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小説「6195」第二郚  倉異皮



    山道を行く。

    道幅は明らかに狭くなり、その䞊萜ち葉ず土砂で、偎溝の堎所もよく分からなくなっおきた。
    朚々はうっそうず生い茂り、枝葉を路面に垂らすほど密生しおいる。
    朚々や枝葉に芆われお、山道はさながらトンネルのようだ。
    そしおさらに、ここら蟺りは街灯が、たったくない。
    ぀たり、真っ暗なのだ。

    掋平はそんな真っ暗な悪路を、オンボロ車で駆けおいる。
    垞時ハむビヌムにしお、緊匵感を挂わせお運転しおいた。
    萜ち葉や枯れ枝を螏みしめながら、垂れた枝葉をかき分けるようにしお、走っおいた。

    脱茪しないか、察向車はやっお来ないか、そんなこずばかりに気を取られお運転しおいるから、朚々の向こうを倧きな黒い圱が飛び去っお行ったこずになど、掋平もケドモもたったく、気づいおいなかった。


    緊匵感を玛らわすように、ケドモが口を開いた。
    「けどもお前、頂䞊は、もうすぐかのお」
    「ああ、倚分ね」
    「そう蚀えば、よっ぀めの問い、答えおなかったのお」
    「・・・䜕だ」
    「『あっちの掋平』が、わしを『こっち』ぞ寄越したのは、䜕故か」
    「・・・ああ、うん・・・」
    掋平は運転に必死で、聞いおいるのかどうか、埮劙な反応だった。

    「ズバッず蚀うけえ、『分かんねえ』ゆうお怒らずに、聞いおくれや」
    「・・・え あ、ああ」
    「わしが、こっちぞ来た理由。それはのお・・・」

    ケドモが、勿䜓を付けるように、ひず呌吞眮いた。



    「それはのお、掋平、お前を『ニンチキ』から守るこず。それから・・・、」
    もうひず呌吞、勿䜓を付けた。



    「お前が『倉異皮』であるこずを、理解させる為じゃ」



    「・・・」

    掋平は、しばらく無反応だった。

    だが唐突に、

    「ニンチキぃ なんだそりゃ」
    玠っ頓狂な、倧声を䞊げた。


    ケドモが、少しむくれながら答える。
    「今、わしらを、远い回しよる、化け物のこずよ」
    「ニンチキぃ 由来は、䜕だ」
    「・・・わしが、名付けた」
    「お前さんが」
    「あい぀ら、認知、認知、うるさいんじゃ。『認知的䞍協和』だの、『認知バむアス』だの」
    「喋るのか」
    「じゃけえ、ニンチキっお、名付けおやったのよ」


    真っ暗闇の朚々のトンネルを抜けおいく、ガラック号。
    その䞭でケドモは、自分たちを远い回す怪物の名は「ニンチキ」であるず話す。
    果たしお、掋平は、読者は、぀いお来れおいるだろうか。


    運転を続けながら、掋平が問う。
    「分からねえこずだらけなんだよ。その『ニンチキ』っお、結局、䜕者なんだ」

    ケドモは口を開けおすぐに答えようずするが、掋平はそれを制しお、問いを重ねた。
    「メタルクロヌム、レむンボヌ・・・、知っおるだろ あずデッサン人圢」
    「けどもお前、そこよ。それがの、・・・」
    「たあ、たず、聞けよ。・・・党郚、関係あるんだろ お前さん、党郚知っおるんだろ」
    「ああ、じゃけえ、・・・」


    山道は募配が緩やかになり、道幅も広くなり、芖界が少し開けおきた。
    山頂が近いこずを予感させる。
    掋平は車の速床をさらに緩め、ケドモを芋やりながら、語気をさらに匷めた。
    「聞けっお。いいか。党郚、たずめお説明しろよ。お前さんの話は、冗長に過ぎるんだよ」

    「・・・」
    珍しく、ケドモが抌し黙っおしたった。

    掋平は、続ける。
    「现けえこたあ、あずでいいんだよ。たずさあ、党䜓像を把握させろよ」
    「・・・けどもお前、苊手じゃわあ、そういうの、わし」
    「キヌワヌドだけ、単語だけ、蚀え。文章で話そうずするな」
    「うヌん、・・・ええず、のお・・・」

    話し蟌む二人の車のすぐ䞊空を、倧きな黒い圱が飛び去っお行った。
    だが二人は気づいおいない。

    「ニンチキは、『進化人類』じゃ。あや぀らは『䞊䜍者』ずも、自称するがの」
    「・・・それで」
    「ニンチキいわく、倚くの普通の人らは『圚来皮』じゃ。で、掋平、お前は・・・」
    「俺は・・・」
    「『倉異皮』じゃ」

    今床は、掋平が抌し黙っおしたった。


    ケドモは、続ける。
    「けどもお前、掋平。・・・『倉異皮』の話、続けるど」
    「・・・ああ。続けおくれ」
    「『あっちの掋平』が、結構、調べたんじゃ。あっちの掋平こそ、倉異皮じゃがの」
    「・・・続けろよ」

    「ザクッず、蚀うで。倉異皮は、珟生人類から分離しお、独自の進化を始めた皮じゃ」
    「・・・続けろ」
    「ザクッず蚀うお、五぀の特城的な進化が、ある」
    「・・・それで」
    「じゃが、五぀が五぀ずも、同時に、高床に顕圚化しずる䟋は、極めお皀じゃ」
    「・・・」

    「掋平。・・・お前は、倉異皮の䞭でも、極めお、極めお皀な、『最高進化圢』じゃ」
    「フン・・・。・・・簡単には、信じねえからな」


    「けどもお前、自芚は、倧いに、倧いにあり、じゃろうが」

    「フン・・・」






    以䞋次号






    ↓【次号】↓


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    生きづらさにもがく者たちよ 正解の無いクむズに苊しむ者たちよ 僕の蚀葉に觊れおみないか ほんの少しの、ナヌモアずずもに。 Seeking publishing opportunities. 尋求出版機會。

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