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心理孊・行動経枈孊等の著名な研究論文が次々に远詊倱敗【心理孊】

    手蚘千号


    心理孊の研究論文は再珟性が䜎いこずが指摘されおいたした。再珟性が䜎くなる原因は、孊界党䜓に「疑わしい研究手法 QRPs」が蔓延しおいたこずにあるずみられたす。

    珟圚は孊界党䜓をあげおの察策が行われおいるようです。研究の事前登録、デヌタの公開、远詊などが重芖されるようになっおいたす。

    孊界は正しい方向に進んでいるようですが、だからこそ、重芁な発芋だずみなされおきた過去の研究成果が次々に芆されおいるようです。

    少々調べたしたが  、いやはやこれは  脱力したした。心理孊以倖の分野でも揎甚されおいる有名な研究たちが、あれもこれも。興味を匕かれたものに重点をおき぀぀、ざっくりずメモ的にたずめおおくこずにしたす。

    2021幎9月12日远蚘
    远詊ずいうのは、1幎半以䞊かかるものも珍しくないようです。かなりの時間・粟神力・䜓力を芁するのに察しお、芋返りが少ないものずいいたす。この蚘事では倚くの研究の再珟性が倱われおいるこずを玹介したすが、背景には倚くの研究者の善意があるこずを忘れおはならないず思いたした。



    ◆



     再珟性が疑われるなどしおいる研究たち


    2022幎8月19日远蚘
    2008幎に発衚された100本の論文を察象ずした倧芏暡な远詊プロゞェクトの結果によるず、心理孊のトップゞャヌナルの論文を察象ずした研究においお、再珟性が認められたのは4割皋床だったず蚀われたす5有意氎準。心理孊ずはいえ分野によっお再珟率は異なり、瀟䌚心理孊系では25、認知心理孊系では50皋床は再珟できたようです。

    埌にも述べたすが、心理孊党䜓がデタラメだずいう話ではありたせん。しかし、心理孊研究の知芋は膟炙しおいたすから、この結果は倧きな反響を呌びたした。

    池田功毅・平石界 2016幎
    「Brain Nosek ずCOS は、珟圚の心理孊研究における再珟可胜性を、よりシステマティックに調べるため、Many Labs よりも倧芏暡な、Reproduciblity Project: Psychology (RP:P)ず呌ばれる远詊プロゞェクトを詊みた(Open Science Collaboration, 2012, 2015)。このプロゞェクトでは、䞉぀の代衚的な心理孊ゞャヌナルJournal of Experimental Psychology: Learning, Memory and Cognition; Psychological Science; そしお Journal of Personality and Social Psychologyに2008 幎䞭発衚された100 本の論文報告を察象ずしお、その远詊を行った。結果、5%氎準で統蚈的有意に達した実隓は党䜓のうち36%に留たり、远詊を行った研究者自身の䞻芳的基準に照らし合わせお「成功した」ず蚀えるものを察象ずしおも、39%にしか至らなかった。さらに領域別にその内蚳を芋るず、瀟䌚心理孊系では25%、認知心理孊系では50%の再珟可胜率が芋られた5%有意氎準で。この結果は、心理孊における珟状の再珟可胜性が極めお䜎いこずを劂実に瀺すものであり、メディアでの報道を含めお、倧きな反響を呌んだ。」

    池田功毅・平石界
    「心理孊における再珟可胜性危機問題の構造ず解決策」に関する远加的ノヌト」2016幎5月
    https://www.researchgate.net/publication/302880267_chitianpingshi_2016_xinlixueniokeruzaixiankenengxingweijiwentinogouzaotojiejueceniguansuruzhuijiadenoto

    こうした経緯により、心理孊研究に関しお倧芏暡な远詊プロゞェクトがなされるようになたした。匷調したいのが、成果の芋盎しが行われおいるずいうこずです。この態床はたこずに科孊的なものず蚀えたす。

    実際、瀟䌚心理孊系研究も含めお再珟に成功した䟋もでおいたす。

    OSF-Reproducibilityプロゞェクトで再珟に成功した瀟䌚心理孊の論文https://t.co/kNLPF0lDTt

    — Yuki Kamitani (@ykamit) August 18, 2022

    䞊の「認知心理孊で再珟性が高い珟象」の元論文https://t.co/sEEtdr1cPm

    — Yuki Kamitani (@ykamit) August 18, 2022

    しかしその反面、キャッチヌな研究結果が次々に再珟倱敗。有名研究の信頌性が揺らぐこずになったのです。本蚘事では再珟に倱敗した研究䟋などに぀いお玹介したす。远蚘終了

    现かくみるず、再珟性がないずするものから、再珟自䜓はできたが元論文ほどの効果は怜出されなかったずするもの、元論文における説明の劥圓性に疑問笊が぀くものなど、さたざたなパタヌンがあるようです。

    英語文献からの匕甚が倚い蚘事です。再定番のDeepL翻蚳おいずきたす。



    日本の研究者の方々はツむッタヌ䞊においお、囜倖における远詊論文をしばしば玹介しおくれおいるようです。それらを䞭心に、疑われおいる研究たちを個別にみおいくこずにしたす。

    どのアカりントがどの研究者のものなのかは、わかる範囲で蚘したす。もちろん、アカりント䞻が远詊論文の執筆者ずいうわけではありたせん。


    衚情フィヌドバック仮説


    衚情フィヌドバック仮説ずは、衚情を䜜るず、それを原因ずしお衚情に察応した感情が生起するずいう仮説です。有名な仮説ですが、再珟しおも同じ結果は出ず、効果は思った以䞊に小さかったずのこず。

    日本経枈新聞 2019幎12月14日
    「ノヌベル賞のパロディヌ版ずしお⌈気がある「むグ・ノヌベル賞」は9✉、ドむツの⌌理孊者、フリッツ・ストラック博⌠に2019幎の⌌理孊賞を莈った。授賞理由は「⌈が⌝にペンをくわえるず笑顔になり気分も幞せになるこずを発⟒し、その埌そうはならないこずを発⟒した」。
     ストラック✒が1988幎に発衚したこの研究内容は、著名な経枈孊者が「本⌈が知らない間に刀断や考えを操䜜できる䟋」ずしお匕✀するなど⟌く評䟡された。ずころが別の研究グルヌプが⌀芏暡な実隓で怜蚌したずころ同じ結果は出ず、ストラック✒も17幎に「効果は思っおいた以䞊に〈さかった」ず認めた。」

    「心理孊実隓、再珟できず信頌揺らぐ 孊界に芋盎す動き」日本経枈新聞 2019幎12月14日https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53325930T11C19A2MY1000/
    なお、コメントを寄せおいる䞉浊麻子教授の研究所りェブペヌゞでも蚘事内容が確認できる。
    http://team1mile.com/asarinlab/2019/12/15/20191214nikkei/


    けっこう驚きです。「ペンや箞をくわえお笑顔を䜜れば本圓に幞せな気分になる」ずいう話はしばしば聞いおきたした。いただに信じおいる人がいっぱいいるだろうなぁず思うずころです。

    ただし、远詊に倱敗した報告のあず、远詊倱敗の研究にも手順の誀りがあったのではないかず指摘されおいるようです。

    以䞋のツむヌトも参照

    衚情フィヌドバック仮説の盎接的远詊の倱敗(https://t.co/fdfGk5U7IR)が2019幎床むグノヌベル賞心理孊賞

    — マヌキュリヌ䞖 (@uranus_2) September 13, 2019

    【bot】衚情フィヌドバック効果に関する远詊が倱敗したのは、元論文ず違っお远詊研究ではビデオ撮圱しおいたせいだよずいう論文。远詊の倱敗は小さな手順の違いのせいかもしれない。 https://t.co/fzU8zFe2hJ #abst_bot

    — Yuuko Morimoto (@myuuko) September 16, 2020

    https://psycnet.apa.org/record/2018-16714-001 以䞋DeepL翻蚳

    「私たちは、再珟実隓が倱敗した理由ずしお、再珟実隓のプロトコルがオリゞナルの実隓ず決定的に異なる点があったこずを想定したした。再珟実隓のすべおにおいお、参加者はビデオカメラで監芖されるこずを知らされおいたが、オリゞナルの実隓では参加者は監芖、芳察、蚘録されおいなかった。これたでの知芋では、監芖・芳察されおいるず感じるず、刀断を䞋す際の内的手がかりぞの䟝存床が䜎䞋するこずがわかっおいる。したがっお再珟実隓の参加者を録画するこずで顔面フィヌドバックぞの䟝存床が䜎䞋するずいう仮説を立おた。仮説を怜蚌するためにビデオカメラを䜿甚した条件ず䜿甚しない条件の2぀の条件でフェむシャル・フィヌドバック実隓を再珟した。その結果、カメラがない堎合には有意なフェむシャルフィヌドバック効果が芋られたが、カメラがある堎合にはその効果はなくなった。これらの結果は、実隓プロトコルのわずかな違いが、理論的に意味のある結果の倉化に぀ながる可胜性を瀺唆しおいたす。本研究が提唱する理論的・方法的アプロヌチは、倱敗した再珟実隓を、研究分野党䜓の「終着点」から、人間の本質を理解するための新たな成長の道ぞず倉えるものであるず考えられる。」DeepL翻蚳

    Noah, T., Schul, Y., & Mayo, R2018幎
    「When both the original study and its failed replication are correct: Feeling observed eliminates the facial-feedback effect. Journal of Personality and Social Psychology」114(5), 657–664.

    なお、「Yuuko Morimoto」は、おそらく森本裕子さん宇郚フロンティア倧孊講垫のアカりント。なるほど。远詊の倱敗がビデオ撮圱のせいだずしたら、埩暩の可胜性もあるわけですか。

    2022幎8月18日远蚘
    衚情フィヌドバック仮説に぀いおは、倧芏暡远詊の結果にも批刀がでたために再び倧芏暡远詊が行われるこずになったようです。倧芏暡远詊にた぀わる難しさも含めお、以䞋の資料の11頁以降に詳しく曞いおありたす。マニアックです。

    平✯界・䞭村倧茝「⌌理孊における再珟性危機の10幎―危機は克服されたのか、克服されうるのか―⟮短瞮版」2022幎


    マシュマロテスト


    マシュマロの぀たみ食いを我慢できる子䟛は将来有望だ、ずいうような仮説です。効果は限定的であるずのこず。

    日本経枈新聞 2019幎12月14日
    「最も兞型的な䟋ずされるのは✶スタンフォヌド⌀孊で60〜70幎代にたずめられた「マシュマロ実隓」だ。研究者は幌い⌊どもの前にマシュマロを眮いおしばらく垭を離れる。その間にマシュマロの぀たみ⟷いを我慢できた⌊は「その埌、⟌い孊⌒などを⟝に぀け瀟䌚的に成功する」ずいう内容だ。
     この研究は「⌊どもを我慢匷く育おれば成功する」ずいうメッセヌゞを教育界に䞎え圱響⌒は⌀きかった。しかし18幎に他のチヌムが再珟した実隓では、぀たみ⟷いを我慢する圱響は限定的だった。今では「教育や家庭の環境の✅がより重芁で、我慢匷ければ成功するずは限らない」ずいう考え✅が⌀般的だ。」

    日本経枈新聞 同䞊


    マシュマロテストはしばしば耳にしたし、目にしおきたので、ちょっず驚きです。ただ、もずもずこの研究にはあたり関心は匕かれおいなかったので、私ずしおはショックはあたりありたせん。

    なお、以䞋も参照。

    マシュマロテストが青幎期の様々な指暙を予枬するかを远詊するず、䞀応結果は再珟されたものの、家庭環境等を考慮するず、効果は極めお匱いもしくはほがないずのこずです。心理孊はどうなるこずやら。https://t.co/cMJ0dYZAEZ

    — 森口䜑介『子どもの発達栌差』PHP新曞 (@moriguchiy) May 26, 2018

    森口䜑介さんは発達心理孊者京郜倧孊准教授。マシュマロテストの効果は極めお匱い、もしくはほがない、ですか。


    「目」の効果目の画像による向瀟䌚性の向䞊


    「こちらを芋぀める目」の図柄があるず、それを芋た人は誠実に振る舞うようになるずいう仮説です。再珟性がないずされおいたす。

    日本経枈新聞 2019幎12月14日
    「たた「✬で監芖する図柄を⟒た⌈は誠実に振る舞う」ずいう実隓結果が06幎に公衚され、䞍法䟵⌊や窃盗などを防ぎたい堎所に⌈の✬を暡した看板やポスタヌが蚭眮された。この結果も11幎の実隓で再珟に倱敗した。」

    日本経枈新聞 同䞊


    再珟性がないずいうのはけっこう驚きですね。人の目を暡した絵が描いおあるポスタヌは、たたにみかけたす。

    なお、「人の目効果」の研究は著名な日本人研究者も関わっおきたので、日本の研究者コミュニティにずっおも他人事ではないようです。

    この件を日本人研究者コミュニティがどのように察凊するかは詊金石ずなりそうですね。目効果は、山岞俊男先生や北山忍先生など日本を代衚する心理孊者も関䞎しおいたすし、今回は察岞の火事では枈たされないでしょう。「それも含めお研究っお面癜いよね」ずうい察応ができるかどうか

    — Yuki Kamitani (@ykamit) July 9, 2018

    たずえば、北山グルヌプの2009幎の論文https://t.co/ZMKjyJZm4z
    (「∵」だけで目効果が生じる)
    は、兞型的なHARKing、p-hackingでメむンの䞻匵が導かれおいるように芋えたす。これがピアレビュヌを通り、256回も匕甚されるなんお、この分野䜕か根本的におかしかったのでは、ず思わざるをえたせん

    — Yuki Kamitani (@ykamit) July 10, 2018

    おそらく圓初ねらっおいたaverage transferの差に有意差が出なくおexploratoryな解析をやったずいうこずでしょうが、exploratoryで有意になった結果を根拠にこのような結論を導くのはたずいです。れロずそれ以倖のクラスを䜜るずか、元の目効果になかった男女差を持ち出すずか、かなり恣意的です

    — Yuki Kamitani (@ykamit) July 10, 2018

    いわゆる”spin”ですね https://t.co/CaQDH80fb6

    もちろん断定はできたせんが、査読者やコミュニティヌが問題の可胜性を指摘しおしかるべきだったず思いたす

    — Yuki Kamitani (@ykamit) July 10, 2018

    「Yuki Kamitani」は、知胜情報孊の神谷之康さん京郜倧孊教授のアカりント。


    スタンフォヌド監獄実隓


    スタンフォヌド倧孊で行われた心理孊実隓。普通の人々も刑務所の看守圹・囚人圹に遞ばれるず、看守・囚人らしく振る舞うようになるこずを瀺したはずでしたが、やらせ疑惑が出おいたす。再珟性もないようです。

    日本経枈新聞 2019幎12月14日
    「スタンフォヌド⌀で71幎に実斜された「監獄実隓」では、組織や圹割が⌈栌に⌀きな圱響を及がすずいう結果を導き出した。実隓の協⌒者を看守圹ず囚⌈圹に分け、⌀孊内に䜜った暡擬的な監獄にずじ蟌めお倉化を远跡した。実隓を蚈画した⌌理孊者が、看守圹に囚⌈圹を虐埅するよう促しおいたなど䞍適切な介⌊があり、やはり再珟できない代衚的な事䟋にあげられる。」

    日本経枈新聞 同䞊

    スタンフォヌド監獄実隓が怪しいこず自䜓は知っおいたしたので、驚きはありたせん。なお、以䞋の蚘事も参考になりたす。


    宣誓効果


    宣誓ずいう行為が人を正盎にするずいう仮説です。この仮説を怜蚌したずする実隓は、行動経枈孊者䞻導のもず自動車保険䌚瀟によっお実斜されおいたのですが、デヌタの捏造があるず指摘されたした。以䞋の蚘事においお詳しく解説がなされおいたす。

    あず、このブログもよかったので貌り付けおおきたす。

    驚きずずもにガックリです。宣誓効果の存圚を知ったのは䜕幎前だったか。圓時はひねくれおいたので、「こんな宣誓なんかに効果があるのか」ず、かなり驚いたものです。本圓に効果がないかもしれないずいうなら肩透かし。ひねくれが足りなかったか  。行動経枈孊ずいう分野そのものを疑っおおくべきだったか いや、それはさすがに無理だったよ  ←分野自䜓を疑うのは合理的でもないでしょう。

    捏造論文の共著者の䞀人がダン・アリ゚リヌさんであるこずも泚目すべきポむントでしょう。アリ゚リヌは䞖界的に有名な孊者であり、日本においおも知名床が高いからです。早川曞房から出おいる『予想どおりに䞍合理』『䞍合理だからすべおがうたくいく』『ずる』などは読んだ人も倚いはず。

    アリ゚リヌに぀いお、以䞋のツむヌトも興味深いので蚘録しおおきたす。

    アリ゚リヌに関しおは衝撃的は衝撃的なんですが、圌のやった研究がreplicateできないずいう話もそれなりにあり、実際少し実隓の蚭蚈を倉えるず結果が埗られなくなるなどの指摘はあったんですよね。

    ちょっず前のLevineの以䞋のopen bookでも、その抂芁は指摘されおたす。https://t.co/h8vYRvQ8NG

    — Y.Asako (@yassasako) August 19, 2021

    social security numberの䞋数桁を芋せるだけでanchoring effectが芋られるずいう実隓は、財を倉えるずみられ無くなったり、マグカップを䜿ったendowment effectの実隓も、垂堎のメカニズムを孊生がちゃんずlearningしたら芋られなくなる、など。

    — Y.Asako (@yassasako) August 19, 2021

    「Y.Asako」は政治経枈孊者の浅叀泰史さん早皲田倧孊准教授のアカりント。䞊蚘ツむヌト䞭にある「endowment effect 授かり効果」に再珟性がない件に぀いおは䞋の方で別途ずりあげたす。

    行動経枈孊っおストヌリヌ重芖の経枈孊的考えず再珟性の䜎い(統蚈的にごたかしやすい)実隓心理孊の融合みたいな偎面があるので、こういう案件がでおきおやむなしっおかんじ。アリ゚リヌになんでもっずたずもな統蚈分析をしないのかっお聞いたら"statistics is a nuiscance"っお蚀っおたしな。

    — Ken McAlinn (@kenmcalinn) August 18, 2021

    「Ken McAlinn」は統蚈孊者のマクリン謙䞀郎さんテンプル倧孊助教のアカりント。

    アリ゚リヌが「宣誓効果」の蚌拠ずしお瀺した研究はいく぀かあるようです。䞀぀はアリ゚リヌ䞻導のもずで自動車保険䌚瀟によっお実斜された実隓なわけですが、先述の通りデヌタ捏造が明らかにされたした。

    「十戒」を思い出すず䞍正が枛るずいう実隓
    も有名ですが、倧芏暡远詊で再珟できなかったようです。

    Mazar, Amir, and Ariely (2008)は1800回以䞊匕甚されおいるが、倧芏暡远詊で効果なし
    https://t.co/x02dUH0umw

    — Yuki Kamitani (@ykamit) October 21, 2018

    远詊によれば、十戒の効果はれロに近いこずで合意。逆方向の効果がみられた研究宀もあったずのこず。なお、『予想どおりに䞍合理』では、「MIT無監督詊隓の倫理芏定」を思い起こさせる実隓も玹介されおいたわけですが、掚しお知るべしでしょうね。


    分離脳実隓


    巊脳ず右脳は脳梁を介しお結び぀いおいたす。しかし、おんかん患者の䞭には、やむを埗ず脳梁を切断した患者もいたす昔の治療法。そうした患者においおは、あたかも巊脳の心、右脳の心ず二぀の心があるかのような振る舞いがみられるずいう話だったのですが  。再珟性がないずのこず。

    Split brain: divided perception but undivided consciousness | Brain https://t.co/CtQybhW9Rx

    — Yuki Kamitani (@ykamit) January 27, 2017

    分離脳の実隓ガザニガ、スペリヌも再珟性がない。最近こんなのばっかりですね。われわれ䞖代だず脳に興味をも぀きっかけだった研究者も倚いのではミッドラむフ・クラむシスのおっさんにはこたえるよ。同䞖代の研究者がやめおいく気持ちはよく分かる

    — Yuki Kamitani (@ykamit) January 27, 2017


    私はミッドラむフ・クラむシスが問題ずされるような幎霢ではないわけですが、これにはかなり衝撃をうけたした。←これが䞀番ショックかもしれない。なお、心理孊の範疇なのか脳科孊なのかよく分からない

    蚘事を読むDeepL翻蚳ず、䜕やらゞュリオ・トノヌニ「情報統合理論」などにたで波及するかもしれないようで、倧倉なこずになりそうな気配です。ただ、今回研究の察象ずなった患者は脳梁陀去手術からかなり時間がたった人だったため、なんらかの理由で分離脳珟象がなくなったずいう可胜性もあるようです。さらなる研究の必芁性は指摘されおいるので、続報を埅ちたいずころです。

    いやぁ。分離脳研究は極めお興味深い珟象だず思ったので、けっこうがんばっおメモを取りながらガザニガさんの本を読んだものですが  。脳の巊半球は䞻に右半身および右芖野を担圓し、右半球は䞻に巊半身および巊芖野を担圓するわけで、分離脳の解説を読むず右巊巊右巊右ずごちゃごちゃになるのですよ。理解に劎力を費やしたんですけどね  。

    2022幎8月18日远蚘
    ガザニガの研究に疑矩が提起されたにせよ、分離脳の研究自䜓は継続しおいるようです。新たに埗られた知芋は、批刀研究を螏たえた分離脳の再解釈や新理論ぞず぀ながっおいくかもしれたせん。䟋えば、巊脳ず右脳は脳梁ばかりではなく、皮質䞋で繋がっおいる可胜性がでおきおいたりするそう。

    ちゃんずした脳科孊っお䞀般向けの蚘事や曞籍でさえ理解が倧倉だ 。ガザニガの邊蚳は4冊以䞊読んでいるので、埩暩はしおほしいなぁ。


    脳画像のも぀説埗力


    脳の画像さえ添付されおいれば、その文章の信頌性があがるずいう仮説。倧芏暡远詊によれば、ほずんど再珟性なし。

    蚘事の趣旚には同意だが、「...脈絡のない脳の画像を挿入するだけで蚘事ぞの信頌床が高たったずいう実隓もある」はちょっずたずくない? 実隓論文があるのは事実だが、埌の倧芏暡远詊でほずんど再珟性がないこずが瀺されおいる。https://t.co/48V0uZKQDv https://t.co/OfHVGQ4CCR

    — Yuki Kamitani (@ykamit) April 7, 2019

    この話はマむケル・S・ガザニガ『〈わたし〉はどこにあるのか』でもずりあげられおいたような。むンパクト匷かったんですが、再珟性なし。あらららら。

    自由意志を疑う人は䞍正に走りやすい


    自由意志信念をも぀人ほど望たしい道埳特性をもち、疑う人ほど䞍正行為に手を染めやすいずいう仮説ですが、再珟されず。

    「自由意志の存圚を疑う人は䞍正行為に走りやすい」は再珟性が䜎いようですねhttps://t.co/A82D0eBqa8#再珟性譊察の方から来たした

    — Yuki Kamitani (@ykamit) May 26, 2020

    以䞋DeepL翻蚳

    「最近の研究では、䞀般人の自由意志の信念FWBが日垞の道埳的行動に䞎える圱響を調査した結果、FWBが匷いほど、さたざたな望たしい道埳的特性䟋より芪切、より䞍誠実ず関連するこずが瀺唆されおいる。これらの知芋は、自由意志の抂念を損なうず広く認識されおいる人間の行動に関する芋解を科孊が促進するこずによっお、瀟䌚党䜓で道埳的な退廃が起こる可胜性があるずいう懞念を匕き起こしおいる。本研究では、䞊蚘の関連性の媒介者や調敎者の可胜性を怜蚎した4぀の研究合蚈N = 921を報告する。意倖なこずに、FWBず道埳的行動の間には関連性がないこずがわかった。この結果は、FWBず道埳的行動の関連性およびそれに䌎うFWBの枛少による道埳的退化の懞念が誇匵されおいる可胜性を瀺唆しおいる。」DeepL翻蚳

    Damien L. Crone, Neil L. Levy2018幎
    「Are Free Will Believers Nicer People? (Four Studies Suggest Not)」

    この研究が远詊されなかったのもむンパクトが倧きいです。科孊哲孊ずか倫理孊の著䜜でも匕甚されおきたのでは どこかで芋た蚘憶がありたす。


    1䞇時間の法則


    ものごずを極めるには1䞇時間を費やす必芁があるずいう法則。いや、これ研究の䞖界の話だったんですか。再珟されず。

    1䞇時間の法則の元ネタ被匕甚数: 9847、再珟されず。むしろ、䞀番䞊手なグルヌプは环積緎習時間が少ない傟向 https://t.co/p8yt3dizQa

    — Yuki Kamitani (@ykamit) August 21, 2019

    緎習を積み重ねおいるほど、バむオリンの挔奏スキルが高いずいう先行研究、再珟できず。効果量はそれなりにあるが、オリゞナル研究の効果量よりも小さい。緎習内容を先生がデザむンしおもほずんど意味はない。The role of deliberate practice in expert performance: https://t.co/XKbkwQDH0L

    — マヌキュリヌ䞖 (@uranus_2) August 21, 2019

    Brooke N. MacnamaraMegha Maitra2019幎
    「The role of deliberate practice in expert performance: revisiting Ericsson, Krampe & Tesch-Römer (1993)」
    https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.190327

    「1䞇時間の法則」ずいう蚀葉自䜓は知っおいたしたが、元ネタの研究があるのは知らなかったし、ゆえにその研究の再珟性が疑われおいるこずも知りたせんでした。もずもず「どこかの囜の蚀い䌝え」皋床のものだず思っおいたので、再珟性がなかったずしおも特に驚きはなし。


    ダニング・クルヌガヌ効果


    胜力の䜎い人は、胜力の䜎さゆえに自らの胜力を過倧評䟡するずいう仮説です。こうした珟象自䜓は存圚するものの、自らの胜力を過倧評䟡する理由が胜力の䜎さのせいなのかどうかに぀いおは怪しいようです。

    ダニングクルヌガヌ効果がやられたようだな。フフフ 奎は心理孊の䞭でも(略

    The Dunning-Kruger effect is (mostly) a statistical artefact: Valid ap... https://t.co/oP8tKlQFnA

    — もむ (@momentumyy) April 26, 2020

    い぀も远詊倱敗ばかりツむヌトしおたので今回もそう芋られたフシもあったかもDK効果の珟象自䜓は再珟されおいたす。今回はダニングクルヌガヌ仮説぀たり胜力の䜎い者が”そのせいで”自分の胜力を誀認しおいるずいうメカニズム的な話の方があやしいよずいう論文でした。

    — もむ (@momentumyy) April 26, 2020

    Gilles E.GignacMarcinZajenkowski2020幎
    「The Dunning-Kruger effect is (mostly) a statistical artefact: Valid approaches to testing the hypothesis with individual differences data」
    https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0160289620300271

    「もむ」は、認知心理孊者の山田祐暹さん九州倧孊准教授のアカりント。䞊の方で匕甚した日経新聞の取材を受け、コメントを寄せおいる方です。

    ダニング・クルヌガヌ効果はけっこう聞く話だったので、ちょっずした驚きです。ただ、この効果に぀いおは、もずもずあたり興味をそそられなかったので、正盎なずころ正確に蚀えばどんな効果なのかは知りたせんでしたし、メカニズムのどこがどう怪しいのかもよく分かっおいたせん。䞀応玹介しおおきたした。


    マクベス効果


    道埳的な脅嚁にさらされるず、枅朔さが意識され、身䜓を掗いたくなるずいう効果です。再珟されず。

    そしお私はこちらを報告→マクベス効果远詊倱敗の論文http://t.co/4SwruZphmf 


    — oʞɐsɐ ɐɹnıɯ (@asarin) April 7, 2014

    https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/01973533.2013.856792?journalCode=hbas20 以䞋DeepL翻蚳

    「Zhong and Liljenquist2006は、瀟䌚心理孊における「マクベス効果」の蚌拠を報告しおいたす。これは、人々の道埳的玔粋さが脅かされるず、文字通り、自らを枅めようずするずいうものです。これらの知芋に基づいお、私たちは、Z&Lの代衚的な報告曞に掲茉されおいる研究2を盎接再珟する詊みを行いたした。Z&L瀟のオリゞナルの材料ず方法を䜿甚し、より䞀般的な人口を代衚するサンプルを調査し、異なる囜ず文化のサンプルを調査し、統蚈的怜定の怜出力を倧幅に高めたした。しかし、善意の努力にもかかわらず、どの実隓でも「マクベス効果」を怜出するこずができたせんでした。これらの結果を、実隓的瀟䌚心理孊の分野における再珟性に関する最近の懞念ずの関連で議論する。」DeepL翻蚳

    Brian D. Earp ,Jim A. C. Everett,Elizabeth N. Madva &J. Kiley Hamlin2014幎
    「Out, Damned Spot: Can the “Macbeth Effect” Be Replicated?」

    「oʞɐsɐ ɐɹnıɯ」は瀟䌚心理孊者である䞉浊麻子さん倧阪倧孊教授のアカりント。この方も䞊の方で匕甚した日経新聞の取材を受け、コメントを寄せおいたすね。

    「マクベス効果」は、ゞョナサン・ハむト『瀟䌚はなぜ巊ず右に分かれるのか』第3章に取り䞊げられおいたのを読んで知ったわけですが、圓時は「なんじゃそりゃ、すごい珟象だな」ず驚いたものです。印象には残っおいたのですが、再珟性なしずの報せが驚きかずいうず、そうでもないような  。元々の仮説が私にずっお奇劙すぎたのが原因か。


    グロヌス・マむンドセット理論


    才胜知胜よりも努力を誉めたほうがやる気が出るずいうような理論です。再珟性はほずんどないずのこず。

    「才胜を耒めるな、努力を耒めろ」はドゥ゚ックの論文 https://t.co/G0czZS3gE5 1800回以䞊匕甚が元になっおいお、著曞「やればできる!」の研究は䞖界的ベストセラヌになっおいたすが、再珟性はほずんどないようです。教育哲孊ずしおは重芁かもしれたせんがhttps://t.co/oAPyabz9Ys

    — Yuki Kamitani (@ykamit) May 21, 2019

    以䞋DeepL翻蚳

    「最近の研究では、倧芏暡なマむンドセット介入の有効性に疑問を投げかけるものが増えおいたす。英囜の36校を察象ずした倧芏暡な研究では、生埒ず教垫のいずれかがトレヌニングを受けたしたが、介入を盎接受けた生埒ぞの圱響は統蚈的に有意ではなく、教垫がトレヌニングを受けた生埒はたったく利益を埗られたせんでした。たた、チェコ共和囜の倧孊入孊垌望者を察象ずした研究では、孊力テストを甚いお、マむンドセットず達成床の関係を調べたした。結果は、孊業成瞟ずマむンドセットの関連性の匷さが、これたで考えられおいたよりも匱い可胜性を瀺しおいる」ず研究者は䞻匵しおいたす。2012幎に英囜のゞョセフ・ロヌントリヌ財団のために行われた教育ぞの態床ず参加に関するレビュヌでは、「関連性があるずすればその説明を詊みた研究がいく぀かあったものの、児童生埒の態床党般ず教育的成果ずの間に関連性や順序を瀺す明確な蚌拠はなかった」ずされおいたす。2018幎、米囜で行われた2぀のメタアナリシスでは、グロヌス・マむンドセットの䞻匵が誇匵されおいる可胜性があり、『兞型的な生埒の孊業成瞟に察するマむンドセットの介入の効果はほずんどない』こずが明らかになりたした。」DeepL翻蚳

    Carl Hendrick2019幎「The growth mindset problem」

    「やればできる」「成長マむンドセット」などずも呌ばれおいるようですが、この話も聞いたこずがありたしたね。

    再珟性がみられないにせよ、論旚自䜓は教育哲孊ずしお重芁かもしれないずいう指摘はあるようですが  。どうなんでしょうね。

    ほずんど関係のない話ですが、怠惰な私ずしおは才胜も努力も賞賛もなくおも幞せに暮らせる瀟䌚になっおほしいずころです。


    ステレオタむプ脅嚁


    「女は数孊が苊手」「黒人は癜人より孊力が䜎い」などず蚀うステレオタむプを意識させるず、実際に詊隓の点数が䞋がるずいう仮説。そうした効果はほずんどないずいうメタ分析や、再珟に倱敗する実隓が増えおきたずいう。

    『ステレオタむプの科孊』は原著が2010幎だからなあ。この10幎でステレオタむプ脅嚁に぀いおの研究はだいぶ様倉わりしお、そうした効果がほずんどないずいうメタ分析や再珟倱敗実隓が増えおきた。Finnigan  Corker (2016), Zigerell (2017), Shewach, Sackett & Quint (2019)ずか。

    — Masashi Kasaki (@kasa12345) August 12, 2020

    Oren Shewachのむンタビュヌがこの蚘事にあっお、手短に自分たちの研究を説明しおいる。https://t.co/QhiHxkVtJ5

    — Masashi Kasaki (@kasa12345) August 12, 2020

    「MasashiKasaki」は哲孊研究者である笠朚雅史さん広島倧孊准教授のアカりント。

    他方、この研究に再珟性がなかったこずから「ステレオタむプ脅嚁が嘘」ずたではいえないずいう点を匷調する意芋もありたした。

    以䞋のツむヌトを参照かなり長いので特に重芁だず思ったものだけ貌り付けおおきたす。

    この蚘事に぀いお、補足しおおこうず思いたす。

    たず、蚘事䞭で匕甚されおいる性別ず数孊パフォヌマンスに぀いおの「ステレオタむプ脅嚁」の近幎の研究知芋に぀いおの理解は、自分の知り埗る限りでもおおむね正しいず思いたす。(1/16) https://t.co/j7xeQfir26

    — 采 (@psychama) December 1, 2020

    倧芏暡な調査研究を行なっおいる、Ganley et al. (2013) や Flore et al. (2018) では、確かに有意な効果がみられたせんでしたし、Flore & Wicherts (2015) のメタ分析では䞀定の効果がみられたものの、出版バむアスなどの問題もあっお、今埌の研究の必芁性が指摘されおいたす。(2/16)

    — 采 (@psychama) December 1, 2020

    たた、Shewach et al. (2019) のメタ分析でも「効果は非垞に小さいか無芖できるほど」ず結論づけられおおり、曎にこれたでの研究手法の課題に぀いおも述べられおいたす。

    その課題の䞭には「珟堎での研究の少なさ」もあり、そこで珟堎での研究における効果の匱さに぀いおも蚀及されおいたす。(3/16)

    — 采 (@psychama) December 1, 2020

    ただ、これらの研究のいずれも「ステレオタむプ脅嚁の効果は存圚しない嘘である」ずは䞀蚀も蚀っおいたせん。あえお蚀うずしおも「本圓に存圚するかは分からない」「倧きな効果があるずは蚀えない」くらいでしょう。実際、ただよく分からない郚分が倧きいからです。(4/16)

    — 采 (@psychama) December 1, 2020

    しかし、心理孊が扱うような珟象は、倚かれ少なかれ「文化差」のような倖的芁因が絡んできたす。

    特に、今回のテヌマずなっおいる「性ステレオタむプ」は文化の圱響が露骚に生じおいる可胜性がありたす。簡単な話、ゞェンダヌギャップの倧きい囜ず小さい囜では圱響が異なる可胜性がありたす。(8/16)

    — 采 (@psychama) December 1, 2020

    特に、高校・倧孊の入詊ずか就職ずかの個々の事䟋を考えれば、極端な話、「ステレオタむプ脅嚁の効果は吊定されおいたずしおも、配慮する䟡倀はある」ずすら蚀えるかもしれたせん。党䜓ずしお圱響がなくおも、ある個人に圱響があれば、結果的に「䞍圓な差別」になるからです。(13/16)

    — 采 (@psychama) December 1, 2020

    䞀応、論文のリンクも。

    ・Flore et al. (2018)https://t.co/2Qs4yY10TU

    ・Flore & Wicherts (2015)https://t.co/0t9lN7IUB4

    ・Ganley et al. (2013)https://t.co/oyp7CpDcjl

    ・Shewach et al. (2019)https://t.co/g9JtwAN95n

    — 采 (@psychama) December 1, 2020


    たずめるず、珟時点で蚀えるのはせいぜい「本圓に存圚するかは分からない」「倧きな効果はあるずは蚀えない」ずころたでであるこずを確認し぀぀、①そもそも効果自䜓は存圚しおいお、珟堎におけるさらなる研究や、文化差を考慮した研究が進展すれば確認されるかもしれない、②仮に普遍的にみられる脅嚁ではないず明らかになったずしおも、個々にも存圚しないこずになるわけではないずいうこずを指摘しおいるずいったずころでしょうか。政治に絡んできそうなテヌマなだけに倧げさな解釈には泚意が必芁ずいうこずでしょう。

    付け加えおいうなら、もずもず「ステレオタむプ脅嚁」ず蚀われる研究は、ステレオタむプがも぀党特性を網矅的に研究したものではないでしょうからたぶん、珟圚たでに行われた研究が信頌できないからずいっお、ステレオタむプの問題性がなくなるわけではないでしょうね。

    ただ、既存の「ステレオタむプ脅嚁」研究に信頌性がないこずは知られおおくべきでしょう。「ステレオタむプ脅嚁は嘘」ずは蚀えなくずも、「ステレオタむプ脅嚁を蚌明したずいう埓来の蚌拠は信頌できない」ずは蚀えるわけです。信頌できない蚌拠が、あたかも信頌できるかのような扱いをうけ、その誀解が正されぬたたに政治が動かされおいくのは望たしくありたせん。

    2022幎8月18日远蚘
    倧事な指摘だず思ったのでもう䞀床。「ある研究に再珟性がなかったこず」は、その効果が存圚しないこずの蚌明にはなりたせん。

    どうも䞀般の人の䞭にはもしかしたら研究者の䞭にも「再珟性がない」「その知芋はり゜」「その効果は存圚しない」みたいな考え方をする人がいるようだが、それは違いたすずいうのはちゃんず蚀っおいくべきだず思う。远詊倱敗から蚀えるのは「効果があるのかわからない」くらいたでだず思う。 https://t.co/0YRjB4IvtK

    — 采 (@psychama) August 17, 2022

    あず、これは圓然のこずですが、そもそも統蚈的にどうだろうが、再珟性がなんだろうが、ステレオタむプに基づく差別はすべきではありたせんね。この皮の差別の䞭には人暩䟵害に圓たるものもありたす。被害芏暡の倧きさに関わらず深刻に捉えるべきです。


    ピグマリオン効果


    教垫の期埅によっお生埒の成瞟が向䞊するずいう効果。存圚はするが、効果は小さいようです。

    ピグマリオン効果は、あるにはあるけど、効果量は小さい。その効果はマむノリティなどの差別されおいる集団で倧きい傟向にある、ずいうこずで萜ち着いた。 pic.twitter.com/lU2U1YGIw3

    — Nobuhiro Mifune (@NobuMifune) May 28, 2021

    ピグマリオン効果も、有名なロヌれンタヌルの実隓は再珟できなかったらしいですが、教垫が生埒に期埅するこずの効果ずしおは無いず蚀い切れず効果量が小さい、少し効果が倧きく出る察象ずいうのもあるみたいなので、「無い」ず蚀い切るこずの問題も考えた方がいいのではないかず思っおいたす。

    — Nobuhiro Mifune (@NobuMifune) June 30, 2021

    「Nobuhiro Mifune」は、進化心理孊的瀟䌚心理孊者である䞉船恒裕さん高知工科倧孊准教授のアカりント。

    ピグマリオン効果もよく聞いた話だったのですが、効果量は小さいず。なるほど。「無い」ずいうわけでもないので、そこは泚意すべきみたいです。

    ほずんど関係のない話ですが、怠惰な私ずしおは「期埅」や「成瞟」などがなくおも幞せに暮らせる瀟䌚になっおほしいずころですね。


    瀟䌚的プラむミング効果


    事前に芋聞きした情報が、朜圚的な凊理を経お行動に圱響を䞎えるずいう効果ですが、再珟性がかなり䜎いずのこず。少なくずも、「瀟䌚的プラむミング効果」に぀いおは

    Reconstruction of a Train Wreck: How Priming Research Went off the Rails https://t.co/BP7EEEH2jo カヌネマン「ファストスロヌ」でも倧々的に取り䞊げられたプラむミング実隓基本的にどのプラむミングも再珟性が䜎いのですか14%の再珟率っお  pic.twitter.com/QEoYKhOZZC

    — Yuta Kashino (@yutakashino) October 22, 2018

    #忙しい人のためのダニ゚ル・カヌネマン 「ファストスロヌ」第4ç« 

    プラむミング効果。システム1が受け取る先行刺激によっお、その埌の行動や意思決定が無意識に行われおいる。

    ただし第4章の瀟䌚プラむミングの実隓は、远詊で再珟性の䜎さが指摘されおおり効果には泚意が必芁埌述したす pic.twitter.com/yZYWh5vVi5

    — Go Ando / THE GUILD (@goando) July 15, 2018

    第4章で匕甚された31の論文の統蚈情報から゚ビデンスの信頌性を蚈算したR-indexによれば、第4章はFグレヌド(䞍可)である事が指摘されおいたす。

    図解した、歩くスピヌドが遅くなるBarghらによる実隓も远詊で再珟に倱敗しおいたす。

    How Priming Research Went off the Railshttps://t.co/tbr2GkJgb2

    — Go Ando / THE GUILD (@goando) July 15, 2018

    现かい怜蚎がなされた結果、瀟䌚的プラむミング効果は信頌できないこずが明らかにされおしたったようです。

    この問題は、ノヌベル経枈孊賞を受賞しおいる超有名な行動経枈孊者・ダニ゚ル・カヌネマンさんが絡んでいるのが非垞に厄介なずころです。カヌネマン『ファストスロヌ』は、孊問の䞖界にずお぀もなく倧きな圱響を䞎えたず思うのですが、以䞋で指摘されおいるように、党䜓ずしお信頌性に欠けるようです。

    「心理孊の危機」で個人的に䞀番残念なのは、カヌネマンの本fast, slowを気軜に他人に薊められれなくなったこずですね。この本で䞻匵される認知バむアスから、研究者や著者自身も逃れられなかったこず瀺す自己蚀及の奇曞になっおしたった

    — Yuki Kamitani (@ykamit) July 5, 2018

    䞀方で、海倖の゜ヌシャルメディア等では、あの本は読む䟡倀があるか曞き盎すべきずいった議論がありたす。https://t.co/VWx3ahWVWrhttps://t.co/IHWyce66Ba

    — Yuki Kamitani (@ykamit) July 9, 2018

    https://t.co/IHWyce66Ba
    の最埌の方に蚘述がありたすが、各章で匕甚される論文の統蚈情報から、゚ビデンスの信頌性を評䟡するR-indexを蚈算するず、調査した11章のうち5章はF(䞍可)レベル「瀟䌚的プラむミング」の4章を含む、平均でCマむナス、ずのこずです。

    — Yuki Kamitani (@ykamit) July 9, 2018

    以䞋DeepL翻蚳

    「それでも、Kahnemanの本の章党䜓を曞き盎す必芁があるかもしれたせん。心理孊者のUli Schimmackは、報告されたサンプルサむズず効果に基づいお、特定の研究の信頌性を掚定するR-indexずいう統蚈指暙を考案したした。(圌は最近、『Thinking, Fast and Slow』の11の章で匕甚されおいる研究にこの指暙を適甚し、それぞれの結果にアルファベットの等玚を付けた。(いく぀かの章では、R-indexスコアが93ず99ずなり、その厳密さが評䟡されおAプラスずなりたした。しかし、瀟䌚的プラむミングに関する章を含む他の5぀の章は、40点以䞋で、Schimmack氏はFず呌んだ。」DeepL翻蚳

    DANIEL ENGBER2016幎「The Irony Effect」

    なお、カヌネマン自身が行った研究は頑健性があるずのこずです。

    「心理孊における再珟性の危機は、すべおの研究分野に及んでいるわけではなく、『Thinking, Fast and Slow』に蚘茉されおいる研究の䞀郚が圱を萜ずしおいるだけである。䟋えば、カヌネマンずトノェルスキヌ自身の研究は、回埩力があるこずがわかっおいたす。圌らの叀兞的な発芋を再珟する倧芏暡な詊みは、今のずころ成功しおいたす。圌らが発芋したバむアスの1぀である「アンカリング効果」ず呌ばれる、人が最初に埗た情報を過倧評䟡する傟向は、再珟テストに合栌しただけでなく、カヌネマンずトノェルスキヌが考えおいたよりもはるかに匷いこずが刀明したした。」DeepL翻蚳

    DANIEL ENGBER2016幎「The Irony Effect」

    2022幎8月18日远蚘
    カヌネマンの名声を確立した「プロスペクト理論」も再珟に成功しおいるようです。優秀な孊者であるこずは間違いないだけに、著曞である『ファストスロヌ』の信頌性が揺らいでいるこずは残念です。

    有名どころだず Kahneman and Tversky (1979) のプロスペクト理論。倚囜籍研究n = 4,098人、19カ囜、13蚀語で94の項目で再珟https://t.co/EMwAuz2DcB

    — Yuki Kamitani (@ykamit) August 18, 2022

    「プロスペクト理論は行動科孊、特にリスク䞋での意思決定に関する研究においお最も圱響力のあるフレヌムワヌクの䞀぀である。1979幎のKahnemanずTverskyの研究は、リスク䞋の金融遞択を怜蚌し、そのような刀断は期埅効甚理論の仮定から倧きく逞脱するず結論づけ、科孊、政策、産業に著しい圱響を及がした。プロスペクト理論を支持する蚌拠は数倚くあるが、正統掟ずされる理論の倚くは、近幎、再珟性に倱敗しおいるずしお批刀を济びおいる。そこで、我々は倚囜籍研究n = 4,098人、19カ囜、13蚀語においお、参加者党員に党項目ぞの回答を求め぀぀、珟圚および珟地通貚に぀いおのみ調敎し、オリゞナルの方法を盎接的に怜蚌するこずにした。その結果、94の項目で再珟されたが、若干の枛衰が芋られた。13の理論的察比のうち12が再珟され、いく぀かの囜では100再珟された。囜による異質性や個人差は、今埌の理論化ず応甚のための重芁な道筋を明らかにした。プロスペクト理論の経隓的基盀は、いかなる合理的な閟倀を超えおも再珟されるず結論づけた。Deepl翻蚳」

    Kai Ruggeri,Sonia Alí 他2020幎「Replicating patterns of prospect theory for decision under risk」



    2021幎11月3日远蚘

    ・ツむッタヌ䞊で玹介されおいたものですが、カヌネマンず『ファストスロヌ』を巡る話題に぀いおは、以䞋の蚘事が参考になりたした。
    Alison McCook2017幎「“I placed too much faith in underpowered studies:” Nobel Prize winner admits mistakes」

    ・「再珟性の危機」においお疑われおいるのは、「プラむミング効果」の䞭でも「瀟䌚的プラむミング効果」ず通称されおいるもののようです。䟋えば、以䞋のようなものが疑われおいたす。

    「お金を想起させるものは、いささか奜たしくない効果をもたらす。ある実隓の被隓者はいく぀かの単語リストを芋せられ、それを䜿っおお金に関わる衚珟を぀くるよう指瀺されたたずえば「高いデスク額サラリヌ」から「高額のサラリヌ」。さらにもっず埮劙なプラむムずしお、お金に関係のあるものが宀内に無造䜜に配眮された。たずえば、モノポリヌで䜿うおもちゃのお金をテヌブルの䞊に積んでおくずか、コンピュヌタのスクリヌンセむバヌずしお氎に浮かぶドル玙幣の画像を䜿う、ずいった具合である。
     するず、お金のプラむムを受けた被隓者は、受けなかったずきより自立性が匷たったのである。圌らは、難問を解くのにい぀もの二倍もの時間粘り匷く取り組んだ末に、ようやくヒントを求めた。これは、自立性が高たった顕著な蚌拠ず蚀える。しかしその䞀方で利己心も匷たった。圌らは、他の孊生じ぀はサクラで、䞎えられた課題がよくわからなかったふりをしおいるの手助けをする時間を惜しんだ。」

    ダニ゚ル・カヌネマン 村井章子蚳『ファストスロヌ 䞊』早川曞房 2014幎 102-103頁

    ただし、プラむミング効果の䞭には、再珟性が認められおいるものもあるそうです。

    䟋えば、関連する単語を先行刺激ずしお䞎えられおいるず、正しい単語を速く識別できるようになるずいう効果がありたす。「TABLE」ずいう単語を芋たばかりの人は、家具ずは関係のない単語を芋たばかりの人よりも、「CHAIR」ず「CHIAR」のどちらが正しい単語か速く芋分けるこずができるのです。このようなプラむミング効果は再珟性がみられおいたす。

    蚘事では、単にプラむミング効果の再珟性が䜎いず曞いおいたのですが、良くなかったようです。すみたせん。「プラむミング効果」ずの蚘述を「瀟䌚的プラむミング効果」ぞ曞き換える等の修正をしたした。

    再珟性が認められおいるプラむミング効果等ずしおは、以䞋のようなものが玹介されおいたす。

    認知心理孊で再珟性が高い珟象はサむモン効果、フランカヌ課題、運動プラむミング、分散効果、虚停蚘憶、系列䜍眮効果、連合プラむミング、反埩プラむミング、 圢状シミュレヌション。オンラむンでも同じ人が2回実隓に参加しおも再珟される。https://t.co/2pIgANOazV

    — マヌキュリヌ䞖 (@uranus_2) June 5, 2017

    「いく぀かの有名な効果を含め、確立された心理孊の知芋を再詊隓で再珟できないこずはよく知られおおり、この分野の危機が叫ばれおいたす。しかし、心理孊は広倧な分野であり、ある分野の知芋は他の分野よりも頑健である可胜性がありたす。぀たり、被隓者が以前に同じ効果に぀いおテストを受けたこずがあるなどの䞍利な状況でも、確実に再珟されるずいうこずです。
    珟圚、PsyArXivにプレプリントずしお掲茉されおいる新しい論文では、知芚、蚘憶、孊習に関連する認知心理孊の9぀の重芁な知芋に぀いお、このようなケヌスがあるかどうかを怜蚌しおいたす。゚ラスムス倧孊ロッテルダム校のRolf Zwaan教授らは、9぀の効果すべおが確実に再珟されるこずを発芋したした。「これらの結果は、心理孊の分野にずっお朗報です」ず圌らは蚀いたす。䞭略たた、これらの心理孊的珟象は、同じ被隓者が2回目のテストを受けおも維持されおいるこずから、私たちの心の働きの基本的で䞍倉的な偎面を反映しおいるず考えられたす。」DeepL翻蚳

    Christian Jarrett2017幎
    「These nine cognitive psychology findings all passed a stringent test of their replicability」

    心理孊の䞭でも、知芚心理孊・認知心理孊分野では再珟性が認められおいる研究も倚いようです。瀟䌚心理孊などず比べれば远詊のコストが䜎く、再珟実隓が容易であるこず䞀因ずみられたす。

    授かり効果


    自分が所有した物はそうでない物より高く評䟡するずいう効果。再珟性がみられなかったそうです。

    【行動経枈孊を疑う】心のバむアスの金字塔は「同じ物でも自分が所有した物はなぜか高く評䟡する」ずいう授かり効果。再珟性を確かめるため、ハロりィヌンでお菓子を手に入れた子䟛たちを勧誘実隓したずころ、授かり効果は発生しおいないず刀明した。https://t.co/z1NAUCE4BN

    — 成田 悠茔 (@narita_yusuke) May 25, 2020

    Gharad Bryan, Matthew Grant, Kareem Haggag, Dean Karlan, Meredith Startz Christopher Udry2020幎
    「Blue Porches: Finding the limits of external validity of the endowment effect」https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S016726812030158X

    成田悠茔さんは、「デヌタ・アルゎリズム・数孊を䜿ったビゞネスず公共政策特に教育のデザむン」が専門ずのこずむェヌル倧孊助教授。


    オキシトシン点錻薬の信頌性効果


    錻にオキシトシンを噎霧するず、それだけで信頌性が高たるずいうような研究ですが、再珟されず。

    オキシトシンが信頌を高める、ずいうセンセヌショナルな結果の再珟性が詊されたした。が、再珟できなかったようです。 https://t.co/qmh3mMCqtr

    — Tkikusui (@Tkikusui1) June 12, 2020


    「Tkikusui」は動物生呜科孊などが専門の菊氎健史さん麻生倧孊教授のアカりントだず思いたす。オキシトシン点錻薬が信頌性を高めるずいうのは「そんなに簡単に人間っお倉わっちゃうの」ずかいう意味でなかなか衝撃的な話であり、さたざたな䞀般曞で目にしおきた蚘憶がありたす。ぱっず出るものだず、ゞョナサン・ハむト『瀟䌚はなぜ巊ず右に分かれるのか』第10章にもあったはず。でも再珟されなかったずいうこずです。


    赀の魅力効果ロマンチック・レッド


    「赀色」が恋愛的魅力を劇的に高めるずいう効果のこずです。再珟性は䜎いずのこず。

    そうですね。赀の魅力効果は再珟性が䜎いずいう「デヌタ」を぀き぀けたいhttps://t.co/4QnmI2bMXr https://t.co/jjqsJBBMIw pic.twitter.com/ADMCKpuPZj

    — もむ (@momentumyy) May 15, 2021

    以䞋、DeepL翻蚳

    「この論文は、赀色が男性を評䟡する女性A. J. Elliot et al., 2010ず女性を評䟡する男性A. Elliot & Niesta, 2008の䞡方で恋愛魅力を劇的に高めるずいう䞀連の過去の調査結果を再珟したものです。 Elleず私は2぀の再珟実隓を行いたした。1぀は暙準的な心理孊の参加者を集めお察面で行い、もう1぀はMTurkの参加者を集めおオンラむンで行いたした。 いずれの堎合も、情報量の倚いサンプルを蚈画し、オリゞナルの教材を䜿甚し、デザむンず分析蚈画を事前に登録し、適切な参加者を確保するために広範な陀倖基準を䜿甚したした䟋色芚異垞のテスト。 いずれの堎合も、赀が魅力の認知や望たしい性行動に及がす圱響はほずんどないこずが報告されたした。」DeepL翻蚳

    Bob C-J2017幎「Red, Romance, and Replication」

    赀色は魅力的みたいな話はネット蚘事ずかではよく目にしおきたしたね。倧孊のデゞタルパンフレット デヌト・サむ゚ンス なんじゃこりゃでもずりあげられおいるようで、けっこう普及しおいそうです。

    私ずしおは「赀の魅力」の話が研究の䞖界の話だずは知りたせんでした。もずもず実感ベヌスで語られおいる根拠の薄い話だず思っおいたので、効果がほずんどないずしおも個人的にはショックはなし。


    パワヌポヌズ仮説22幎6月远加


    力匷いポヌズをずるず自信が湧いおくるずいうような仮説です。

    海倖では倉わった理論が流行っおるんだなくらいに思っおスルヌしおいたしたが、日本でもそこそこ知られおいるようでした。再珟実隓に倱敗しただけではなく、筆頭著者であるダナ・カヌニヌさんが自身の研究に問題があるこずを認めたようです。

    この"power posing"効果も、埌の倧芏暡な远詊プレレゞを含むで効果が吊定されおたすねhttps://t.co/9If5eQtgZ4 https://t.co/uRCl1j8zW7

    — Yuki Kamitani (@ykamit) April 9, 2019

    「パワヌポヌズ」の効果は元論文の筆頭著者が、pハッキングを含む䞍正行為をしたこずをばらしおたすねhttps://t.co/97z6xHMs5Qhttps://t.co/8Zj76bp3QI

    早川曞房さん、この本をこのたた出し続けるのはたずいず思いたす @Hayakawashobo https://t.co/J7wArKESWl

    — Yuki Kamitani (@ykamit) April 9, 2019

    自身の研究に問題があったこずを認めお、それに぀いおの意芋を衚明するずいうのは、研究者ずしお正しい態床だず思いたす。

    私が尊敬する合理的な人たちは、反察するかもしれたせん。しかし、2015幎初頭から、非蚀語的な広がり察収瞮性-すなわち「パワヌポヌズ」-が内的たたは心理的な結果に及がす䜓珟的な効果はありそうにないこずを瀺唆する蚌拠が増え続けおいるのです。この2幎以䞊の間に蚌拠が出揃ったので、私の芋解は蚌拠を反映しお曎新された。そのため、私は「パワヌポヌズ」効果が実圚するずは考えおいない。DeepL翻蚳

    Dana R. Carney「My position on “Power Poses“」http://faculty.haas.berkeley.edu/dana_carney/pdf_my%20position%20on%20power%20poses.pdf

    「パワヌポヌズ」の存圚に぀いお、私はどのように考えおいるか
    1. 「パワヌポヌズ」の䜓珟効果に぀いお、私は䜕の信頌も持っおいない。その効果は本物ではないず思う。
    2. パワヌポヌズの身䜓的効果に぀いおは研究しおいない。
    3. 他の人がパワヌポヌズを研究するこずを戒める。
    4. 私はもうパワヌポヌズをクラスで教えない。
    5. メディアでパワヌポヌズに぀いお語るこずはしないし、5幎以䞊しおいない懐疑論が始たるずっず前から。
    6. 私は自分のりェブサむトずダりンロヌド可胜な履歎曞に、効果に぀いおの私の懐疑論ず、Ranehillらによる倱敗した再珟実隓ずSimmons & Simonsohnの効果なしを瀺唆するPカヌブ論文の䞡方ぞのリンクを茉せおいる。DeepL翻蚳

    Dana R. Carney 同䞊

    確かにカヌニヌさんは自身のりェブサむトの冒頭に懐疑論を茉せおいたす2022幎6月1日珟圚。

    なお、サむ゚ンスゞャヌナリストの鈎朚祐さんによる蚘事がパワヌポヌズの抂芁ず問題を簡朔にたずめおいお良いず思いたした。


    自我消耗仮説22幎6月远加

    長いので泚意。

    自我消耗仮説ずは、「意志力」は限られた認知資源であり、䜿い果たすず自制心がきかなくなるずいう仮説です。

    存圚は知っおいたのですが、個人的にはあたり興味をそそられなかったのでスルヌしおいたした。私が最初に知った自我消耗研究が「目の前にある焌きたおのクッキヌが食べられず、赀カブで我慢させられるずパズルに集䞭する時間が枛る」みたいな話で、「ええ  、だからどうしたの そこから意志力どうこう蚀えるの」ず思っおしたったんですよね。この蟺の感性は個人差が倧きそうですが。

    ただ、自我消耗研究は誰もが同意する同䞀の手続が存圚せず、クッキヌ実隓以倖にもさたざたな研究䟋があるようです。

    他方、埓来からいろいろず批刀もあったようで、それらに぀いおは以䞋の蚘事がよくたずたっおいたす。だいたい次のような内容です。

    ・自我消耗は本物だずいうメタ分析研究に「出版バむアス」がみられた。
    ・レモネヌドなどによる糖分補絊が意志力の促進剀になるずいう䞻匵は完党に誀りである。
    ・自我消耗は「意志力は有限だ」ず信じおいる被隓者のみにみられた。぀たりはプラシヌボ効果である。


    ずはいえ、自我消耗仮説は私の予想に反しかなり重芁な研究ずみなされおいるらしく、近幎では慎重な手続を経た䞊での倧芏暡な远詊が䞉぀も行われおいたす。

    倧芏暡远詊その(Hagger & Chatzisarantis, 2016)
    → 仮説に吊定的な結果

    たずは事前審査付の倧芏暡マルチラボ共同远詊研究が行われたした。
    元研究のロむ・バりマむスタヌ本人の勧めを埗た手続を採甚した䞊での远詊実隓が行われたのですが、仮説に吊定的な結果が埗られおしたいたした。

    「実隓⌿続きを定めおからデヌタ収集に協⌒する研究宀を募集し、最終的に23の研究宀から、分析察象ずなる2,141名のデヌタが収集された。
    それらを統合した結果は、⟃我消耗条件ず統制条件で、第2課題MSIT課題での成瞟の差は〈さなものであり、統蚈的に有意な差があるずは⟔えないものであった。個別の研究宀ごずに⟒おも、有意な差が⟒られたのは3研究宀に過ぎなかった。぀たり仮説に吊定的な結果であった。」

    平✯界・䞭村倧茝 2022幎 14頁
    「⌌理孊における再珟性危機の10幎 危機は克服されたのか、克服されうるのか⟮短瞮版」
    https://psyarxiv.com/r72vt

    Hagger & Chatzisarantis,2016) 。
    「A Multilab Preregistered Replication of the Ego-Depletion Effect」
    https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/1745691616652873

    しかし䞊蚘の远詊結果に぀いおは、バりマむスタヌから反論コメントがなされたした。バりマむスタヌ本人の勧める手続をずったのに、なぜでしょう。

    バりマむスタヌによれば、手続に぀いおは、プラむベヌトの䞍幞や、早く確定せねばならないずいうプレッシャヌを感じたがために了承したものの、積極的には掚奚しおおらず、今思えば楜芳的に考えすぎおいたずのこず。手続の具䜓的な問題点も指摘されたので、それを螏たえたのが次の远詊です。

    倧芏暡远詊その(Dang et al., 2021)
    → 統蚈的に有意だが効果は小さい

    バりマむスタヌが反論コメントにおいお掚奚した「より匷い自我消耗を生じさせる課題」を甚いたマルチラボ共同远詊が行われたした。

    「統蚈的に有意」ずする結果ではありたしたが、オリゞナル研究で報告されたものよりもずっず小さな効果しか埗られなかったようです。

    「2の研究宀から合蚈で1,775⌈のデヌタが集たり、それを統合した結果は統蚈的に有意であった。
    しかしオリゞナル研究で報告された効果量 d = 0.48より、マルチラボ远詊から埗られた効果はずっず〈さなものであった d = 0.10。
    15 個別の研究宀ごずに結果を怜蚎するず、⟃我消耗を✀持する結果が埗られおいたのは1぀の研究宀だけであった p = .021。」

    平✯界・䞭村倧茝 2022幎 同䞊 15頁

    Dang et al.2021)「A multilab replication of the ego depletion effect.」
    https://psycnet.apa.org/record/2020-96348-002

    倧芏暡远詊その(Vohs et al.,2021)
    → 仮説に吊定的な結果
    もう䞀぀のマルチラボ共同研究では、自我消耗の専門家から広く課題候補を募り、その䞭から粟査した課題を甚いお远詊研究を行いたした。しかし、結果は仮説に吊定的なものでした。

    「⟃我消耗の連続課題パラダむムでは、倚様な課題1ず課題2が✀いられおきた。そこで⟃我消耗の専⟚家から広く課題の候補を募り、共同研究チヌムの研究者らによっお、理論的劥圓性ならびに実斜可胜性を粟査した䞊で、最終的に✀いる課題を決定した。
    䞭略36の研究宀が参加し、合蚈で3,531名の分析察象デヌタが埗られた。それらを統合した結果は吊定的なものであった。効果量は〈さく d = .06、統蚈的に有意ずは⟔えないものだった。」

    平✯界・䞭村倧茝 2022幎 同䞊 15頁

    Vohs et al.2021)
    「A multisite preregistered paradigmatic test of the ego-depletion effect.」https://psycnet.apa.org/record/2021-98417-004

    この䞉぀目の远詊に぀いおは、遞ばれた課題が良くなかったのだずいう批刀があるようです。だたし、仮にそうだずしおも、「専門家が考えお粟査された課題に぀いお自我消耗は埗られなかった」ずいう事実は、自我消耗理論の射皋範囲が狭いこずを瀺唆しそうではありたす。



    芋぀けたものを党おあげたわけではないですが、このあたりにしおおきたす。いやはや、倧持です。玠人の私がざっず持っおみただけでこれですからね。これでも氷山の䞀角ずいうわけですよ。

    いたたでの研究が次から次に退けられおいるずいう事実は、膿を出しきる䜜業が順調に進んでいる蚌でもあるわけで、心理孊界党䜓ずしおみれば良い兆候ずいえるでしょう。珟状はずもかく、未来には垌望がありそうです。

    けれども、今たで積み重ねおきたものがガラガラず音を立おお厩れおいく過皋は今埌もしばらくは続くわけでしょう。次のような指摘もあるほどです。

    瀟䌚心理孊の教科曞に曞いおある知識ずいうのは倧昔の実隓が倚いのだが、原兞を読むず「それをこうたずめるかあヌ?」っおのがあったり、分析手法が未発達なために「こういう結論は䞋せないだろう」ずいうものが結構ある。远詊したら教科曞の内容が党郚倉わっおしたうのではないか。

    — 䞭西倧茔 (@daihiko) December 7, 2014

    䞭西倧茔さんは瀟䌚心理孊者広島修道倧孊教授。「远詊したら教科曞の内容が党郚倉わっおしたうのではないか」ずは匷烈な話です。しかし、21䞖玀に入っおからの研究でさえ倚くが再珟できおいないずころ、瀟䌚心理孊の教科曞には20䞖玀の研究もたくさん玹介されおいるわけですから、あながち誇匵ではないのかもしれたせん。埓来の瀟䌚心理孊を孊んできた人たちは倧ショックでしょうね。瀟䌚心理孊関係の研究は、他の分野ず比べお再珟性が䜎いようです。


    2 関連した話題をいく぀か


    䞀般曞党般、かなりたずいこずになっおいるのでは


    心理孊の研究は、経枈孊、法孊、倫理孊、哲孊、瀟䌚孊、教育孊、文孊、その他いろんな分野の研究者が揎甚しおいたす。理系分野の研究者だっお、いざ瀟䌚や人間に぀いお論じる際には心理孊研究を持ち出したりするわけです。だから、心理孊研究の話は、いろんな分野の䞀般曞にでおきたす。それら䞀般曞の基瀎もガタガタだったずいうこずになれば、色々ず読んでいる人ほど怪しい情報を蓄積しおいるずいう悲しき珟実が出来䞊がっおいるかもしれたせん。それどころか、たぶん䞀郚の分野では専門曞の類でも心理孊研究を揎甚しおいるような気がするのですが、そのずころどうなんでしょう。

    あからさたな疑䌌科孊でさえ䞀床広たるず根絶しがたいわけですから、著名な孊者の名前ず共に広たったこれらの心理孊説が攟棄されおいくには、どれだけの時間がかかるこずでしょうか。

    今回の件のおかげで、私ずしおは、「やっぱ珟䞖人類、謬芋ず付き合いながら生きおいく他ないんだなぁ」ずいう圓たり前の事実を深く再確認できたした。真実の類は22䞖玀以降に期埅し、マシな未来を求めおいきたしょう。


    キャッチヌな話を䜜っお出したモン勝ち


    人気が出そうな論文を出せば、再珟性がなくおも匕甚され続けるため、䞍正をやめる動機づけがないずいう指摘をみかけたした。以䞋が認知心理孊者の山田祐暹さんのツむヌト。

    䞀芋しお面癜げな結果ほど再珟されにくいし匕甚されやすい。远詊されお結果がネガティブであっおも党く話題にならないから元論文がい぀たでも匕甚され続ける。キャッチヌな話䜜っお出したモン勝ち。心理孊は自己修正できおいない。

    — もむ (@momentumyy) May 22, 2021

    実際のずころ、再珟性のない論文は、再珟性のある論文よりも頻繁に匕甚されおいるずいう話があるようです。

    以䞋DeepL翻蚳

    「公開されおいるデヌタを甚いお、心理孊、経枈孊、䞀般誌のトップゞャヌナルに掲茉された論文のうち、再珟性のないものは再珟性のあるものよりも倚く匕甚されおいるこずを瀺したした。この被匕甚数の差は、再珟できなかった論文の発衚埌も倉わりたせん。耇補䞍可胜な知芋の耇補埌の匕甚で、耇補の倱敗を認めおいるのはわずか12%です。既存の蚌拠では、専門家はどの論文が耇補されるかをよく予枬しおいるこずもわかっおいたす。この予枬を前提ずするず、そもそもなぜ再珟性のない論文が出版されるのでしょうかその答えずしお考えられるのは、審査チヌムがトレヌドオフの関係にあるずいうこずです。結果がより「興味深い」ものであれば、再珟性に関する基準は䜎くなるのです。」DeepL翻蚳

    Marta Serra-Garcia  Uri Gneezy2021幎
    「Nonreplicable publications are cited more than replicable ones」

    远詊倱敗の論文がでおもなお、远詊倱敗したこずに觊れるこずなく原論文が匕甚され続けおいるずいうのでは、自浄䜜甚が十分に働いおいるずはいえないでしょう。このこず自䜓が心理孊の研究察象になっお欲しいずころです。

    文化差の問題ず、日本における改革の必芁性


    もずもず、ある文化内における心理孊研究の結果が、他の文化圏に圓おはたるのかに぀いおは疑問が提起されおいたした。文化差があるであろうこずに぀いおは、盎芳ずしお倚くの人が思うこずでしょう。

    その盎芳を裏付けるものずしお、文化心理孊研究の䞭には、西掋人ず東掋人ずでは行動様匏に倧きな質的な違いがあるこずを瀺したものがありたす。

    もっずも、文化差がみられるずいう文化心理孊の知芋自䜓、疑わしい研究実践QRPsによっお䜜られた虚像であるかもしれたせん。これに぀いおは、今埌の動向を芋守るしかありたせん。

    さしあたり文化差はあるず仮定したすず、問題になるのは、英語圏での心理孊改革に任せおいおは著しく䞍十分だずいうこずです。倖囜圚䜏の人々を察象ずした、倖囜の倧孊で行われた研究が远詊によっお再珟されたり、されなかったりしたずころで、それらの研究自䜓が、日本においおは圓おはたらない珟象に぀いおの研究なのかもしれたせん。

    ゆえに、倖囜で行われた研究の翻蚳を玹介しおいただくだけでは困っおしたいたす。日本においおも質の高い研究が行われる必芁があるのです。事前登録研究、オヌプンサむ゚ンス、再珟研究の促進などの改革が䞍可欠でしょう。ただ、改革に前向きな孊者が耇数いるこずは確認できたすが、心理孊界党䜓ずしおこうした改革に熱心であるのか、玠人目にはよく分かりたせん。

    以䞋は「再珟性の危機」に察抗する基盀研究に぀いおのペヌゞです。再珟性の問題に぀いお蚀及しおきた研究者たちの名前が䞊んでいたす。はじめのが過去のもの、二぀目は珟圚継続䞭のものです。

    ※ 「再珟可胜性怜蚌実隓」のデヌタが芋れないのが残念。


    問題意識をもった研究者たちの詊みが功を奏しおくれるこずを願いたす。心理孊は瀟䌚を論じるのにあたっお重芁な孊問であり続けるず思うからです。

    2021幎9月12日远蚘
    䞀郚の研究者が超人的掻動をしおくれおいるずいう指摘がありたした。

    心理孊で再珟性問題に察する取り組みが進んでいるのは、ずくに日本ではごく䞀郚の研究者の超人的な掻動のおかげであっお、足を匕っ匵っおきた人が「他分野はもっずひどい」ずか蚀うもんでないず思いたす

    — Yuki Kamitani (@ykamit) September 12, 2021


    再珟性の危機の受け止めに぀いお


    先ほどから䜕床もでおきおいる⌭✥祐暹准教授は「⌌理孊は科孊でないず受け✌められるずころたで来おいる」日本経枈新聞 2019幎12月14日ず危機感をあらわにしおいるようですが、「科孊ではないず受け止めおいるのが誰か」も䞀぀の問題でしょう。

    心理孊に詳しい人の倚くは「心理孊は科孊でない又はそれくらいたずい状態」ずいう認識なのかもしれたせんが、䞀般の人たちの倚くは「しっかりした根拠に基づく科孊である」ず玠朎に捉えおいるような気がしたす。「再珟性の危機」もあたり知られおいないず思うのです。山田准教授自身のツむヌトをみたしょう。

    再珟性の危機はほずんどの囜民に知られおいないらしい。幎霢ず盞関はあるぜい。認識されおないながらも远詊の努力は評䟡されおるよう。
    The “replication crisis” in the public eye: Germans’ awareness and perceptions of the (ir)reproducibility of scientific research https://t.co/CGD5Ax5ALL

    — もむ (@momentumyy) September 20, 2020

    䞊はドむツでの話みたいですが、日本でも䌌たような状況らしいずのこず。

    ですかねしかし日本のクラりドだけど䌌たようなデヌタ持っおるのでずおも参考になりたすありがずうございたす

    — oʞɐsɐ ɐɹnıɯ (@asarin) September 20, 2020


    あたり知られおいないずは思いたす。それに「再珟性の問題」は知っおいたずしおも、簡単な蚘事を読んだくらいだず「マシュマロテストが怪しくお、スタンフォヌド監獄実隓がやらせだったんでしょ。知っおる、知っおる。再珟性が4割っおいっおも、人間の心理が盞手だからしょうがないでしょ」※レベルの認識かもしれたせん。

    少なくずも私は、再珟性の問題を知ったずき、「アリ゚リヌも、カヌネマンの本も、衚情フィヌドバックも、分離脳実隓も怪しいし、瀟䌚的プラむミング効果もステレオタむプ脅嚁も再珟性なし。君が面癜がっおいた自由意志信念ず䞍正行為ずの関連も、マクベス効果も、オキシトシン点錻薬の信頌性向䞊効果も再珟できなかったんだよ ただただあるよ 次はねぇ  」など蚀われるずは予想できたせんでしたよ。

    たたたた読んだ心理孊の入門曞に疑わしい研究実践に぀いおの項目があっお、気になっお調べおみた結果、ようやく深刻さに気づいたわけです。

    ただ、この深刻さは知るこずができお良かったです。特に分離脳研究やカヌネマンの本が怪したれおいるこずは、早めに知るこずができお良かった。

    私の堎合、心理孊自䜓は健党化し぀぀あり、幎々信頌性を増しおいるずいう認識は倉わりたせんでしたので念のため。有名研究が芆されおいるこずず信頌性が増しおいるこずは衚裏䞀䜓でしょう。

    ※ 2021幎9月12日远蚘
    このたただず誀解を誘発しそうです。心理孊分野の論文で再珟性があったものが4割以䞋に過ぎないずよく蚀われたすが、「ほが再珟できた」も含めれば47、オリゞナルず远詊をあわせるこずで効果の有意性を保぀こずができたものを合わせるず68だったようです。前回の蚘事でも蚀及したものですが、貌り付けたす。

    䞉浊麻子 2015幎
    「蚘事には「再珟性が確認できた研究は「100件䞭の39件」「党䜓の39」だった」ずいった衚珟が芋られたすが、これは、远詊を実斜した研究者たちの䞻芳的評䟡、぀たり「オリゞナルの結果が再珟されたしたか」ずいう質問に「はい」ず答えた比率が39だった点を取り䞊げたものず思われたす。より客芳的なデヌタを芋るず、オリゞナルの論文のうち97は統蚈的に有意な効果が埗られおいた぀たり3はnull effect〔効果なし〕研究だったのですが、远詊では36、远詊の効果量の95%信頌区間に元論文の効果量が含たれおいた぀たり「ほが」も含めお再珟されたず考えおもよさそうな研究は47でした。たた、オリゞナルず远詊をあわせるず、もずもず瀺されおいた効果の有意性が保たれたのは68でした。」

    䞉浊麻子「心理孊研究は信頌できるか――再珟可胜性をめぐっお(4)」
    ちずせプレス 2015幎11月16日
    http://chitosepress.com/2015/11/16/483/

    たた、「再珟性があったのは4割以䞋」ずいう論文自䜓にも誇匵があったずいう指摘もありたす。


    むンパクトのある研究が再珟性に倱敗しおいるので分野党䜓が怪しい印象を䞎えかねたせんが、そもそも研究自䜓が膚倧な数行われおいるこずも考慮すべきでしょう。それに、「キャッチヌなモンを出したもん勝ち」ずいう偎面があったずするのなら、むンパクトのある研究ほどもずもず怪しいずいうこずです。地味で目立たないが垞識的な成果に぀いおは、ある皋床の信頌をおいおもいいのかなず思いたす。远詊しおほしいですがただ、远詊ずいうのは玠人が思うよりずっず倧倉な䜜業みたいです。


    玠人疑問に぀いお


    今たでは心理孊研究に぀いお色々ず疑問が浮かんでも、「専門家の蚀うこずだから深い掞察の䞊でなされおいるのだろう」ず考えおきたのですが、それも専門家たかせの無責任な態床だったかもしれたせん。䜕事も盲信はせずに、批刀的な芖点を忘れないこずが重芁だなず反省したした。

    先日ある人にマシュマロテストの話をしたら、怪蚝な顔で「なにそれ オカルト」みたいな反応をされたした。こういうごく普通の感性を持っおおくこずも重芁だなぁず。念のため「そういう説があったんだけど、あたり再珟性がないず分かったようだ」ず䌝えおおきたした。

    その他、P-ハッキングやHARKingなどのQRPsの問題を措くずしおも、䞀般曞などを読んでいたすず、「この研究結果が正しいずしおも、ここたで匷い結論が導けるものなのかなぁ」ず誇匵を感じるこずは結構ありたす。

    ただ、自分の知らない分野に぀いおは専門家集団の共通芋解を尊重するこずこそがリテラシヌの䞀぀であるずは未だに思っおいるずころです。盲信ず批刀的思考でバランスをずるのは難しいだろうなずも思いたす。


    いろいろず曞いおきたしたが、心理孊ずはあたり関りのない領域でも、再珟性の問題や、疑わしい研究実践は存圚しおいるでしょう。心理孊が危機を乗り切るこずができたなら、その経隓は他の分野においおも掻甚できる共有財産になるような気がしたす。


    その他、孊術の動向22幎6月远加


    行動経枈孊
    に関しおは、りォルマヌトの行動科孊研究のリヌダヌであるJason Hrehaさんが2020幎に曞いた蚘事「行動経枈孊の死」が話題になりたした。

    これは再珟性の話ずはちょっず違うのですが、ナッゞの政策効果が埓来蚀われおいたよりもずっず䜎い平均8.7の圱響ず蚀われおいたが、実際は1.5皋床。介入するより別のアむディアを甚いた方がいいだろうずいうずころには驚かされたした。

    ただ、Hrehaさんは蚀い過ぎずいう指摘もあったり、

    たた、日本の研究者有志によっお、シンポゞりム「「行動経枈孊の死」を考える」が開かれおいたようです。

    経枈セミナヌ2022幎7月号では再珟性特集が組たれおおり、問題意識は共有されおきおいるこずが䌺えたす。


    消費者心理孊においおも、倚くの研究に再珟性がみられないこずが明らかにされおいるようです。

    以䞋の論文では、再珟に成功した研究、倱敗した研究の実䟋をあげ぀぀、消費者行動研究の再珟プロゞェクトも玹介されおいたす。

    元朚康介、米満文哉、有賀敊玀2021幎3月「消費者行動研究における再珟性問題ず研究実践」消費者行動研究』Vol. 27 No. 1・2 号https://www.jstage.jst.go.jp/article/acs/27/1_2/27_202103.002/_pdf/-char/ja

    消費者心理孊も心理孊ずいうこずで、基本的には心理孊䞀般が抱えおいる問題を共有しおいるものず思われたす。

    神経科孊も、実は心理孊䞊みに問題を抱えおいるずいう話もありたす。これに぀いおは本蚘事で䜕床も登堎しおいただいた神谷之康さんのツむヌトを眺めおいお知りたした。䞀郚をたずめたのが以䞋の蚘事です。


    【私が曞いた関連する蚘事】宣䌝

    ・超有名な「ミルグラム実隓」に぀いおは、耇数の远詊実隓で再珟に成功しおいたす。実は日本での远詊研究もあり、これたた再珟成功。ずいうわけで、远詊倱敗の䟋には挙げたせんでした。
       ただ、ミルグラムの手によるオリゞナルの研究にはデヌタ改竄疑惑などがあり、䟋えば『服埓の心理』の蚘述はそのたた受け取るわけにはいきたせんわたくしこの本が奜きだったんですが  。
     たた、远詊成功を鵜呑みにできるかも埮劙なずころ。そもそもオリゞナル研究ず同じ電撃䞊限倀450V蚭定での実隓は今や倫理䞊できおいないこず、実隓の蚭蚈的に被隓者にはお芝居だずばれおいる疑惑があるこず、過去の远詊研究はQRPsを免れおいるのか疑問であるこずなど問題がありたす。
     瀟䌚心理孊の目玉ず蚀えるほどの重芁実隓ですから、私が疑問に思っおいるこずに぀いおは以䞋で詳しくたずめたした。

    たた、ミルグラム実隓が、本圓に「暩嚁に察する服埓の心理」を明らかにできるような蚭蚈になっおいるのかも疑いの䜙地がありたす。普遍的な教蚓を匕き出せるような実隓だったのかに぀いおはこちらで曞きたした。

    ・再珟性の問題䞀般に぀いおは、過去に簡単に解説したした。研究結果に再珟性がみられない理由が「時代ず地域の違いによる人間心理の差」に由来しおいればいいのですが、実際は疑わしき研究実践QRPsに原因があるずみられ、ゆえに「心理孊の危機」ずも称される事態になっおしたったのです。

    ・私自身も心理孊の研究に぀いお玹介する蚘事を曞いおいるのですが、再珟性のあるなしなどに぀いお確認できたずきには远蚘したいず思っおいたす。埌知恵バむアス、基本的垰属錯誀などに぀いおはずりあえず再珟性が確認されたようなので、その旚を远蚘しおおきたした。

    ・西掋人ず東掋人においおは、さたざたな行動様匏に質的に倧きな違いがみられるずいう研究に぀いお簡単に解説したものです。再珟性が認められるずいいなずは思っおいたすが、ただ分からず。

    ・心理孊は、同じ分析法を異なるデヌタに甚いた堎合に結果が再珟されるかずいう「再珟性の問題」本蚘事の䞻題の他に、同じデヌタを異なる分析法で解析した堎合にほが同じ結果が埗られるかずいう「頑健性の問題」、そもそもその研究によっお埗られた知芋が䞀般化できるかずいう「䞀般化可胜性の問題」を抱えおいたすその他、「再生性」も問題になりえるよう。
     「䞀般化可胜性の問題」に぀いおも先ほど蚘事を公開したした。
     この蚘事では衚情フィヌドバック仮説倧芏暡远詊のその埌の経緯に぀いおも曞いおいたす。


    远蚘・修正等に぀いお
    若干の远蚘ず修正を行いたした。2021幎9月12日

    远蚘ず修正を行いたした。2021幎11月3日

    倚くの方にご芧いただいおいるようです。ありがずうございたす。蚘事ぞのご指摘もいただきたしお勉匷になりたす。䞍十分ではありたすが、いく぀か誀字脱字の修正ず远蚘を行いたした。
    なお、芋出し画像は以䞋のように修正を斜したした。
    ・宣蚀効果 → 宣誓効果
    ・プラむミング効果カヌネマン → 瀟䌚的プラむミング効果
    疑わしいずされおいるのは、「プラむミング効果」ず呌ばれおいる効果の䞭でも、「瀟䌚的プラむミング効果」です。たた瀟䌚的プラむミング効果はカヌネマンのベストセラヌでずりあげられおいるものの、カヌネマン圓人による実隓ずいうわけでもないので、「カヌネマン」の郚分は倖したした。
    ・『ファストスロヌ』→ 『ファストスロヌ』カヌネマン

    若干の修正ず内容远加を行いたした。2022幎6月2日
    ・noteの蚘事衚瀺の仕様倉曎に合わせお匕甚圢匏を倉曎。
    ・「パワヌポヌズ仮説」、「自我消耗仮説」を項目ずしお远加。
    ・「その他、孊術の動向」ずいう項目を远加。
    ・【私が曞いた関連する蚘事】にミルグラム実隓関連の蚘事二぀ず䞀般化可胜性の問題の蚘事を远加。
    ・その他、埮修正。
    ・䞊蚘修正内容に応じお芋出し画像を倉曎
    ・項目を远加するず、ただでさえ読みやすいずはいえない蚘事がいっそう読みにくくなっおしたうず懞念しおいたのですが、そうしたデメリットよりも、情報が䞀蚘事に集玄されるこずのメリットを優先するこずにしたした。

    若干の修正ず内容削陀及び远加を行いたした。2022幎8月18日
    ・本論に入る盎前ず、「顔面フィヌドバック仮説」「分離脳実隓」「ステレオタむプ脅嚁」の郚分に若干の远蚘を行いたした。

    ・芋出し画像も若干倉曎したした。4割皋床は再珟できおいるこずを远蚘したのが倧きい倉曎です。「心理孊の党おがデタラメかのような印象を䞎えかねない」ずいう指摘があったのですが、倚少は緩和されればなず。この蚘事単独でここたで䌞びるずいう事態は想定しおいなかったのでスミマセン。

    ・昚日、ある方がこの蚘事をずりあげお䞋さったようで、たくさんの人にアクセスいただいおいたす。ありがずうございたす。ご指摘しおくださった方もいたすが、この蚘事自身がキャッチヌだからこそ広たりやすい面はあるのでしょう。キャッチヌゆえに広たった研究ばかり䞊べおいるので、これは避けがたいのかもしれたせん。

    シャむなのであたり蚀及こそしたせんが、ツむッタヌなどでみなさたの反応はみおみたした。この蚘事から䜕を読み取るかはそれぞれだず思いたすが、䜕かしらお圹に立おれば嬉しいです。

    ちなみに個人的には孊問ずしおの心理孊が無くなるず、玠人断蚀型の俗流心理孊による無法地垯が拡倧するだけだず思うので、心理孊界の健党化には期埅しおいたす。それに健党化の動きがあるからこそ、この蚘事のような倱敗事䟋が可芖化されたのだず思っおいたす。そしお、実際にそう読んでくださった方も倚くいるようです。

    さお、今たで蚘事の頭の方で、「再珟性などが疑われおおり、か぀、千回以䞊匕甚されおいる研究を敎理したもの」ずしおSNS䞊でよく玹介されおいる某サむトぞのリンクを貌っおいたした。しかしどうもこのサむト、Sci-Hubずいう著䜜暩的に問題のあるサむトから䜕床も匕甚をしおいるようです。リスクは小さくしおおきたいので、削陀しおおきたした。

    Sci-Hubは孊問版挫画村などずも蚀われおおりながら支持者も倚いずいう論争的な有名サむトらしいのですが、存圚さえ知りたせんでした。ご迷惑おかけしたす。

    远蚘が増えお可読性は䜎くなるばかりですが、今回も有益だず思われた情報の远加を優先したした。急ごしらえで線集をしたので諞々䞍具合があるかもしれたせん。

    若干の远蚘ず修正を行いたした。2022幎8月19日










     
     
     
    物曞き。哲孊・心理孊・法孊に興味がありたす。孊びを摂取、発信しおいきたいです。ずりわけ哲孊の存圚論から目を離せたせん。「存圚しおいる」ずは䞀倧事ではないでしょうか。 ※ Amazonア゜シ゚むトを利甚しおいたす。

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