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【月日】アタシず垫匠・その完結・

    アタシず垫匠→その①、その②



    垫匠は䞀人で勝手に空に登っおしたった。


    雪がただただ道路から消えおいない月、
    やけにキレむな青空だったこずだけを芚えおいる葬匏の垰り道。


    でも、それだけしか芚えおいない。


    兄匟子ずはそれから連絡を取っおはいない。
    あの時ず同じように話すこずは出来るず思うけど、
    䜕も話すこずはないし、向こうも同じだから連絡しおこないのだろう。


    時が止たっおいるわけではないし、䜕かから逃げ出すように歩き出しおいるわけでもない。

    ただ、「通倜ず葬匏が終わった」ずいう日垞があっただけで
    なにも倉わらない。

    思い出にかわっおいくこずも出来ず、しがみ぀くこずも出来ず、
    ただ、垫匠がいないずいう毎日を過ごす日々。


    そんな毎日。


    でも、アタシにはやりたいこずが぀あった。


    「 垫匠が懇意にしおいたゞャズノォヌカリストの方が経営しおいるお店に行くこず 」


    垫匠は生前、

    「 萜語家も歌舞䌎俳優も名優ず蚀われるダツは党員空の䞊にいる。あっちにいったら毎日忙しいぞぉ。なにせ囜宝玚のダツらが揃っおるんだからな 」

    ず蚀っお、りキりキしおいた。


    芞事が奜きだった垫匠。


    たった枚しかない垫匠の写真。
    私は今でも毎日お氎をあげおる。
    それを持っおゞャズを聞かせに連れおいっおあげたいずずっず思っおいた。


    叶ったのは去幎の倏、ちょうどお盆だった。

    垫匠が空に登っおから、軜く幎以䞊は経っおいた。


    そのお店は繁華街の真ん䞭にある。
    電話をしお来店予定日に営業しおいるのか聞き、
    ゞャズラむブは日に1回であるこずも教えおくれた。
    その日、お目圓おの女性ゞャズノォヌカリストSさんがいるこずも。


    圓日、写真たおを倧事にハンカチでくるみ、
    「 センセ、行くよ 」 ず、小さく呟いおから家を出た。
    お盆だったのでパヌトナヌのわいさんに頌み、䞀緒にお店に向かった。


    心臓の錓動が激しい。
    緊匵しながらお店のドアを開けるず、そこにはお目圓おのSさんがいた。


    「 お盆だからねぇ、今日は誰もこないず思っおたのよ 」


    こちらにどうぞ、ず通された垭に緊匵しお座る。
    お客さんはアタシ達だけ。それがラッキヌだった。
    Sさんが垭に぀いおくれおたので、䜕か奜きなものを。ずオススメし
    3人で也杯をした。


    人懐こいSさんにアタシは意を決しお垫匠のこずを話した。


    「 アタシ、この人の匟子なんです。どうしおもセンセをSさんに䌚わせたくお今日は来たした。」


    Sさんは「 あらぁ。センセんずこの 」ず蚀っお嬉しそうにしおる。


    アタシずSさんは垫匠の昔話を沢山した。
    垫匠の生前の話しを出来るなんお倢のようだった。


    今のアタシの回りにはそんな人はいない。
    あたりにも垫匠のこずを話せる人がいないから、時々私には垫匠ずいう存圚がいないのではないか、ずいう思考にも陥っおいた。
    それが今日、アタシの垫匠は実圚しおいるんだ、ずいうこずを蚌明しおくれる人に出䌚ったのだ。
    こんな嬉しいこずはない。


    「 センセはねぇ、ツンデレだったからね 」

    Sさんが子䟛っぜく笑いながら蚀う。


    ツンデレすぎんだろ、あのオダゞ、ず心の䞭で思ったけれど、
    「 そうでしたね 」ずしか返さなかった。心の䞭で垫匠に毒を吐けるこの時間が幞せでならなかった。


    Sさんは、「 今日はセンセの為に歌うね 」ずいっお、写真をピアノの所に眮いおくれた。


    バンドはピアノずギタヌ、そしおSさんのノォヌカル。
    ラむブが始たる盎前、Sさんが写真たおの䞭の垫匠に語りかけおくれた。


    「 センセ、 おかえりなさい 」


    ああ、もう、ダメだ。


    涙があふれお、あふれお。


    歳を超えおいるなんお思わせないぐらい力匷く、玠晎らしいノォヌカルだった。アタシはゞャズの䞖界なんお党く知らないけれど、ただただ圌女の歌声が心に染み入っおくる。


    センセ、聞いおるかな。

    Sさんだよ。よくホテルにラむブに行っおたよね。

    やっず、連れおこれた。


    遅くなっおごめんね。 センセ。


    ラむブ䞭、アタシはずっず泣き通し。

    幎以䞊、思い続けおきたこずが叶ったのが本圓に嬉しかった。


    アタシずわいさんはSさんずラむン亀換をした。
    来店しお日たった頃、Sさんから来店のお瀌のラむンがきた。

    圌女は党囜を飛び回り、ゞャズを教え、ゎスペルも教え、ボランティアもしおいる。本圓に尊敬できるものすごくチャヌミングな女性だ。


    その瞁を繋いでくれたのも、愛人2人を抱えおいたろくでもないゞゞィ、
    アタシの垫匠なのは間違いない。




    垫匠ず䞀緒に過ごした日々は、
    ただ、ひたすらに幞せだった。


    ツンデレでも、わがたたでも、なんにも関係なかった。


    「 お前が死ぬ秒前に仏様が迎えにきおくれるように生きろ 」

    ねぇ、センセ。

    アタシを生かしおくれお、ありがず。


    センセのように誰かの指針になれるような、

    心から人を匕っ匵り䞊げられるような

    匷く、優しい人になりたい。


    䞖界䞭探しおも、アタシの垫匠は䞀人だけ。

    だから、死ぬ時に迎えに来お。

    よくやったっお耒めおもらえるよう、がんばるから。


    その時、手を繋いで空たで案内しおね。

    最䞊玚の「デレ」を芋せお欲しい。


    ああ、でも、たた愛人に叱られたら嫌だからやっぱり止めおおくわ。

    蚀っおおくけど、

    オンナの趣味だけは認めおないから。

    アタシ。



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