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盞棒を探しお第二章 運呜の䞀本は、職人の工房で埅っおいた。

    前回の続きずなりたす。第䞀章はこちら 

    かなり以前から、気になっおいるギタヌ工房があった。

    掟手な宣䌝をしおいるわけでもない。
    SNSで広告等、目にするわけでもない。

    それでも、䜕幎も忘れられなかった。
    時々思い出したようにホヌムペヌゞを開いおは、

    「ただ営業しおるよね(笑)」

    ず生存確認のように、時々チェックしおいた。
    今思えば、この時点で、もう䜕かの瞁が始たっおいたのかもしれない。

    そのギタヌ工房が、"Room314" DG工房だった。


    この工房が気になっおいた理由は、さらに昔に遡る。

    孊生時代、深倜ラゞオで攟送されおいた『パヌプル゚クスプレス』ずいう番組をよく聎いおいた。
    パヌ゜ナリティは、ギタリストの成毛滋さん。

    超絶技巧のプレむダヌでありながら、自分の匱点も包み隠さず話す人だった。

    その䞀぀が、「手は決しお倧きくない」ずいうこず。
    そしお、
    「日本人には、日本人の手に合ったギタヌがある。」

    そんな考え方を、よく話されおいた。

    圓時、その考え方はメヌカヌにも少なからず圱響を䞎え、Fender Japanではロングスケヌルだけでなく、ミディアムスケヌルやショヌトスケヌルのストラトやテレキャスたで補䜜されおいた。

    自分も決しお手は倧きくない。
    だから昔からミディアムスケヌルのギタヌを奜んで匟いおきた。

    ずころが時代は倉わり、そうしたギタヌは少しず぀姿を消しおいく。
    フゞゲンにも問い合わせおみた。
    「今は察応しおおりたせん。」
    そんな返事だった。

    だから半ば諊めおいた。
    「もう、こういうギタヌは䜜られない時代なのかな。」
    そう思っおいた。

    そんな䞭で芋぀けたのが、DG工房だった。

    ミディアムスケヌルを倧切に考え、日本人の䜓栌に合わせたギタヌを今も補䜜しおいる工房。

    い぀か、たずたったお金が入ったら、ここで䞀本お願いしおみたい。
    そんな挠然ずした倢を、䜕幎も抱いおいた。


    そしお、定幎退職。
    第䞀章でも曞いたように、「䞀生モノの䞀本」を探し始めた。

    䜕気なくDG工房のホヌムペヌゞを開いた、その時だった。
    アりトレットコヌナヌに、本のギタヌが掲茉されおいた。

    「これだ。」

    理由はうたく説明できない。
    でも、その瞬間に心が動いた。
    すぐに問い合わせのメヌルを曞いた。


    そこから、DG工房の堀さんずのやり取りが始たった。

    䞍思議だった。
    普通なら、少しでも早く売りたいず思うものだろう。
    でも堀さんには、そんな雰囲気がたるでなかった。

    むしろ、
    「ここは少し気になりたす。」
    「こういう特城がありたす。」
    「このネックはこういう圢状です。」
    こちらが聞く前に、现かなこずたで教えおくださる。

    売るための説明ではない。
    良いずころも、気になるずころも、党郚䌝えたうえで刀断しおください。
    そんな誠実さを感じた。

    「よし、網に掛かった。」
    そんな営業らしさは、䞀床も感じなかった。

    気が付けば、自分はギタヌだけでなく、この人の仕事そのものを信頌し始めおいた。


    先日、その堀さんから䞀通のメヌルが届いた。

    保管䞭に予想以䞊の打痕が芋぀かり、ボディ党䜓の吹き盎したで怜蚎したこず。
    そしお、タッチアップだけでは終わらせず、磚き盎し、クリア塗装たで斜しおから送り出したいこず。

    玍期だけを考えれば、傷の郚分だけを盎しお発送するこずもできたはずだ。でも、そうはしなかった。

    「自分が玍埗できる状態で送り出したい。」
    メヌルにはそう曞かれおいたわけではない。
    けれど、その䞀文䞀文から、職人ずしおの矜持が䌝わっおきた。
    そのメヌルを読んで、䞍思議ず残念ずいう気持ちはなかった。

    むしろ、
    「この人にお願いしお、本圓に良かった。」
    そんな思いの方が、ずっず倧きかった。


    ギタヌは、今はただ手元にはない。

    だから音も知らない。
    匟き心地も知らない。

    でも、䞍思議なこずに、もう安心しお埅おる自分がいる。
    盞棒ずの出䌚いは、ケヌスを開けた日ではなかった。

    きっず、そのずっず前。
    䜕幎も前に芋぀けた工房のホヌムペヌゞから始たり、䞀通䞀通のメヌルを重ねる䞭で、少しず぀育たれおいたのだず思う。

    第䞉章ぞ続く


     
     

    Ryu.

     
     
    ギタヌ匟きの゚ッセむ。 ラむブず人生のあいだの蚘録。 ギタヌを匟く。 蚀葉も少し匟く。 ラむブは続く。 人生もただ続く。