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うんと年下の先生に教わったら、ちょっとうまくなれた話

    私に発声を指導してくれたのは、中学1年生の女の子でした。
    私に立ち位置を教えてくれたのは、中学2年生の女の子でした。
    ……つまり私は今、人生初のダンス&ボーカル発表会に向けて、中学生たちに教わりながら必死で練習しています。

    「年下の人に教わるのって、なんか恥ずかしくない?」
    そう感じる人も、少なくないかもしれません。でも私は、そんなことより、もっと大事なことに気づいてしまいました。



    いよいよ、今度の日曜日が本番。
    かっこいい衣装も決まり、胸の奥がじわじわと高鳴るワクワク感。
    ……と同時に、私の心臓はそれ以上のドキドキに支配されています。

    スタジオでは最近、先生からの愛ある激が飛び交っています。
    「表情と動きが硬い!」「声がぶれないように!」
    時には、スタジオ中に「さきこさ~ん!!ちがう~っ!」という先生の悲鳴(笑)が響くことも。

    振り付けと立ち位置を覚えるだけであたふたしている私は、「みんなの足手まといにだけはなるまい」と、今まさに必死で練習中です。



    そんな私には、先生以外にも頼もしい「先輩たち」がいます。

    一人は、同じクラスの中学2年生の女の子。幼少期からダンスを続けていて、その実力は圧倒的。でも、すごいのはそれだけじゃありません。自分が完璧に踊りながら、周囲を俯瞰して気配りができるんです。私が混乱して立ち位置を見失っていると、サッと「こっちだよ」と教えてくれる。その視野の広さと優しさには、もう脱帽するしかありません。

    高校生や20代の若いメンバーたちも、みんな本当に仲間思い。レッスンの後も「不安なところがあったら、外で一緒に練習しよう!」と声をかけてくれます。年齢の離れた私を、一人の対等な仲間として温かく接してくれる——その存在に、どれほど救われているか分かりません。



    そして、歌の面では、中学1年生になる姪っ子が、とても頼もしい味方になってくれています。

    彼女は小さな頃からずっと歌を習い続けていて、今では全国大会の本戦に出場するほどの実力派。私が「どうしてもハリのある高音が出せない……」と苦戦していると、とても的確なアドバイスをくれました。立ち姿の姿勢、口の開け方、お腹のどこに力を入れて支えるべきか——。

    十数年前には、まだ赤ちゃんで、私がこの手で抱っこやおんぶをしていたあの子が、今や私に大切なことを指導してくれる。その姿を見ながら、胸がじーんと熱くなってしまいました。

    ちなみに、これには嬉しい後日談があります。たまたま、その姪っ子の歌の先生が、私が運営している病院を受診される機会があったのです。「実は、先生の生徒さんに発声のコツを教えてもらったんですよ」とお話ししたところ、先生も我がことのように感動して、とても喜んでくださいました。なんだか、ご縁がつながっていくような、温かい気持ちになった出来事でした。



    中学生のダンスの先輩、高校生や20代の優しい仲間たち、そして全国レベルの歌の先輩である姪っ子。

    彼女たちと過ごす中で、しみじみと感じていることがあります。
    「得意な人が、その知識や体験を伝えていくという構造に、年齢なんてまったく関係ない」ということです。

    大人になると、「教える側」に回ることが増えます。年下の人から教わることに、どこか遠慮が生まれることもあるかもしれません。でも、素晴らしい技術や経験を持っている人には、年齢に関係なく自然とリスペクトの気持ちが湧いてきます。そして、その言葉には素直に耳を傾けたいと思う。

    私よりずっと若い彼女たちが、真剣に、そして優しく教えてくれるからこそ、「絶対にそれに応えて頑張ろう!」という純粋なエネルギーが湧き上がってくるんです。

    年下から教わることは、恥ずかしいことでも、遠慮すべきことでもない。ただ、多くを知っている人に、知識と体験を分けてもらうだけのこと。それだけで、自分の世界はこんなにも広がるんだと、今まさに実感しています。



    いくつになっても、素直に教われる自分でいたい。そう思えるようになってから、世界が少し広く、豊かになった気がしています。

    泣いても笑っても、今度の日曜日が本番。ステージの上で、最高の先輩たちへの感謝を込めて、全力で楽しんできます。

    あなたの周りにも、うんと年下なのに教わりたいと思える人が、いますか?



    ✏️日常の挑戦の記録や気づきを日記みたいな感じでnoteに綴っています。
    ✏️よかったら、他の記事やプロフィールも覗いてみてください。


     
     
    アラフィフから歌とダンスにハマった女医です。 広島の民間病院の院長をしています。 予防医療とウェルビーイングを仕事とプライベートの両方でテーマにしています。 年齢を重ねても自分らしく楽しむ生き方を発信しています。 気が向いた時にInstagramでも発信してます。

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