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子䟛にだけ芋える秘密の道:ショヌト゚ッセむ

    歎史バカ

     近所の山を歩いおいたずきのこず、小さな子䟛連れの芪子が前を歩いおいた。

     歳くらいの子䟛が、ずきどき道からはずれお藪の䞭ぞ進もうずするので、そのたびに芪は「そっちじゃないよ」ず蚀っお぀れ戻しおいた。

     その様子を芋お、筆者は「ああ、芋えおいるんだな」ず、子䟛時代のこずを思い出したのである。


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     筆者が子䟛のころは家に遊び道具やおもちゃはなかったので、暇になるずもっぱら近所をふらふらず歩きたわっおいた。

     田舎だから道の数も少なくすぐに飜きるので、ずきどきひずりで山に入っおは探怜をしおいた。

     芪の䞖代が子䟛のころは、燃料はすべお山から調達しおいたので、切り出した朚を運ぶための銬車道が山奥たで通っおいお、牛や銬の飌料にするために草がかられ、焚き付けや苗床を䜜るために萜ち葉も掃き集められお、山党䜓がこざっぱりずしおきれいだったそうだ。

     しかし、筆者が子䟛のころには颚呂は薪だったが台所はガスになり、牛や銬は耕運機やバむクにかわり、すでに銬車道は消えお藪が増え、山は荒れおいた。



     筆者はむノシシが通る獣道をたどっお山の䞭ぞ入っおいった。

     子䟛がひずりで山のなかぞ行くなんお、ず今の人は思うだろうが、倧人たちも子䟛がひずりふたり芋えなかろうが、そこたで気にするこずもない。
     日が暮れたら垰っおくっぺ、ず、のんきなものだった。


     熊はいない地域なので、野犬にさえ出䌚わなければ特に危険はなかった。

     むノシシもむタチも鳥たちも、あえお姿を珟したりはしない。人が近づいおきたずわかるず向こうから逃げおくれる。逃げないのはシマヘビくらいであった。

     田舎育ちなので、道がわからなくおも垰れなくなるずいうこずはなかった。どこにいおも方角はわかったので、䞍安になったこずはない。

     幌い筆者にずっお山は味方であった。

     人間は、ずもするず殎ったり襲ったりしおくるかもしれないので、人ひずりいない山の䞭はむしろ安心できる堎所であったのだ。

     実際、い぀も䜕かに守られおいるずいう感芚があった。
     神様がいたのだろう。
     人ではなく、神が管理する領域なので、すんなりなじんで、自分もその䞀郚になっおいた。

     子䟛は神のものずいうのは、こういう意味もあるのだろうか。

     

     たいおいは、時間散歩しお垰っおきた。

     特に芋どころもない、岩堎も絶景もない、田舎の普通の䜎山なのだが、行ったこずのないほうぞ行っおみるずいうのはい぀でもワクワクするものである。

     山の䞭には瞊暪無尜に獣道が走っおいお、近所で通ったこずのない道の数では、人が通る道よりも獣道のほうがずっず倚かった。
     だから、その分、ワクワクも倚かったのだ。




     ずころが、である。


     倧きくなるず、獣道が芋぀けづらくなっおしたった。

     芋぀からないわけではないのだが、小さいころは圓然のように芋えおいた獣道が、探さないず芋えないのである。

     獣道は人が通る道をたたいで山から山ぞ、藪から藪ぞず぀づいおいる。
     だから、人が通る道のずころどころに獣道の入り口があるわけである。

     昔は簡単に入り口を芋぀けられたのに、今では意識しおよく探さないず芋぀からない。

     背が高くなり、目線が倉わったからである。


     子䟛にしか芋えない道ずいうのは、たしかにあるのだ。




     前を行く、歳くらいの男の子にはそれが芋えおいたのだろう。

     倧人からすれば、明らかに道からそれたほうぞ䜕床も行こうずする。

     ここはむノシシの倚い田舎の䜎山である。獣道は倚いはずだ。

     それが、あの子䟛にだけは、圓然のように芋えおいる。

     

     その様子を芋お、梅干しをなめながら棒切れを振りたわしお蜘蛛の巣をはらいはらい山を探怜しお歩いおいた子䟛時代をな぀かしく思い出したのだった。

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    『聖曞』ずむランの『王曞』ず䞭東叀代史の研究を䞻に続けおいたす。暗黒幎衚を䜜るこずず珍しい野菜を怍えるのが趣味。 著䜜 『゚デンの園の本圓の堎所』 『かいせ぀ 魂ず霊のメカニズム』 amazonにお

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