
結婚することになったので憧れの里山十帖に一人で泊まってきた①
はじめに
結婚することになった。
ほっとした。
いや、嬉しい。めでたいことだ。
しかし、私のここ最近の休日の過ごし方は、一人旅をするか、一人旅に行っていない場合は彼氏(夫になる予定の人。以下、単に「夫」とか「彼」などと書きます。)に会うかという感じで、ということは、
・・・結婚して一緒に暮らすようになったら、私、なんて説明して土日に一人旅に行けばいいのかな?
解説しよう。
私と夫は別の県に住んでいて、毎週末欠かさず会うというわけでもないので、会わない週末にこっそり一人旅に興じていたのである。
入籍して即同居するわけでもないのだが、もし同居したら、少なくともこっそり一人旅に行くことは不可能・・・
ということは、同居したら一人旅に行けなくなる・・・?
不安なので、どうしても行きたい場所には早めに行っておいた方がいいのではないか。
そう思って、一番最初に頭に浮かんできたのが、
里山十畳
というお宿だった。
行く前のあれこれ
たまたま金曜日にお休みが取れた。
里山十畳の宿泊予約サイトを見ると、その時点で(宿泊日の1か月ほど前だった)、一番安いお部屋は満室。
ちなみに「一番安い」といっても、高い。里山十帖は「憧れのお宿」にふさわしい、超ハイクラスお宿なのだ。
「どうしても行きたい」で真っ先に思いついたお宿にせっかく泊まるというのに、しかも、全13室それぞれコンセプトや内装が異なるこだわりのお宿なのに、値段でお部屋を決めるというのもちょっとアレな話だが、最終的には、その時点で空室になっているお部屋の中で最も安いお部屋を予約した。
それでもなんと5万円を超える。わたし史上最高値である。
一人泊するには、というか特別な人と特別な日に泊まるとしてもだいぶお高い・・・
いやしかし、だってもしかしたら人生で最後からn番目の一人泊のお宿になるかもしれないわけで、
っていうか、なんといっても結婚するのだから、十分「特別な旅」でしょ。
・・・といろんな言い訳を用意してもなお、予約ボタンを押すまでには数日を要した。
予約確認メールが来た時は、
やった! 予約したった! あの里山十畳に!
と心が震えた。
怖かったので合計金額欄は薄目でチラ見して画面をそっと閉じた。
金曜日に泊まれるので、翌日の土曜日には帰ってきて、何食わぬ顔で夫に会おう、そうしたら、どう考えても高すぎるお宿に一人泊してきたことはバレるまい、
これぞ完全犯罪・・・
と思っていたのだが、旅行予定日の前の週かなんかに、彼が急に、金曜日にうちに来るみたいなことを言い出したので焦った。
一人でふらふらと出歩いたりお金がかかる趣味を持ち合わせたりしていない「貞淑な妻」(?)を演じるため、お宿をキャンセルすることも頭をよぎったのだが、まあそれはないな、と。
何年も前から公式サイトをブックマークしていて、「どうしても行きたい」で一番に頭に浮かんで、あまりのお高さにくらくらしながら、それでも気持ちを奮い立たせて、金曜にお休みまで取って、やっと予約したお宿だ。
最終的に、彼には、
ちょっと疲れたので、金曜日にお休み取って、泊まってきます
と伝えた。
彼は、当たり前だが、「えっ、どこに?」と言った。
私の答えは、「んーと、新潟県・・・」
彼はそれ以上、お宿について突っ込んでくることはなかった。
なにかを察したのかもしれない。
「なにか」というのは、もしかしたら、私がたまに土日に何しているのかよく分からない(※一人旅に行っていてそれを隠しています)ことと、私がたまにパソコンでカタカタやっていて、「何やってんの?」と聞かれてもごまかしていること(※noteを書いています)を結びつけたのかもしれない。
もしそうだったらどうしよう・・・
高崎駅から在来線で北上する
高崎駅→水上駅(みなかみ・えき)
今回の旅はお宿を大事にしたかったので、いつものようにとんでもなく早い時間に出発するということはなく、至って普通の時間に高崎駅に到着した。
未乗車区間の乗りつぶしも兼ねているので、お宿の最寄り駅の大沢駅までは在来線で行く。
(※なお、普通の人は越後湯沢駅まで新幹線で行く)
高崎駅で1時間ほど余裕があるので、有名っぽいパスタ屋さんに行こうとしたら、開店数分後には行列ができていたので諦めた。
平日なのに!
とショックを受けつつ、でも「パスタの舌」になっていたので、

ちょいちょい夫から連絡が来るので、とりあえず、このパスタの写真を送っておいた。
すぐに「どこ?」とメッセージが来て、「駅直結のプロント」と返信。
行きたかったパスタ屋さんが行列だったことは帰ってから話そう。
そんなことをしていたら、もう電車の時間だ。
水上行きの列車は思ったより乗客が多い。
それでも座席の心配をするほどではなく、ロングシートに余裕を持って座ることができた。
水上駅までの車内では本を読んでいたのだが、「ふと車窓を見るとなんかすごい美しい景色」というのが複数回あった。
他の乗客もいらっしゃったのでカメラは取り出さず、心のシャッターを切る。
特に、岩本駅の手前付近だったと思うのだが、池の向こう側が切り立った崖になっている場所があって、心奪われる景色であった。
水墨画みたいだった。

まだ雪が残っている。
高崎駅から約1時間で、終点の水上駅だ。
次の電車まで少し時間があるので、駅を出てみることにした。

駅の目の前が商店街のようになっていて、お土産物屋さんやカフェが並んでいる。
カフェに入るまでの時間はないので、少し駅前を歩いて、さっさと戻ることに。
水上駅は水上温泉の最寄り駅だ。
駅付近も散策しがいがありそうだし、ぜひ水上温泉を訪れてみたい。

私は好きです
水上駅→大沢駅
お宿の最寄り駅は大沢駅という。
水上駅からJR上越線でさらに1時間ほど北上したところにある駅で、新幹線停車駅の越後湯沢駅からは2駅。
JR上越線は地中を走る区間があり、特に土合駅(どあい・えき)は地下約70mの場所にある日本一のモグラ駅としても有名だ。
この駅で乗降する場合には、特に下り線ホームは460段以上の階段が待ち構えているらしい。
土合駅では数人の乗降があった。
「階段の洗礼」を乗り越えた人、これから乗り越える人に敬礼。
土合駅を過ぎて地上に戻ると、景色がぐっと緑になっていた。
水上駅まで読んでいた本は読み終わってしまっていたのだが、車窓が美しいのであっという間に時間が過ぎていく。



大沢駅は無人駅なのだが、スーツケースを持った人たち5組くらいと一緒に降車した。
まさか・・・と思ったらそのまさかで、全員が里山十帖の送迎バスに吸い込まれていったのでめちゃくちゃびっくりした。
だって、5組ということは、今日の宿泊客のほとんど全員が送迎バスを利用していることになる。
私はいつだって電車移動なのでお宿の送迎バスにお世話になる機会が多いが、だいたい一人とか、いても二組とか、そんなもんである。
「送迎バス利用客が多い」ことをどんなふうに分析したらいいのか全く分からなかったのだが(今も分からないのだが)、
マジか〜
と思いつつ、お宿の方に名前を告げて送迎バスに乗り込んだ。

続くよ
次回は、いよいよ憧れの里山十帖へ。
※↓パスタじゃないけど地元で有名な中華そば屋さんに行ったらちゃんと入れた話
※↓グループ旅行で高知に行って、一人だけホテルを抜け出してモーニングに行った話
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