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小説「6195」第䞉郚  最初っから独りがっち



    アンドレむナは埮笑みながら、だがきっぱりず蚀った。
    「いいえ。報酬がありたす」


    アンドレむナは続ける。
    「報酬は、『バズり』です。
    玠晎らしいず思いたせんか
    掋平さん、あなたは6 1 9 5を䜿うだけで、バズるのですよ
    あなた自身の頑匵りに応じお、倚くの人から共感され、バズり、人気が出お、収入が増えるのです。
    再生回数や、チャンネル登録者数など、思いのたたです。
    お金持ちになれるんです。
    泚目されるんです。
    有名になれるんですよ。
    セレブの仲間入りが出来るんですよ」


    掋平は、アンドレむナの瞳の奥に、底知れぬ闇を芋たような気がした。
    それで口を぀いた蚀葉は、自分で思っおいる以䞊の皮肉になっおしたった。


    「あんたらが粟力増進剀欲しさに䜜り出した、『り゜のバズり』隒ぎに加われ、ず」

    「あなた方珟生人類の䞖界では、共感はただの感情なのでしょう。
    ですが、私たちからすれば、共感は『資源』なのです。
    もったいないでしょう」

    「り゜のバズり、䜜られた共感に『いいね』なんか぀けられるかよ」

    「氎角堅䞀氏や、せたっくるヌ氏だけに限った話ではありたせんが、䟋えばあの二人に共感出来る芁玠がどこに
    6 1 9 5を甚いずに、共感できる点がどこにあるのですか」

    「・・・」


    掋平は口ごもっおしたった。
    アンドレむナはさらに饒舌に続ける。


    「掋平さん、あなたも、バンドマンずしおの成功を倢芋おいたんですよね
    悪くない取匕だずは思いたせんか」

    「・・・」

    「掋平さん、いい顔をしおいないのは『状況的に䜕か蚀い返すべきだず思っおいる』からでしょうが、では、重ねお䌺いたす。
    この、私たち䞊䜍者が創出した構造の䞭で、誰かが䜕かを倱いたしたか」

    「・・・」


    掋平は蚀い返せなかった。
    それどころか、心の隅でチラッず、「䞊手いシステム」だずさえ、思っおしたった。

    アンドレむナは埌ろ手を組み、あごを䞊げお、胞を匵った。
    吊が応でもバストが匷調される。

    そしおそのたた、掋平の方ぞ歩み寄っおきた。
    モデルりォヌクで。
    アンドレむナは掋平の耳元で囁く。


    「私たち䞊䜍者の芁望は、もう分かりたすね
    適正確認は、ずうにクリアしおいたす。
    掋平さんにも、氎角氏、せたっくるヌ氏ず同じく、『共感の想念』レむンボヌの生産に協力しお欲しいのです」

    「・・・拒吊したら」

    アンドレむナは倧げさに驚き、目を䞞くしおみせた。
    「拒吊 そんな遞択肢があるんですか
    驚きです。
    改めお蚀うたでもありたせんが、6 1 9 5は、圚来皮にしか効きたせん。
    倉異皮には、効果がないのです。
    拒吊すれば、あなたは6 1 9 5を支絊されたせん。
    あなたは、これたで通り誰かに共感するこずもなく、そしおこれからも誰かに共感されるこずもなく、぀たり、完党な孀独、独りがっちなのですよ」

    掋平は突っぱねた。

    「最初っから独りがっちだ」



      



    掋平はそっぜを向き、話を倉えた。
    「もうひず぀、聞かせろよ。
    俺を远い回したもうひず぀の理由だ。
    䜕でわざわざビビらせた
    䜕でいちいち小突き回した
    生態芳察、っお蚀っおたが、ほずんどむゞメだったじゃねえか」

    「いえ、生態芳察です。
    蚀いかえたしょうか。
    正確な根拠に基づいた、孊術調査です。
    倉異皮の生態調査、生態芳察。
    あなたずいう、極めおレアな『最高進化圢』の調査。
    氎角堅䞀氏やせたっくるヌ氏など比范にならないほどの、桁違いの進化を遂げた、個䜓の調査」

    「・・・だからっお、あんな、心身ずもにむゞメるような真䌌があるかよ」

    「あなた方珟生人類が新皮のカニのハサミを調査する時、どうしたすか
    新皮のヘビの毒を調査する時、新皮のハチの針を調査する時、どうしたすか
    わざわざ自分の身を危険に晒しお、カニやヘビやハチにお断りを入れるのですか」


    アンドレむナは次第に蚀葉に容赊がなくなっおいった。
    「カニがい぀挟むか、ヘビがい぀咬むか、ハチはい぀刺すのか、どうしたすか
    ただ黙っお、じヌっず埅぀んですか
    圚来皮は、そんなに間抜けなんですか」

    「・・・だから、やめろよ、その蚀い方」


    掋平は、目に芋えお苛立ち始めた。
    淡く、党身が虹色に煌めいおいるような気がする。


    「人間を、カニなんかず䞀緒にすんな」

    「あなた方珟生人類がカニを芋る目線ず、私たち䞊䜍者があなた方を芋る目線、党く同質のものです」

    「䜕だずこの野郎・・・、芋䞋しやがっお」

    「芋䞋す カニが、あなた方の蚀葉を理解したずしお、あなたはカニを人間扱いするのですか」

    「・・・チッ」


    アンドレむナは、掋平の金庫に歩み寄る。
    モデルりォヌクで。


    「掋平さん。
    私たちは、あなたをずっず芋おいたす。
    貎重な保護芳察察象、調査の察象ですから」


    アンドレむナは、金庫を手に取る。
    掋平は、虹色に煌めきながらも黙っおいた。
    むしろ、ケドモの方が驚いおそれを咎めようずするが、アンドレむナはいよいよ遠慮が無くなっおいった。
    もう、お構いなしだ。



    「私たちは、あなたをずっず芋おいたす。
    あなたがひずり、そのベッドの䞊でズボンを䞋ろしおいる時もね」






    以䞋次号






    ↓【次号】↓


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    生きづらさにもがく者たちよ 正解の無いクむズに苊しむ者たちよ 僕の蚀葉に觊れおみないか ほんの少しの、ナヌモアずずもに。 Seeking publishing opportunities. 尋求出版機會。

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