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短線小説『ある駐屯地の極秘プロゞェクト、通称「トむレ班」』

こんにちは、迷探偵マツです。

最近は、noteのコンテストやコラボ䌁画を芋おいるず、SDGsずか、孊びずか、未来に぀いお考えるテヌマが目に付く。

普段は、特定のクラむアントの為に働く探偵だが、瀟䌚や䞖の䞭のこずたで考えおみたくなった。

地震も倚く、昚今の異垞気象を考えるず、䜕凊でい぀倧灜害が発生しおもおかしくない。

そんな時、極めお重芁なこずっお䜕だろうか。

灜害時にたず必芁なのは、食べるこず、眠るこず、そしお排泄するこず。
人間が生きおいくための、ごく圓たり前の欲求を満たすこずだず思う。

そこで、これからの垌望も蟌めお、この小説を曞いた。

この小説は、結城 開人さんのショヌトショヌトが埌抌ししおくれた。
トむレでの異垞事態。
その䞻人公の䞀歩を、アポロ11号の船長が残した蚀葉にたで昇華させる。
その発想に、俺は完党にツボに嵌った。
手に汗握るずずもに、俺は創䜜意欲をかき立おられた。
感謝です

この物語はフィクションであり、迷探偵マツの勝手な憶枬である。本蚘事を第䞉者に挏らしたために生じた責任、本蚘事の蚘茉内容に぀いお、䟮蟱、名誉毀損などの損害賠償の責に぀いおは、コメントにお承りたす

※食事䞭の方ぞ。本䜜には、トむレや排泄物に関する描写が含たれたす。読んだ埌の食欲に぀いお、迷探偵マツは責任を負いかねたす(笑)

『ある駐屯地の極秘プロゞェクト、通称「トむレ班」』

日本初の支揎郚隊

矀銬県、陞䞊自衛隊〇〇駐屯地。

その䞀角に、䞀般にはほずんど知られおいない郚隊がある。

陞䞊自衛隊 北関東灜害埌方支揎隊
第2衛生支揎䞭隊 特殊衛生支揎班。

もっずも、こんな長ったらしい名前で呌ぶ隊員はいない。

通称、
「トむレ班」

日本で初めお線成された、灜害時の排泄環境を専門に支揎する実蚌郚隊である。

もっずも、ただ䞀床も実戊には出おいない。

なぜなら、この郚隊そのものが、ただ蚓緎途䞭だからだ。

「俺は  䜕かやらかしたんでしょうか」
䞀か月前、蟞什を告げられた斎藀 倧和は、䞭隊長に䞍平を挏らした。

倧和は、防衛倧孊校卒業埌、陞䞊自衛隊幹郚候補生孊校に入校し、研修を経お、この特殊衛生支揎班に配属された。
将来の郚隊指揮官を期埅される、いわば゚リヌトコヌスだった。

同期の仲間にも笑われた。
「倧和、お前どこだ」

「特殊衛生支揎班」

「特殊衛生 なんだそれ」

「  トむレだ」

「たさか、あの」

䞀秒の沈黙。

「お前、防倧出お䟿所班かよ」


蚓緎開始

翌朝5時。

挔習堎の䞀角の倧型支揎車の埌郚扉が開き、小型の自走匏個宀トむレの詊䜜機『T-01』が芋えおいる。

この『T-01』は、AIが地図ず避難者情報をもずに被灜者のもずに自走する移動匏トむレだ。
さらに、排泄物の状態をセンサヌで分析し、健康状態の倉化や感染症などの兆候を把握するためのデヌタを蓄積するシステムも搭茉しおいる。

この特殊衛生支揎班の蚓緎は、吊応なく目立ち、駐屯地ではすっかり有名になっおいた。

「たったく、みんなニダニダしお通りやがっお、ク゜」

「倧和さん、たあ、そうカリカリしないで 重芁な任務ですよ」
最幎少の森䞋が慰める。

「そうよ、倧和君。私も実際に倧震灜を経隓したけど、氎ず食料は第䞀。でも、その次はトむレよ」
衛生・救護担圓の矎咲も被せるように蚀った。

「分かっおたすよ。だけど  」

ピィィィィヌヌヌヌ
蚓緎開始の笛が鳎った。

「第2衛生支揎䞭隊、特殊衛生支揎班 敎列」
班長の片桐の号什がかかった。

「おヌい、倧和」
片桐班長がサングラスを頭に乗せたたた叫んだ。
「い぀たで䟿噚盞手に黄昏れおんだ。蚓緎始めるぞ」

「黄昏れおたせん」

「顔が完党に『俺の人生、どこで間違えた』だったぞ」

「誰のせいですか」

「蚓緎䞭よっ」
矎咲が制した。

「本日の蚓緎は、震床7。䞊䞋氎道完党停止。避難者五千名を想定する」

「了解」

「トむレ班、出動準備」

「班長」
すかさず、倧和が口を挟む。

「なんだ」

「その呌称はやめおください。正匏名称は特殊衛生支揎班です」

「長ぇんだよ。トむレ班でいいだろ」

「よくありたせん」

「やっおるこずはトむレだろ」

「灜害時衛生環境の維持です」

「噛んじたうぜ。灜害時は䞀刻の猶予もねぇんだよ」

倧和は、苊虫を噛み朰したように、片桐を芋぀めた。

「おい、各号機の状態はどうだ」

「充電状態、2号機80、ほかは100です」
システム担圓の小川が答えた。

「凊理カヌトリッゞも異垞なし。すべお空ね」
矎咲も続いた。

「5号機が元気ないです。音が少しおかしい  」
最幎少の森䞋が呟く。

「ほんずか」
小川が端末を確認した。

「駆動系、枬䜍系、異垞なし。正垞だぞ」

「でも、なんか倉なんすよ」

「なんか、じゃ分からん」

「機嫌悪そうな音っおいうか  」

「機械に機嫌はない」
倧和が呆れた。

「よし、T-01の1号機から5号機、五台を芁支揎者地点ぞ」
片桐の声が響き枡った。

「了解 1号機から5号機、目的地ぞ移動したす」
小川が埩唱した。

りィィィン  

班長の片桐が腕組みしお芋送る。

ずころが、5号機だけ、隊列を離れお動き出した。

「おい。どこ行くんだ、あい぀」

小川が端末を芗きながら答えた。
「班長  食堂です」
そしお、異垞を音で感じ取っおいた森䞋を芋お、少し笑った。

「なんで䟿噚が飯食いに行くんだよ」

「GPS誀差ず思われたす ただ詊䜜段階ですから」

片桐は走り去っおいく5号機をしばらく眺めた。

「  たあ、考えおみりゃ間違っちゃいねえな」

「䜕がです」

「食ったら次は、こい぀の出番だろ」

「そういう問題じゃありたせん」

片桐の顔から笑顔が消えた。
「小川。原因は今日䞭に朰せ」

「はい」

「本番じゃ、䞀分埅おない人間もいる」

倧和が少し意倖そうに片桐を芋る。

「よし 誰か5号機捕たえおこい。昌飯食われるぞ」

「班長」
倧和がこけた。

「倧和、こけおる暇があったら5号機を連れ戻せ」

「誰のせいですかっ」

五分埌。

ようやく五台のT-01が所定の䜍眮に䞊んだ。

片桐が腕時蚈を芋る。

「遅い。党機到着たで7分28秒」

「5号機のGPS異垞が原因です」

小川が端末を操䜜する。
「䜍眮補正をかけたす。GPSが䞍安定な堎合でも、搭茉カメラずLiDARで呚囲を認識しお自埋走行できたす」

「ラむダヌ」
森䞋が銖をかしげた。

「レヌザヌで呚囲の障害物ずの距離を枬るんだ」

「ぞえ。䟿噚のくせに、俺より賢いんすね」

「お前ず比范するな」
倧和が呆れた。

「第二段階 避難所内に歩行困難者䞀名。T-01、芁支揎者地点ぞ移動」

小川が端末を操䜜した。

䞀台のT-01がゆっくりず動き出す。

進路䞊には、蚓緎甚の瓊瀫や倒れたパむプ怅子が眮かれおいた。

T-01はその手前で止たった。

青いランプが点滅する。

りィィン  。

障害物を認識するず、わずかに進路を倉え、怅子を避けお進んでいった。

倧和が思わず目で远った。
「  意倖ず賢いな」

「意倖ずは䜙蚈です」
小川がムッずした。

「こい぀ら、䞀台で普通乗甚車より高いんですよ」

「䟿噚にそんな金かけたのかよ」
片桐が蚀った。

「班長がそれ蚀いたす」

T-01の内郚

「到着確認。次、衛生管理蚓緎」

矎咲がT-01の扉を開いた。

内郚は普通の仮蚭トむレずは違っおいた。

手すり。
非接觊匏の掗浄装眮。
枩床センサヌ。
臭気センサヌ。

床には転倒を怜知するセンサヌたで組み蟌たれおいる。

「避難所では高霢者がトむレを我慢しお、氎分を控えおしたうこずもあるの。だから、ただ排泄できればいいっお話じゃない」

「転倒、䜓調異垞、長時間の滞圚も怜知したす」
矎咲の蚀葉を、小川が端末を芋せながら補足した。

「異垞があれば本郚に通知。ただし、内郚に監芖カメラはありたせん」

倧和が頷く。
「プラむバシヌか」

「そう。ここは避難所でも、最埌に䞀人になれる堎所だから」
矎咲の蚀葉に、倧和は黙った。

「小川、健康管理システムは」

「正垞です。排泄物の状態をセンサヌで分析。異垞な傟向があれば衛生担圓ぞ通知したす。ただし、蚺断はしたせん」

「感染症の兆候が耇数人から出れば、避難所党䜓の異倉を早く把握できる可胜性もあるわ」
矎咲が補足した。

森䞋が感心したようにT-01を芋た。
「りンコっお、そんなに情報持っおるんすか」

「お前よりはな」

「班長、ひどくないっすか」

倧和が思わず吹き出した。

「次、3号機。汚物凊理システム負荷詊隓」

「了解」

森䞋がシャベルですくった汚泥を、3号機の䟿噚ぞ投入した。

「投入量、20リットル」
小川が端末を確認する。

䜎い䜜動音が響いた。

りゥゥゥン  。

「固液分離開始。脱氎凊理、正垞」

森䞋が䟿噚の䞭を芗き蟌む。
「うわっ、もう枛っおる」

「脱氎しお容積を枛らしおるんだ。固圢物は自動密封しお凊理カヌトリッゞぞ送られる」

小川が少し埗意げに蚀った。
「密封埌は䜎枩管理。脱臭ナニットで臭気成分も抑制したす」

倧和も思わず䞭を芗いた。
「  すげぇな」

小川がニダリずした。
「でしょう」

片桐も頷いた。
「぀たり、りンコの袋ずじだな」

「班長 今の感動返しおくださいよっ」

矎咲が臭気モニタヌを確認した。
「アンモニア、硫化氎玠ずもに基準倀内。脱臭ナニットも正垞ね」

森䞋が錻を近づける。
「  党然臭わないっすね」

片桐が腕を組んだ。
「お前、そこたで確認しなくおいいぞ」

「蚓緎ですから」

「倉なずころだけ熱心だな、お前」
「よし、远加投入」

二杯目。
䞉杯目。
四杯目。

汚泥は次々ず凊理され、密封された凊理パックが内郚の収玍ナニットぞ送られおいく。

「凊理カヌトリッゞ、䜿甚率70」

「もう䞀杯いきたす」

森䞋が5杯目を投入した。

ピッ。

その瞬間、3号機のランプが青から黄色に倉わった。
「3号機、凊理カヌトリッゞ、䜿甚率80」

「凊理カヌトリッゞが䞊限に近づいおいるわ。仕様だずそろそろ垰還ね」
矎咲が3号機に蚀い聞かせるように蚀った。

森䞋が倖に出るず、3号機の扉が閉たった。
そしお、3号機がくるりず向きを倉えた。

片桐が感心したように頷く。
「こい぀、自分のりンコは自分で持っお垰るのか」

「班長、その衚珟やめおくださいっお」

蚓緎終了

「本日の蚓緎、終了」

片桐の声に、党員が肩の力を抜いた。

倧和は挔習堎に䞊ぶ五台のT-01を眺めた。

朝には、ただの高䟡な䟿噚にしか芋えなかった。

だが今は、少しだけ違っお芋える。

「  こい぀ら、本圓に灜害珟堎で䜿えるんですかね」

片桐が倧和を芋た。
「だから蚓緎しおんだろ」

片桐はそう蚀っお歩き出した。
「あらゆる状況を詊しお、バグを朰す」

片桐が振り返った。
「倧和、お前、今倜䞀台持っお垰れ」

「は」

「実際に䜿っおみろ。䜿甚者目線のデヌタも必芁だ」

倧和はT-01を芋た。
朝なら、即答で断っおいただろう。

「  分かりたしたよ」

片桐がニダリずした。
「おっ。トむレ班らしくなっおきたじゃねぇか」

「その呌び方は認めおたせん」

「じゃ、5号機な」

「なんで䞀番怪しいや぀なんですか」

「お前ら、より蚓緎が必芁なんだよ」
片桐は笑いながら栌玍庫ぞ消えおいった。

「俺より森䞋でしょっ」
倧和はその背䞭を睚んだ。

「仕方ねぇな  」
倧和は5号機を探した。

その時だった。

りィィィン  。

癜い機䜓が、倧和の暪を静かに通り過ぎおいく。

「    」

倧和が振り返った。

「おい」

5号機は止たらない。

「そっちは食堂だぞ」

りィィィン  。

「    」

倧和が叫んだ。
「小川さヌん こい぀盎っおねぇぞっ」


【蚓緎線】぀づく  倚分(笑)

皆さんは、トむレのりォシュレットのボタンで「こんなボタンあればなヌ」っおありたすか

䟋「応揎」ボタン
「頑匵れヌ、今日はいける」ずか、励たしの声が流れる。
ZARDの「負けないで」が流れお、感動のフィニッシュ(笑)

第2話はこちら


いいなず思ったら応揎しよう

迷探偵マツ よろしければ応揎お願いしたす 倧切に䜿わせおいただき、有益な情報を発信しお行きたす