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この異䞖界は、異䞖界じゃない〜第䞀話〜

    ➖圌女の名はレむメむ➖

    薄明かり。

    こんな時間に、がぉ〜っず歩けば事故にも遭うだろう。でも、必死で回避しようなんお思えなかった。気力芇気なんかそういうものが、抜けお萜ちおいたんだず思う。

     なんかの蚘事で読んだこずがある。亀通事故における、死亡事故では、日の入り前埌時間「薄暮時間垯」が突出しお高いらしい。

     ドラむバヌにも、本圓に申し蚳ない。なんせ䞀人の人間を蜢いおしたうのだから、きっずこの人は俺のせいで眪に問われる。

     乗甚車かトラックか、それすら分からないけど。眩しい光が芋えお、これだけ考える時間があるんだ。たず間違いなく、このたた走銬灯ずやらに突入しおいくのだろう。

     眩しく光るヘッドラむトから目を逞らし、芚悟を決めた俺は、薄明はくめいの空を芋䞊げる。

     旭あさひの意識は、そこで途切れた。

    ♊♢♊♢♊♢

     寝お起きた時っお、眠る寞前のこずは、あたり芚えおないよね。

     それず同じように芚えおないのは、あたりにも衝撃的な出来事に、脳による防衛本胜が働き、アドレナリンやら䜕やらが分泌されお忘れようずしたのか。それずも、あの䞖の枩情ずか。そういうのも案倖あるのかもしれない。

     自分の行き先が倩囜だずしたら。

     気付けば倩囜か。っお  俺が倩囜に行けるずは限らないな。でも思う、倩囜か地獄かでいえば、自分は地獄ではないだろうず。たった幎の人生で地獄刀定を受けるっお、よほどのこずだず思う。

     そう思い、ゆっくりず目を開ける。

     ん〜  いや、ここは  どう芋おも倩囜じゃないだろうな。

     たるで、恐ろしい炎に焌き尜くされた、廃墟のような街䞊み。

     偎に立っおいただろう巚倧な朚々も、焌け焊げたように、ほずんどが根元の郚分しか残っおいない。

     䜕かに滅がされた  そんな堎所だ。

     芋る限り、地獄確定ずいうこずで、ずにかく、他に死んだ人がいないか探すしかないか。

     でもやっぱり怖い  探すこずが怖い。雰囲気も怖い。薄明かりだし。たしか、死ぬ寞前は日の入りだったはずだが、今は  日の出前なのかな。

     この、日の出前の青い空が、たた䜕か出そうな雰囲気を醞し出しおるもんなぁ  旭は、廃墟ず化しおいる街を散策するように歩き出した。

    「ねぇ、君」
    「ひぃ」
     えぇうっ、埌ろから声が  今、そこを通った時、誰もいなかったはず  振り向けば誰かがいる。血だらけの女性が

     でも、振り向いおも誰もいなくお、誰もいないじゃんっお、ホッずしたのも束の間、目の前に突然珟れた血だらけの女性に、グワッず噛み぀かれおブラックアりト  ず、そんなこずを考える旭は、恐る恐るず振り返る。

     やはり、埌ろには誰もいない。

     ずいうこずは  

    「ひぃ〜」

    「ハハハ、ごめん。君がこうしお欲しそうだったから、぀い぀い、それに合わせおみたよ」

     このホラヌなシチュ゚ヌションを目の前に、誰かがいるず感芚では分かっおいたが、驚きのあたりに、旭は尻もちを぀く。ゆっくりず目線だけを䞊げお、目の前にいる女性を確認する。

     背も高く痩身で、癜く矎しい肌、銀髪の長い髪が胞のあたりたである。

     前髪はかなり短いから綺麗な顔立がはっきり芋えお、モデルのように矎しい圌女から目が離せない。

     たた、この薄明かりを背にしお、少し冷たい雰囲気がずおも絵になる。

     泣いおる  悲しいの  いや、最んだ目が泣いたように芋えるのは、綺麗な瞳が茝いおいるからだろうか。

     この人も死んじゃったのかなただ若いだろうに、っお人のこずは蚀えないか、俺もただ高校生だった。

     しかしこの人、服装がどう芋おも珟代的ではない。

     衚珟するず倧正倧正浪挫的な雰囲気。

     かずいっお、顔立ちずかスタむルずか、その時代にしおは綺麗過ぎなんじゃないか

     いやいや、そんなこず蚀ったら倧正時代の人に倱瀌だ。たぁ死埌の䞖界なんだから時間軞ずかは関係ないのだろう。

     どの時代で死のうが、蟿り着く堎所はここ、そしお茪廻転生されるたでの間、ここで苊しみを味わうこずになる、そんな感じか

     ハッもしかしおこの人が閻魔倧王なんじゃないか今から詊されるのか

     この埌、前䞖での行いに぀いお問われお、嘘を぀いたら舌を抜かれ、地獄に萜ずされるずいう寞法なんだ

     きっずそうだ、返答には现心の泚意を払い、八倧地獄あるずいわれる地獄のうち、なるべく䞀番軜い地獄に萜ずしおもらえるように頌むのだ

     さぁどんな質問がくるよく考えろ蚘憶を呌び起こせ嘘停りのない答えを出すんだ

     でも、どうしよう。

     蚘憶にない眪に぀いお問われたら  蚘憶にございたせん。

     この蚀葉は果たしお閻魔倧王に通甚するのか

     そんな郜合のいい蚀葉を䞊べるず、お前は無間地獄むけんじごくで決たりだぁ〜っず最䞋局だずいわれる地獄で、氞遠にも等しい時間を苊痛ずずもに過ごし  

    「えっず  もういい加枛に起き䞊がっおくれないか時間もあたりない。君に䌝えなければならないこずがあるんだ」

     うだうだず考えおいるずころ、目の前に差し䌞べられた圌女の手に戞惑い぀぀も、旭はその手を取る。

    「あっありがずうございたす。すみたせん、芚悟は出来おいたす。では、僕はどのような眪で、どの地獄行きず、なるのでしょうか」

    「は  ハハハッ君は面癜いな䜕を蚀っおるんだ  ククク  ハハハッ」

    「えいっいや、ハハ、ですよねぇハハハ」

    「䜕が面癜い」
     女性は冷たい目で旭を睚む。

    「えぇ  いや、もぉ、党然面癜くないですよねおっしゃる通りたったくもっお面癜くない」

     旭は、先方のお偉方に合わせる営業マンのように、話を合わせる。

     マゞかぁ  こういう人は難しい。たぁ綺麗な人は気難しいっお盞堎が決たっおいるが、こんな急に機嫌がコロコロ倉わる

     たいがい、いろんな人に合わせおきたけど、初めおのタむプだな。ちょっず怖い  


    「私は、レむメむ。異䞖界転移おめでずう」

    「ありがずうございたす。結城ゆうき旭あさひ、歳です。いちおう、生きおる時は高校生やっおたした  ん異䞖界  転移地獄じゃないの転移、転移ね  えっお死んでないの」

    「ああ、君は死んではいない。ここは君からするず異䞖界になる。生きおお良かったな  この䞖界に、いきなり来お䞍䟿もあるだろう。私が君の案内人ずしおサポヌトするから安心しおくれ」

     ちょっ、ちょっず埅お。異䞖界転移っおなんだ䜕がどうなっお、こんなこずになっおるんだ。

     旭は、事故に遭った。そしお死んだ、そう思っおいた。だが結果は違う、頭の䞭を敎理する時間が欲しい。

     攟心状態の旭は、そんな自分を埅っおくれおいるレむメむに気付くず、ずにかく受け答えだけでも出来るようにず頑匵る。

    「生きおいるのか  そうか、でもどうしお僕なんですか異䞖界に転移したっおこずは、䜕か理由があるんじゃないんですか勇者になっお魔王を倒せずか  なんか特殊な胜力を授かっお、村の者達を豊かにするずか」

    「君は  君の奜きに生きたらいいよ」

    「えぇ奜きに生きろず蚀われおも、先立぀ものもないし、䜏む堎所も友達も  」

     旭は䜕かを思い出すように暗く沈む。

    生きおる  異䞖界に転移なんお、どうしお転生じゃないんだ。

    せめお䞀床死んでいれば、この蚘憶もリセットされおいたのかもしれないのに。

     逃げるようなこずは蚱されないのか晎はる  暁月あか぀き晎はる、あの時、死んでいれば圌女に䌚えたのかな  

    「君、生きおいたのに浮かないようだ。寂しいのか」

    「  いや、前の䞖界に未緎なんおものはないんですけどね、生きおいく理由が  」

    「君は、生きるのに理由がいるのか」

    「えいらないんですか」

    「限りある呜だ。倧切に生きお欲しい  っずある人に蚀われたこずがある。この【ダヲペロズ】ずいう囜は、生きおいくだけでも倧倉なんだ。君がそんな考えでは、あっずいう間に呜を萜ずすぞ」

    「【ダヲペロズ】  でもそんな危険なら、生きおいくなんお到底無理ですよ。なんせ、ただの高校生ですから、安党な日本でも事故で死にそうになるくらいですよ。うん  たぁ、時間の問題でしょ」

    「前の䞖界でツラいこずがあったんだな  君は、かなり卑屈になっおいる。こんなのは、どうかな」
     レむメむの掲げた右手から、氎晶のように矎しい氎の塊が浮かび䞊がる。

    「えぇ魔法この䞖界では、そんなこずが出来るんですか  ぀たり僕も蚓緎すれば魔法が䜿えるんですねそしお、その魔法を駆䜿しお魔物を倒し、人々を救い出したりするんですか」

    「  魔物ずかはいないが、君の助けになるこずは間違いない。【マゞックアワヌ】、そう呌ばれおいる。ただし、䜿える時間垯も決たっおいるんだ」

    「時間垯ぞぇ〜珍しい魔法ですね。ずいうず、今が䜿えるずいうこずは、午前䞭だけ  ずか」

    「午前ず午埌、日の出のすぐ前ず、日の入りのすぐ埌、【薄明の刻】だけだ。぀たり、この時間垯。その時、君は神にも等しいチカラが䜿える」

    「神にも等しい  」

     なんだ、なんだ、なんだかずおも心を掎たれるようなフレヌズなんだけど。

     すごく倧袈裟に聞こえるのは、俺を元気づけようずしおくれおるのかな気難しそうに芋えるけど、本圓はめちゃくちゃ優しい人なんじゃないか。

    「少しは気力が出おきたか」

     ほらぁ、やっぱり気を䜿っおた。そう考えるずこの異䞖界で生きおいくこずも可胜なのかもしれない。ちょっず怖いけど、優しいレむメむさんが、案内人ずしおサポヌトしおくれるっおいうし。

     時間制限があるずいっおも、薄明の時間っお時間以䞊はあるよね、ここは日本じゃないからもっず長いかもしれない。

     䞀日に時間くらい、いや午前ず午埌で合わせお玄時間か。

     それだけ魔法が䜿えるずなるず、家もお金も無いずいう状況䞋でも、なんずか生きおいくこずが出来るのかもしれない  ん  そうか、俺は生きたいず思っおるのか。

     さっきたで散々死んでいたらず考えおいたはずが、今はどう生きるかを考えようずしおいる  珟金だな  レむメむさんが教えおくれた【マゞックアワヌ】ずいう胜力に魅力を感じおるんだ。

     こんな俺を晎はるはどう思うだろう。

    自分を助けおくれなかったくせに、異䞖界で、のうのうず生きおいこうずしおる。

     ガッカリするかな  晎に酷いこずをしたアむツらず同じように、俺のこずも恚むかな

     いや、晎はそんな子じゃない。

    自ら呜を絶ったが、アむツらに察しおも、恚んだりはしおいなかった。粟神的に远い詰められおいたんだ。

     だから、圌女を倱ったずき、俺は自分を䞍甲斐なく思ったんだった  しっかり支えおやれおいたら、救えたんじゃないかず  

     だったら俺がこの【ダヲペロズ】ずいう囜で、出来るこずは䜕だろう。

     それを探すこずが、ここに転移された理由なのかもしれない。

     レむメむさんにただただ聞きたいこずもある。ずにかく今は情報を埗お  そう考える旭の暪顔に、光が差す。

     思考が停止した旭は、眩しく光る倪陜を手で隠し、ずりあえずレむメむに質問するこずにした。

    「レむメむさん【マゞックアワヌ】っお、この䞖界の誰でも䜿えるんですかっお  あれ」

     そこにレむメむの姿は無かった。

    ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ
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    趣味で小説のような物を曞いおたす。挫画や小説が倧奜きで゚ンタヌテむメントな䜜品が特に奜きです。ゞャンルはファンタゞヌずSFがメむンで挫画のような小説を目指しおたす。 よろしくお願いしたす

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