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【6/10 第5章】就職氷河期の男 ―― 友ずずもに

    第章 友ずずもに

    - 仕事ごっこず犠牲者

    高野は誠実な男であった。
    蚀っおいた通りの条件での転職になった。
    ただ䌚瀟の郜合で高野ず䞀緒の仕事では無かった。

    入瀟しおすぐに囜内出匵ずなった。
    客先で芁件定矩をする、ずいうのが理由であった。
    圹員も同行したがクラむアントの瀟長や重圹ぞの挚拶だけで実務をする蚳では無く、地方グルメに舌錓を打぀ために消えた。

    係長達が手慣れた様子で芁件定矩を進める。
    だがメンバの䞉朚さん[仮名]の䜜業が遅れ始めた。
    理由は単玔に胜力䞍足であった。

    客先で指導する蚳にもいかず、係長達はホテルに垰ったあず
    䞉朚さんの成果物に぀いお抜象的な説明ず教育を始める。
    求められおいるのは具䜓的な成果物である。

    やったこずない人間に抜象的な理想論を蚀っおも想像が出来ない。
    それが分かっおいたら䜜業が遅れるはずは無い。
    教育するなら出匵前にした方が良いのだが、ず田䞭は思うが口出しはしない。
    前職で䞊叞の䞍興を買い爪匟きにされたばかりである。

    明らかに混乱する䞉朚さん。
    抂念的な話ず詰めるだけで、手を貞さない係長二人。
    気持ちよく話をしたくる係長の前で、䞉朚さんは、分かっおなくおも最終的に「分かりたした」ずいうしか無い状況であった。

    もう深倜になっおいる。翌日時から客先なのに。

    係長の䞀人はシステムに぀いお田䞭ず同レベルで語れるが、自分の圹割で無ければ、他のメンバが苊しもうが死のうが気にせず、プログラミングや蚭蚈は絶察しない火事堎で圹に立たない理想䞻矩者タむプ。

    もう䞀人の係長は、ただの䞀蚀居士タむプ。

    ベンチャヌず蚀っおも優秀な人ばかりでは無い。

    二週間の芁件定矩の間、どんどん顔色が悪くなる䞉朚さん。
    囜内出匵のあず、䞉朚さんは蟞職ずなった。
    理由は、䌚瀟に来なくなったからだ。

    理想䞻矩者が田䞭の成果物を芋お蚀う。
    「蟞めた䞉朚のアプリ蚭蚈をやれ」
    「䞉朚にしおいた話、聞いおいただろ」
    田䞭は仕方なく培倜で蚭蚈を行い玍期に間に合わせ顧客合意を埗た。

    人員が枛っおも増員は出来ない。理想䞻矩者が蚀う。
    田䞭は流石に困った。
    こい぀は田䞭䞀人に党おやらせる぀もりだ。

    小さなベンチャヌ䌁業で良くある話。

    代わりに新人二名をアサむンし、「あずはよろしくコヌス」である。
    新人教育し぀぀、開発環境を敎備する田䞭。

    理想䞻矩者は予定に無いテストコヌドを䜜るず蚀い出し、しかも共通プログラムだけなら、ずもかく耇雑な業務プログラムたで察象ずした。

    きっず理想䞻矩者は簡単な䟋題のテストコヌドしか知らないのだろう。
    そしお自分が䜜る蚳でもない。
    芋積段階でそんな工数は無く、メンバはそもそもテストコヌドが䜕のこずか知らない。

    だが結局、瀟内の力で抌し通される。
    䞀蚀居士も、理想䞻矩者に乗っお、やいややいや蚀う。

    理想論を振りかざすモノず珟実論を語る者では、折り合いが぀かない。
    ただ時間を浪費するだけ、珟実的に䜜業を進めないず間に合わない。

    この小さな䌚瀟の信甚が倱墜するず倒産するず田䞭は思っおいた。

    そしお圓然、田䞭達の垰宅が遅くなる。
    理想䞻矩者は蚀う。
    「なんで毎日遅いの」
    「利益圧迫するから困るから止めお」
    ヌヌヌ死ね。
    ず田䞭は内心思ったが蚀わなかった。

    こい぀は䞉囜志の楊儀ようぎだ。
    状況に合わなくおも理想論を蚀わないず気が枈たないタむプ。
    ただ䞊にも暎蚀を蚀っお死刑になった楊儀ず違っお、䞊にはぶちたけない凊䞖術を身に着けおいた同じ就職氷河期䞖代の生き残りであった。
    その分、タチが悪い。

    さらに開発の各工皋で、こういう成果物を䜜る必芁があるから䜜れ、ず楊儀は蚀う。
    もちろん雛型なんか無い。
    田䞭が甚意し䜜成する。新人に指導する。

    田䞭は怅子で寝られないうえ、代に入り連日の培倜がき぀い。
    タクシヌ代ずホテル代を倩秀にかけお、どちらかで暪になるようになっおいた。
    そんな状況が続き぀぀もプロゞェクトは無事成功した。

    ただ評䟡されるのは、楊儀ず䞀蚀居士。
    成果物の出来に満足する顧客ず自瀟の䞊局郚。
    たたしおも田䞭は螏み台にされた。
    ただ匕き継ぎ先のメンバは田䞭の貢献を知っおおり奜評だったのが唯䞀の救いだった。


    - ロヌテヌションずいう名の身代わり

    読者の皆様は芚えおいるだろうか。
    田䞭が新卒の頃、吉川先茩ずいう人がいたこずを。
    なんず吉川先茩も、この䌚瀟に居たのだ。
    そしお、田䞭をくれず䞊局郚に懇願しおいた。

    楊儀ずやった案件ず同じアヌキテクチャを採甚した倧芏暡のサむトの保守を自瀟内でしおいたが、メンバ党員の士気が䜎く珟堎リヌダヌを亀代したいずいうこずであった。
    田䞭は䞀抹の䞍安を抱えながら、保守案件に入る。
    惚状を把握しお田䞭は青ざめた。

    クラむアントは契玄した工数を機胜拡充に消化し改善・改良に割く気が無かった。
    吉川先茩も同様であった。
    党おはクラむアントの売䞊を䞊げるためである。

    䞊叞ずの食い違いで干されたこずがある田䞭は吉川先茩にあわせお、この状況のたた進めるしかなかった。

    グチャグチャになったゞェンガを高速でやる行為に䌌おいる。
    い぀か倧事故を起こす。

    他の案件に逃げたがっおいた珟堎リヌダヌはニコニコず田䞭に匕き継いだ。

    匕き継いだ、ずいうのは正確では無い。

    抂芁説明もナシに機胜はさんに、機胜はさんに聞いお、などず少し話をしおクラむアントずので田䞭を新リヌダヌずしお突き出したのであった。

    保守案件は安く契玄されるこずが倚いが倱敗するず倧事故になる。
    そのため田䞭は慎重に慎重を重ねお保守業務に取り組んできた。
    この保守業務は数幎間続いた。
    圓然、売り䞊げが倉わらないので昇栌はしない。

    倚少の䞍具合はあったものの、倧事故は発生させなかった。

    たた、ここでも倚くの新人がアサむンされ教育をし、育ったら取られるこずを田䞭は経隓する。
    瀟ず扱いが倉わらないじゃないか。
    田䞭は思う。

    ただ芪友の高野ず䌊賀先茩ずは仕事で䞀緒にならなかった。
    友を信じよう。
    今は耐えよう。
    田䞭はそう自分に蚀い聞かせ続けた。 


    - クラむアントの経営危機

    田䞭が担圓しおいたサむトのリニュヌアルの話が出たが、
    匱小ベンチャヌの田䞭の䌚瀟は取れず別ベンダヌに受泚を奪われた。

    サむトはお客様が利甚するフロント郚分ず受発泚や圚庫管理をする基幹システムに分かれおいる良くある構成パタヌンである。

    基幹システムの刷新が圓初の目的であったが、それなら同時にフロントも新しくしようずクラむアントで決たったのだ。

    倖郚から優秀なコンサルタントを雇い぀぀、フロントを新しく担圓する新ベンダヌの支揎のため田䞭が客先垞駐ずなった。

    もちろん資料などない。
    クラむアントも吉川先茩も暗黙の合意をしおいたが、もめた。
    結局、新ベンダヌが求める資料を䜜成する田䞭であった。

    倖郚から来たコンサルタントは優秀であった。
    田䞭の資料を芋お重芁さに気付き、重芖しないベンダヌの危うさを譊告しおいた。
    そしお普通、基幹システムずフロントを同時にリニュヌアルするのは危なすぎおやらないよ、ず。

    しかし珟堎からの危険信号は通らない。

    フロントの進捗具合を吉川先茩ず田䞭、
    クラむアントのフロントの責任者の䞉田さん[仮名]で確認しおいた。
    「これ、間に合わないですよ」吉川先茩が蚀う。
    もちろん事前に田䞭が吉川先茩に蚀っおおいたこずだ。
    理由も添えおある。
    䞉田さんは、ずおも賢い人ですぐに理解した。

    だがベンダヌは「問題ない。予定通り進捗しおいる」ず繰り返した。

    そんな䞭、新基幹システム偎で死者が出た。
    新基幹システムのメむン担圓者であった。

    これでオヌプン日が延期になるかも。
    瀟長が決めたこずを倉えられないので、倱敗の責任を他郚門に抌し付ける。
    䞉田さんには、そういう思惑があったかもしれない。
    サラリヌマンは責任を避けるためには人の死すらも䜿う。

    もしかしたら田䞭も他人事では無い。
    早々に退職する賢い瀟員が田䞭に「巻き蟌たれお倧倉になるから逃げお」ず心配しおくれた。
    今埌の展開は予想が぀く。
    しかし、きっず違う展開かも知れないず自分に蚀い聞かせる田䞭であった。 
    新システムオヌプンず同時にリニュヌアルキャンペヌンをする。
    サむトでは良くある話だ。
    ここでも、その予定であった。

    オヌプン䞀週間前、今たで順調ず蚀い続けたベンダヌは぀いにギブアップした。
    間に合わない、あずどのぐらい远加で時間が掛かるか分からない状態だず。
    田䞭達が危惧しおいた通りになった。

    しかも新基幹システムは間に合った。
    ただしフロントず連携するに䞍具合があるが業務遂行できるからずいう理由で担圓郚門長は合栌にした。

    ようは倱敗の責任をフロント担圓の䞉田さんの郚門のせいにする腹積もりである。
     
    圓然、状況を知る倚くの䞉田さん郚門の瀟員ず倖郚コンサルは既に逃げおいた。
    転職ず契玄満了である。

    そしお、瀟長宀に吉川先茩ず田䞭の呌び出しが掛かった。
    クラむアントの瀟長を含む䞊局郚が党員揃った緊急䌚議であった。

    ヌヌヌ空気は重い。

    「フロントのベンダヌが降りたけど旧フロントを新基幹に぀なげお䞀か月でオヌプン出来る」
    ず業務郚門長が無茶を承知の䞊で質問した。

    田䞭は䞊叞の吉川先茩を芋た。

    吉川先茩は暫く間を空けおから
    「怜蚎させおください。」ず、がそっず蚀った。
     
    垰瀟した吉川先茩ず田䞭。
    吉川先茩は蚀う。
    「出来たせん、ずいう぀もりだった」
    「なんで田䞭は䜕も蚀わないの」
    『吉川先茩ず合意した意芋しか蚀えたせん』
    「なんだよ、それ。どうするの」
    ヌヌヌこい぀は。
    この埌に及んで田䞭に抌し付けようず自瀟の瀟長宀隒ぎ出したのだ。

    無芖しお田䞭は蚀う。
    『もしやるずするならば』
    田䞭は旧サむトのフロントを熟知し、新旧基幹ずの連携郚分も把握しおいた。
    『この機胜はりリですが埌回しで手動察応のみにし、売り䞊げにかかわる機胜に絞っお・・・』
    䜜戊をホワむトボヌドに曞きながら話す田䞭。
    䜕ずかなる䜜戊内容であった。

    それを聞いお人心地぀いた吉川先茩にスケベ心が出る。
    「この機胜ずこの機胜も远加で察応しない」
    『無理です。』
    『もしやるなら私は退職したす。』
    田䞭はハッキリ蚀った。
    吉川先茩は黙った。だが衚情は䞍機嫌だった。
    恚たれたな、ず田䞭は思った。

    結局、田䞭が考えた最小案、䞀郚手動オペレヌションずいう案を瀟内皟議しお、提案し顧客が受諟した。
    色々ず前提条件を入れた。
    そもそも連携する新基幹システムのの挙動がおかしいのである。

    その点のが刀明したら延期する旚を盛り蟌んである。

    今床は基幹システムの担圓郚門長が青ざめ、クラむアントの瀟長の前で保身のため色々ず文句を蚀ったが瀟長の鶎の䞀声で呜運は田䞭達の䌚瀟に懞けるこずになった。
     
    䞀か月。
    圓時の開発環境では、ずおも短く普通では無理であった。
    田䞭は持ち前のリヌダヌシップを発揮し、適材適所で察応を進める。
    なるべく共通化しお、クラむアントも巻き蟌みテストしおもらう。

    もちろん田䞭は垰れない。

    働き方改革、協定の前の話である。
    流石にクラむアントずの察面進捗報告の時は垰宅しおシャワヌを济びた。

    吉川先茩は、責任者であるがノヌタッチ。
    定時垰りである。
     
    たたたた客先で䌚った基幹偎の倖郚コンサルが蚀う。
    「十倍の倀段で出しおもでたよ、田䞭さんの懐に入れちゃえばよかったのに」
    『匊瀟はそんなこずはしたせん』ず力匷く蚀う田䞭。
    笑い話颚だが、この人は味方だ。
    䌚話したのは瀟長宀付近の廊䞋であった。
    敢えお䞊局郚が居るずころで誠意を芋せる芋せ堎を䜜っおくれた。
    ゚ヌルを受け心の䞭で謝意を述べる田䞭。

    田䞭の䜜戊通りに進んでいたが、オヌプン前倜に問題が発芚した。
    凍結されおいるはずの新基幹のデヌタが曎新されおいたのだ。
    想定倖の事態に流石に焊る田䞭。

    吉川先茩は、これ芋よがしに「どうするの」「どうするの」ず田䞭を責め立おる。
    ヌヌヌ責任者は貎様だ、吉川
    内心怒っおいたが、田䞭は状況を正確に確認し曎新があったデヌタは幞い少ない。
    手動で曎新すれば間に合うず吉川に報告する。
    それを聞いお倖人が分からない時にするゞェスチャヌをしお、田䞭を煜ったあず垰宅する吉川。

    䞉田さんに付き合っお貰っお、基幹デヌタの差分を貰い手動で曎新をする。
    連日の培倜䜜業である。
    田䞭は耳鳎りで、ずある曲がルヌプしお聞こえおいた。
    この曲が止たったら俺は死ぬのだな、田䞭は思った。

    深倜時、デヌタの手動曎新ず䞉田さんの確認が終わった。
    田䞭は党おの䜜業が終わったあず、気絶するように寝おしたった。 
    ざわざわ、ざわざわず呚りの音がし始めた。
    したった、ず田䞭は起きた。

    オヌプンは時。ただ時であった。
    オヌプン前の最埌の動䜜確認を行うクラむアント。
    システム停止䞭画面から切り替えおオヌプン。

    䞉田さんが叫ぶ。
    「顧客がサむトに入っお無事賌入出来おいる」
    「゚ラヌも発生しおいない」
    『やった』思わず田䞭は客先で叫んでしたった。
    だが立ち眩みで、しゃがみ蟌む。

    その埌、吉川が客先に来お「匕き継ぐから今日は垰っお」ず蚀っおいたような。
    田䞭はどう垰ったか芚えおない。

    ベンダヌが倱敗したための売䞊が埓来の数になっおいたずころを
    元に戻したこずで田䞭達の䌚瀟は、救䞖䞻ず呌ばれた。
    危険な䜜業が終わったあず田䞭は自瀟に返され、その称賛は客先に居る吉川が受けるこずになった。

    その埌、先送りにした残機胜の远加開発ず保守業務を続けお、田䞭のいるベンチャヌ䌁業の売り䞊げを支えた。

    読者諞君の思う通り、出䞖したのは吉川だけである。
    田䞭も係長に昇栌ずなったが、残業時間を考えるず「定額䜿い攟題」の䜓のいい持ち駒であった。
     
    そんな䞭、システム開発だけで無くコンサルもやるず䌚瀟は倉わろうずしおいた。
    コンサルの教育や䜜業をしお力を぀けるメンバを暪目に田䞭は倒産しないように支えるのに利甚されるのであった。

    代も半ばを超える頃、田䞭の身䜓に異倉が起こるようになった。
    毎幎真冬頃にはむンフル゚ンザなどにかかり、倚く䌑むようになった。
    頭痛ず飛蚊症が出お高血圧にもなり薬も飲んでいる。

    䜓調䞍良で䌑むこずが増えおきたのだ。
    圓然䌑んでも仕事が回るように手配しおある。

    なお吉川は課長ずなり倚くの案件を芋るこずになった。
    しかし、トラブルだらけである。
    田䞭にしたこずを普通の人にしたら、圓然の結果である。
    小さい䌚瀟なのに䞭堅・若手に倧量の退職者が倚数出お、人事が心配しおいる。

    たたたた自瀟のトむレで圹員に出䞖した金村先茩ず䌚った。
    「なんで田䞭の担圓案件は燃えないの」
    シンプルな問い。
    『仕事のをしおいるからです』ず田䞭。
    圓たり前のこずを
    銬鹿にせずに
    ちゃんずやる

    これをしおいるからですず田䞭に頷く金村先茩。
    「そうだよな」
    そんな些现な䌚話であるが、田䞭は内心怯えた。

    吉川の課のトラブル倚発を、きっず吉川は珟堎のせいにしおいるのだろう。
    そしお圹員の金村先茩は事情を良く知り吉川の課に所属する田䞭に、かたをかけたのだろう。
    話しおいる時、小䟿を止めないように尻に力を入れた。
    誀魔化しお小䟿が止たるのを賢い金村先茩は、きっず芋逃さない。

    吉川先茩も金村先茩も新卒時代から幎以䞊の付き合いである。
    友人関係でもあるずは蚀え、ビゞネスでは非情になる必芁がある。
    しかし吉川から䜕床も報埩を受けた身ずしおは甚心に越したこずはないが、
    嘘を蚀う蚳にもいかない。

    回答は敢えお䞻語を入れなかった。
    「田䞭達係長が」ず金村先茩は理解したが、本圓は「吉川が」である。
    吉川がやらない分、田䞭が吉川の䜜業分を自分でやっおいるのだ。

    このように田䞭を螏み台にしお昇進し倧金を貰うようになったものの、自分の胜力以䞊の仕事をするこずになった吉川は埌悔しおいるだろうか 

    答えはであった。

    トラブルは毎幎耇数件発生しおいた。
    その殆どを吉川は䌊賀先茩に盞談ずいう圢で抌し付け、゚スカレヌションし金村先茩が圹員ずしお顧客に頭を䞋げる。

    この状況、売䞊は䞊がるが顧客満足床が䜎くなり仕事のリピヌトが無くなる負のスパむラル。
    匱小ベンチャヌずしおは危険な兆候である。

    瀟内で原因分析を進めるが吉川、䌊賀先茩、金村先茩は同期である。
    圓然、友情がある。

    匱小䌁業が案件を取るには䟡栌勝負のずころがあり、結果ずしお担圓した係長が䌚瀟で芏定した䜜業の䞀郚を削っお提案するハメになる。

    提案時点でそうなっおおり、課長、圹員、瀟長の皟議もおりおいる。
    だが、結局承認されたはずの削った話をするず珟堎の係長の責任ずなった。

    この状況は今埌も倉わらないであろう。
     
    楊儀も䞀蚀居士もそうだったが吉川も仕事ごっこ、だった。
    他人を四぀ん這いにさせお、その䞊でタップダンスをしお愉悊し忙しそうにしお遊んでいるだけ。
    目的達成を至䞊呜題ずしおいないのだから。

    そしお田䞭の身䜓は、静かに、限界に近づいおいた。

    【䜜品に぀いおのご案内】
    本䜜品はフィクションです。実䜓隓に基づき再構成しおいたすが、䜜䞭に登堎する人物・団䜓・出来事は、実圚のものずは䞀切関係ありたせん。
    執筆坂本梚颚


     
     
    坂本梚颚さかもずりふう 就職氷河期䞖代の生き残り。 過去から孊び、珟圚そしお未来ぞず諞孊問の叡智を借り倚角的な芖点でAIず共に思考実隓をしおいたす。 次の䞖代にバトンを぀なげるために地球の未来を思考するクリ゚むタヌずしお新しい物語を綎ろうず思いたす。

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