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連載第6話:役割が決まると組織は動き始める

    仕事柄、組織について相談を受けることがあります。

    相談内容は会社によって様々ですが
    実は共通していることがあります。

    それは

    社員は頑張っているのに組織がうまく回っていない

    という状態です。

    例えば

    ・判断が遅い
    ・会議が長い
    ・責任の所在が曖昧
    ・社長に確認が集まる

    こうした状態は珍しくありません。

    しかし多くの場合
    問題は「人」ではありません。

    原因は

    役割が曖昧なこと

    にあります。


    組織が止まり始めるとき

    組織が止まり始める会社では
    ある共通した状態が見られます。

    それは

    誰が決めるのか分からない

    という状態です。

    例えば

    ・営業の判断なのか
    ・管理職の判断なのか
    ・社長の判断なのか

    この境界が曖昧になると
    人は自然と動かなくなります。

    なぜなら

    判断していいのか分からない

    からです。

    すると

    判断は上に集まり
    現場は待つようになります。

    そして組織は少しずつ
    動きを失っていきます。


    役割とは何か

    役割とは
    単なる肩書ではありません。

    役割とは

    どこまで決めていいのか

    という

    判断の範囲

    です。

    例えば営業責任者であれば

    ・どの顧客を優先するのか
    ・価格はどこまで調整していいのか
    ・営業戦略をどう組み立てるのか

    ここまで判断していい。

    この範囲が明確になると
    組織は一気に動き始めます。

    なぜなら人は

    判断できると動く

    からです。

    逆に
    判断の範囲が曖昧だと

    確認
    相談
    会議

    が増えていきます。

    そして組織は
    少しずつ遅くなります。


    役職の役割が決まっていない会社

    実際の会社でよく見かけるのは

    役割がない組織ではなく

    役職ごとの役割が決まっていない組織

    です。

    例えば

    営業部長
    マネージャー
    主任
    リーダー

    といった役職はある。

    しかし

    それぞれの役職が何を決めるのか

    が決まっていない。

    すると現場では
    こんなことが起きます。

    ・営業部長が現場の判断をする
    ・マネージャーが社長に確認する
    ・主任が判断を避ける
    ・最終的に社長に判断が集まる

    役職はあるのに

    役割が機能していない

    状態です。

    この状態になると
    組織は少しずつ止まり始めます。

    なぜなら

    人は

    自分の役割が曖昧なとき
    責任のある判断を避ける

    からです。

    すると

    相談
    確認
    会議

    が増えます。

    一つ一つは小さなことですが
    積み重なると

    組織のスピードが落ちていきます。


    役職とは本来何か

    本来

    役職とは

    判断のレイヤー

    です。

    例えば

    社長
    ↓
    部長
    ↓
    マネージャー
    ↓
    現場

    それぞれの役職には

    決める範囲

    があります。

    その範囲が決まると
    組織は流れ始めます。

    逆に

    役職があっても
    役割が決まっていないと

    組織は

    階層だけある組織

    になります。

    そして判断は
    上に集まり

    組織は遅くなります。


    役割とは「判断権」と「責任」

    役割という言葉は
    多くの会社で使われています。

    しかし実際には

    役割が曖昧なまま
    使われていることも少なくありません。

    本来

    役割とは

    判断権と責任

    です。

    つまり

    どこまで決めていいのか
    そして

    その結果に誰が責任を持つのか

    ということです。

    例えば

    営業マネージャーなら

    ・営業戦略を決める
    ・価格調整を判断する
    ・顧客対応の方針を決める

    ここまで判断していい。

    そして

    その結果に責任を持つ。

    これが

    役割

    です。


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    役割

    判断権と責任が分かれてしまう組織

    組織によっては

    判断権と責任が
    分かれてしまっていることがあります。

    例えば

    現場が判断する
    しかし責任は上司が取る。

    または

    責任だけある
    しかし判断できない。

    こうした状態になると
    組織はうまく機能しません。

    なぜなら

    人は

    責任だけでは動けない

    からです。

    しかし

    判断権と責任がセットになると
    人は動き始めます。


    判断権がない役職

    組織によっては

    役職はあるのに
    判断権がありません。

    例えば

    部長
    マネージャー
    主任

    という役職はある。

    しかし何かを決めようとすると

    「社長に確認しよう」

    となる。

    するとその役職は

    役割ではなく肩書

    になります。

    肩書はあるが
    判断はできない。

    この状態では
    組織は動きません。

    なぜなら

    誰も決められない

    からです。


    止まらない組織の条件

    止まらない組織には
    共通点があります。

    それは

    判断権と責任が分散している

    ということです。

    社長
    部長
    マネージャー
    現場

    それぞれが

    自分の役割の中で
    判断し

    その結果に責任を持つ。

    すると

    組織は自然と
    流れ始めます。


    社長に判断が集まる会社

    多くの会社で起きている問題は

    社長しか決められない

    という状態です。

    すると

    ・判断待ち
    ・確認待ち
    ・指示待ち

    が増えていきます。

    社長は忙しくなり
    組織は遅くなります。

    ここで必要になるのが

    権限移譲

    です。

    判断の一部を
    管理職や現場に任せていく。

    しかしこれは
    簡単なことではありません。

    多くの社長にとって

    相談される
    頼られる
    判断を求められる

    こうした状況は

    自分の存在価値

    のように感じることもあります。

    だからこそ

    権限を渡していくとき
    社長は少し

    さみしさ

    を感じることがあります。


    社長の役割が変わるとき

    しかし組織が成長すると
    社長の役割は変わっていきます。

    社内の中心で判断すること
    ではなく

    会社が社会にどんな価値を提供するのか

    そこに意識を向ける必要があります。

    社長の仕事は

    組織の中心で判断することではなく

    会社の価値を社会に広げること

    になっていきます。

    すると

    社内の判断は分散し
    組織は速く動くようになります。


    役割が決まると起きる変化

    役割が明確になると
    組織には変化が起きます。

    まず

    判断が早くなります。

    次に

    会議が短くなります。

    そして

    責任の所在が明確になります。

    すると

    組織に

    流れ

    が生まれます。


    私の組織論

    人を変えようとする組織は止まる。
    構造を整えた組織は動き始める。

    組織の問題の多くは
    人ではなく構造にあります。

    構造が整うと
    人は自然と力を発揮します。

    組織とは

    人を活かす仕組み

    なのだと思います。


    止まらない組織シリーズ

    このnoteでは
    組織設計について連載を書いています。

    ▶ 止まらない組織
    迷わず動くチームの設計図



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    ・組織がうまく回っていない
    ・管理職が機能していない
    ・指示待ちの組織になっている

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