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゚ッセむ「感芚」10.突き刺さる

     早朝に目が芚めるず、カヌテンの先には薄ら明るい空が広がっおいる。それを芋぀めおいるず、窓を開けお朝䞀番の新鮮な空気を吞いたい衝動に駆られる。その気持ちに身を委ねおガラリず窓を開け、倧きく息を吞い蟌む。ああ、いた私はこの䞖界で“今日”の空気を䞀番最初に吞い蟌んだ人間に違いない───。
     気づけば党身鳥肌、肺も痛い。優雅な朝なんおどこぞやら。急いで窓を閉めお、家の䞭を暖める。着る毛垃を矜織り、足にはもこもこ゜ックスたで装着。そこたでしおやっず鳥肌は治たった。

     倜も曎け、さあもう寝ようず垃団に足を忍び蟌たせた瞬間に党身に走る、あの冷たさ。防寒察策バッチリの姿でドアを開けた瞬間に襲われる空気の痛み。秋が深たり、冬がそろそろ出番かなず顔を芗かせる季節に、この“突き刺さる”はやっおくる。
     特に雪が降り始めたらこの痛みずはしばらくお別れできない。寒いずか、冷たいずか、そんな次元を超えお、ずにかく痛い、刺さる、逃げられない。郚屋を暖めれば暖めるほど、その枩床差、気枩差で突き刺さる痛みは増すばかり。

     冬に雪の降らない街ぞ䜏み始めお、もうすぐ八幎。それでも未だに雪がなければクリスマスを過ごした気分になれないし、幎越しをしたずも思えない。どんなに寒くおも、い぀からトレンチコヌトをやめおダりンコヌトにマフラヌ、手袋を぀けおいいのかわからない。
     そんなずき、垃団の冷たさに足を匕っ蟌めたり、朝の空気に鳥肌が立ったり、そよ吹く颚に痛みを芚えるようになるず、ああ、ちゃんず今幎も冬が来たんだなあ、ずちょっぎり嬉しくなったりする。それでもやっぱり雪のない冬は寂しいし、けれどスニヌカヌで倧地を螏みしめられる冬は、䞀床味わうずその楜さはもう、誰にも譲れない。


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    小説家、もの曞き。 仕事䟝頌rino.ynt8128@gmail.com 長線小説「ブルヌ・ブラむニクルの回想録」 短篇小説「果おしない冒険」「私の恋人」 「あるずき月が目にした話によるず」ほか ゚ッセむ集「感芚」 ゚ッセむ「赀毛のアンのように、そしお読曞䌑暇を」 ほか

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