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【只見線一人旅】只見線を乗り潰して、結論を出す / 新潟乗り潰し旅#5

    ※タイトル画像は、只見線全然関係ない、佐賀県で撮影した写真です。

    続いた

    前回は、只見線の会津宮下駅で途中下車して温泉旅館に宿泊。
    なお、温泉とても良かった。本当に久しぶりの温泉らしい温泉を堪能。

    只見線の残りを乗り潰して会津若松へ

    会津宮下駅で午前9時台の只見線に乗車する。乗車時間は1時間程度。
    今日もそこまで混んではないので、2×2の4人掛けのボックス席に一人で座れた。

    座る時に気付いたのだが、このボックス席の座面や床にハエの死骸がいくつか落ちている。というか、そういう席だから空いていたのかもしれない。
    実は昨日も、やたらハエの死骸が落ちてる席があるな〜と思っていたのだった。
    見上げると、この座席の真上に排気口みたいなものがあり、外につながっているみたいだ。
    だからこの座席だけハエの死骸とか細かい葉っぱみたいなゴミが落ちてきてしまうのだろう。

    ・・・もしかして、昨日のジャケットの汚れはこの排気口から垂れてきた何らかの汚れだったりする?
    ※この前日、温泉宿でジャケットの汚れに気付き、洗って干していたら大自然の洗礼を浴びたのである。前話参照!

    ぼんやりと外を眺めているうちに、電車は山を抜けて、田んぼの真ん中を走る。この旅ですっかり見慣れた光景だ。
    会津若松が近くにつれ乗客が増えてきて、会津若松に着く頃には立ち客も多くなった。

    なお、この日は新型の車両だった。窓に偏光フィルムのようなものが貼ってあるので、車窓からの写真は色が綺麗には出ない。

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    只見線随一の絶景ポイント。湖面が美しい。
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    昨日と合わせて4時間超の乗車、お疲れ様でした。

    只見線で成功したポイント

    今回の只見線乗車は、個人的には大成功だった。
    すなわち、全線通してちゃんと座って、ゆっくり景色を見ながら乗ることができた。

    一応、私が今回の旅で注意したポイントを載せておく。

    まず、可能であれば平日に乗車すること。
    当たり前かもしれないが、土日の方が混む可能性が高い。
    土日でも始発(午前6時台とか)なら大丈夫だという内容の体験談を読んだことがあるが、途中からツアー客が乗ってきたりすることもあるようなので、昼間は混雑を覚悟しないといけないと思う。
    逆に、遅めの時間に会津若松または小出を出発する電車に乗って、途中下車して一泊するというのは、混雑回避の点からも良さそうである。

    それから、これは推測になってしまうが、会津若松駅から乗車するより、小出駅から乗車した方が混雑は避けられるのではないだろうか。
    というのも、只見線のビューポイントや、観光的に人気のある駅は、会津若松駅側に多い(・・・と思う)のだ。
    通し乗車を目的としていない人は、当然、近い方から乗車して往復するので、会津若松駅からの乗車が増えるというわけだ。
    只見線乗車の体験談も、そんなにたくさん読んだわけではないが、やはり会津若松駅から乗車している人が多い気がする。
    こだわりがないのであれば、小出駅から乗車するのがいいかもしれない。
    まあ、小出駅発の方も混む時は混むと思うし、小出発の電車が激混んでいたという体験談もあるにはあるので、絶対というわけではない。

    進行方向右側の座席がいいか左側の座席がいいかについては、なんとも言えない。どちらにもビューポイントが来るので、本気を出すなら、ポイント毎に移動するしかない。
    どちらかというと、会津若松駅発なら左側、小出駅発なら右側がビューポイントが多かったような気がするが、これも「気がする」程度。

    これは混雑関係ないが、只見線はICカード利用不可だ。
    スムーズな降車のために、乗る駅で切符を購入することをお勧めする。
    買っていない場合は、降りる際に車内で現金払いになる。人の流れを詰まらせてしまったりするので、私のような小心者は、乗る駅で切符を買っておくか、ピッタリの小銭を用意しておこう。

    実際に乗車して感じた注意点は以上のとおりである。
    思いついたらまた追記するかもしれない。

    只見線の人気について

    さて、憧れの只見線を乗車しきったわけだが、最後に只見線の歴史みたいなものを振り返っておく。

    只見線は、2011年の豪雨によりいくつかの橋梁が流失するなどして、不通区間ができた。
    全線運転が再開したのは、なんと2022年である。
    (※長いこと不通だった只見駅〜会津川口駅も代行バスの運行はあった。)

    再開にここまで時間を要した理由は、「採算が取れない」ということに尽きるであろう。
    そもそも只見線が赤字路線だったことに加え、流されてしまった橋梁を架け直したりする復旧作業自体に80億という費用が必要だったのだ。

    JRの意向と沿線自治体・福島県の意向が対立し、綱引きが行われて、最終的に、只見線は「上下分離方式」で復活することが決まった。
    上下分離方式というのは、駅舎や線路などの施設と土地を福島県が所有した上で、JR東日本に貸し出し、JR東日本は運行と車両の管理を行うというものである。
    鉄道というのは、駅舎や線路や信号機などの施設の維持管理に結構なお金がかかる。只見線の不通区間の施設維持費も年間億単位らしい。
    これにより、福島県と只見線沿線自治体は、只見線が運行する限り一年当たり数億円の施設の維持管理費と、復旧作業に必要な80億円のうちの3分の1を負担することになった。この莫大なお金を負担してでも、鉄道を再開させたかったのだ。

    只見線沿線が豪雪地帯であり、いつ国道が不通になるともしれないので、車以外の交通手段を確保したいという理由もあっただろうが、只見線が数々のビューポイントに恵まれ、撮影等のために周辺の観光や宿泊が潤うという面があったため、観光資源として維持したかったという理由も大きいであろう。

    「これらの理由は、あれほど(数十億円)の多大な負担に見合うものなのか?」という疑問は、地元で散々議論されたはずである。
    それでも鉄道再開を願った熱意があるからこそ復活した只見線。だから、只見線の沿線はあんなに観光客を楽しませようとしてくれるのだ。

    今回、私は、只見線を乗り通したし、途中下車して宿泊もしたし、個人としてはできる限りお金を落としたつもりである。
    鉄道好きとしては、地元の人たちが、鉄道を復活させるという選択を後悔する時が来ないことを願いたい。

    おわりに

    只見線にはこうした歴史があるので、鉄道に乗って景色を眺めたり、沿線で「ようこそ」的な飾りを見たりしながら、なんだかしんみりしてしまった。

    最近、豪雨などで運休になったまま再開しない(代行バスになる)路線が増えていると思う。
    いつまでもあると思うな、鉄道の旅。
    気になった路線には今乗っておかないと、二度と乗れなくなるかもしれない。
    そのことは心に留めて、旅行を続けていきたいと思う。

    この記事が只見線を乗車しようとする人たちに届いたら幸いである。


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