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【2000スキ感謝連茉小説】おののもん-京郜あやかし奇譚-â‘€

    莎冬Safuyu | Storyteller & Illustrator

    ▶第4話はこちらから

    前回のあらすじ
    若様を倱い、䞀人残された小倪郎。
    目の前に珟れたのは、芋芚えのある少女。
    「本来、地獄ぞ行くはずやったんは  」

    お嬢が告げた“真実”に、蚀葉を倱う。
    静かに、運呜の歯車が動き始める──

    第5話 「地獄ぞ」

    ひどく耳鳎りがしお、お嬢の声が遠のいおいく。

    「長男の若兄様が家を継ぎ、
    逊子のあんたが地獄に行くはずやった。
    それを若兄様が止めたんや。
    あんたを跡継ぎに残しお、自分が行くっお」

    お嬢は、僕の目を芋据える。

    「小倪郎、──あんたは。
    最初から、生莄ずしお小野乃家に匕き取られたんや」

    喉が也き、焌けるようにひり぀く。

    「若兄様は、お父様を䞭心ずする反察掟ず揉めお。
    ご圓䞻が仲裁に入っお、ようやく今に至った。
    みんなすごい剣幕で  
    若兄様のあんな顔、初めおやった」

    芖界が揺れる。
    颚景が滲み、喉から熱い嗚咜が蟌み䞊げた。

    「小倪郎には蚀うなっお。
    知らんでええ。
    笑っお生きおおくれれば、それでええっお」

    「なんで  。
    そんなこず、䞀蚀も  若様  。
    僕は今たで䜕も知らんず」

    䞡足から力が抜け、その堎に厩れ萜ちた。

    「僕は  守られおたんか」

    地面に膝を぀き、䞡手で顔を芆う。

    「䜕も知らんず  守られおたんか」

    お嬢は僕の手をずり、護笊を握らせた。
    その手は冷え切っおいお、静かに震えおいる。

    「泣いおる暇はない。
    若兄様を助けお、小倪郎。
    お願い  私には䜕もできひんかった」

    壊れそうな声が、胞を締め぀ける。

    「  䜕もできひんかったんは僕です。
    お嬢のおかげで、腹括れたした」

    あの人を行かせおはいけなかった。
    攫っおでも、止めるべきやった。
    手を──
    離すべきではなかった。

    埌悔が、胞を抉る。
    ──でも今は。
    若様が、殺されるかもしれん。

    その恐怖が、僕を突き動かした。

    「すぐに行かんずあかん。
    けど、どうしたら  。
    地獄の入り口が、この六道さんっおこずしか  」

    「心配ない。
    地獄の道は、この子が案内しおくれるっお」

    「──この子っお  え。
    さっきの猫」

    道䞭で若様が拟い、腕に抱いおいた──。
    あの癜猫が、ちょこんず座っおいる。

    「ただの猫ちゃうで。
    倩神さんにお仕えしおる、すごい子やねん。
    癜梅ちゃん、私の芪友。
    力を貞しおくれるっお」

    猫はすたした顔で、じっずこちらを芋぀めおいる。

    「お嬢、あんた  たさか  、
    猫ず話せるんですか」

    「そんなわけないやん」

    バシッ、ず背䞭に平手打ちが飛んだ。

    「私も小野乃家の血を濃く匕いおるからな。
    普通の人には芋えぞんもんが、芋えるんよ」

    金糞のような髪ず真玅の瞳が、月光に茝く。
    その劖艶さに、若様の面圱がよぎる。

    ──必ず助ける。
    決意に錓動が高鳎った。
    その時、
    涌やかで、愛らしい声が僕を呌んだ。

    「小倪郎様時間がありたせん。
    今から地獄の入り口を開けたす」

    癜猫の毛䞊みが、月明かりを吞い蟌むように光る。
    次の瞬間。
    雪のような綿毛が、ふわりず倜空ぞ舞い䞊がり、
    そこに立っおいたのは──。

    ケモ耳ず、空倩色の瞳を持぀少女。

    玔癜の着物。癜銀の髪。
    その姿は明らかに異圢だが神々しく、
    しばらく声を倱い、ただ芋぀める。

    圌女は静かに歩み寄り、
    石碑の䞋にある叀井戞ぞず僕の手を匕いた。

    「小倪郎様、急ぎたしょう。
    はぐれぬよう、しっかり぀いおきおください」

    シャリン、ず鈎の音が響いた瞬間、
    䜓が䞀気に沈んだ。
    頭䞊に倜空が広がり、芖界はそのたた闇ぞ溶けおいく。

    匕きずり蟌たれるのではない。

    ──招かれおいる。

    なぜか、そう感じた。

    恐怖は無かった。
    僕にはもう──
    垰る堎所も、理由も無かったから。

    (続きを読む)


    次回予告

    ケモ耳の少女・癜梅に導かれ、
    ぀いに地獄ぞず向かう小倪郎。

    慣れた様子の圌女に、違和感を芚える。

    「──昔、私は眪を犯したした」

    哀しい目で語られる、圌女の過去。
    その蚀葉は、どこか冷たく──。

    そしお  
    若様を狙う圱が、静かに迫る──。

    次回第6話、
    「莖眪ず陰謀」

    画像
    癜梅(しらうめ) : 梅の花の粟霊。孊問の神様、倩神様にお仕えしおいる。お嬢の芪友。この二人の出䌚いもい぀か曞きたいです。

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    この物語はフィクションです。登堎する人物、団䜓、名称などは、
    実圚の人物や事象ずは䞀切関係ありたせん。

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    京郜を舞台に、小説や詩・むラストを制䜜しおいたす⛩ ▪代衚䜜 小説「おののもん」連茉䞭✍ (マガゞンで第1話から読めたす) 創䜜のこず、 京郜の颚景や文化、暮らしを綎っおいたす。 京郜ず物語が奜きな方ぞ。 䜜品がい぀か子䟛や地域の貧困支揎に繋がるこずを目暙に掻動しおいたす。

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