
殺人のない館 ─AI時代の****ゲーム─ 冒頭 No.1
【注意書き】
この作品は生成AIの物語をテーマにしていますが、文章、物語構成、設定、キャラクターなど、生成AIなどのツールは使っていません。
【あらすじ】
長野県の山奥にある高級別荘、奏鳴館で秘密裏に行われる出版企画があった。
『1ヶ月のカンヅメ生活』
7人の作家たちがこの館内でAIを使わずに1ヶ月以内にオリジナル小説を執筆するという企画であった。
自分の作品に対する生成AI疑惑を拭おうと6人の若手作家が1ヶ月のカンヅメ生活の企画に同意し、AIのない館、奏鳴館へとやってきた。
作家たちが入館して数日の間に、この館でAI作家SNS炎上事件が発生した。館の中にAI作家ハンターが存在し、館内にAI作家がいたとSNSで晒されたのだ。
ミステリー作家、黒染まゆみはこの館に居るAI作家ハンターを特定しようと推理ショーを開催する。ミステリーの手がかり何ひとつ残さなかった人物に対し、AI時代の推理ゲームを挑むのであった。
【登場人物】
・ 奏鳴館《そうめいかん》へと来た作家
黒染まゆみ《くろぞめまゆみ》:ミステリー作家。次世代のマーダークイーンと呼ばれる若き女性作家。毒舌で皮肉屋でクールな美人。しかしカノジョはヒトにはけして理解されない奇癖、殺人鬼全推しのミステリー作家だったのだ。23。
伊吹セカイ《いぶきせかい》:SF作家。SF小説の新人賞を受賞した若手作家。冷静沈着だがAI作品が世の中で広まったことでSFの将来を悲観していた。25。
やまもとなお:恋愛作家。文字つきショート動画で注目を集める女子高生作家。長編小説を書こうと思い、この館へと入館する。ところが、AI作家ハンターのトラップにハマり、同士討ちのコマにされた。17。
イカロスパスタ:ネット小説作家。ネット小説サイトなどで活躍するゲームファンタジーを得意とする作家。AIチートは許さないという信条の下、この館で作品を執筆する。21。
直方一進《のおがたいっしん》:大衆小説作家。時代のトレンドを取り入れて世間が求める作品を書く作家。そのため、AI時代においてAIを使ってネタ収集することは必要だと考えている。AI作家ハンターにAI作家と晒され、自暴自棄になるも自分を取り戻し、黒染と協力する。28。
氏家桐枝《うじいえきりえ》:歴史作家。その土地にあった過去の記憶をよみがえらせる歴史小説作家。真面目で律儀な性格。AIのない館で作品を書くことで、自分の手で物語を書いたという証明を求める。AI作家ハンターの策略によって、彼女は彼らの仲間だと誤解された。自室で自分の作品を書き続けることで自分の存在を取り返そうとする。27。
姉川鬼人《あねかわきびと》:ホラー作家。スマホで会話し、あまりしゃべらない。物語の創作欲は誰よりも強く、どんな環境でも物語を作る作家である。ところが、魅力的な創作場であった奏鳴館の入館を、鬼人は拒否した。
・ 奏鳴館の入館者
岩永《いわなが》編集者:1ヶ月のカンヅメ生活で作家たちをサポートする編集者のひとり。普段は温厚だが、調子に乗りやすい。最近、仕事に慣れてきた新米編集者である。探偵役の黒染をサポートする助手であるが、よくカノジョに振り回される。
田原《たはら》編集者:もうひとりの編集者。生真面目で作家との距離感をわきまえている。岩永の成長を見守りつつ、大事な場面では仕事を買って出る中堅編集者。昼行灯おじ。
鹿部代護《しかべだいご》:奏鳴館の男性スタッフ。物語を作る作家と一緒に仕事をすることで、ふらふらしている自分を見つめ直したいと話す。館のアンケートで館の『外』に出ることで自分はAI作家ハンターではないと答えた。
外浦すみか《そとうらすみか》:奏鳴館の女性スタッフ。大学の夏休みを活かして、作家がどうやって話を作るのかと興味を持ってやってきたふつうの女子大生。館のアンケートで館の“中”に居ることで自分の仕事に忠義を見せた。
・ その他
冴島楓《さえじまかえで》編集長:1ヶ月のカンヅメ生活を企画した人物のひとり。AIのない館で本を書けばそれは人間の本だと言うアイデアをカタチにした。この企画は秘密裏にし、本を出版するときにその事実を公表する予定だった。ところが、それを仮刈に暴露され、1ヶ月のカンヅメ生活は、1ヶ月以内で奏鳴館に居る作家をAI作家に決める企画へとすり替わってしまった。
仮刈:AIクリエイター暴露系動画チャンネル『狩り狩りドクター《かりがりドクター》』の運営者。サングラスを着けたスリムな男性。生成AI汚染によって人間の物語が失われたという信条の下、AIを使った作品とクリエイターを暴露という手段で断罪する。
AI作家ハンター:生成AI汚染された作品がネット上で広まった時代で人間の物語を救う人物。AIのない館でAI作家と疑われる人物をハントし、奏鳴館にある全権限を手にした。AIクリエイターをふつうのクリエイターへと戻し、生成AIに支配されないように人間の創作に未来を与えるのが目的である。“外”にいる人間たちはAI作家ハンターの行動を支持し、AI作家ハンターがSNSでもたらすストーリーを今か今かと楽しみにしている。
この物語はフィクションです。
実在のものとは一切関係ありません。
この物語におけるAI作家とAI作家ハンターは創作された架空の人物です。
【原則ルール】
ルールは1つだけ。
AIを使わないでください。
使えば、この館から抜け出せなくなります。
作者より。
【目次】
#プロローグ 自白 ─AI時代の犯人当てゲーム─
#1 早すぎた推理ショー ─AI時代の交渉ゲーム─
#2 物語の支配者 ─AI時代の推理ゲーム─
#3 不純で無垢な動機 ─AI時代の説得ゲーム─
#4 スキモノたちの眠れぬ夜伽 ─AI時代のリアル脱出ゲーム─
#5 “外” ─答え─
#6 A.Iのない物語 ─AI時代の****ゲーム─
#エピローグ それでいいと言いあえるふたり ─リアルクローズドサークルエンド─
クイズだ、観測者。ミステリー小説で必要なモノを3つ挙げろ。
──死体、凶器、犯人。
その3点セットがあればミステリーが書ける。
でも、この物語は“ひとつ”しかなかった。
殺人のない館 ─AI時代の****ゲーム─

【次のページ】