
【第2章】夢がなかった普通の私が、自分の人生を選べるようになるまで。「知らなければ、選べない。」
第2章「知らなければ、選べない。」
また、この連載と並走する「ミライゴト理論への道 地方の現場から、理論を言語化する試み」も合わせて読んでいただくと、二つの視点から同じ問いに近づいていけます。

12年間で、3,000名以上の若者と向き合ってきました。
その中で、ずっと感じてきたことがあります。「やりたいことが見つからない」と言う若者に、大人は「もっと探しなさい」と言います。でも私はその言葉を聞くたびに、ある問いが頭をよぎります。
探すための地図を、渡しましたか?
世の中にどんな仕事があるか、どんな生き方をしている大人がいるか、知らない状態で「探しなさい」と言っても、それは暗闇の中で何かを探せと言うことと変わらない。見えないものは、選べない。これが私の、すべての活動の出発点です。
ただ、「知る」という言葉を使うとき、私がずっと引っかかっていることがあります。知識として「聞いた」ことと、本当に「知った」こととの間にある、大きな隔たりについてです。
その隔たりの正体が何なのかを、今回は書いてみたいと思います。