
【育児日記】全力でミルクを飲む君
娘は、生まれたとき2400gだった。
小さな小さな体。
抱っこするのも恐る恐るで、
「本当に大丈夫かな」
そんな不安ばかりが頭をよぎっていた。
初めての育児。
ミルクの量は足りているのか。
ちゃんと眠れているのか。
体重は増えているのか。
毎日が心配の連続だった。
きっと娘も必死だったと思う。
でも、その頃の私は余裕がなかった。
娘の成長を楽しむというより、
目の前の育児をこなすことで精一杯だった。
そんな日々を過ごしているうちに、
気づけば娘は生後8ヶ月になった。
最近、ミルクを飲む姿を見ていて思う。
本当に大きくなったな、と。
ミルクを作り始めると、
すぐに気づく。
「早く!」
と言わんばかりに声を上げる。
待ちきれない様子で手足を動かし、
哺乳瓶を向けると勢いよく飲み始める。
その目は真剣そのものだ。
遊ぶことも忘れて、
周りも見えなくなって、
ただひたすらにミルクを飲む。

その姿を見ていると、
なぜだか胸が熱くなる。
あぁ、この子は今も
一生懸命生きているんだなって。
大きくなろうとしているんだなって。
誰かと比べるわけでもなく。
誰かに評価されるわけでもなく。
ただ毎日を生きて、
少しずつ成長している。
昨日より少し遠くまで手を伸ばして。
昨日より少し上手に寝返りをして。
昨日より少し多く笑って。
そうやって、一歩ずつ前に進んでいる。
その姿を見ていると、
自分まで元気をもらえる。
仕事でうまくいかない日もある。
将来のことが少し不安になる日もある。
疲れて何もしたくない日だってある。
でも娘は変わらない。
今日も全力でミルクを飲む。
生きることに夢中で。
大きくなることに夢中で。

その姿を見るたびに、
「自分も頑張ろうかな」
そんな気持ちになる。
元気を与えるのは親の役目だと思っていた。
でも実際は違った。
元気をもらっているのは、
いつだって私の方だった。
最近は離乳食もよく食べるようになった。
少しずつ、
少しずつ。
ミルクだけだった日々から卒業していく。
そう思うと少し寂しい。
今は当たり前のように見ているこの光景も、
いつか終わりが来る。
最後のミルクの日もあるのだろう。
最後の哺乳瓶。
最後の「早く飲ませて」という声。
最後の真剣な顔。
でもきっと、
その日は後からでないと分からない。
抱っこもそう。
手をつなぐこともそう。
親になって知った。
大切な時間ほど、
終わる瞬間には気づけない。
だから今日も、
娘がミルクを飲む姿を
目に焼き付けておこうと思う。
2400gで生まれた小さな娘。
あんなに小さかった君は、
今も毎日、大きくなろうとしている。
その姿に、
私は何度も元気をもらってきた。
きっと今日も。
そして明日も。
君はまだ知らないだろうけど、
生かされているのは、
親の私の方だ。