メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo byt0m0y0

完全孤立した会社で、唯一声をかけてくれた若手男子

    同じ部署の人への挨拶すら許されず、ひっそりと中途入社した私であるが、一人だけ声をかけてくれた若者がいた。

    ある朝、給茶機でお茶を注いでいたら「キリシマさんですよね?」といきなり話しかけられた。違う部署ではありながらも、同じフリーアドレスエリアに中途の新人が入るという情報は得ていたらしい。彼は部署と名前を爽やかに名乗り、あっという間に去っていった。

    このときはテンパってしまい、しっかり挨拶を返せたかどうか自信は無く、振り返ると恥ずかしい。けど彼の情報はしっかりと記憶に残り、その後たまたま、彼が新卒2年目であることを知った。良い若者じゃないか!

    その後仕事で彼と関わる機会があり、しばらくしてからメールで飲みに誘われた。面倒な気持ちもあるけれど、社内に少しでも味方を増やせるなら有難い。ぜひ行きましょう、メンバーはお任せしますと返すと、

    「仲良くなりたいのでサシじゃダメですか?」

    と。

    仲良くなりたいのはどういう意味で?と困惑したが、今更断る訳にもいかない。数日後に飲みに行く約束を交わした。
    とはいえ実質、初対面と大差ない。何なら、少しは相手のプロフィールを分かった状態で会える分、マッチングアプリの方が情報量は多いレベルである。

    不安な気持ちで当日を迎えたが、色々とネタを温めてきてくれたらしい。会話が尽きることは無かった。

    ・中途とはいえ同じフロアに初めての後輩ができて嬉しかった。
     →そう思ってくれてこっちも嬉しいよ。
    ・2年目だけど大学院卒なので、同い年くらいかと思ってた。
     →・・・想像よりオバチャンでごめんなさい。
    ・定年までこの会社にいる気は無いので、転職の話を聞きたかった。
     →確かに同年代だとまだ経験者少ないよね。

    などから始まり、プライベートな話も出来て、会社に入ってから一番楽しい時間だった。
    お酒は得意ではないけど1杯で赤くなれるので、悩みの赤面症をあまり気にしなくて済む、という情けない理由もあり、気を遣わない飲み会は元々嫌いじゃない。

    お会計は私が全て払った。出そうとしてくれたけど、「後輩ができたときにご馳走してあげてね。」と言ったら、素直に引き下がってくれた。

    私、年長者として素晴らしい振る舞いじゃない?(自画自賛)

    私が休職してからも、私が負担に感じない程度の頻度&内容でメールを送ってきてくれている。本当に良い子だと思う。

    会社は辞めることを固く決意しているけど、この子ともっと仲良くなりたかったな、という1点だけが心残りかもしれない。


     
     
     
    生き方を模索中のアラサー。正社員×育児×副業(業務委託3社)。メンタル休職経験あり。「生き方編集室」始めました🌸 https://kirishima-reina.studio.site/ 企業案件や個人相談はお問合せを📩Amazonアソシエイトとして適格販売で収入を得ています。