
「パソコンが苦手」な人ほどAIに向いている、という話
「AIって、結局パソコンに詳しい人のものでしょ」
そう思って、この波を遠くから眺めていませんか。
私も1年前まで、完全にそっち側の人間でした。
訪問看護ステーションで働く看護師です。偏差値38の学校出身、経理書類をまとめるのに1ヶ月かかる機械音痴。パソコンと睨めっこして文字を打つのも苦手です。
そんな私が今、AIに毎月これだけの仕事を任せています。
・利用者24人分の月次報告書と計画書評価の下書き
・看護師のシフト表作成
・職員10人分の有給管理
書類仕事が月10時間以上消えました。プログラミングは、今も1行も書けないままです。
1年やってみて、確信していることがあります。
AIは、パソコンが得意な人より、「人に仕事を教えるのが上手い人」に向いています。
どういうことか説明しますね。
AIに仕事を任せるときにやることは、たった1つです。「何を、どの手順で、何に気をつけてやるか」を言葉で伝えること。それだけです。
これ、何かに似ていませんか。
そう、申し送りです。新人指導です。
「この手順でやってね。ここは絶対に触らないでね。終わったら確認させてね」
看護師なら毎日やっているこの伝え方が、そのままAIへの指示になります。パソコンが得意な人が有利なのではなく、仕事の段取りを言葉にできる人が有利な世界なんです。
むしろ、パソコンが得意な人ほど、AIに雑な指示を出して「使えない」と切り捨てる場面をよく見ます。検索の延長だと思っているから、単語だけ投げて終わるんです。
一方、現場で新人を育ててきた人は、仕事を「手順と注意点」に分解する癖がついています。この癖こそが、AI時代の最強スキルです。
もう1つ、パソコン苦手な人に朗報があります。
今のAIは、日本語の会話だけで「ツール」まで作れます。
私は「看護師のシフト表を自動で作るツールがほしい。条件はこれ」と日本語の箇条書きで頼んだだけで、ボタンを押すとシフト案が出てくるツールを手に入れました。丸1日かかっていたシフト作成が、数分になりました。
専門用語は1つも使っていません。使ったのは、職場のルールを説明する日本語だけです。
「自分には無理」の根拠、そろそろ崩れてきたんじゃないでしょうか。
とはいえ、医療・介護の現場でAIを使うなら、絶対に知っておくべき注意点があります。個人情報の扱い、AIにさせてはいけない操作、確認の仕方。ここを知らずに使うのは、さすがに危険です。
私が1年間の実運用でためた手順と安全ルールは、この記事に全部まとめてあります。実際に使っている指示文のテンプレートも付けました。
最後に、今日から始められる一歩を置いておきます。
無料のAI(ChatGPTでもClaudeでも)に登録して、こう打ってみてください。
「新人に○○の仕事を教えるつもりで、手順を説明します」
そして、あなたの仕事を1つ、申し送りしてみてください。返ってきた答えを見れば、この記事で言いたかったことが、体感でわかるはずです。
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