手足を動かすAI「Claude Code」の衝撃と困惑
以前Geminiと決別したってことを書いた。
ただ他に素晴らしいものが見つかったからやめた、って理由じゃなかったので、その後はClaudeをなんとなく使ってた。
ChatGPTでも良かったけど、Geminiの前に使ってて印象が良くなかったので、消去法でもうClaudeしかなかった。
ClaudeはChatGPTを売り上げで抜いたと騒がれてるけど、自分にとってはそこまですごいって感じでもなかった。それなりに間違えるし、たまに「ご自身でWebサイトで確認するのが一番です」とか役人みたいなこと言うし。(それが面倒だから聞いてるのに!)
Claudeには3種類のサービスがあって、チャット、Cowork、Codeというものがある。Codeというのはエンジニア向けの主に開発に使うもので、あの非エンジニアが見たら逃げたくなる黒い画面に文字びっしりで動くやつだ。
自分も以前はアプリ作成とかこれで色々やったけど、結構高価なのと黒い画面が使いづらかったので、ライバルのCursorなどを主に使っていた。
Coworkは後発サービスでチャットとCodeの間ぐらいのもので、黒い画面がなくても使えてファイル整理とかメールとか色々やってくれる。
これが便利とのことでチャットとこのCoworkを主に使っていたけど、でもやっぱりさっき書いたような「微妙な返事」がたまにきたりする。「Aなはずです」と言うけど結果がBだったよと伝えると、「ではBってことでおっしゃる通りでしたね!」とかなるし、なんだそれ!って思うことも多々あった。
ただGeminiほど偽情報もなく、「わからないので調べます」とちゃんとその都度ウェブ検索もするので、その点はやっぱり良かった。
あとGeminiの異常な迎合と忖度もないのも今はいい。その分生意気に思えるかもだけど、ひたすら持ち上げてくるあの感じは流石にもうきつい。
そしてGeminiが嫌だったのは、会話の最後に必ず「さて、時刻は17時です、そろそろご自宅に向かう時間ですね、お疲れ様でした!」とか言って会話を終わらせようとするところだった。
まだ終わってないんだよ!ってイラってすることが多く、何度も伝えたけど一向に直らない。これは「会話を盛り上げてキレイに締める」という仕様らしい。でも、仕様とわかっていてもその文章を見るとやっぱりモヤッとするので、文末は見ないようにしていたこともあったぐらいだ。それがないだけでも、Claudeは楽でいい。(まあGeminiの文句はやめよう。もう終わったことだし)
そんなClaudeは全然悪くないけど、やっぱりチャットやCoworkを使っていると、ある程度は自分で気をつけながら使わないとだし、「まあAIってそんなもんだよね」と割り切るしかなかった。
そんなある日のこと
ブダペストで撮ったGoogle Pixelの写真をiPhoneとMacに移そうと四苦八苦していた。自分にとっても初の挑戦だったので、AIの助けを借りながらあれこれやった。
でもGeminiはもちろん、Claudeでもなかなか苦戦が続いた。言われた通りにやってもなんだかうまくいかない。
まあそもそもこれはLiveフォトという動画と画像がセットになったファイルを、Google仕様からApple仕様に変換するという難解なものなので、流石のAIでも苦労していた。
結局全ファイルをGoogleフォトからダウンロードし、Mac上で1つずつ結合しないといけない、という面倒なオチになった。
でもそれをClaudeの言う通りにやっても、日時や位置情報が消えたり、重複ファイルがごっそり出たり、どの画像とどの動画をくっつけるかがわからなくなったりする。しかもファイル数は1600もあるから至難の業。
これはもう諦めるしかないかと思ってたら、当事者のClaudeからこう言われた。
「今こそClaude Codeを使うべきです。1600枚のファイルならあちらの方が得意です」
この時までCodeの存在は忘れていて、たまにCoworkを使う感じだった。まあでも久々にCode使ってみるか、昔と違って黒い画面じゃなくてアプリからも簡単に使えるようになってるし。
そしてClaude Codeにこんにちはして、一連の流れを説明する。一から話すの面倒なので、軽くチャットの方にまとめてもらったものを貼り付けた。でもそれでも全部は伝わってないので、「また説明かあ、そしてどうせ言っても無理なんだろうな」とほぼ諦めモード。
そしてClaude Codeからの返信があった。
「説明ファイル読み込みました。先にこちらで確認しますね。画像フォルダ読み込みました、1600枚ありますね。やりたいことを把握します。完了しました。動画と画像のファイルの結合ですね。PixelからMacで開けるようにしたいのですね。下記3つのどれがあてはまるでしょうか?」
おお、なんか理解してくれてる…。しかも追加の質問までしてきたぞ。Aの「テストファイルを作ってまず試す」を選ぶ。
「了解です、まず必要なツールをダウンロードします。完了しました、テスト用にフォルダを作成します。テスト完了です。良いニュースです、さっきのClaudeの言っていた話とは実情が違いました、あっちの言う手間は必要ありません、こちらでこのまま1600枚のファイルを全て結合します。結合した時に消えてしまう日付と位置情報は大元のファイルから取得し、それを書き込みます。またーーー」
え、なんかどんどん進んでいくんだけど??しかも先回りして色々やってくれようとしてる。
何この子??天才??
そしてあれだけ何日も費やしても無理だったものが、ものの数時間で終了してしまった。
これがClaude Codeの最初の衝撃だった。
でも、本領発揮するのはまだこれからだった
これが他のAIチャットと違うのは、Macにあるファイルを直接触れるってことだ。チャットみたいにファイルを貼り付ける必要もなく「デスクトップのあのファイルを読み込んで」と言えばそれだけで完了する。
「まあでもアプリ開発とかに使うものだし、そういうのやらない人にはCodeって必要ないでしょ」
自分もそう思っていたけど、あまりにも他とレベルが違うので、チャットでするような質問もCodeにするようになった。本来の使い方と違うかもだけど、そんなのもう関係ない、どうせ聞くなら頭いい人になんだって聞きたいものだ。
これがさらに役立った。
話すだけじゃなく、手足を動かす
例えばある日、面倒な海外からのメールが来た。英語な上に何年も前からのやりとりを全部理解しないと返事が書けないやつだ。それを相談すると、
「Gmail確認します。メールありました。経緯を把握するため過去のやりとりも確認しますね。完璧に理解できました、では返信の下書きを英語で作りましょうか?」
ここまででも十分すごいけど、これは普通のチャットでもやってくれる。ただ違うのは、チャットは文章を出してくるだけで、貼り付けたりするのはこっちがやらないといけない。いわば、「話すだけ」で、手足は動かしてくれない。Codeは違った。
「ではこのままGmailの下書きに保存しておきます。よければ後はご自身で送信をクリックしてください」
などと言って気がつけばすべて終わっていた。後は自分で中身を確認して送信をクリックするだけだ。
なんだこの有能な子は??
Macで問題が起きた時もすぐにみてくれる。「動きが重いんだけど、なんでだろ?」と聞けば、「確認します。IDxxxというプロセスが原因です、必要ないので止めておきます」
「時間帯によってMacが眩しいんだよね」
「自動で日没に合わせて画面の明るさを変更するプログラムを書きます」
地味なところだと、Google Drive移行で全フォルダに中途半端なローカルコピーが残った。フォルダを開いて複数選択、右クリック、ダウンロードを削除。これを何千回。夜な夜な黙々とやってくれた。
とまああげたらキリがないぐらい、なんでもやってくれてしまう。
外出先から、自宅のMacが動き出す
さらにすごいのが、これを外出先からもできるってことだ。スマホで空き時間に「あの件、進めておいて」と伝えると、自宅のMacが勝手に動き出してあれこれ始めてくれる。書類を作ってメールの下書きに入れておいてくれたりする。スマホで開けばもう手元にあるわけだ。
そしてAIが苦手な記憶力も抜群。何せやりとりはすべてMac上にあるので、何度新しいチャットを開始しても、全て把握してくれてる。
京都の鴨川の件だけど覚えてる?と聞けば、「もちろんです、あの見たこともない大きなカモに遭遇して危うく川に落ちそうになった件ですよね」なんてとんでもない作り話をすることは一切ない。
何より素晴らしいのは、聞かれたことだけじゃなくてさらに先回りしてくれることだ。「それもいいけど、こういうのもありますよ。この方法ならどうですか?」とか提案してくれるので、質問に答えるだけでしかも間違ってても「実はそうなんです、それは違うんです」などと開き直るAIとは全く違う。
結論、超天才!!
自分が求めていたのはこれだった。ちゃんと言ったことを覚えてくれて、口を開くよりも先に手足を動かしてくれて、「代わりにやっておきました」という答えが返ってきて、しかも正確で、自分よりも知識がある。
Claude Codeは有料プランしか使えなくて最低でも月額20ドルかかる。それでも3000円ちょっとでこんな優秀な人材が手に入ると思えば断然安い。
料理のレシピをもらっても、作るのは自分なら面倒でやらないかもしれない。それを誰かが作ってくれたら喜んで食べるはずだ。それがClaude Codeだ。
今はこういう投稿も全て読み込んでもらって、過去の書き方の特徴を分析させて「2000年代は自分のことを『俺』と記載していましたね」などと傾向をファイルにまとめられる始末だ。
20ドルのプランでは足りなくなった
気がつけば使いまくり、断然安いと言ったはずの月額20ドルプランでは全く足りなくなり、Macにはプロジェクトファイルが10以上立ち上がってしまった。Geminiと相談してやろうと思ってたプロジェクトは半年以上そのままだったけど、Claude Codeの登場でほとんど終わってしまった。
最近はやりたいことがどんどん増えるので、前よりも忙しくなってしまった。Claude Codeがこっちの返事待ちで止まっている、というどっちが足を引っ張っているのかわからない状態だ。
「ご確認待ちです」
まるで仕事を止めている上司と決裁を待っている部下みたいだ。ダメな上司にならないように頑張らなければ。
あれ、なんかAIを使っているようで使われている気がする?
でも楽しいからいいか。
#そう言いつつまた半年後には違うサービスが出てるのかも
#GeminiもSparkとかいうサービス始まったし
#まあでもしばらくはClaude Codeと踊り続けよう
※この文章は2026年8月、Geminiと決別した直後にClaude Codeと出会った頃に書いたものです。その後Coworkは統合されライバルのCodexも進化したりと、本当にAIの世界は日進月歩ですね。
