
ちゃんとしているのに、苦しかった
約1年前……
週末の22時、私はペンを走らせていた。
宛先はよく聴いてるラジオ。
私の気持ちが伝わるように何度も書き直した。
内容は
「責任から逃れたいと思ったことはありますか」
重い内容。
だけど、どうしても自分の苦しみを吐き出したかった。
憧れのパーソナリティに、
「私もそう感じたことある」
「逃げてもいい」
そう言ってほしかった。
読まれることはなかったけれど。
その時の私は、外に正解を求めることしかできなかった。
当時、
正社員としての責任。
これが業務外の時間を侵食していた。
「ママ、お休み少ないよね」
「帰ってくるの、遅いよ~」
子どもの言葉が心をえぐる。
「ごめんね、だけど旅行にも行きたいでしょう?」
子どもに言い聞かせながら、自分にも言い聞かせていた。
このときは、「自分の本音」なんて、封印していた。
生活が大事だから。
むしろ、「生活が大事」
これが私の本音だと思っていた。
私の人生、どこで間違ったんだろう……
安定した職に就くために、一生懸命国家資格も取った。
だけど、私、このままこうやって生きていくのかな?
これが私の望む人生なのかな?
そんな思いが日に日に強くなっていく……
――――――――――
今振り返ると、
あの頃の私は、
「生活を守るための選択」と、
「本当はこう生きたい」が、
少しずつ噛み合わなくなっていた。
だけど当時の私は、
それを「ズレ」だとは思っていなかった。
むしろ、
「みんなそうやって生きている」
「大人なんだから当たり前」
そう思っていた。
だから、
ちゃんと働いているのに苦しい理由が、
自分でもわからなかった。
あの頃の私は、
「ちゃんとしているのに苦しい理由」を、
まだ知らなかった。