しているように感じる。

     おそらくAIを導入して漫画を生成し始めると”こんな現象”が起きてくるんじゃないかと思う。
     どこかで見たような展開、なんか同じような線画…。
     確かに週刊連載を抱える漫画家先生への負担は少なくなるかもしれない。
     休暇が取りやすくなるかもしれない。
     家族旅行もしやすくなるかもしれない。

     が、俺(読者)としては、漫画家の先生たちが作品を生み出すために魂を削る【狂気】というか【執念】に感動を覚えるのであって…。
     AIで描かれた作品になんら興味は生まれないと思うんだよね…正直。


     時代も時代ってことで…Gペン・丸ペンなどのインクを使うのではなく、ペンタブレットで作品が作れられている背景までは泣く泣く許容する。
     が!!

    「取り込んだ写真をまんま漫画に使用」

     これで「漫画家」を名乗っているのが正直、納得がいかない。

     今や素人でもAIを使えば「そこそこの線画」の作品は描ける。
     プロである漫画家が、そんな素人が生成するようなAI漫画と「同じ土俵」に乗ってしまうのは…どうなんだ!?
     漫画家で楽をして売れたいなら、トレパクしてイラストレーターにでもなれって話なのだが…。


     AIもペンタブも無かった時代の鳥山明先生の作品は本当に凄かった。
     『Dr.スランプ』の扉絵や表紙…すっごい画力だった!
     毎週月曜、『ドラゴンボール』の展開にワクワクさせてもらった!
     だから、鳥山先生の作品を読んで漫画家を目指しプロのなった先生方を始め、世界中の読者からもあんなに尊敬されているわけだし…。

     上記の《作家専用AI》を駆使してまで…楽して金や名声が欲しいなら、漫画家ではない別な職業を目指せばいいのでは?
     イラストレーターをやって「神絵師」と崇め奉られた方が、金持ちになれたり承認欲求が満たされたりする可能性が高いと思うんだけどなぁ。

     AIは「1を100にするような作業」は得意かもしれない。
     しかし、無から有を生み出す…「ゼロイチ」の作業に携わらせてはいけないと個人的には考えている。
     学習させた膨大なデータベースから《最適解》を拾ってくるだけなんだから、所詮「どこかで見たことある」なモノしかクリエイトできないわけだし。




     
     
     
    テレビやラジオの世界で「放送作家(構成作家)」と呼ばれる仕事をしてます。 文字を扱うプロフェッショナル…の端くれです。 [考察][見解][創造][喜怒哀楽]をテーマに己の気の向くまま毎日noteを投稿中。 mixi歴は17年。 ハイボールが大好きな【昭和レトロ】のオジサンです。

    あなたへのおすすめ