
「忙しいから我慢する」はもったいない!やりたいことを全部叶えた大学生のやりたいことを全部やる時間術とは?[前編]|【創作大賞応募作品⑯『「やりたいことは全部やろう。」—普通の大学生が見つけた、後悔しないワクワクする人生の歩き方』】
突然ですが、みなさんは「やりたいことがあるけれど、今は就活や学業が忙しいから、落ち着いてからにしよう……」と、自分の本心を先延ばしにしていませんか?
一見、真面目で正しい選択のように思えますが、僕は「忙しさを理由にやりたいことを我慢してしまうのは、めちゃくちゃもったいない!」と大声で言いたいです。
よく「二兎を追う者は一兎をも得ず」と言われますよね??
複数のことを一気にやると、すべてが中途半端になってしまうリスクはもちろんあります。だけどそれは、「スケジュール管理や取り組み方の『仕組み』を工夫すれば、いくらでも解決できる」と僕は考えています。
こう偉そうに語っている僕ですが、中学生の頃は、部活も主要5教科の勉強も全力で取り組みすぎて、どちらも不完全燃焼で終わってしまう典型的な「要領の悪いタイプ」で、圧倒的に時間の使い方が下手でした。
同級生や親からも、「効率が悪いからもっといい方法を考えてみたらいいのに…」などと言われることもしばしばありました。
その苦い失敗があったからこそ、高校生になってからは自分のやりたいことを妥協せず、スケジュール調整ややることの分量を細かく調整する工夫を重ね続けました。
その結果、どうなったか。
・部活(陸上競技)
週5回の練習をやりながら複数回の県大会出場
・勉強
➀3年間、定期テストで「クラス1位」 ( 学年順位 500人中 TOP 30位 以内)
➁模試で「偏差値 60 前後」を常に維持
➂中学時代「3〜4」だった評定平均を「ほぼALL5」まで爆上げ
➡︎部活と勉強を両立し、現在通っている立教大学に合格。
中学生の頃の反省を活かしたことで、部活も勉強も両方とも100%以上の成果を出すことができました。
そして大学に入ってからは、数々の課外活動、教職の勉強、就職活動、日本一周旅、そして趣味のサイクリングまで、やりたいことを全部全力で叶えてきました。
これだけ色々とやっていると、「どうせ徹夜しまくってるんでしょ?」と思われがちですが…大体いつも、睡眠時間は1日7時間前後は確保して、ちゃんと寝ています!(笑)
そうでもしないと、身長181cmにはなりませんでしたし、高いパフォーマンスを発揮することも容易ではなかったと思います。
やりたいことを全部充実させながら、睡眠時間もバイタリティも最低限しっかりキープする。
そんな、僕が何年もかけて磨いてきた、時間を味方につけるための「スケジュール管理術」と「マインドの戦略」を、前半と後半の2回に分けてここから余すことなくお伝えします!
・いつも時間に追われていて、やることがいつまでたっても終わらない人
・やりたいことがあってもやる前から諦めてしまっている人
・スケジュール管理がうまくいかなくて悩んでいる人
こうした人にぜひ読んでほしいです!
1.やりたいことをやっている人ほど魅力的?
「やりたいことはたくさんあるけれど、今は忙しいから我慢しておこう…」
そうやって自分の気持ちに蓋をして、ひとつのことだけに真面目に突き進む。それは一見、とても素晴らしいことのように思えます。
しかし、自分の本心を先延ばしにして行動を狭めてしまうのは、実はめちゃくちゃもったいないことだと僕は思います。
なぜなら、「自分のやりたいことを全力で、欲張りに楽しんでいる人ほど、周りから見て圧倒的に魅力的に映るから」です。
みなさんの周りにもいませんか?
いつも色々なことに挑戦していて、スケジュールはいっぱいのはずなのに、キラキラと輝いていて、話していてもものすごく楽しい人。
彼らの最大の武器は、圧倒的な経験とそれに基づく話のネタ(引き出し)の豊富さにあります。
これは、日々の何気ない日常会話はもちろん、実は「就職活動の面接」という場面でも、全く同じことが言われていると社会人の方から教わりました。
その社会人の方によると、就活の面接や大人の社会において、ただ真面目に就活対策や学業だけに100%の時間を打ち込んできた人よりも、少々バタバタしながらも色々な体験に飛び込み、自分の言葉で語れる「話のネタ」を豊富に持っている人の方が、圧倒的に面接官からの受けが良く、社会に出てからもそうした人の方が活躍していると言われているそうです。
つまり、面接官や周りの人が本当に惹かれるのは、教科書通りの立派な志望動機やどこかで聞いたことのある「真面目なエピソード」ではありません。
「実は、自分のやりたいことをどうしても諦めきれなくて、こんな活動に飛び込んでみたんです!」
「忙しいスケジュールの合間を縫って、こんな面白い場所へ行ってきたんです!」
「こういう活動をやってみて、こうした面白い気付きが沢山ありました!」
そうやって、自分の熱量で動いたリアルな体験談を楽しそうに語る人の言葉には、その人にしか出せない唯一無二の「深み」と「おもしろさ」が宿ります。
僕の周りでキラキラしている多くの友人も自分の好奇心に従って行動し続け、豊富な経験をどん欲に吸収し続けている人が多いです。
このように、いろいろなことにフットワーク軽く首を突っ込んでおくことは、そのままあなたの人生の最強の武器(引き出し)になっていきます。
そして何より、そうやって引き出しを増やしていくこと自体が、自分の人生の可能性を広げる何よりの近道になります。
「やりたいことが全部やれている人」は、決して特別な才能があるわけではありません。ただ、忙しさを理由に我慢せず、自分の「やりたい」という直感に素直に従って、「どうしたらやりたいことを行動に移せるか?」を徹底的に考えて、実行に移し続けただけなんです。
2.就職活動の早期化がもたらす隠れた落とし穴とは?
ここでは、近年の「就職活動」を事例に、やりたいことを日常からやっておく重要性について紐解いていきます。
先ほど、「話のネタ(引き出し)の豊富さ」が就活でも強力な武器になるというお話をしましたが、実は今の就活市場を見渡したり、僕の周りの友人を見ていたりすると、これとは真逆の現象で苦しんでいる就活生がたくさんいます。
近年の就活は、信じられないほどのスピードで「早期化」が進んでいます。 従来は大学4年生になってから動くのが一般的でしたが、現在は大学3年生の夏、あるいはそれよりも前からインターンシップに参加し、スピーディーに準備を進めるのが当たり前になっています。人によっては大学2年生から始める猛者も…
「周りよりも1歩でも早く動き出さなきゃ、手遅れになってしまう……」
「内定がとれなかったらどうしよう…」
そんな焦りから、とにかく早く就活をスタートさせる人は多いです。
しかし、ここに最大の実態を伴わない「隠れた落とし穴」が存在します。
それは、「早く始めた人ほど、自己理解が不十分なまま突き進んでしまい、結果として就活が長期化・迷走してしまう」というパターンです。
就活を攻略する上では、自分の強みや弱み、そして「自分は将来どんなワクワクすることをやりたいのか?」という自己理解が絶対に欠かせません。
これらの軸がブレていたら、どんなに選考が進んでも正しい決断なんて下せないからです。
では、なぜ早く動いているはずの人が、自己理解の本質でつまずいてしまうのでしょうか?
理由はシンプルです。 多くの人が、「自己分析の材料となる、リアルな経験(情報)が圧倒的に不足しているから」です。
大学生活は貴重な経験をたくさん積める時期ですが、就活を早く進めるほど、インターンや面接の準備に追われ、大学生活で貴重な経験を積む時間自体が奪われてしまいます。そうなると、手元にある限られた少ない引き出しだけで、必死に自己分析を絞り出すしかなくなってしまうのです。
周りと比べて焦る気持ちは痛いほどよく分かります。
ですが、日頃から「おもしろそう!」と思った活動に積極的に取り組んでおくことこそが、実はいちばん確実で、いちばんスピーディーな自己理解の方法だと僕は思います。
実際に色々な場所へ行き、色々な人と関わり、時には失敗も重ねてみる。
そのリアルな経験を通して初めて、「あ、自分はこういう環境だとモチベーションが湧くな」「こういう役割が自分に合うかもしれない」「こういう仕事が自分に合っているかもしれない」という、生きた自己理解が磨かれ、自分の世界が広がっていきます。
僕は就職活動の早期化には反対の立場ではありますが、4年生にある教育実習の時期を見据えて、大学3年生の6月頃から本格的に就活を始めていました。しかし、自分のやりたい課外活動を緩めることはしませんでした。
もちろん両立は大変でしたが、やりたいことを妥協せずにやったからこそ、「あのとき、これをやっておけばよかった」という後悔を一切抱かずに就活に集中できました。それだけでなく、色々な活動を通して自分のやりたいことがより明確になり、磨かれた自分の考えが面接の場でも自然と言葉になって溢れてきました。
焦って就活のテクニックばかりを追い求める前に、まずは自分の引き出しを増やす行動を起こすこと。 まわりの目を気にして用意されたレールを走ることよりも、自分の好奇心に従ってたくさんの経験をどん欲に吸収すること。
それこそが、早期化する就活の波に飲み込まれず、自分だけの納得のいくキャリアを掴み取るための、隠れた大前提だと僕は信じています。
▼ 就活の早期化がもたらす落とし穴とその対処法まとめ

3.やりたいことを全部やるためのスケジュール管理術
では、やりたいことをできるだけ実現するためにはどうしたらいいのでしょうか?
「時間はみな平等に1日24時間」と決まっています。
では、やりたいことを全部やれている人とそうでない人の差はどこにあるのか。それは根性や要領の良さではなく、時間の使い方、つまり「仕組み」の差にあると思います。
ここで、できないと言い訳をして諦めてしまう前に、自分へ一歩踏み込んだ大事な問いを投げてみてください。
「『できない』ではなく、『どうしたらできるか?』」
時間を30分早起きして作れないか?
仕組み化して効率を上げられないか?
他のスケジュールをうまく調整できないか?
そうやって「どうしたらできるか?」の工夫をまず考えてみる。
色々考えてみて、それでも本当に難しいなら、その時はスッパリ諦めるのも一つの手です。だけど、考える前から「できない」と断言して諦めるのは、あまりにももったいなさすぎます。
ここからは、僕が実際に数々の課外活動、教職の勉強、就職活動、そして旅を並行して全力でやり抜くために考えて磨き続けてきた、5つの最強のスケジュール管理術を余すことなく紹介します。
< 僕の考える5つの最強スケジュール管理術 >
① 【選択と集中】「優先順位の4象限」で脳内整理。
② 【分配】「大きな石と小さな石理論」でタスクの切り分け。
➂ 【加速と減速】あえて途中で止める「ツァイガルニク効果」
④ 【余白】ペースを保つ「1.5倍見積もりルール」
⑤ 【逆算と死守】「自分のための時間」をカレンダーに先出し。
① 【選択と集中】「優先順位の4象限」で脳内整理
「優先順位の4象限」とは、『7つの習慣』でスティーブン・R・コヴィー博士が提唱したタスクを「緊急度」と「重要度」の2軸で4つに分類する有名なフレームワークです。
4象限をそれぞれ詳しく説明するとこのようになります。
第1象限:緊急かつ重要(例:締め切りの近い課題、明日の面接など)
第2象限:緊急ではないけれど、重要度が高い(例:読書、長期的なキャリアの勉強、旅の準備など)
第3象限:緊急だけど重要ではない(例:急な電話、あまり意味のない連絡など)
第4象限:緊急でも重要でもない(例:目的のないSNSの閲覧など)

ここで一番大切なのは、自分の未来を作る「第2象限(緊急ではないけれど、重要度が高いこと)」の時間です。
なぜここが最重要なのか。
それは、第2象限こそが「放っておくと、真っ先に日々の忙しさに埋もれて消えてしまう時間」だからです。
「本をたくさん読みたい」
「将来のキャリアについてじっくり考えたい」
「行ってみたかった場所への旅を計画したい」
これらはすべて、自分の人生や自己理解のためにとても重要な要素です。
しかし、明日までにやらないと誰かに怒られるような「緊急性」はありません。だからこそ、僕たちはつい「今日は忙しいから明日でいいや」「就活・テストが落ち着いてからやろう」と、真っ先に後回しにしてしまいがちなんです。
もちろん、目の前の第1象限(重要かつ緊急)のタスクをすぐに終わらせることも大事ですが、これに集中しすぎると、生活が圧迫されてしまうことになり、疲れ果ててしまうリスクがあります。また、今すぐにやらなくても問題のないタスク(第3・4象限)も緊急性の高い課題をやる上でノイズになるため、第2象限よりも先にやるのはあまり望ましくありません。
このように、貴重な時間を削りすぎてしまわないよう、あらかじめ限られた時間の中で、自分のやることを選択して、そこに集中する時間を確保しておくのが鉄則です。
ここで、この記事を読んでくれているみなさんに、ひとつ大事な問いを投げさせてください。
「あなたにとっての『第2象限』は何ですか?」
何でもいいです。本を開くことかもしれないし、自分の強みや弱みに向き合うことかもしれない。ずっと挑戦したかった活動への一歩を踏み出すことかもしれません。
「いつか時間ができたらやろう」の「いつか」は、放っておいたら永遠にやってこないと思いますし、下手をすれば記憶の片隅に消え去ってしまう可能性もあります。
だからこそ、自分で仕組みを作って、その大切な時間を自分からつくりにいく必要があるのです。
② 【分配】「大きな石と小さな石理論」でタスクの切り分け
タスク管理には「大きな石と小さな石理論」という有名な話があります。
空のバケツに、
➀砂利や小さな石(短時間でできる小さな予定)から先に入れてしまうと、一番大切な大きな石(時間をかけるべき大きな予定)が後から入らなくなってしまいます。
➁逆に大きな石を先に入れてから小さな石を隙間に敷き詰めるとうまく調整できます。

だからこそ、1時間以上のまとまった時間が必要な「大きなタスク」を先にスケジュールにドンと配置し、その隙間時間に5分〜15分でできる「小さなタスク」をパズルのようにハメていくといった形で、タスクをどこに入れるのかを工夫する。
これだけで、1日の時間の密度が劇的に変わります。
僕の場合は、大学のレポートの執筆やテスト勉強、読書は特に多くの時間がかかるので、あらかじめ2~3時間まとめて確保します。一方で、授業の感想を書く短い課題や、メール・LINEの返信は短時間で終わる「小さな石」なので、移動時間などの隙間時間に一気にこなします。
こうしてタスクのサイズを意識して分配することで、空いているスキマ時間を有効に活用できるようになり、「後にやるべきことを残してしまうこと」が劇的に減りました。
③ 【加速と減速】あえて途中で止める「ツァイガルニク効果」
人間は、キリ良く綺麗に終わったことよりも、「途中で中途半端に終わっていること」の方が記憶に残り、続きが気になってしまう習性があります。
これを心理学で「ツァイガルニク効果」と言います。
勉強や作業をするとき、あえてキリの悪いところでタイマーを鳴らして、強制的に作業をストップさせてみてください。
「あそこまで終わらせたかったのに!」という不完全燃焼感が、次に机に向かうときの強力なスタートダッシュのエンジンに変わります。
そもそも、なぜあえて中途半端なところで止めるべきなのでしょうか?
それは、人間が一番エネルギーを使うのは「新しく作業を始める最初の5分間」だからです。これを心理学では「着手抵抗」と呼びます。
キリ良く1つの課題を完全に終わらせてしまうと、次に机に向かったときに「さあ、次は何をやろうか……」とゼロから考え、エネルギーを立ち上げる必要があり、これが心理的な重荷になって後回しの原因になります。
皆さんも何かをゼロから始めるときに、何から手を付けようかを考えて、時間だけが過ぎ去ってしまったことはありませんか?
実はゼロから始めるよりも、あえて「次に書くべきことや、やるべきステップが分かっている中途半端な状態」で次のバトンを渡しておけば、次に始めるときは続きのレールに乗るだけなので、取り組みやすくなります。
さらに、「とりあえず5分だけやってみる」というのも最強のセット技です。 人間の脳は、行動を始めるまではやる気が出ませんが、いざ5分だけでも手を動かし始めると、自然と脳が「作業興奮」という状態に入り、そのまま時間を忘れて夢中になりやすいという仕組みを持っています。
中途半端に残したタスクに、とりあえず5分だけでもやってみる。
これだけで、嘘のように作業が進んでいきます。
例えば、僕たちの毎日のタスク管理で考えてみましょう。
特に締め切りが目前に迫っているものを除いて、夜寝る前に課題に取り組むときは、この「減速」の割り切りがめちゃくちゃ効果的です。
遅くまで眠い目をこすりながらグダグダ進めるよりも、たとえキリが悪くても「時間が来たら一旦中断する」。 そして、ツァイガルニク効果を効かせた状態で翌朝に5分でもいいから手を動かしてみて続きをやった方が、パフォーマンスが上がりやすくなることが期待できます。

④ 【余白】ペースを保つ「1.5倍見積もりルール」
完璧なスケジュールを立てても、予定が少しでも遅れると全体のペースが崩れ、焦ってしまった経験はありませんか?
そこで使ってほしいのが、自分が見職もった作業時間をあらかじめ「常に1.5倍程度」に増やして計画を立てるというルールです。
予定というのは、必ずしも自分の思い通りに終わる保証はありません。
人間ですから、作業している途中で急に眠くなってスピードが落ちることだってあるし、家族や友人から大事なメールや電話が来て、作業を中断せざるを得ない場合も当然考えられます。
つまり、そうした日常の「突発的なノイズ」をはじめから見越しておくのです。 1時間で終わると思った課題なら、最初からスケジュール帳・カレンダーには「1時間半(もしくはその前後)」として少し多めに時間を見積もって組み込んでおきます。
もし何事もなくスムーズに進んで予定より早く終われば、その余った時間はまるまる自分への「ご褒美タイム」になります。学校の授業でいう、コマとコマの間にある「10分間の休憩時間」のようなものです。
余白が確保できれば、次のタスクに向けて、心と体を心地よくリセットすることができます。

もちろん、スケジュールを朝から晩まで分刻みでギチギチに詰め込むことも、気合いがあれば不可能ではありません。しかしそれでは、急な予定変更にまったく対応できなくなり、一瞬で心にゆとりがなくなってしまいます。
常に心に余裕を持ったまま、1日の高いパフォーマンスを一定のペースで保ち続ける。これこそが、挫折せずに全部をやり切るためのスマートな秘訣です。
⑤ 【逆算と死守】「自分のための時間」をカレンダーに先出し
多くの人は、学校の授業や仕事、プライベートの予定などをカレンダーに詰め込み、余った時間に「自分のやりたいこと(趣味、読書、旅の計画など)」を入れようとします。これでは、いつまでたっても自分の時間は作れません。なぜなら、空いた時間は別の「やらなければならないこと」でどんどん埋まっていくからです。
僕の場合、この順番を真逆にします。
まず最初に、すでに決まっている固定スケジュール(例:学校の授業や仕事)に加えて、自分が本当にやりたい自由時間をカレンダーに「先出し」でブロック(死守)してしまいます。
「この日の夜の2時間は、絶対に大好きな読書にあてる」
「この週末は、旅行の計画を立てるための自由時間にする」
「この1週間は旅行に行くから、他の予定を絶対に入れない」
そうして絶対に動かさない予定を先に決めてしまい、その枠を除いた「空いた時間のなか」で、いかに他のタスクを効率よく回すかを逆算して考えます。
架空のスケジュールをもとにまとめると以下のようになります。

改めて、従来の「余った時間を使う」方法と、僕が実践している「先出しで時間を確保する」方法を以下の図表で比較してみましょう。


「時間が余ったらやろう」ではなく、「この時間を死守するために、周りの予定をどう組み立てようか?」と考える。
この「自分のための時間を最優先する仕組み」こそが、僕が考えて実践し続けた、やりたいことを何ひとつ妥協せず、すべて欲張りに叶えるための究極のマインド戦略です。
そして、この「逆算・死守」を成功させるためのもう一つの重要な鉄則があります。
それは、旅行やテスト、課外活動などの「大きなイベント」がある日は、その直後にアルバイトや資格の勉強など、別の日でもできる予定を極力(というか絶対)に入れないということです。
なぜなら、後に「やらなきゃいけない予定」が控えていると、目の前のことを100%全力で楽しむ心の余裕がなくなってしまうからです。
例えば、旅行から帰ってきて約2時間後にアルバイトを入れた場合はどうでしょうか。
せっかくの楽しい旅行中にも、頭の片隅で「旅行が終わった後にバイト行くの面倒くさいな…」「もし予定が長引いてバイトに遅れたらどうしよう…」と無意識に考えてしまい、目の前の非日常を全力で楽しめなくなる可能性があります。
実際、課外活動のイベント中に、当日の朝になって、「今日これが終わったらバイトがあるんだけど、最後まで参加できるかな……行くの面倒くさい」「今日バイト入れなきゃよかった」と嘆いている友人を見かけたことがありました。また、「イベントの後に別の友達とご飯に行く約束をしてたけど、長引いちゃったから別日でお願いしなきゃ!」と焦っている人もいました。
目の前のことよりもこうした後のことに気を取られてしまっては、せっかくのやりたいことが十分に楽しめません。
また、大きなイベントで消費したエネルギーを回復させるためには、何もない余白の時間が絶対に必要です。
そこに、いつでもできる予定(第3・4象限)を詰め込むのは、パフォーマンスの観点からも効果的ではありません。

予定を詰め込まない勇気を持つこと。
これはまさに、これまで説明してきた①【選択と集中】と、④【余白】の考え方そのものにもつながってきます。
ここまで「自分の時間を死守する」とお伝えしてきましたが、現実問題として、自分のどうしてもやりたいことが、授業やアルバイトといった「すでに決まっている固定の予定」と完全に被ってしまうこともあります。
人生はトレードオフ(何かを得るためには、何かを手放さなければならない)の連続です。
スケジュールを組んでいれば、こうしたダブルブッキングが起きてしまうのは仕方のないことだし、絶対に避けては通れない道です。
そんな時、僕は「思い切ってその固定の予定を切り捨てる」という選択も1つの重要な手段だと考えています。
例えば、アルバイトなら他の人に代わってもらえないか交渉したり、大学の授業なら、勇気を出して欠席し、その代わりに後から友人や先生に頼み込んで全力でキャッチアップをする、といった具合です。
実際、僕自身もどうしても参加したい外部イベントのために夕方の授業を欠席して早く大学を出たり、旅行のスケジュールの兼ね合いで数日間授業を休んで、友人からノートを見せてもらい、必死にキャッチアップしたことが何度かありました。
もちろん、家族に高い学費を払ってもらっている以上、授業を休むことに対しては強い抵抗や罪悪感がありましたし、休む決断をするのはすごく勇気のいることでした。
でも、いざ思い切って外の世界へ飛び出してみると、授業には行けなかったけれど、その分「大学の教室の座学では絶対に得られない経験や学び」を山のように得ることができたのです。
今振り返っても、あの時「休む」というトレードオフの選択肢をとって本当に正解だったと心から思っています。
「固定の予定だから絶対に動かせない」と思考停止するのではなく、自分のやりたいことの価値と天秤にかけ、時には勇気を持って手放す。
それもまた、後悔しないスケジュールの組み方の大切な一部だと僕は思います。
【小括】やりたいことを「全部」やる5つの時間術まとめ
ここまでたくさんの内容を説明したので、まとめとして、ここまで紹介した5つの仕組みを、一度シンプルに整理しておきましょう。
① 【選択と集中】優先順位の4象限: 自分の未来を作る「第2象限(重要だが緊急ではない)」を優先する。
② 【分配】大きな石と小さな石理論: まとまった時間が必要な大きなタスクを先に配置し、スキマ時間に小さなタスクをパズルのようにハメる。
③ 【加速と減速】ツァイガルニク効果: キリが悪くても一度中断することで、次の良いスタートダッシュを切れるようにする。
④ 【余白】1.5倍見積もりルール: 常に時間を1.5倍で見積もり、ゆとりを持っておく。
⑤ 【逆算と死守】自分の時間を先出し: 自分の時間をカレンダーに先出しでブロックし、空いた時間でタスクを終わらせる。

そして最後に、ここまで紹介した5つの仕組みは、シチュエーションに合わせて使い分けることでより真価を発揮します。
「今、自分はどのパターンで立ち止まっているかな?」と思ったら、この表を使って最適な方法を選んでみてください。

【前半のまとめと後半に向けて】
ここまで、やりたいことを「全部」やるための5つのスケジュール管理術をお伝えしてきました。
時間が足りないと諦める前に、まずはこの5つの武器を使って「どうしたらできるか?」の仕組みを作ってみましょう!驚くほど1日の密度が変わるはずです。
しかし、前編の最後にもう一つだけ、どうしてもお伝えしておかなければならない残酷な事実があります。
それは、どれだけ完璧なスケジュールを作っても、それを動かすための『エンジン』がガス欠になってしまえば、結局すべてが中途半端になってしまう危険があるということです。
気合いだけでカレンダーに「自分の時間」を死守しても、それを全力で楽しむための「体力」や、実現するための「お金」が限界を迎えてしまっては、元も子もありませんよね。
やりたいことを全部やるためには、時間だけでなく、お金や体力といったリアルなリソースとのシビアな相談が必要不可欠です。
そこで続く【後編】では、このスケジュールを実際に回し続けるための「時間・体力・お金という3つのリアルな資本」との向き合い方について、僕の体験談を交えて語ります!
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
▼ 後編はこちら!
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