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【令和】の時代のホームレス事情

     令和の時代における日本では「貧富の差」が二極化している…そんな記事を目にすることも多い。
     稼げる人は稼ぐ、稼げない人は稼げない。
     少し前は「総中流社会」とも言われた時代があったけど、今は平均がなくなりつつあり、「上級国民」か「下級国民」か…。
     そのどちらかに属していくような印象を受ける。

     で、その「下級国民」の中のさらに下級…。
     それが、家に住むこともままならず、路上生活を送ることを余儀なくされた人たち…俗に言う「ホームレス」ではなかろうか。


     昭和・平成的なホームレスのイメージは…

    路上・公園や河川敷などにダンボールで家を作って生活

    残飯を漁りつつ、炊き出しに並んだりして飢えをしのぐ

    アルミ缶の収集が仕事&収入源
    または路上に座り込んで茶碗を置き、お金を恵んでくれる人をひたすら待つ

    服がボロボロ

    周囲に公衆便所のような臭いが漂う

     といった感じだろうか?

     あと、駅のホームや電車の網棚に捨てられた『週刊少年ジャンプ』を大量に収集し、路上で販売している人なんかも見かけたっけな…。
     漫画が電子化されてからは紙で読む人が減っているせいか、そういった雑誌を捨てていくなんて光景もあまり見かけなくなった気がする。

     今でもそういった「昔ながらのホームレス」がいないわけではないが…最近のホームレス事情はちょっと変化しているのかな…と感じる出来事があった。


     先週末、『ポケモンGO』のイベントがあったので新宿へと向かった。
     その時に入ったファーストフード店。
     自分はスマホ&パソコンを使うため、3階にある電源席を確保したのだが…。
     そこに手提げカバン4つぐらい置いている人物がいた。

     「うげ! ホームレスがいる!」と思ったが…近くを通っても異臭はしない。
     あと、よーーく見るとスマホを使っている。
     見た目…60歳は超えていて…70歳も超えているんじゃないかという感じ。

     スマホで何をしているのかは見えなかった。
     ただイヤホンをして何かを見ながら(聞きながら)、時折小さな独り言奇声をつぶやいていた(=男A)。


     で、しばらくすると…また1人、大量のカバンを抱えた男が座ってきた(=男B)。
     服は…良く言えば「ダメージジーンズ」みたいな。
     上下ともに色褪せていて、一見すると「なんか…汚れているね。ホームレスか?」と思えるものだった。
     しかし、男A同様に公衆便所のような臭いはしなかった。

     男Bを横目で観察していると、タコ足配線用の道具を取り出し、それでパソコン、モバイルバッテリー、ラジオ、スマホを充電し始めた。
     で、競馬関連のホームページを見始めていた。
     新聞も持っていたが、メインはパソコンやスマホだったような印象。


     さらに!
     今度は商品を買わずに席に座ってきて、タコ足配線でスマホとモバイルバッテリーを充電する背の曲がった65〜70歳ぐらいの老人が登場!(=男C)
     隣に座ってきたこの電力泥棒男Cは、スマホで選挙動画の編集をしているようだった。

     「えっ!? こんな爺さんが動画編集??」と心の中でビックリ。


     男Cが本当にホームレスかどうかはぶっちゃけ分からない。
     ただ、なんかトータルして見て…令和のホームレス(っぽく見える人)というのは…

    スマートフォンは必携アイテム
    公園や駅のゴミ箱拾った新聞ではなくスマホで情報を収集

    公衆便所のような異臭を放ったまま飲食店で居座らない(人が多い)
    店では電源の取れる席をキープし、タコ足配線で最大限まで電気をむさぼる
    ドリンク1杯だけ注文し、あとは自前のペットボトルで水分補給(&弁当食い出す)

    特定の箇所に寝床を作らない
    (終電後の新宿駅地下の西口ロータリーにワラワラと集結)

     といった印象を受けた。

     空き缶収集している人もいなくはないと思うが、巨大な袋を抱えて自転車を運転するホームレスの姿を昔ほど新宿の路上で見かけなくなった気がする。


     そういう意味で考えると、ホームレスにも【IT革命】が起きたってことかもしれないね。
     スマホが普及して10年以上は経過しているから、元々がスマホの本体を持っている状態でホームレスになってしまって今もその機種を使い続けている…ということが考えられるし。
     最悪キャリアと契約していなくてもFreeのWi-Fiスポットはたくさんあるからね。
     特にM社は…無料Wi-Fiに電源がセットになっているから、令和のホームレスにとっては天国じゃないかね?


     ちなみに、お隣の国・中国ではホームレスをするのに【スマートフォン】は必須だというニュースを見かける。

    路上生活者もQRコードを持つ現金不要の中国

     というのも、今の中国では現金を使う人がほぼいないため、物乞いをするのに自分のQR決済のコードが無いとお金を貰う手段が無いのだそうで。

     日本では、まだ神社のお賽銭を電子マネー決済で支払うことに抵抗がある人が多いし、利用者&店舗経営者で頑なにキャッシュレス化を拒む勢が幅を利かせているので、ホームレスにあげるお金はまだ現金派だと思われるが。

     そのうち中国のようにキャッシュレス化の波に飲まれていってしまうのかね?


     また、超高齢社会に突入しつつある日本だが、中流層が消えつつあることで生活に余裕のある人が減っているみたいだ。

     賞味期限ギリギリだったり、家で食べない食料を集めるシステム…「フードドライブ」に食料が集まらなくなっているのだという。

     他にも、こども食堂の運営が厳しくなっているというニュースもチラホラ見かけるようになっている。

     今後、ますます「他人の面倒を見ている場合じゃない。自分の(老後の)生活がピンチだ!」という人が増えていくことだろう。
     現役世代の働き手として外国人が増えているのが目につくけど、そうした若者たちは日本に「善意」の募金をするわけじゃなく【母国】へお金を送金しちゃうし(苦笑)。
     日本人よりも自分とこの国に残してきた家族が優先だよね。


     ってことは、前述のホームレス(男C)ではないが…。
     住む家は無くともスマホ1台で動画を編集し広告費で稼ぐ…なんて時代が来るかもしれないね。
     ホームレス(や退職した人)は時間だけは余っているから…例えば、参政党の演説会場へ足を運んで動画を撮影し、アプリで編集して配信。
     そこで得た利益はインターネットバンキングで受け取って日々の生活に充てる…と。
     これが「老後の生き方のデフォルト」になる日も、そう遠くない気がしてきたな〜。




     
     
     
    テレビやラジオの世界で「放送作家(構成作家)」と呼ばれる仕事をしてます。 文字を扱うプロフェッショナル…の端くれです。 [考察][見解][創造][喜怒哀楽]をテーマに己の気の向くまま毎日noteを投稿中。 mixi歴は17年。 ハイボールが大好きな【昭和レトロ】のオジサンです。

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