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ずっと宇宙一の猫・サカモト

愛猫が亡くなってもう2年が経つ。このアイコンにしている黒猫です。そろそろ悲しみから脱却できたかと思いきや、あんまりそうでもない。もちろん毎日泣いて暮らしてるわけじゃないけど、泣かないように用心している感じです。

まだサカモトさんの画像フォルダが開けない。アイコンなら小さい画像だし記号だと思えば気にならないけど、写真のアップなんか見てしまったらツヤツヤの毛並みの手触りや舌の感触までリアルに甦ってきそうだから…ちょっとアカン。なんであんなに良い猫が先に逝ってしまったのか。わからない。ほんとうにわからない。

ペットロスに効くのは、新しいペットをお迎えすることだとも聞くけど、無理。まだそんな気にならないというのもあるけど、金もない独居中高年だから「最後まで責任を持てるか?」と問われたら…やっぱり絶望的に無理っすよね。今は散歩の途中で見かける地域猫たちに慰められていますが。

そして、まだ骨箱が手放せない。朝の散歩から帰ってきたらお水を供えて「可愛い可愛いサカモトさん、ニャンゲルマッフィールちゃん(←意味不明の名前がたくさんある)、いつもいい子」とか話しかけるのが日々のルーチンになっています。
そこらの地域猫を撫でて帰ってきた時なんかは「いやいや、サカモトさんが宇宙一やからね!」と、まるで妻に言い訳する浮気亭主のような有様です。
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でも少しずつ。
少しずつですが、悲しみは消えつつあるかもしれない。

去年あたりはずっと、サカモトさんのことを思い出そうとすると、病気で弱ってしまった時の姿が浮かんできて「ごめんよごめんよ」って気持ちになってた。
でも、最近はだんだん元気だった頃のやんちゃなサカモトも見えるようになってきたんです。もうここに居ないのは寂しいけど、あの声や感触や重さや(軽かったけど)…ぜんぶ可愛かったなあ。抗がん剤治療中の私をずっといたわってくれた最高に優しい猫。お手もお座りもできなかったけどほんとうに賢い猫。「ごめんよごめんよ」の割合がちょっと減って「ありがとうありがとう」が多めになりました。

そして骨箱トークにただの世間話が増えた。サカモトさーん今日は暑かったよだとか、前に一緒に住んでたアパートは今工事中だよーとか。

あと自分でも驚くんだけど「T君とたまには遊んであげて」「ばーちゃんに会った?」「新入りのSさんに、ようこそって御挨拶しといて」(お三方はみんな故人)なんてフツーに話してる。べつに死後の世界とかあの世だとか信じてないんだけどな。
信仰心なんてないのに、骨箱トークすごい。
「故人」も「しばらく会ってない友人」もそんなに変わらない。不思議とそんな気がしてくる。サカモトさんを介してみんな地続き。
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でもちょっと気になることもあります。
こないだ地震がありました。震度3だったか4だったか。いつも地震があると「わーサカモトは大丈夫?!」って反射的に思ってしまうのに、今回は思わなかった。入浴中だったこともあるけど(そりゃー焦りましたともさ! 全裸で)、こうしてだんだんサカモトさんが亡くなったということに慣れていくのかな…。そのことに気づいてから少しだけ寂しくなった。

悲しみが消えて行くのと、忘れてしまうことは同じようなものかもしれません。
寂しいような気もするけど、それはそれでそんなもんだ。どうせいつか人間の肉体も亡くなってしまうんだし。
でも生きてる限りは悲しみが綺麗さっぱり消えることはないような気もする。
つらいような気もするけど、それもそれでそんなもんだ。

でも。でも。
私は毎日サカモトとお喋りを続けるでしょう。
だってやっぱり、サカモトさんは宇宙一の猫だから!

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