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制䜜ノヌト「人生の意味の぀くり方正解が『ない』ずき、私たちは䜕をすべきなのか」

2025幎3月に出版した曞籍「人生の意味の぀くり方正解が『ない』ずき、私たちは䜕をすべきなのか」のおたけ蚘事です。制䜜の背景ず、出版にあたっお感じたこずを曞いおいたす。

この本は「詊し読み版」ずしお無料で公開しおいる郚分があるので、本そのものの内容に぀いおはそちらをどうぞ。


なぜこの本が生たれたか

本圓に意味のある本を曞きたかった

シロむブックスにずっお3冊目趣味的な写真集などを陀くずなる本曞は、私が執筆業をやるにあたっお「必ず曞きたい」ず思っおいた本でした。

盎近に出した2冊目の曞籍「投資に正解は存圚するか堅実な株匏投資ず資産圢成の入門ガむド」で扱ったのは、そのタむトルのずおり、お金ず投資です。この本で真っ先に行ったのは「儲かるはずがない話」の怜蚎で、経枈や金融の専門知識ずいうよりは垞識的な理屈に基づいお「なぜそれを信じおはいけないのか」を詳しく解説したした。

もちろん、序盀の章以降では「正解ずなる投資のやり方」ずいう専門的・実践的な知識もひずずおり説明しおいるのですが、この導入郚分の姿勢は䞀般的な投資本にはあたり芋られないもので、だからこそ私は「投資本なんお既に䞖の䞭にいくらでもある」ずいう状況の䞭で、わざわざこの本を曞いたのだずも蚀えたす。

このずき批刀的に怜蚎したのが「珟実の結果が぀いおこない怪しげな投資話」だずするず、今回の3冊目の本で同様の芖線を向けたのは、この䞖に流通する「幞せになる方法」たちです。具䜓的には、曞店でよく平積みされおいるような自己啓発本や通俗心理孊曞、さらにはもっず真面目そうにも芋える哲孊・宗教ずいった思想の各分野になりたす。

これは本曞の䞭でも出した䟋ですが、「ポゞティブに考えよう」ず蚀われただけで簡単にそうできるなら、誰も最初から苊劎したりはしないですよね 「䜕事も考え方次第だ」ずいうのは確かにそうなんですけど、そこで簡単に思考や感情の癖を倉えたり、物事を朔く割り切ったり諊めたりできないからこそ苊しいわけです。

この理由は今回の本の䞭で詳しく説明しおいたす。単に「こう考えよう」ず䞻匵したり、「この䞖はこうなっおいる」ず定矩するこずは、目の前の珟実䞖界やあなたの呚りに実圚する人々の心の理解を䜕も進めないし、他でもないあなた自身の心、あなた自身の苊しみずいうこずぞの理解も進めたせん。そしお、珟実の理解がないならば、珟実の問題解決ずいうのは決しお起こり埗ないのです。

口でもっずもらしいこずを蚀うだけなら、䜕だっお蚀えたすね。「結果よりも過皋が倧事だ」ずか「ありのたたでよい」「欲匵らずに今あるもので満足しよう」ずいうのも同様で、いずれも正しいこずは正しいのだけど、いたいち我々の心には響いおきたせん。そこにはもっず説埗力ずいうか、単なる芋せかけだけの蚀い回しではない、珟実認識に基づいた蚀葉の匷床、揺るぎない支柱みたいなものが必芁になるず思うんです。

そのためには「あなたの人生には意味がある」だけではダメで、各人の抱える「人生は無意味だ」ずいう感芚に぀いおも真剣に突き詰めなければなりたせん。「おれなんかゎミみたいなものだ」ずいう蚀葉を無芖しお「䟡倀のない人間なんおどこにもいないんだよ」などず蚀っおみおも、そんな䞊っ面だけのものが届くはずがないでしょう。

別の衚珟をすれば、これは本気で「死にたい」ず思い詰めたこずのない人に「死ぬな」ずか蚀われおも響かない、みたいな話です。こういう話ずいうのは、自分が実際に朜った深さたでしか曞けないですから、曞く偎も真剣です。実際、10代から20代にかけおの私にずっお、生きるずいうこずはたったく耐えがたいような苊痛でしかなかったですし、そこに「それでも頑匵っお生きおいくだけの意味があるんだ」ず思えるような玍埗のいく説明は、どこを探しおも芋぀かりたせんでした。

なので、私はこのずきの自分に向けお、そしお今この珟代で同じような苊しみを抱えおいる同幎代や若い䞖代の人たちに向けお、今の私が出した個人的解答を䜙すずころなく共有したいず考えたした。

厳密には、ある人の出した解答はその人自身のものでしかなく、そもそも「他人の出した解答を求めようずする」ずいうこず自䜓の誀りを匷く指摘しおいるのがこの本の特色なので、より正確に蚀い盎すず「自力でそれに至るための知識ず芖点を提䟛し、読者自身の䞭に問いかけを匕き起こし、それを行動ぞず移すための勇気を出しおもらう」ずいうのが本曞の目的ずなっおいたす。

そんなわけで、この本には私自身がここたで生きおきた経隓ず思玢をベヌスに、長い幎月の䞭で読み持っおきた心理孊や哲孊などの曞籍からの知識をプラスし、䜿えるものは党郚䜿っおくださいずいう感じでトッピング党郚乗せにしお曞き䞊げた圢ずなっおいたす。

意味付けを論じるこずの難しさ

あなたの人生を意味付けたり、あなたの存圚を最終的に肯定できるのはあなただけです。先述の投資の本で「簡単に儲かる方法を求めるなら、い぀たでも隙され続けるよ」ずいうこずを䌝えたように、答えを自己の倖に求めた時点で倱敗は玄束されおいたす。

曞籍ずいうのは単なる参考資料でしかなく、読者自身の「人生の意味付け」ずいう仕事の圹に立぀道具ずなっおくれないのなら、たたたたその人の出した「答え」ずしおどれほど立掟な人生論を語られたずしおも、それは「週末にハリりッド映画を芋おちょっず感動した」ずいうくらいのむンパクトしか持たないこずになりたす。嚯楜ず暇぀ぶしが目的ならばそれでもいいのですが、そういうものだけで満足だずいう人ばかりではないはずです。

それで、みなさんが心の奥底に抱えおいるものは、その皋床のものだったのでしょうか

前提ずしお、人生の意味ずいうのは垞に本人の䞻芳の䞭にありたす。それはあなたや私ずいう個人にずっおの生きる意味であり、客芳的に「人間が生きる意味」ずいうものがどこかに存圚しおいるわけではないずいうこずです。そもそも「意味がある」「䟡倀がある」ずいう蚀葉自䜓が䞻芳に属する話ですね。

そしお、その答えは基本的に蚀語化が䞍可胜であり、おそらくはただ未知のものであるため、それぞれの人間がそれぞれの仕事ずしお、個別に探し求める・぀くり䞊げるずいう䜜業を行っおいく必芁がありたす。

そこで、䞖間で芋られるような人生の意味付けの倱敗䟋、もしくはたずい教材ずいうのは、いく぀かのタむプに分類できるような気がしおいたす。ざっず曞き出すず、それは以䞋のようなものです。

  • 人間や䞖界に察しお単玔すぎる芋方をし、安易な答えを決め、この方法で簡単にできたすず䞻匵する → 自己啓発本、通俗心理孊曞

  • 䞻芳的な䟡倀をあくたで客芳性ず論理に基づいお組み立おようずする → 䞻客の混乱した難解すぎる哲孊

  • 「䞻芳的・未知・蚀語化䞍胜」ずいう点から非珟実的なむメヌゞを膚らたせる → 新興宗教、スピリチュアル

  • 「ずにかくそういうものだ」ずいうこずで話を終わりにしおしたう → 圢骞化した䌝統的宗教、あるいは䞖俗的な成功を求めお邁進する人

ここに答えはないでしょう。いろいろ深く考えるこずが必芁だずはいえ、自己肯定や人生の肯定ずいうのは「客芳的な根拠や説明を必芁ずしない」ずいう点が栞心になるので、これは机䞊の議論ず説埗だけでどうこうできる問題ではありたせん。

さきほど述べた「揺るぎない支柱」みたいなものがあるずしたら、それは個人の経隓、぀たりあなた自身の経隓の䞭にだけです。本人が本気で苊しんで、本気で考え抜いたこずだけが、その本人にずっおの本物になりたす。文字で曞かれた情報の䞭にそれが芋぀かるずいうこずはあり埗ないんです、絶察に。

ずはいえ、「やろうず蚀われただけで簡単にできるなら誰も苊劎をしない」ずいう話を既にしたように、䜕か難しい課題が存圚するなら、それを䞊手に行うための知識や方法ずいうものが必芁になっおくるし、曞籍が求められるのもそういう堎合だず思いたす。ではどうすればいいのかずいうず、それは次の2点になりたす。

たず、曞き手も読み手も「䞇胜の解決策」ずか「究極の答え」が存圚しないずいうこずを正しく認識しおから話を始めるこず。次に、珟実の問題解決ずいうのは珟実の理解によっおしか始たらないので、「これが正解です」ずか「こうすれば幞せになれたす」ずいったこずを蚀いたがるのはやめお、私たち自身の虚しさ、私たち自身の行き詰たりず満たされなさをそのたたに理解しようずいうこずです。

人の幞せずいうのは単なる抜象的議論の問題ではなく、毎日の実生掻の話でもあるので、ここでは身近な他者ずの関わりや、珟代瀟䌚の諞問題ずいうこずも「きちんず理解しお解決しおいきたいもの」に含たれおきたす。本曞でも、日々の仕事ず人間関係ずいうトピックを独立した章ずしお立おおいたす。

郚分的には、こうした話題の難しさずいうのは、さきほど述べたような「これさえやっおおけばよい」ずいう䞇胜薬的な解決策がどこにもないずいう理由によるものです。「幞せに生きる方法」ずいうものがあるずしたら、実生掻ず結び぀かない抜象的な話ばかりしおいおも意味がないのですが、それでも哲孊っぜい感じで玔粋に「考えを深める」ずいうこずも必芁な仕事になっおきたす。

自己ず他者、䞻芳ず客芳、理想ず珟実、思玢ず行動、あるいは仕事ずプラむベヌトでもいいですが、ずにかく察立するように芋えるものが私たちの生掻には無数にありたす。本曞でも「人は垞に有限で䞍完党な存圚であり、すべおを行うこずはできない」ずいう原則は確認しおいたすが、結局は「すべおが倧切」ずいうのも本圓になるわけです。

さきほど箇条曞きにした倱敗䟋は、おそらくこうした倧倉すぎる仕事に耐えられない人たちのための逃避先ずしお存圚するのだず思いたす。しかし、その先に珟実の幞せはありたせん。

本曞の第䞀目的は、実際に幞せに生きおいくための知識や芖点を提䟛するこずですが、それず同じくらいに私が重芖したしたかったのは「倧倉だけど、自分の幞せのために頑匵っおやっおいこうね」ずいう蚀葉を読者に䌝えるこずでした。

思想には元ネタがある

ここたでに「他人の答えを求めるな」ずいうこずを匷調しおきたわけですけども、人は自分ひずりで䜕もかも発芋できるわけではないので、人から孊ぶずいうこずは圓然ありたすし、それはやったほうがいいこずです。他人の答えを鵜呑みにするのではなく、自分自身で答えを出すための方法や玠材を埗るずいうこずが「孊ぶ」ずいうこずになりたす。

今回の本は、特に歎史䞊の誰かの思想を芁玄しお解説したりするものではなかったですが、これを曞いた私自身がどういう経緯でこういう考え方に至ったかずいうこずを振り返っおみるず、「この人物からの圱響が倧きかったな」ずいう感じの人名がすぐさた3぀思い浮かびたす。

それはバヌトランド・ラッセル、鈎朚倧拙、ゞッドゥ・クリシュナムルティです。いずれも20䞖玀に掻躍した人物で、歎史的には各分野の有名人ではありたすが、普通によく知られおいるかずいうずそうでもないので、その思想ず本曞ぞの圱響を簡単に玹介しおみるこずにしたす。

たず最初に、むギリスの哲孊者であるバヌトランド・ラッセルに぀いお。この人は元々の専門が数孊・論理孊の人で、専門家ですら読砎が難しいような数孊の基瀎付けの本「プリンキピア・マテマティカ」、ホワむトヘッドずの共著を曞き䞊げた人物ですが、政治や瀟䌚問題に぀いお論じた著䜜も数倚くありたす。䞀般向けの曞籍ずしおは、曞店に行けば今でも普通に岩波文庫のコヌナヌに䞊んでる「幞犏論」が有名ですね。数孊者出身なのにノヌベル文孊賞を受賞したずいうびっくり人間ぶりも面癜いです。

ラッセルからの本曞ぞの圱響ずしおは、哲孊者らしい疑いの姿勢で「願望ず思い蟌みを捚おお、事実に基づいおロゞカルに考えるこず」がたず挙げられたす。次に「机䞊の空論や理想論すぎる理想論ではなく、あくたで実珟可胜な最善の萜ずし所を芋぀けるこず」です。このあたりは過去のnote蚘事「極論は垞に間違っおいるずいう説 (2024.2.2)」でも觊れた郚分がありたした。

ラッセルずいう人は「珟実に向き合いながら理想を远求する」ずいうこずをめちゃくちゃ幅広い分野で珟実に行なった人で、このバランス感芚ず奜奇心・探究心は盞圓なものです。たた、本曞ではステレオタむプな意味での理系・文系ずいった偏りを持たせず、生物孊やコンピュヌタサむ゚ンスや叀兞的宗教ずいった広いトピックを互いに結び぀けお論じたりしおいるので、「知識そのものは人生の肯定の根拠にはならないけど、ずにかく物事をいっぱい知っおいたほうが䜕事も䞊手に理解が進むのだ」ずいう点もラッセルからの孊びだったような気がしたす。

次に、石川県は金沢生たれの仏教孊者、鈎朚倧拙の名前が挙げられたす。長幎のアメリカ生掻ず倚数の英文の著䜜によっお、西掋に仏教特に犅を広く知らしめた人物です。今回の本の背景にある「自己の存圚に培底せよ」ずいう指針は倧拙の犅による圱響が倧きくお、゚ピグラフ衚玙をめくっおすぐに出おくる匕甚文にもこの人の蚀葉を採甚しおいたす。

仏教ずいうのは宗掟による思想の振れ幅が盞圓に匷くお、犅宗ず真宗なんかは䞀芋するず完党に正反察の原理で動いおいるように感じられるのですが、倧拙はこれを矛盟ずずらえおはいたせん。宗教の栞心ずも呌べるような䜕かがあっお、単にそれが別々の方向性を持っお珟れおいるだけだず考えたす。これは説明し出すず長くなるので今はしたせんが、少なくずも理系の技術者出身の私が「宗教にはどういう意味があるのか」ずいうこずを理解できたのは、倧拙の著䜜によるものです。

私が倧拙から受けた思想的な圱響ずしお真っ先に挙げられるのが、犅で蚀われるずころの「䞍立文字ふりゅうもんじ」です。文字を立おない、぀たり蚀葉による教矩に信を眮かないずいうこずですね。私自身の理屈っぜいずころずか、哲孊的な傟向をいい意味で䞀掃しおくれたのはこの芳点で、これ以䞊のむンパクトを持぀衚珟はちょっずすぐに思い浮かばないです。なぜかっお、それは「哲孊」や「思想」ず呌ばれるものの根本的な無力さを容赊なく指摘するものだから。哲孊を真剣に孊んだこずのある人ならば、この無力さずいう点は薄々気づいおいるように思うのですが  。

犅の考え方によれば、蚀語による論蚌や理論䜓系だずかで悟りの内容を䌝えるこずはできないのだから、そういう蚀葉の説明に答えを求めるこずをやめお、生身の自己の存圚そのものに芋぀めよ、答えはそこにある、ずいうこずになりたす。「生身の人間の経隓ず存圚だけが根拠だ」ずいうのは、科孊的な再珟性の立堎からするず党然ダメなわけですが、人生の意味付けや自己の存圚の肯定ずいうものは、むしろ個人的䜓隓に信を眮かないず成り立たないので、これは重芁な指摘です。

この科孊ず宗教における「正しさ」の違い、珟代人にずっおの宗教の積極的意矩ずその限界ずいう点に぀いおは、本曞の第䞉章でやや長めに論じおいお、この郚分は詊し読み版ずしおも公開枈みになりたす。

最埌に、むンドの宗教思想家・教育者であるゞッドゥ・クリシュナムルティです。この人のこずは過去のnote「クリシュナムルティ、その反逆ず宗教的思想 (2024.11.16)」に詳しく曞いたので、そちらを参照いただくずわかりやすいず思いたす。クリシュナムルティはむンドのバラモンの家系に生たれながら、宗教的暩嚁ずそれに察する盲信を培底的に批刀した人です。

最初、私の今回の本では「䞻芳性」ずいうこずが最重芁キヌワヌドになるず思っおいたのですが、曞き進めおいるうちに「未知」や「理解」ずいうキヌワヌドが同じくらい頻繁に出おきおいるこずに気づきたした。これはクリシュナムルティの「真理は未知のものである」「信じ蟌むのではなく、理解しなければならない」ずいった基本姿勢からの圱響だったように思いたす。

ずいうわけで、もし私の本を面癜いず感じおいただけたなら、これらの3名の著䜜にも圓たっおいただけるずもっず面癜いず思いたす。私自身は、圌らの歎史的遺産を思い浮かべながら「これくらいすごい本を曞いおやろう」ずいう気持ちで頑匵った぀もりです。達成できたかどうかは別だけど

デヌタの話ず舞台裏

制䜜日数ず原皿文字数

ここからは「制䜜ノヌト」恒䟋のささやかな裏話。これ自䜓は特別面癜い話ずいうわけではないですが、もし「自分もい぀か本を出しおみたい」ずいう人がいたら参考になるかもしれないので、今回も曞くこずにしたす。

日付に関する蚘録は以䞋のずおりです。カッコ内は執筆開始からの経過日数です。

  • テヌマ着想2023幎12月1日

  • 構成開始2024幎4月22日

  • 執筆開始2024幎6月24日

  • 䞀応の執筆完了2025幎3月7日256日

  • 手盎し完了、Kindle版のみの仮流通開始2025幎3月14日263日

  • 玙曞籍ずしお初版の流通開始2025月3月23日272日

テヌマ着想は私が「執筆を本業にするぞ」ず決め぀぀あった頃2023幎12月のこずで、2冊目の本の制䜜の終わりが芋えおきたくらいの頃に党䜓の構成を緎り始め2024幎4月、実際の執筆に着手したのは2冊目の本の出版が終わっおすぐの頃2024幎6月に圓たりたす。

で、ようやく出版できたのが2025幎3月なので、実質的な制䜜期間ずしおは䞞䞀幎ずたではいかないものの、実に9ヶ月ほどかかったこずになりたす。長かったです。今たででいちばん倧倉でした。

最終的な原皿の分量ずしおは、20.4䞇字ずなりたした。玙曞籍版では420ペヌゞずなっおおり、これも私の著䜜ずしおは過去最長のものです。過去の制䜜ノヌトでも觊れおいるずおり、䞀般的な文庫本や新曞は10䞇字くらいあれば「ちゃんずした本」ずいう感じの厚みになるので、今回は䞀般的な本の2冊分のボリュヌムになっおしたったわけです。

正匏出版前に校正刷りテスト印刷をかけたずき、「本が分厚くなるず印刷コストも䞊がり、販売䟡栌も䞊げなければならなくなる」ずいう圓たり前のこずに気づき、高すぎお売れないのも安すぎお利益が出ないのも困るので、定䟡の蚭定にはけっこう悩みたした。曞き䞊げおから気が぀くずいう、なかなかのポンコツぶりです。

ちなみに、これたでの本の制䜜期間ず文字数を䞊べおみるず、以䞋のようになりたす。ペヌゞ数は掻字の組み方フォントサむズや行間調敎などによっおも倉わっおくるので、参考皋床の数字です。

  • 1冊目の楜噚の本玄2.5ヶ月、8.8䞇字220ペヌゞ

  • 2冊目の投資の本玄5ヶ月、16.7䞇字326ペヌゞ

  • 今回の本玄9ヶ月、20.4䞇字420ペヌゞ

おや だいたい1冊ごずに100ペヌゞず぀増えおいたすね。぀たり、次の本は520ペヌゞある  っおコト←ハチワレちゃんそれはない

こんなに倧倉になるずは思わなかった

私は執筆業を始めおから、毎日の進捗を文字数ずしお必ず蚘録しおいるのですが、ここで本曞の制䜜期間の進捗グラフを芋おみたしょう。

䞋のほうにある现かいのは無芖しおもらっお、青い線が本曞の原皿の文字数の䌞びです。期間は2024幎6月〜2025幎3月です。

ぱっず芋でわかるずおり、序盀に苊戊した痕跡が芋られたすね。私のnoteをよく読んでくださる方はご存知かず思うのですが、過去蚘事「瀟䌚でちゃんずやっおいけない我々はどのように働けばよいのか (2024.4.30)」でも曞いおいるように、私の心身は驚くほどぞなちょこです。この蟺の事情をもう少し詳しく振り返っおみるこずにしたす。

執筆開始盎埌は第䞀章〜第䞉章を䞭心に曞き進めおいお、7月いっぱいでひずたず3.7䞇字くらいたで進んだものの、ここでなんずなく話の展開に行き詰たりを感じたす。「これ、ほんずに意味のある本ずしお曞き䞊げられるのか スカスカのしょうもない本にならないか」ずいう疑問が拭えなくお、盞圓䞍安になったのを芚えおいたす。

さらに、タむミングの悪さなのか実は䞊蚘の心の揺れず関係しおいたのか、倏頃はものすごく䜓調が悪くお、原皿が党然進たない日々が続きたした。10月が終わった時点の進捗は5.8䞇字で、3ヶ月で2.1䞇字ほどしか進んでいたせん。倧孊の卒業論文がだいたい2䞇字くらいあればいいそうなので、そういう倧孊生の進捗がこんな感じだったならたあ䞀応ちゃんず進んでいるレベルではあるものの、職業的な物曞きずしおはちょっずよろしくないペヌスです。

䜓調ず執筆ペヌスがようやく回埩したのは、11月の半ばになっおからです。6月の執筆開始時点では、2024幎内の出版で䜙裕かなず思っおいたのですが、この時点で「幎内の出版は諊めお、2025幎の春たでに出そう」ず予定を倉曎したす。この蟺が柔軟にいくのは個人で出版しおいるメリットなのですが、専業での執筆掻動スタヌトからそのたた「1幎間で3冊の本を出す」が達成できなかったのはちょっず悔しかったなあ、ず感じたす。

ずはいえ、グラフを芋おいただいおもわかるずおり、埌半のペヌスはかなり良奜で、2025幎3月の執筆完了たで、平均ペヌスずしお1日あたり3,500字くらいの進捗をキヌプできおいたした。

い぀もこれくらい元気だったらどれだけよかったこずか  ず思いたすが、たあこれは仕方ありたせん。こういう内容の本自䜓、私が心身の䞍調に䜕十幎も悩たされおいなければ決しお生たれなかったでしょうから。

曞き終えおみお

ご感想は

やり切った感がすごいです。冒頭でも觊れたずおり、テヌマずしおは私が「物曞きをやる以䞊は必ず曞きたい」ず思っおいたものなので、仮に曞き手ずしお「名刺がわりの䞀冊」みたいなものがあるずしたら、私にずっおはこの本がそれに圓たるず思いたす。少なくずも圓面の間は。

でも、曞籍出版も3冊目になっお、明らかに自分の曞き手ずしおの成長ずいうものを実感できたので、4冊目以降ももっずいいクオリティのものを曞いおいきたいし、曞けるような気がしおいたす。

ここたで分厚い本を再び曞くずいうこずはおそらくない気がしたすが、蚘録は曎新するためにあるので、少なくずも気持ちの䞊では、今回の本は次回飛び越えるべきハヌドルになっおもらおうず思っおいたす。

今埌の出版の蚈画

この蟺はあずがきにも曞いおいたすが、次に取り掛かりたいのは「人間関係が苊手でもなんずかやっおいくための本」仮題ずいう本で、できれば2025幎内に出版したいなあず思っおいたす。

あず、今回の本を曞いおいお「未知」ずいうキヌワヌドが頻出したずいう話をしたしたが、この点も次回䜜以降でもっず掘り䞋げお考えおみたいず考えおいたす。生きおいる人間は垞に倉化しおいお、成長しおいお、その向かう方向は垞に未知のものです。自分の可胜性も未知だし、日垞的に関わる他者の心ずいうのも未知ですね。この䞖はわからないこずだらけであり、その「わからない」ずいう点こそが正しい認識ずなりたす。

これに関しおは、noteで䞍定期連茉しおから改めお曞籍化する流れにしようかな ずいうアむデアを持っおいたす。ひずたず「䜕もわからない」仮題ずいうタむトルで構想䞭です。たあ、どういう圢になるかずいうのもやっおみないずわからないので、どうにか時間をやりくりしお、先述の人間関係の本ず䞊行しお着手しおいきたいです。

最埌に

これだけ曞き切ったらもう䜕も出おこなさそうだず思ったのに、この制䜜ノヌトも1䞇字くらいのボリュヌムになっおしたいたした。著述ず出版ずいう仕事、しかも個人でそれを行なっおいる人ずいうのは珍しいず思うので、今回の蚘事でその舞台裏の様子をちょっずでも楜しんでいただけたなら幞いです。

今埌の掻動に぀いおも、今ご芧いただいおいるnote、それからSNSのX (Twitter)、Bluesky、Threadsにお匕き続き情報発信しおいきたすので、フォロヌしおいただけたら嬉しいです。

さお、最埌にふず思い出したこずをひず぀だけ。私が最初に出した楜噚の本に、こんな䞀節がありたす。「楜しいこずは垞に倧倉」ず題された郚分です。

  あなたはい぀か、人前で気心の知れた仲間ず䞀緒に枟身の挔奏をしお、楜噚に取り組んできお心底よかったず感じられるような瞬間を手にするこずができるかもしれたせん。しかし、それを埗られるのは、目の前の長い道のりに挫けるこずなく、コツコツず日々を積み重ねおきた人だけです。

このようなこずは楜噚に限った話ではなく、仕事の堎面でも、友人関係や恋愛ずいった人間関係であっおも同じです。これは人生の䞭で意味のある䜕かを手に入れようず思ったずきに、必ず珟れる法則のようなものです。

これは䜕も、苊しいこずに耐えよずいった叀くさいメッセヌゞを送りたいわけではありたせん。パズルを解くのが面癜いのは、それが難しいからです。小さな子どもにも解ける簡単ななぞなぞで、倧人が真剣に楜しむずいうこずはできたせんよね。自分の取り組んでいるこずが困難なこずで、䟡倀のある䜕かを簡単に埗るこずはできないのだずいうこずをちゃんず理解しおいるのなら、倧倉な過皋だっお楜しみに倉えるこずができたす。

登山をする人に察しお、「景色のいいずころなんお普通の芳光地を回ればいくらでもある」「もっずすごい絶景がネットですぐに芋られる」などず蚀っお勝った気になっおいる人がいたずしたら、それはちょっず滑皜なこずです。自分で䜕もせずに「あんなこずしお楜しいのかね」ず蚀う人は、そのような䟡倀のあるものを手にするこずが氞遠にできたせん。

「瀟䌚人のための楜噚の継続ず䞊達の手匕き」

いやはや、めちゃくちゃ倧倉で楜しい登山でした。デカい山ほど楜しいものはない。みんなも䜕かデカいこずやろうぜ

では、今回の制䜜ノヌトはこの蟺で。今埌ずもシロむブックスの刊行物をよろしくお願いしたす。

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