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Photo bykoge0koge

酒の味は同席者によって変わる

    アルロン

    世の中に、晩酌をする人は一定数いる。

    毎日のように缶をプシュッと開ける、またはボトルをポンッと開ける、あるいはスクリューキャップをキリキリと回す、もしくは瓶のフタをポンッからのトクトクトクトク…する。
    そして、己の欲するままに、アルコールを流し込む。

    僕はというと、晩酌はまったくしない。
    下戸というわけではなく、純粋に酒そのものへの執着がない(酒に限らず飲食物全般に共通する)のが最たる理由である。

    ただ、飲みに行くことはある。むしろ、飲み会は好きな方だ。

    今でこそ節制の毎日だが、勤め人の頃はしょっちゅう飲みに繰り出したものだ。
    公務員時代は、仕事をするように居酒屋の暖簾のれんをくぐった。
    札幌にいた頃は、家からすすきのまで徒歩30分だったので、馴染みの店に足繁く通ったものだ(おかげで、散財したツケが現在に回っているのだが)。

    地元に戻ってからは飲み歩くことはなくなったが、友人からの誘いなどは基本的に乗り気で応じる。


    ◇


    「酒はそんなに飲まないけれど、飲み会に行くのは好き」という人もまた、一定数いるのだろう。

    それは、酒そのものというより、誰かと一緒に過ごすことの方に重きを置いているのだと思う。僕はそのクチだ。

    だから、極端な話、ノンアルコールでも全然かまわない。個人的には、少し酔っぱらったくらいの方が陽気になるし、しゃべりも滑らかになる。決して滑舌が良くなるとか話が面白くなるとかではないが、普段のコミュ障が多少軽減されるのは間違いない。

    実際、一人でふら~っと入った飲み屋(いわゆるコンカフェ)で隣の席の人と仲良くなり、連絡先を交換したり、別の店に一緒に飲みに行ったりしたこともある。
    素面しらふで知らない人と話すのはかなり苦手だが、酒の席では割と嫌いじゃないかも。どうやら僕は、飲ミュ障ではなかったらしい。


    ところが、やはり相性の合わない客や店員さんもいるわけで、そういう人に出会ってしまえば、途端にテンションが下がる。
    自分の酒癖を棚に上げておいてなんだが、自慢話や愚痴、説教の類が多い人は、残念ながら共演NGとさせていただいている。

    逆に、話を聞くのが上手な人、趣味の合う人、空いた食器をさりげなく下げることができる人は好感度高めなので、ぜひご一緒したいものである。

    それに、酒席での定番といったら、下世話な話題と相場は決まっているのだ(もちろんそれ以外もたくさんある)。
    デートで失敗した話、泥酔して失敗した話、風俗で失敗した話、これまで数えきれないほどの下衆トークを聞いてはしゃべってきた。
    楽しかった気分だけが残り、どんな話だったかはあまり覚えていないのだが。

    楽しく飲んでいるときの酒の味など話の内容以上に忘却の彼方だが、とにかく楽しかったので、だいたいのものは美味しく感じたと思う。


    ◇


    飲みに行ったときの話は、それはそれはたくさんある。ただ、覚えていないことも多いし、神聖なnote界ではとても書き記すことのできないことも多々ある(有料記事で限定公開してみようか考え中)。

    これらに共通していることは、楽しいときの酒は美味しいし、つまらないときの酒は不味い。この2つに尽きる。

    もちろん、飲食物の品質や雰囲気、サービスなど、お店側のおかげということも大いにあるだろう。宅飲みにも宅飲みの良さがあるのは、説明するに及ばない。

    楽しく飲みたいのならば、一緒に飲む人を選ぶことも重要なのである。

    そんなことを書いていたら、なんだか飲みに行きたくなってきた。
    北海道内はもちろんのこと、また東京や大阪で飲むのもいいな。
    横浜もいいな。
    名古屋もいいな。
    神戸にも行きたい。
    東北にも、北陸にも、四国にも、九州にも行きたい。

    いや、本当にどこでもいいので、とにかく楽しく飲みたいんだよ僕は。


     
     
     
    物書き(エッセイや小説)。kindle『不憫男子〜フビダン〜』発売中。商業作家を目指して修行中。 |note創作大賞2025 エッセイ部門 中間選考通過、2年連続ベストレビュアー賞受賞|ポケモンとDOMOTOと特撮とコナンが好き|不憫男子|Amazonアソシエイト参加中

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