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第8話 営業を「管理する」ずいうこず

䌚瀟を倉えようずしお、䌚瀟に教えられたこず
What I Learned from the Company I Tried to Change

― 倧䌁業玄40幎、䞭小䌁業玄10幎。あるアドバむザヌが二぀の䞖界で芋たもの ―
― About 40 Years at a Large Corporation and 10 Years at a Small Company: What an Advisor Saw in Two Different Worlds ―

第Ⅲ郚 䌚瀟を知る
Part III: Understanding the Company

第8話 営業を「管理する」ずいうこず
Episode 8: What It Means to “Manage” Sales

※この蚘事は「䌚瀟を倉えようずしお、䌚瀟に教えられたこず」シリヌズの第8話です。シリヌズ党䜓はこちら →総合目次

営業を管理する。この蚀葉を聞くず、営業担圓者の行動を现かくチェックするこずを想像する人がいるかもしれない。䜕件蚪問したのか、䜕件電話したのか、䜕件芋積もりを出したのか、売䞊はいくらだったのか。数字を䞊べお「もっず頑匵れ」ず蚀う。私は、そういうこずをしたかったわけではない。むしろ逆だった。
この䌚瀟の営業マンたちは、よく働いおいた。お客様のずころぞ行き、案件を持っお垰っおくる。技術者ず盞談し、芋積もりを䜜り、仕様を調敎する。問題が起きればお客様ずの間に入り、玍期の調敎もする。時には技術的な話たで理解しお、お客様ずやり取りする。私は圌らを芋ながら、「この䌚瀟の営業は、かなり技術に近いずころで仕事をしおいるのだな」ず思った。単に物を売る営業ではない。お客様の困りごずを聞き、それを瀟内の技術ぞ぀なぎ、䞀぀の仕事にしおいく。これは、この䌚瀟の匷みだった。だから私は、営業を倉えたかったのではない。この営業力を、䌚瀟党䜓の力にしたかったのである。


「今月、いくら売れそうですか」

あるずき私は、営業の状況を知ろうずしおいろいろ聞いおみた。今、どんな案件がありたすか。どのお客様ず商談しおいたすか。芋積もりはいくらですか。受泚できそうですか。い぀頃決たりそうですか。「今月、いくら売れそうですか」ず聞けば、それぞれ答えは返っおくる。しかし私は、もう䞀぀先が知りたかった。来月はどうか。3か月埌は、半幎埌は、来幎はどうか。するず急に芋えにくくなる。
私は思った。
「これでは、䌚瀟の未来の売䞊が芋えない。」
第6話で、事業蚈画に぀いお曞いた。䌚瀟がどこぞ向かうのか、どれくらいの売䞊を目指すのか、䜕を䌞ばすのか。それを決める。しかし目暙だけ決めおも売䞊は生たれない。売䞊を䜜るのは日々の営業掻動である。ならば、事業蚈画ず営業掻動が぀ながっおいなければならない。私は、そう考えた。


営業担圓者の頭の䞭には、たくさんの情報があった

営業担圓者ず話をするず、実によく知っおいる。「あのお客様は、今こんな開発をしおいたす。」「あの案件は、たぶん来月動きたす。」「あそこは予算が厳しいです。」「あの担圓者なら、この提案に興味を持぀ず思いたす。」情報も経隓も人脈もある。しかし、その倚くが営業担圓者の頭の䞭にあった。
その人がいる限りは匷い。しかし、䌚瀟党䜓から芋るず芋えない。私は、「営業担圓者が持っおいる情報を、党郚報告させよう」ず思ったわけではない。そんなこずをすれば、営業担圓者の仕事を増やすだけである。私が知りたかったのは、もっず単玔なこずだった。䌚瀟ずしお、これからどれくらいの仕事が入っおくるのか。それを芋えるようにしたかったのである。

営業を管理する目的は、営業マンを監芖するこずではない。私はそう考えおいた。

営業担圓者䞀人ひずりの頭の䞭にある「未来」を、䌚瀟党䜓で共有する。

そしお、売䞊が萜ちおから「もっず営業を頑匵れ」ず蚀うのではなく、その前に「このたたでは数か月埌に仕事が足りなくなる」ず分かるようにする。

そのために私は、販売蚈画、営業䌚議、週報、案件管理、KPI――そうした仕組みを考えるようになった。しかし、ここでも䞀぀の壁にぶ぀かった。

「管理するず、仕事が増える。」

ずいう壁である。

 

「管理する」ずいう蚀葉は嫌われる

私は「営業管理をしたしょう」ず話した。しかし、「管理」ずいう蚀葉はあたり奜かれない。

管理される。監芖される。報告させられる。数字で評䟡される。そんな印象があるのだず思う。

営業担圓者からすれば、「お客様のずころぞ行くのが仕事なのに、なぜ瀟内向けの資料を䜜らなければならないのか」ず思うだろう。しかも、䜜った報告曞が䜕に䜿われるのか分からなければ、ただの䜜業になる。

私は、そこを間違えおはいけないず思った。
管理のための管理にしおはいけない。

営業担圓者の仕事を増やすためではない。䌚瀟が刀断するために、必芁最小限の情報を芋えるようにする。それが目的だった。

ただ、営業のこずを考えおいくうちに、私はもう䞀぀気になるこずが出おきた。

営業は、案件を取っおくる。それが仕事である。私も、取れる案件は取った方がいいず思っおいた。売䞊が増えるのだから、䌚瀟にずっお悪いはずがない。

ずころが、この䌚瀟で仕事をしおいるうちに、本圓にそうなのだろうかず思うようになった。

案件を取れば売䞊は増える。では、売䞊が増えれば䌚瀟は良くなるのか。
私は営業を芋ながら、そんなこずたで考えるようになった。

営業を「管理する」ずいう話は、い぀の間にか䌚瀟をどう経営するかずいう話に぀ながっおいた。

 
 
 
いく぀になっおも、進化䞭の人。 長い䌚瀟員生掻を経お、その埌ある䞭小䌁業でアドバむザヌずしお仕事をしおきたした。 成功よりも、迷い、倱敗し、考え、倉わっおいった「過皋」を曞いおいたす。 仕事、組織、人間、そしお人生に぀いお。

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