
iPad Airだけで2週間働けるのか #3|4〜7日目。長文執筆で見えた、iPad Airの限界
はじめに|最初の3日は快適だった。でも中盤で少し止まった
第2話までで、iPad Airの外作業はかなり手応えがありました。
新幹線で少し書く。
カフェで下書きを直す。
実家でメールを見る。
シーシャ屋で構成を考える。
PDFにApple Pencilで赤入れする。
このくらいなら、かなり快適です。
正直、最初の3日間は「これでいけるかもしれない」と思っていました。
でも、4日目あたりから少し空気が変わりました。
理由は、作業の種類が変わったからです。
短い文章を書くのではなく、長文を仕上げる。
メモを取るのではなく、章構成を組み替える。
PDFを見るのではなく、過去記事と照らし合わせる。
SNS投稿ではなく、Note本文を整える。
ここで、iPad Airの小さな摩擦が見えてきました。
iPad Airは使える。
これは間違いない。
でも、長文執筆は甘くない。
第3話では、4〜7日目に見えた限界を書きます。
連載|iPad Airだけで2週間働けるのか
この連載では、京都帰省中にMacBook AirとSurface Pro 9をあえて置いていき、iPad Air 第5世代だけで仕事がどこまで回るのかを記録しています。
👉 #1|MacBookもSurfaceも置いてきた。京都帰省、一本勝負の始まり
👉 #2|1〜3日目。Magic KeyboardとAirPods Proで、外を仕事場に変える
第1章|長文は、書くより“戻る”作業が多い
iPad Airで文章を書くこと自体は、問題ありません。
Magic Keyboardを付ければ、普通に打てる。
短い文章なら、かなり快適です。
Xの投稿。
Instagramのキャプション。
Noteの導入文。
打ち合わせメモ。
短い返信文。
このくらいなら、むしろMacBookより軽く入れる場面もあります。
でも、Noteの記事を一本仕上げるとなると話が違います。
長文は、ただ前に書き進めるだけではありません。
前の章に戻る。
見出しを入れ替える。
同じ表現を削る。
冒頭と結論の温度を合わせる。
CTAを整える。
タイトルと本文のズレを見る。
この“戻る作業”がかなり多い。
iPad Airは、前へ進むのは得意です。
でも、長文の中を何度も戻って、並べ替えて、整える作業では少し遅くなる。
ここでMacBookの強さが見えてきました。
文章を書くことと、文章を仕上げることは違う。
4〜7日目で、一番はっきり分かったのはここです。
第2章|カーソル移動とテキスト選択で、集中が細かく削られる
長文編集で気になったのは、カーソル移動とテキスト選択です。
たとえば、章の中の一文だけ削る。
段落を移動する。
見出しをコピーする。
言い回しを差し替える。
前半で使った言葉と同じ表現を後半から消す。
こういう操作を何度もやります。
MacBookなら、トラックパッドとショートカットでかなり速い。
でも、iPad Airでは一拍遅れる場面がある。
文字の選択範囲を広げる。
カーソルを狙った位置に置く。
段落を動かす。
一度切り取って、別の場所へ貼る。
慣れればできます。
でも、長文を書いている時は、その一拍が気になる。
集中が完全に切れるわけではありません。
でも、細かく削られる。
文章の流れが出ている時に、操作で少し止まる。
この小さな停止が、長文では積み重なります。
iPad Airが悪いわけではない。
ただ、長文編集の道具としては、MacBookの操作感がやっぱり強い。
第3章|11インチでは、思考を置く場所が足りなくなる
普段の僕の環境は、横27インチWQHDが2枚、縦FHDが1枚。
3枚モニターです。
そこでは、本文、過去記事、資料、チャット、SNS、画像、メモを並べられる。
情報量は多い。
たしかにノイズも多い。
でも、長文編集では広さが武器になります。
一方、iPad Airは11インチ。
持ち運ぶには最高です。
でも、長文を仕上げる時には狭い。
本文を書く。
資料を見る。
過去記事を見る。
また本文に戻る。
CTAを確認する。
また本文に戻る。
この切り替えが増える。
画面が狭いというのは、単に見える範囲が少ないだけではありません。
思考の置き場所が少ないということです。
横に置いておきたい資料が置けない。
前後の章を一気に眺めにくい。
本文全体の温度を確認しにくい。
短文では気にならない。
でも、記事一本を整える時は、この狭さが効いてきます。
iPad Airは集中しやすい。
でも、比較には弱い。
この違いが見えました。
第4章|Apple Pencilは考える道具。仕上げる道具ではなかった
Apple Pencilは、本当に便利です。
PDFに赤入れする。
余白にメモする。
構成を手書きする。
矢印で流れを作る。
打ち合わせ内容を図で整理する。
こういう作業ではかなり強い。
4〜7日目でも、構成を考える時にはよく使いました。
画面上に手で線を引くと、頭の中が整理される。
キーボードで打つ前に、手で流れを置く。
これはiPad Airの強さです。
ただし、本文の最終編集では主役になりません。
Apple Pencilで丸をつけても、最終的にはテキストを削る必要がある。
矢印を書いても、段落は実際に移動しないといけない。
構成を手書きしても、本文の流れは画面上で直す必要がある。
つまり、Apple Pencilは考える段階では強い。
でも、仕上げる段階ではキーボード、カーソル操作、画面の広さが必要になる。
この役割分担は、かなり大事だと思いました。
第5章|複数資料比較は、iPadだけだと遠回りだった
今回、iPad Airだけでやってみて、明確に遠回りだと感じた作業があります。
複数資料比較です。
簡単な確認なら問題ありません。
数字を見る。
軽く修正する。
スクショを確認する。
このくらいならできます。
でも、複数の資料を見ながら、内容を確認し、文章に反映し、別の記事と整合を取る。
この作業になると、iPad Airは少し厳しい。
MacBookなら、ウィンドウを並べて見られる。
コピーもしやすい。
ファイル間の移動も速い。
ブラウザとエディタを同時に扱いやすい。
iPad Airでもできます。
でも、できることと、気持ちよくできることは違う。
ここは正直にMacBookの方が強いです。
iPad Air一本で全部やるなら、作業そのものを軽く設計する必要がある。
重い編集や比較を持ち込むと、遠回りになります。
第6章|自作PCを使いたくなった瞬間
実家の自作PCは仕事で使わないと決めていました。
でも、使いたくなった瞬間はありました。
それは、複数資料を見ながら記事を整えていた時です。
iPad Airで本文を見る。
別の資料を見る。
また本文に戻る。
過去記事を探す。
もう一度本文に戻る。
この行き来が増えた時、正直、大きな画面が恋しくなりました。
自作PCを立ち上げれば、すぐ終わる。
そう思った。
でも、今回は使わなかった。
使ってしまうと、実験の意味がなくなるからです。
この時に分かったのは、iPad Airで働けるかどうかは、性能だけの問題ではないということです。
仕事の設計の問題です。
iPad Airでやるなら、作業を軽くする必要がある。
長文をいきなり仕上げようとするのではなく、構成、下書き、確認、仕上げを分ける。
iPad Airは前半に使う。
重い仕上げは別の環境に回す。
この考え方の方が現実的です。
おわりに|第3話で見えたのは、iPad Airの弱さではなく役割だった
第3話で見えたのは、iPad Airの弱さではありません。
役割です。
iPad Airは、外で作業を始めるにはかなり強い。
開きやすい。
メモしやすい。
PDFに強い。
短文も書ける。
思考を逃がさない。
でも、長文を仕上げるにはMacBookの方が強い。
画面の広さ。
カーソル操作。
複数資料比較。
ファイル管理。
長時間の安定感。
この差はあります。
ここを無理に埋めようとすると、iPad Airが苦しくなる。
逆に、役割を分ければかなり使える。
4〜7日目で、僕はそのことをかなり実感しました。
次回の第4話では、2週間弱の結論として、iPad Airを持っていく日、MacBook Airを持っていく日、自作PCに任せる作業を整理します。
つまり、最終的に僕はMacBookを鞄に戻すのか。
そこを書きます。
次に読むべき記事
前回の記事
👉 #2|1〜3日目。Magic KeyboardとAirPods Proで、外を仕事場に変える
この連載を最初から読む
👉 #1|MacBookもSurfaceも置いてきた。京都帰省、一本勝負の始まり
👉 #2|1〜3日目。Magic KeyboardとAirPods Proで、外を仕事場に変える
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