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Photo bydigital_sashimi

【3つのお題に空想のひらめきを第63回】天使の落とし物.空を泳ぐくじら.ドラゴンの宅配便|ショートショート

    鈴蘭


    タイトル: レジェンド便は空を泳ぐ

    空を泳ぐくじらが、今日も雲の海をゆっくり進んでいる。

    その背中を走るのは、ドラゴンの宅配便。

    ドラゴンは荷物をくわえ、世界中の町へ届けていた。

    「急げ急げ! 今日は三十七件!」

    ところが配達の途中、ドラゴンの前に白い羽根が落ちてきた。

    それは天使の落とし物だった。

    羽根には、小さな文字が刻まれている。

    『大切な人へ』

    ドラゴンは首をかしげた。

    「宛先がないぞ?」

    すると、くじらが大きく鳴いた。

    「ブォォォン!」

    その声に呼ばれるように、雲の下から一人の少年が現れた。

    「それ、僕のだ!」

    少年は空を見上げて叫んだ。

    「ずっと待ってたんだ!」

    ドラゴンは羽根を渡した。

    少年が羽根を胸に抱いた瞬間、空がまばゆく輝いた。

    雲の向こうから、天使が降りてくる。

    「届けてくれてありがとう。」

    天使は笑った。

    「これは、君のお父さんが残した手紙なの。」

    少年の目から涙がこぼれた。

    羽根は光に変わり、空へ舞い上がっていく。

    ドラゴンはそれを見送った。

    「今日の配達、これで終わり?」

    くじらがまた鳴く。

    「ブォォォン!」

    ドラゴンは笑った。

    「まだまだ! レジェンド級の配達人になるんだから!」

    空を泳ぐくじらの背中を、ドラゴンが駆けていく。

    その姿はいつしか、雲の上の人々からこう呼ばれるようになった。

    「天使の落とし物まで届ける、伝説の宅配便。」

    今日も空のどこかで、

    ドラゴンの「お届け物でーす!」という声が響いている。


    おしまい

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    鈴蘭

     
     
    心身の不調と付き合いながら、日々の気づきや心の動きを文章にしています。 ショートショートやエッセイ、詩などを発信中。 アフィリエイトや有料記事には抵抗がありましたが、自分のペースで少しずつ挑戦しています🍀 AIすず日記📖✐☡

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