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【28卒就活】AIで「就活チョロい」って本当? 採用側の話から見えた、自己分析が必要な理由

こんにちは。「AI時代の親子就活ガイド」桜川りえです。
少し前、Substackで「AIで『就活チョロい』って本当…?」
という記事を書きました。

エントリーシート(ES)作成も、AIを使えばかなり楽になります。
以前に比べれば、就活に必要な情報を集めたり、文章を整えたりするハードルは、確実に下がっています。

では、AIがあれば就活は簡単になるのでしょうか。
私が気になっていたのは、そこでした。

今回は、「AIを取り巻く環境変化と、採用側の面接対応」についての研修をきっかけに、学生支援の現場で感じていたことと、採用側から見えてきたことをつなげてお伝えします。

「AIでESを書いているのに、なぜか通過しない」
「最近の就活で、企業は何を見ているの?」

そんな就活生の方や保護者の方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。


採用側の研修で、同じことを考えた

そんな中、先日「AIを取り巻く環境変化と、採用側の面接対応」についての研修を受けました。企業がAIをどう捉え、面接で何を見ていくのかを学ぶ内容です。

その中で、AIを使って作られたESを題材に、参加者同士で添削するワークがありました。

企業HPなどを読み込ませれば、AIはそれらしいESを作れます。
ぱっと見た印象は悪くありません。

でも、みんなで読み込んでいくと、少しずつ違和感が出てきました。
あれもこれも盛り込まれていて、結局、何を一番伝えたいのかが分かりにくい。

「なぜ、その行動を選んだのか」という部分が薄いのです。

そこで私は、「これ、普段学生に伝えていることと同じだな」と思いました。


「読み手」の事情も見えてくる

もう一つ印象に残ったのが、採用する側の「読み方」でした。
学生にとってESは大切な一枚ですが、採用側は短い時間の中で多くの応募書類に目を通します。

その立場で考えると、情報の多さよりも、「この人は何を伝えたいのか」がスッと入ってくることの大切さがよく分かります。

これは、単に文章を短くすればいいという話ではありません。
書く内容の中心が決まっているか。その出来事を選んだ理由があるか。

そこが整理されないままAIに任せると、情報は豊富なのに、かえって焦点がぼやけてしまうことがあります。

学生支援の側から感じていたことと、採用側から見えてきたこと。
今回の研修では、その二つがつながった感覚がありました。

AIで文章を整えやすくなった今だからこそ、その前に、自分の中にある経験や考えを一度整理しておくことが、これまで以上に大切になっているように思います。


AI時代だからこそ、先に「材料」を掘る

以前、自己PRやガクチカを「料理」に、自分の経験を「材料」にたとえたことがあります。

AIに「おいしい料理を作って」と頼む前に、まず自分の冷蔵庫に何が入っているのかを見てみる、という話です。

AIは文章を整えたり、言い換えたりするのは得意です。
でも「なぜ、その経験が自分にとって大事だったのか」という部分まで、
本人の代わりに決めることはできません。

材料があっても、何を作りたいのかが決まっていなければ、AIに任せるだけでは焦点の合った文章にはなりません。

AI時代だからこそ、自己分析がいらなくなるのではなく、むしろ逆なのだと思います。


面接では、さらに「なぜ?」を聞かれる

ESでは文章を整えることができても、面接ではそこから先を聞かれます。

「なぜ、そうしたのですか?」
「そのとき、何を考えていましたか?」
「ほかの方法は考えませんでしたか?」

こうした質問に答えるには、完成された文章を覚えているだけでは足りません。何を経験し、何を感じ、なぜその行動を選んだのか、自分自身が分かっている必要があります。

企業側も、過去の経験を通じて
「この人はどんなときに、どう考え、どう動く人なのか」
を知ろうとしています。

今回見聞きした範囲ではありますが、学生支援側と採用側の視点は、
思っていた以上につながっていました。


AIは「代筆者」ではなく「壁打ち相手」に

だからといって、AIを使わない方がいい、という話ではありません。
むしろ、使い方次第ではとても役立ちます。

たとえば、「あなたは面接官です。この回答について深掘りする質問をしてください」と頼んでみる。自分では思いつかなかった角度から、質問してもらえます。

AIに答えを作ってもらうのではなく、AIに質問してもらう。
代筆者ではなく、壁打ち相手として使う。
何をAIに任せ、何を自分で考えるか。

これから大切になるのは、そこなのだと思います。

学生もAIを使う。企業側もAIを使う。
一見すると「AI vs AI」の就活です。

でも、AIを使う人が増えれば増えるほど、
最後に残るのは「その人自身が、何を経験し、何を考えたのか」
という部分なのかもしれません。


次回は「自分の材料」を掘り出す

「自分を振り返ってみよう」と言われても、「特別な経験なんてない」「何から考えればいいのか分からない」という人もいると思います。

次回からは、そこをもう少し具体的に扱っていきます。
まずは、これまでの出来事と、そのときの気持ちの動きを時系列で振り返る方法から。

「人生曲線」や「自分史」のような、就活でもよく使われる自己分析の方法をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

AI時代の自己分析は、AIに渡す「自分の一次情報」を集める作業でもあります。

次回は、「特別な経験なんてない」「何から振り返ればいいか分からない」
という人でも始められるように、
自分の経験を掘り出す最初のワークから進めていきます。

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