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【28卒就活】AIで自己PRを書く前に。まず「冷蔵庫」を開けてみよう|AI時代の自走就活 #1

28卒向け「AI時代の自走就活」シリーズ #1。
AIに自己PRを書かせる前に、まず自分の経験という「材料」を見つけるところから始めます。

「ChatGPTに自己PRを書いてもらったんですが、人ごとみたいで、面接で話せる自信がありません」

学生の就活相談で、こんな声を聞くことがあります。

エントリーシート(ES)や自己PRを書こうとして、パソコンの前で手が止まる。
「何を書けばいいんだろう」

そんなとき、AIに聞いてみたくなる人は多いと思います。

「アルバイト経験をもとに自己PRを書いてください」
と入力すれば、それらしい文章はすぐ返ってきます。

文章はきれいです。
けれど、読んでみると少し困ることがあります。

これ、本当に自分の話だっけ。

まず、冷蔵庫を開ける

ここで私は、料理にたとえて考えるのが分かりやすいと思っています。

自己PRやガクチカは「料理」です。
その前に必要なのが、あなた自身の経験という「材料」です。

実際に料理をするときも、まず冷蔵庫を開けますよね。

卵がある。
冷凍庫にお肉がある。
昨日の野菜が残っている。

それを見てから、「じゃあ今日はこれを作ろう」と考える。

就活の自己分析も、少し似ています。
まずは、自分の中に何が入っているのかを見る。
そのあとで、どの材料をどの料理に使うか考えればいいのです。

「材料がない」と思っていても、まだ自分の冷蔵庫をちゃんと見ていないだけかもしれません。

その材料を見ないままAIに完成品を頼めば、それらしく整った文章は返ってきます。

たとえば、全国チェーンのレストランで出てくるオムライス。
どの店でも味が安定していて、安心して頼める一皿です。

一方、家の冷蔵庫にある材料を見ながら作るオムライスは、その日の材料や作り方によって少しずつ違います。

自己PRも同じです。
自分の材料を渡さなければ、整った文章にはなっても、「自分の話」にはなりにくいのです。


「すごい経験」を探さなくていい

ここで、「私には材料になるような経験が何もない」と思う人もいるかもしれません。

でも、自己分析で探すのは、全国大会や留学や起業のような派手な実績だけではありません。

たとえば、

  • なぜか長く続けてきたこと

  • うまくいかず悔しかったこと

  • 人から頼られたこと

  • 自分なりに工夫したこと

  • 苦手だったけれど逃げずに取り組んだこと

  • 誰かとの関わりの中で考え方が変わったこと

こうした経験も、十分に材料になります。
就活では、つい「使えるエピソードかどうか」で過去を見てしまいます。

でも最初から「これはガクチカ」「これは自己PR」と分類しなくても大丈夫です。

大事なのは、出来事の大きさより、そのとき自分が何を考え、どう動いたかです。


AIは、冷蔵庫を“開けたあと”に頼る

私はAIを就活で使わないほうがいいとは思っていません。
むしろ、考えを整理したり、自分では気づいていなかった共通点を見つけたりするとき、AIは役に立ちます。

ただし、順番があります。

人間がすることは、
思い出す → 書く → 選ぶ。

AIに手伝ってもらうのは、
整理する → 共通点を見つける → 言葉にする。

最初から答えを作ってもらうのではなく、自分が出した材料を一緒に眺めてもらう。

たとえば、いくつかの経験を書き出してから、
「この経験に共通している行動や考え方を、一緒に整理してください」
と頼む。

そんな使い方なら、AIは代筆者ではなく、考えるための壁打ち相手になります。
私は、この順番がAI時代の就活では以前より大切になっていると感じています。

そして面接で質問の角度が変わったときにも、自分で振り返った経験なら、自分の言葉で話しやすくなります。

AI時代の就活だからこそ、遠回りに見えるこの順番が、最後は自分の言葉で話す力につながるのだと思います。


今日やることは、自己PRの完成ではありません

就活を始めると、ES、企業研究、面接、SPI対策…と、やることが一気に増えます。
だからこそ、今日は自己PRを完成させなくて大丈夫です。

まず、自分の冷蔵庫に何が入っているか思い出してみてください。
部活、授業、アルバイト、ゼミ、人間関係、失敗したこと、続けてきたこと。

「これは少し話せそうだな」と思う経験を、まず3つ。
それだけでも、何もないところから文章をひねり出す状態とは、かなり違ってきます。

AIに答えを書かせる前に、自分の中にある答えの材料を見つける。
まず3つ書いてみる。

そこで、
「3つと言われても、なかなか思い出せない」
「経験は出たけれど、どう整理したらいいか分からない」
と感じたら、そこが次のステップです。

次の実践編では、モチベーショングラフなどを使いながら、自分の経験という「材料」を実際に見つけていきます。


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